学習課題 今までに学習した読み取りの観点を活用しながら、賢治の他 の作品を読み、賢治の生き方や考え方、表現の特色をまとめよ う。
評価規準 他の賢治の作品を今までの読み取りの観点を活用しながら読 み、読み深めたり読み広げたりしたことをもとに、解説文にま とめることができる。
時 学習活動 読み取りの観点
8.興味をもった宮沢賢治の他 フ作品について読み取る。
内容、表現、賢治の生き方
竝lえ方等に着目して、教
ネ書教材と比べながら読み・謔驕B
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12
13
9.「やまなし」「イ一匹トーヴ の夢」で読み取った賢治の生
一き方や考え方が、他の作品に どのように表現されているか
をグループで話し合う。
1、0.話し合ったことをまとめ、
他のグループに紹介する。
11.今までに読んだ作品や資
料を参考にして、賢治や賢治作品についての解説文を書
く。
内容、表現、賢治の生き方 や考え方等に着目して、教 科書教材と比べながら読み
取る。
学習した読み取りの観点を 活かして、読み広げたこと
を自分なりにまとめる。
4 授業の実際
(1) 二つの場面を比べて読む
比べ読みが初槍てのクラスであるので、.一つの作品内で比べて読む学 習活動を取り入れた。「やまなし」の五月ど十二,月の二つの場面を比べ て読み、比べて読むとはどのようなことか、比べて読むと何がわかるの かについて気付くようにした。
目標
○「やまなし」の五月と十二月の二つの場面を比べて読み、内容や表現 の相違を読み取る。
評価規準
・二つの場面を比べて読み、内容を文章に即して具体的に読み取 ることができる。
・必要な情報を得るために、効果的な読み方を工夫することがで
き,る。
(本時における効果的な読み取りとは、速読、比べて読むことである。)
評価基準
A 十分満足できると Bおおむね満足できる C努力を要する
判断 と判断
五月と十二月の場面を 五月と十二月の場面を 五月と十二月の場面を 比べて読み、時間、季 比べて読み、時間、季 比べて読み取ることが 節、内容、表現技法な 節、内容、表現技法な できていない。あるい どの読み取りの観点を どから選んだ読み取り は比べて読み取ること 総括的に意識して、場 の観点を意識して、場 はできているが、読み 面の相違を文章に即し 面の相違を文章に即し 取りの観点を意識した て読み取り、自分の意 て具体的に読み取りま 読解を行っていないた 見を深めている。 とめている。 め、二つの場面の相違
が読み取れていない。
第2次 第1時(3/13)
活動 1。今日の課題の確認。
2.「やまなし」を読む。
・5分間黙読
3.二つの幻灯を次の読み取 りの観点で比べる。
・登場するもの ・できごと ・季節 ・時間
指示・支援
・いろいろな読み取りの観点で比べ
ることを確認する。
・五月と十二月の幻灯を比べること
を確認する。
・それぞれの「青い幻灯」に何が写 っているのか、読みの着目点に沿 って読み取るように助言する。
・幻灯の絵を見せ、絵を投影するも のであることを伝える。
・まず、「五月の幻灯」を一緒に考え、
それを手がかりに「十二月の幻灯」
は一人学びを行う。
・ノートにそれぞれを書き出すよう にする。(見開き2ページに分けて
書くように助言する)
・中心場面の幻灯の挿絵を黒板に掲
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4.二枚の幻灯の中心場面を 次の読み取りの観点で比べ
て読む。
・できごと
・色や擬声語などの表現 ・かにの会話
5 一人学びで読み取ったこ とをグループで発表し、読
みを深める。
示し、イメージをもちやすいよう
にする。
・それぞれの観点から分かったこと を書き込むようにする。
・「ぎらぎら」一「もかもか」「ぽか ぽか」、「黒くとがって」一「黒い 丸い」、 「こわいよ」一「おいし そうだね」など対比表現について 着目するように支援する。
この時間では、場面と場面を比べることを繰り返すことで、読み取り の観点を意識させた。そして読み取ったことを各自ノートにまとめた。
発問:五月と十二月の幻灯の場面を比べて、内容やイメージを比べよ
う。
図6に挙げたノートは診断的評価がCの子どもの一人学びのノートで ある。読み取りに自信がなく、読み取ったことを書いて表現することが 苦手な子どもである。読み取りの観点から「登場するものの様子、表現」
についてまとめた。五月は「にわかに」「鉄砲だまのようなもの」とい う表現から「スピード」をイメージし、十二月は「ぽかぽか、いいにお い、おいしそう、よく熟してる」などの表現に気付いている。そして二 つの場面を比べて、「五月と比べたら、十二月の方が楽しい感じがする」
「五月の時はこわくてぶるぶるふるえてたけど、十二月の時は、いいに おい、おいしそうだと楽しく思っている。」と書いている。読み取りの 観点を提示し、比べて読むことによって、物語の内容や場面の描写に気 付くことができている。
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図6 子どもがまとめたノート
図7に挙げたノートは診断的評価がAの子どものノートである。この
子どもは、回読の段階から文章全体を捉えて読み取ることができており、初発の感想でも、「二つめ幻灯はイメージが違う。五月はかににとって こわい季節のようだけれど、十二月はかににとってお酒ができたりする 楽しい季節だと思った。でも、あまり派手な事件が起こらないので、今 までの物語とだいぶちがう。」と書いている子どもである。
この子どもは、読み取りの着目点(観点)を色の表現と決め、色の描 写をもとに情景や内容を読み取っていこうとしている。五月の場面では、
「黒、青、鉄砲だま」の色彩表現に着目し、「ぶきみな色」としている。
十二月の場面では、「さいしょは黒で、ぶきみなかんじ。あとは黄金、
きらきらなどたのしいかんじ」と書いている。また、場面の最後の描写 や出来事にも着目し、五月では、「最後二いなくなった すがたが見えな い 死」と書き、十二,月では「最後=木の枝に引っかかった→止まった お酒にかわる 生」と場面の内容を対比することができている。
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