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1-1 調査団の派遣の経緯と目的

ボリビア多民族国(以下、「ボリビア」という)の妊産婦死亡率は290/10万出生(2005年、WHO

統計情報)、乳幼児死亡率は63/1000出生(2003年ボリビア人口・保健アンケート調査)で、南米

でも最も劣悪な水準である。妊産婦死亡の主な原因は産科合併症であるが、この多くは検診を含む、

適切な周産期ケアが実施できれば防ぐことができるものである。また、乳幼児の死亡原因の大半は急性 呼吸器感染症、下痢症であり、これらの疾病は母親が早い段階で乳幼児を受診させ、適切な処置を 施せば、大半は命を取り留めることができるものである。

しかしボリビアでは、保健医療施設が近隣にないという物理的な問題以外にも、住民の保健医療施 設への不信又は文化的な要因等から、施設の受診に対する抵抗感が根強く存在している。また保健医 療施設においても、医療従事者の能力不足から適切なケアが提供できない場合も少なくない。これらの 複合的な要因により、基礎的な母子保健医療サ-ビスの提供がうまく機能していない状況である。

2001年11月から2006年10月までの5年間実施された「サンタクルス県地域保健ネットワ-ク強

化プロジェクト(以下、「FORSA SCZ Ph.1」という)」では、1)保健医療サービスの質の向上(産科・

小児科)、2)住民参加保健活動、3)レファラル・カウンターレファラルシステムの定着、4) 保健行政・財

政管理システムの構築支援、5)医療機材維持管理体制の構築支援の 5 つの重点分野の活動(以

下、「FORSA モデル」という)を行った。その結果、住民の保健医療サ-ビスへのアクセスがパイロット 地区で向上し、地域住民の健康改善に寄与していることが確認されたため、地域保健システム向上のモ デルとしてサンタクルス県だけでなく、中央政府にも広く認識されるに至った。

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このため、「地域保健システム向上プロジェクト」は、FORSA SCZ Ph.1の成果をボリビア国内へ広く 普及し、地域の保健システムの質を改善させることを目的として、カウンターパート機関を保健スポーツ省、

サンタクルス県保健局とし、2008年4月より2012年6月までの4年間の予定で実施中である。

今般、本プロジェクトが2012年6月で終了するにあたり、ボリビア政府と合同でプロジェクトの実績、そ

して計画に対する達成度を確認するとともに、評価 5 項目(妥当性、有効性、効率性、インパクト、自

立発展性)の観点から評価を行うべく、JICA は終了時調査団を派遣し、評価結果に基づいて、残存 する活動期間の提言を行うとともに、協力終了後に取るべき対応策、また今後の類似事業の実施にあ たっての教訓について協議した。また、合同評価報告書を作成、協議議事録(ミニッツ)を締結した。

1-2 調査団の構成と調査日程 (1) 調査団の構成

担当業務 氏名 所属 期間

団長/総括 松山 博文 JICA ボリビア事務所・所長 2012 年 01 月 29 日-02 月 17 日 協力企画 大里 圭一 JICA ボリビア事務所

第 1 班(保健医療分野)・所 員

2012 年 01 月 29 日-02 月 17 日

技術分析 三好 知明 国立国際医療研究センター・国 際医療協力部・

派遣協力第 2 課・課長

2012 年 02 月 04 日-02 月 20 日

(現地滞在期間:02 月 05 日 -02 月 18 日)

評価分析 長田 博美 アイシーネット株式会社

2012 年 01 月 28 日-02 月 18 日

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(現地滞在期間:01 月 29 日 -02 月 18 日)

通訳 吉川 敦子 JICE 国際協力センター 2012 年 01 月 28 日-02 月 18 日

(現地滞在期間:01 月 29 日 -02 月 18 日)

(2) 調査日程

日付 時間 活動 場所

1 1/29 日

15:40 評価分析サンタクルス到着 ビルビル空港

18:00 調整委員会 ホテル/日本病

2 1/30 月

9:00 第1回評価委員会会議 日本病院

11:00 ① 日本病院院長 イン タビュー (Dr. Victor Hugo

Zambrana) 日本病院

12:00 ②FORSAサンタクルスコーディネーターインタビュー (Dr.

