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章 WebSphere Application

ドキュメント内 TIO_MigrationGuide_21.ps (ページ 47-55)

WebSphere Application Server のアンインストール

WebSphere Application Server 5.0.1 をアンインストールするには、次のようにしま す。

1. root としてログオンします。

2. WebSphere Application Server プロセスを停止します。

a. ps -ef | grep java と入力して、すべての Java プロセスをリストします。

b. WebSphere Application Server プロセスを停止するには、次のコマンドを実 行します。

kill -9 pid

ここで pid は、停止するプロセスの ID です。

3. 実行中の WebSphere MQ キュー・マネージャーをすべて停止します。

a. dspmq と入力して、キュー・マネージャーの状態を表示します。

b. 実行中の各キュー・マネージャーごとに endmqm -i と入力します。

4. プロセス間通信を検査して除去します。

a. ipcs コマンドを使用して、プロセス間通信を調べます。

v ipcs -aq | grep mqm と入力して、WebSphere MQ が所有しているメッ セージ・キューを調べます。

v ipcs -am | grep mqm と入力して、WebSphere MQ が所有している共用 メモリーを調べます。

v ipcs -as | grep mqm と入力して、WebSphere MQ が所有しているセマ フォーを調べます。

b. ipcrm コマンドを使用して、確認された各プロセス間通信を除去します。

v ipcrm -q id と入力して、WebSphere MQ が所有しているメッセージ・

キューを調べます。

v ipcrm -m id と入力して、WebSphere MQ が所有している共用メモリー を調べます。

v ipcrm -s id と入力して、WebSphere MQ が所有しているセマフォーを 調べます。

ここで id は項目の ID です。この ID はファイル記述子に類似しており、

そのリソースに対して get が実行された後でそのリソースにアクセスするた めに操作機能呼び出しで使用されるものです。

プロセス間通信の詳細については、Interprocess Communication (IPC)

Overview を参照してください。「IBM ソフトウェア・サポート」ページ

(http://www.ibm.com/software/support/) で、参照番号 pTechnote0716 を検索し てください。

5. WebSphere MQ プロセスをすべて停止します。

a. ps -ef | grep mqm と入力して、WebSphere MQ プロセスをリストします。

b. kill -9 amq_ids と入力して、メッセージ・キューを停止します。

ここで amq_ids は、停止するアプリケーション・メッセージ・キューの ID で

す。

6. WAS_installdir¥_uninst¥uninstall プログラムを実行します。

7. 以下のコマンドを使用して、関連パッケージを検索します。

v rpm -qa | grep -i wsb と入力して、基本 WebSphere Application Server プ ロダクトおよび IBM HTTP Server プロダクトのパッケージを表示します。

v rpm -qa | grep -i mq と入力して、WebSphere MQ テクノロジーが基礎に なっている組み込みメッセージング機能のパッケージを表示します。

v rpm -qa | grep -i series と入力して、MQSeries パッケージを表示しま す。

v rpm -qa | grep -i wemps と入力して、組み込みメッセージング機能のパッ ケージをさらに表示します。

v rpm -qa | grep -i tivguid と入力して、Tivoli GUID パッケージを表示し ます。

8. rpm -e package_name と入力して、すべてのパッケージを除去します。ここで package_name はパッケージ名です。

注: パッケージの依存関係のためにパッケージを除去できない場合は、次のコ マンドを使用して依存関係を無視してください。

rpm -e package_name --nodeps --justdb

9. 以下のコマンドを使用して、プロダクト・ディレクトリーを除去します。

rm -rf /opt/WebSphere/AppServer rm -rf /opt/WebSphere/AppClient rm -rf /opt/IBMHttpServer rm -fr /var/wemps /opt/wemps rm -fr /var/mqm /opt/mqm

