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「窪 一:∫ 』1:委し

芝ili

織蕃

B 轡彰、

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C4:五月はにわかにとか、とがってとかぎらぎらするとか、

 緊張の表現が多いけど、十二月は黒い丸い大きなものとか、

  トブンとかゆったりしている緊張感のない表現になっていると  思います。

 比べて読むことは初めてであったが、対照的な場面であったので、色 彩表現やイメージの相違に着目して読み取っていく子どもが多くいた。

 この授業終了時の子どもたちの感想は次の通りであった。「五月と十 二月の始まり方は『そのとき』という言い方で同じだったけど、内容が ちがい、かに兄弟がかわせみとやまなしを見たときの心情のちがいがわ かった。.」「同じ『黒いもの』でもその周りの表現の仕方で印象がとても 変わってくるとわかった。」というように、二つの場面を読み取りの観 点に従って対比することができていた。

 子どもの自己評価と教師の評価は以下の通りである。

「二つの場面を比べて読むことができましたか」

子どもの自己評価 人数(人)

A(よくできた) 24

B (できた)  14

C (あまりできなかった) 0 教師による評価 人数(人)

A(充分満足できる) 17 B (おおむね満足できる) 19

C (努力を要する) 2

 この段階で全ての子どもが、「読み取りの観点をもって比べて読むこ と」を理解し学習できたと感じている。教師による評価(子どものノー

トを評価した)では、比べて読むことは意識しているが、読み取りの観 点を用いず叙述に即さない読み取り方をしている子どもが2人いると判 断した。「比べて読む」ことの意識化はできているので、「読み取りの観 点」を用いて読むことを定着させる必要があると考えた。

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 (2) 二つの文章を比べて読む

 次に、物語と伝記というジャンルの異なる教材文を提示し、比べ読み を行った。賢治の生き方や考え方が物語にどのように表れているかとい

うことを読み取りの観点とした。

 比べ読みに入る前に、伝記「イ一山トーヴの夢」を通読し、賢治の生 き方や考え方の変遷を年譜どしてワークシートにまとめた。生き方や考 え方を年譜にまとめることで、読み取りの観点を用いずに読んでいる子 どもに、観点を意識化させることをねらった。

 子ども達は伝記から読み取った賢治の生き方や考え方をふまえ、「や まなし」を再読し、「やまなし」で賢治が伝えたかったことを考えた。

 目標

0 伝記「イーハトニヴの夢」から読み取った賢治の生き方や考え方が、

 物語「やまなし」でどのように表されているか、文章を比べながら読

 み取る。

 評価規準

  ・作品の表現や内容を多面的にとらえるために、複数の文章から    根拠を読み取ることができる。

  ・必要な情報を得るために、効果的な読み方を工夫することがで

   きる。

(本時における効果的な読み取りとは、速読、比べて読むことである。)

 評価基準

A 十分満足できる Bおおむね満足できる C努力を要する

と判断 と判断

伝記と物語を比べて 伝記と物語を比べて読 伝記と物語を比べて 読み、伝記で読み取 み、伝記で読み取った 読むことができてい った賢治の生き方や 賢治の生き方や考え方 ないか、あるいは、

考え方が、「やまな が、「やまなし」にど 比べているが二つの し」にどのように描 のように描写されてい 文章を結びつけるこ 写されているのか考 るのか結びつけながら とが難しい。

え、自分なりにまと 読み取っている。

めることができてい

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歳時の展開 第2次 第6時(8/13)

活動

1.今日の課題を確かめる。

指示・支援

学習課題:「イーハトーヴの夢」から読み取った賢治の生き方 や考え方が「やまなし」でどのように表現されているか考えよ

う。

2.今まで学習したことや参  考にした資料をポートフォリ  オやノートで確かめる。

3 伝記「イ一心トーヴの夢」

 から読み取った賢治の生き や考え方が「やまなし」のど  のようなところに表現されて

いるか考える。

4.一人学びで読み取ったりく  考えたりしたことを発表し、

 話し合う。

 小さな命について

  自然の移り変わりについて   2っの場面の内容について  そのほかの視点について

・今まで学習してきた読み取りの 観点について確かめる。

・fイーハトーヴの夢」「やまな  し」そのほか参考資料を適時用 いて考えるように助言する。

・比べてわかったことや読み取っ  たことは随時、付箋紙にメモし  ていく。

・集約できそうな「小さな命につ  いて」(かに、かわせみ、クラム  ボンなど)、「五月と十二月の情  景について」、「暗い場面一明る  い場面」などは、黒板にまとめ、

 わかりやすいようにしていく。

 伝記のどの部分に着目し、その内容が物語にどのように反映している かを話し合った。「賢治の生き方や考え方が『やまなし』にどのように 表現されているか考えよう」という発問で授業を行ったが、ジャンルの 異なる教材であるため最初は非常に難しく感じた子どももいた。そこで、

賢治が幼い頃、「石を観察することが大好きで、よく近くの野山に出か

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けては集めてきた。そのため、みんなが『石こ賢さん』とよんだ。」「1).