Branimir Torrico). 日本病院

14:30 ③ サ ン タ ク ル ス 県 保 健 局 局 長 イ ン タ ビ ュ ー (Dr.

Joaquin Monasterio y Dr. Jaime Quinteros)

サン タクルス県 保健局 16:30

④ サンタクルス市市長、人間開発局職員インタビュー (Lic. Maria Isabel Vaca, Dr. Mario Arano, Lic. Fidelia

Cruz) 日本病院

3 1/31 火

8:30

⑤ 保健医療サービスの質の向上委員会インタビュー・

会議 (Dr. Romero, Lic. Morales, Dra. Brun, Dr.

Serrate, Lic. Galvez)

日本病院

11:00 ⑥住民参加保健活動促進委員会インタビュー・会議

(Dra. Siles, Dr. Herrera, Lic. Escalera) 日本病院

14:00 ⑦ レファラル・カウンターレファラルシステム委員会インタビ

ュー・会議 (Dr. Pablo Penaranda) 日本病院

16:00 ⑧ 事務管理・財務管理システム委員会インタビュー・

会議 (Dra. Bacherer, Lic. Morales, Dr. Nogales) 日本病院

4 2/1 水

9:00 ⑨ 医療機材維持管理委員会インタビュー・会議 (Ing.

Montoya, Tec. Luis Hurtado) 日本病院

11:00 サービスの質活動の視察 (Dr. Romero y Dr. Jordan) 日本病院

14:00 資料整理 日本病院

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プロジェクト専門家の投入について確認

5 2/2 木 9:00

O. Santistevan保健ネットワークでの活動視察

Montero (E.S. Divino Nino, E.S. Naranjal), Fernandez Alonso (Virgen de Fatima y Chane)

医療機器メンテ ナンスセンター

6 2/3 金 9:00 Florida保健ネットワークでの活動視察、マイラナ病院 マイラナ/サマイパ

7 2/4 土 9:00 資料整理(面談者リスト作成、議事録確認) 日本病院

8 2/5 日 9:00 資料整理・情報分析(市レベルの研修人数の確認) 日本病院

9 2/6 月

9:00 プロジェクト目標の指標確認、日本側・ボリビア側投入

の確認 日本病院

15:00 サンタクルス市医療機器メンテナンスセンターのコーディネ

ーターインタビュー (Ing. Sanchez) 日本病院

16:00 プロジェクト目標の指標確認 日本病院

10 2/7 火 9:00 合同評価報告書の添付資料の確認 日本病院

14:00 成果1・2の指標確認 日本病院

11 2/8 水 9:00 合同評価報告書の添付資料、供与機材、技術委員

会の活動の確認 日本病院

14:00 成果3の指標確認 日本病院

12 2/9 木 9:00 成果4の指標確認 日本病院

14:00 成果5の指標の確認 日本病院

13 2/10 金 9:00 合同評価報告書の添付資料の確認 日本病院

14 2/11 土 9:00 資料整理(評価グリッド、添付資料) 日本病院

15 2/12 日 9:00 資料整理(結論、提言、教訓の確認) 日本病院

16 2/13 月

9:00 第2回評価委員会会議 日本病院

14:30 サンタクルス県庁保健局に対する終了時評価の報告 サン タクルス県

16:00 終了時評価報告に対する指摘への対応 日本病院

17 2/14 火 9:00 プロジェクト実施委員会での終了時評価の報告 サンタクルス

14:00 合同評価報告書の作成 日本病院

18 2/15 水

6:15 移動(サンタクルスからラパス) ラパス

15:00

ミニッツ協議 Dr. Crespo, Dr. Arraya, Lic. Sanjines, Lic. Bellot (VIPFE), Dr. Solares (SEDES Beni), Lic.

Melgar (SEDES Pando).

保健スポーツ省 計画局

19 2/16 木 9:00 資料整理 ラパス

20 2/17 金 9:00 保健スポーツ省へのミニッツ及び合同評価報告書の提

ラパス

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21 2/18 土 10:00 技術分析、評価分析ラパス発

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