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この評価グリッドは、現地でボリビア側との合同評価を行うため、議論のたたき台としても使用された。
2-3 調査方法
調査方法の手順は以下のとおり。
1) 現地到着前に、JICA 事務所が実施責任機関の保健スポーツ省と協議し、今回の評価調査の方 法を説明し合意を得たうえで、ボリビア側合同評価委員メンバーを選任した。
2) 日本出発前にあらかじめ質問票により、評価グリッドの設問事項の情報収集を行ったうえで、現地 ではキー・インフォーマント・インタビューと現地踏査により、その回答の内容を多面的に確認して評価 グリッドに情報を整理していった。質問票については、プロジェクトチーム、日本人短期専門家、各技
術委員会でそれぞれ1セットずつ、グループ内でコンセンサスを得た回答を作成してもらった。
3) 文献調査と質問票による調査の一部は、評価分析団員が日本国内作業で先行して進めておくが、
現地での調査プロセスは、両国の合同評価委員メンバーで共有することを原則とした。
4) このプロセスを経て、まず日本側評価委員メンバーが、評価グリッドと合同評価報告書案のたたき台 を作ってプレゼンテーションを行い、ボリビア側評価委員メンバーと協議を行った。双方が合意した内
容を、ミニッツと合同評価報告書の各案に取りまとめた(付属資料1を参照)。
5) CCCを開催し、合同評価調査団からCCCメンバーに対し、ミニッツと合同評価報告書の内容につ きプレゼンテーションを行った。CCCメンバーからのコメントを反映し、内容につき合意確認の署名を行 った。
2-4 評価5項目
JICAのプロジェクト評価において、判断の基準として採用している「評価5項目」による評価の視点は、
8 表1のとおりである9。
表 1 DAC5項目による評価の視点
妥当性
開発援助と、ターゲットグループ・相手国・ドナーの優先度や政策・方針との整合性の度 合い。
有効性 開発援助の目標の達成度合いを測る尺度。
効率性
インプットに対するアウトプット(定性的・定量的)を計測する。開発援助が期待される 結果を達成するために最もコストのかからない資源を使っていることを示す経済用語。最 も効率的なプロセスが採用されたかを確認するため、通常、他のアプローチとの比較を必 要とする。
インパクト
開発援助によって直接または間接的に、意図的または意図せずに生じる正・負の変化。
開発援助が、地域社会・経済・環境やその他の開発の指標にもたらす主要な影響や効 果を含む。
持続性
ドナーによる支援が終了しても、開発援助による便益が継続するかを測る。開発援助は、
環境面でも財政面でも持続可能でなければならない。
出所:新JICA事業評価ガイドライン第1版(2010年6月)
2-5 主な調査項目
評価グリッドに集約される主な調査項目は以下のとおり。
(1) 実績の確認
9 評価5項目とは、1991年に経済協力開発機構開発援助委員会(OECD-DAC)で提唱された開発援助の評価基 準である。
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投入実績
活動の要約
成果の達成状況
プロジェクト目標の達成状況
上位目標の達成状況
(2) 実施プロセスの確認
プロジェクトの実施体制
プロジェクトのマネジメント
プロジェクト実施過程で生じている課題
(3) 評価5項目
1) 妥当性
ボリビア現政府の国家政策との合致
日本の対ボリビア援助政策との整合性
2) 有効性
プロジェクト目標の前提
成果の達成によるプロジェクト目標達成の見込み
3) 効率性
投入・活動による成果の達成度
投入の量・質・タイミング(人材、機材、本邦研修、第3国研修)
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プロジェクトの枠組み、実施体制の適切さ
外部条件の状況
4) インパクト
上位目標達成の見通し
上位目標達成に向かうインパクト
ターゲットグループ以外への波及効果
ジェンダーへのインパクト
政策目標達成への貢献
5) 持続性
プロジェクトの効果を持続させるための組織、制度枠組みは十分か
プロジェクトの効果を持続させるための人材は確保されるか
プロジェクトの効果を持続させるための予算は確保されるか
プロジェクトの効果を持続させ、自力で発展させるための技術は十分に開発されているか
2-6 データ収集方法と情報源
データ収集方法と情報源は以下のとおり。
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表 2 データ収集方法と情報源
情報・データ収集方法 目的 主な情報源 1) 文献調査 プロジェクトに関連する政策や
プロジェクトの実績に関連する 資料のレビュー
JICA対ボリビア国事業展開計画, 2010年8月
JICAボリビア多民族国国別援助実施方針, 2009年
10月
外務省対ボリビア国別援助計画, 2009年4月
プロジェクトのPDM, 活動計画(PO)
プロジェクトの討議議事録(R/D)2007年11月
プロジェクト中間進捗報告書, 2011年2月
プロジェクト実施プロセス報告書, 2011年11月
プロジェクト自己評価報告書,2011年12月
プロジェクト指標データ調査, 2012年1月
プロジェクト投入実績資料
プロジェクト活動実績資料
プロジェクト実施委員会議事録
プロジェクト合同調整委員会議事録 2) 質問票 プロジェクトの実績、効果の発
現状況、インパクト、持続性に 関する事項の把握
プロジェクトチーム
日本人短期専門家
各技術委員会 3) インタビュー(質問票
に基づく)
プロジェクトの実績・進捗状 況、実施プロセス、評価5項目 に関するヒアリング・確認
プロジェクトチームメンバー
プロジェクト技術委員会メンバー
ターゲット地域の保健医療施設の職員(医師、看 護師、准看護師、地域保健ファシリテーター、事務・
財務部門職員など)
地域の保健委員会メンバー
サンタクルス県保健局局長
サンタクルス市医療機器メンテナンスセンター所長
サンタクルス日本病院長 4) 現地視察 プロジェクトの実績・進捗状
況、インパクトに関する確認
モンテロ市 ナランハル保健センター
モンテロ市 ディビーノ・ニーニョ保健センター
モンテロ市 ビルヘン・デ・ファティマ保健センター
モンテロ市 チャネ保健センター
マイラナ市 フロリダ保健センター
サイマイパタ市 サマイパタ保健センター
12 2-7 調査・評価上の制約
JICA のプロジェクト実施期間中には通常、中間評価と終了時評価が行われるが、本プロジェクトでは 公式な中間評価は行われていない。他方、プロジェクト実施中にそれまでのプロジェクトの進捗状況をま
とめた中間進捗調査(2010年7月)と、プロジェクト進捗調査(2011年11月)が行われた。終了 時評価に先立って、自己評価調査(2011年12月)と指標データ調査(2012年1月)が行われた。
本終了時評価調査の活動、成果、プロジェクト目標の各指標の達成度は、これらの調査結果によるも のであるが、必要な情報量が得られていない場合には、合同評価期間中にコスト、時間の制約内で可 能な代替手段10による情報で補足した。
PDM 上の上位目標については、指標の情報源となる国家人口保健調査(以下、「ENDSA」という)
が2012年後半に実施予定のため、評価時点での入手可能な情報で推計した。
10 プロジェクトが保有しているモニタリングデータの再分析、プロジェクトチームメンバーからの聞き取りなど。
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