という教材の文章を提示した。「『やまなし』に影響を与えているところ はありませんか」という発問に対して、「石が好きというのは自分が経 験したことで、物語の中にもたくさん石についての表現があって、経験

したことが(物語に)影響している。」という子どもの発言があった。『や まなし』には「金雲母」「水晶」「白いやわら「 ゥな網石」など石や鉱物に 関する表現がたくさん出てきている。このような鉱物に関する表現が多 いことは、初発の感想にも多くの子どもが記していた。この子どもの発 言により、他の子どもも伝記と物語を比べて読むということをより具体 的に理解することができた。そして、その他にも影響している考え方や 生き方があるのではないかという観点で伝記を読み直した。「いねの心 が分かる人間になれ」「苦しい中でも未来に希望をもつ」など、物語に 影響を与えているような賢治のエピソードを伝記から読み取り、その内 容ど 『やまなし』がどのように表されているのかを一人学びでノートに 記したのが図8である。この子どもは伝記の中の「一本の木にも、身を 切られるときの痛みとか、目なたぼっこのここちよさとか、いかりとか、

思い出とか、そういうものがきっとあるにちがいない。」2)という文章 を手がかりに『やまなし』と比べている。ここでは、かにの兄弟の喜怒 哀楽を結びつけている。

 このような一人学びの後で1子どもたちが話し合った事柄をまとめた ものが表8である。「苦しい農作業の中に、楽しさを見つける。工夫す ることに、喜びを見つける。そうして、未来に希望を.もつ。」3)という 伝記の記述に目を向けた子どもたちから、「五月は苦しいこわい季節だ

けれど、それを過ごしたら十二月目ように楽しい季節が待っている。」や まなしは、最後おいしいお酒になるので、かににとっては希望のこと。」

という意見が出された。伝記と『やまなし』を比べて読むことにより、

伝記の記述が物語を読み祈る上での手がかりとなり、読みが深まったと

いえる。

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図8 伝記と物語を

比べたノート

表8 伝記と物語を比べて読み、話し合った内容

目した賢治の生  や え方 石が好きで

ていた。

石こ賢さん」とよばれ

r才累あ芯が努渉る天簡1こ讐乳了

讐 敬、革ぞ罵茉莱1こ希望を塔二5♂

やまなし」ではどのように表現されているか

・金雲母のかけらやわらかな丸石などの表

現がある。

∵澗と際汚隅5ぜみ祭ど動暢あ気痔ち1どなぢ て物語を書いている。

∵かおせみ遼羅ろぞ莱ぞマ●どおび拳節署あ るけれど、やまなしが落ちてきてお酒にな

り、楽しい優しい季節もある。

rコ本に茉に駅身を劫ぢ穿る 芝ぎ●・…rララ云署ジほ奨ぢ だ凋●1 ぢ翼ぢぞじ・

の痛みとか、日なたぼっこのここちる時の楽しさ、 「クラムボンは死んだ よさとか、いかりとか、思い出とかよ。」→殺される時の痛み、よみがえる そういうものがきっとある」   数々の思い出を表現している。

      ・かにの兄弟や親子の会話の中に、心地よ        さとか恐怖が表現されている。

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 「やまなし」の初発の感想では、「何が伝えたいのか分からないふし ぎな作品」「今までの童話とふんいきがまったくちがうから読みにくい」

「クラムボンってわからない」と書いている子どもが多くいた。「やま なし」のみの読み取りでは、手がかりがっかめず読み取りが進まない子 どもがいた。この授業で、伝記と比べて読むことで、読み取りの手がか りができ、「やまなし」を改めて読み返す活動ができた。単一教材では、

何度も読み返すと興味が薄れ、読み取りの意欲が低下することがある。

しかし、このように読み取りの観点を示して、比べて読むことで、新し い視点で読み返すことができ、子どもの興味も高くなることが分かった。

以下、授業をふり返った感想である(ふり返りカードより)。

・今日は賢治の生き方や考え方に着目して読んだ。「やまなし」と  「イーハトーヴの夢」を比べることができた。

・全然別の文章を比べるので、いつもと違う勉強だった。「やまな  し」はよく分からなかったけど、賢治の考え方を調べてから読  むと、前よりおもしろかった。

 (3) 他の作品と比べて読む

 第3次では賢治の6作品をブソクトークの手法で紹介した。また第2 次と第3次の学習が連携するように、第2次で提示した読み取りの観点 を活用するようにした。子どもは興味をもった作品を選び、今まで学習

した教科書教材と比べ読みしていった。同じ作品を読んでいるグループ に分かれ、教科書教材と比べたことを話し合った。

目標

○ 今までに読んだ伝記や物語に書かれていた賢治の生き方や考え方、

 表現の特徴をふまえて、他の賢治の作品を読み取る。

評価規準

 ・作品の表現や内容を多方面からとらえるために、複数の文章か   ら根拠を読み取ることができる。

 ・必要な情報を得るために、効果的な読み方を工夫することがで

  きる。

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