10. 以下のコマンドを使用して、Tivoli GUID の既存バージョンを除去します。

rm -rf /opt/tivoli/guid

11. vpd.properties ファイルを編集します。

a. /root ディレクトリーで vpd.properties ファイルを見つけます。

b. WebSphere Application Server と関連する行をすべて除去します。

v 基本 WebSphere Application Server, V5.0.x プロダクトの場合は WSB v WebSphere Application Server Application Client の場合は WSC

v WebSphere MQ プロダクトの場合は WSM

c. ファイルを保管して閉じます。

注: vpd.properties ファイルは削除も名前変更もしないでください。InstallShield for MultiPlatforms (ISMP) プログラムが、インストールする他のプロダクト に対してこのファイルを使用します。

プリインストール・ステップ

WebSphere Application Server 5.1 をインストールする前に、以下のステップを実行 してください。

1. WebSphere MQ に必要なファイル構造が存在していることを確認します。

2. WebSphere MQ に必要なグループ ID およびユーザー ID が存在していること

を確認します。

7 WebSphere Application Serverのアップグレード 39

WebSphere MQ ファイル・システムの作成

WebSphere 組み込みメッセージングをインストールする前に、以下のことを行う必

要があります。

1. ファイル・システムを WebSphere MQ とそのデータ用に再作成する。

2. WebSphere MQ のグループ ID およびユーザー ID を確認する。

作業データ用のファイル・システムの作成

WebSphere Application Server をアンインストールしたときに除去したファイル・シ ステムを再作成する必要があります。

1. /var/mqm というジャーナライズされたファイル・システムを作成してマウント

します。 WebSphere MQ データ用に別ボリュームがある区画方針を採用しま

す。これにより、/var/mqm が大量の WebSphere MQ データを累積しても他のシ ステム・アクティビティーは影響を受けないで済みます。

2. /var ディレクトリーがワークロードを処理できるほど十分大きいことを確認し ます。

/var ファイル・システムは、システムのすべてのセキュリティー・ロギング情 報を保管するために使用され、また電子メールや印刷のための一時ファイルを保 管するためにも使用されます。したがって、これらの操作に備えて /var のフリ ー・スペースを維持することが重要です。データのメッセージング用に別のファ イル・システムを作成しない場合は、/var がいっぱいになると、/var でフリ ー・スペースが使用可能になるまでシステムのすべてのセキュリティー・ロギン グが停止され、電子メールや印刷ができなくなります。

サーバー・インストール用の /var/mqm ファイル・システムのサイズを決定する には、以下の基準を考慮してください。

v 同時にシステムに存在するメッセージの最大数

v メッセージの増加による不測の事態 (システムに問題がある場合)

v メッセージ・データの平均サイズとメッセージ・ヘッダー用の 500 バイト v キューの数

v ログ・ファイルおよびエラー・メッセージのサイズ

v /var/mqm/trace ディレクトリーに書き込まれる SSL トレースの量

v WebSphere MQ サーバーの場合は、少なくとも 50 MB を考慮します。

WebSphere MQ クライアントの場合は、/var/mqm にこれより少ないスペース

で済みます。通常は 15 MB です。

作業データ用の個別ファイル・システムの作成

1. ログ・データ用にファイル・システム /var/mqm/log を作成します。

可能な場合は、WebSphere MQ キュー (/var/mqm) とは異なる物理ボリュームに ログ・ファイルを保管してください。これにより、ハードウェア障害が発生した 場合でもデータ保全性が保証されます。

2. エラー・ファイル用にファイル・システム /var/mqm/errors を作成します。

注: ログ・ファイルのサイズは、使用するログ設定によって決まります。推奨サイ ズは、デフォルト設定を使用して循環ログをサポートするように設定されま す。ログ・サイズの詳細については、「WebSphere MQ システム管理ガイド」 を参照してください。

グループ ID およびユーザー ID のセットアップ

システム管理マネージャー (SAM) を使用して、ユーザー ID を管理できます。以 下のグループおよびユーザー ID 情報を確認してください。

1. mqm グループと mqbrkrs グループが存在しています。次のコマンドを入力して ください。

cat /etc/group | grep mq 出力例:

mqm::103:root,mqbrks,tioadmin,mqm mqbrkrs::104:root,mqbrks,tioadmin,mqm

2. ユーザー mqm が存在し、mqm は 1 次グループとして設定されています。mqm ユ ーザー ID は、WebSphere MQ と関連したリソースを含むディレクトリーおよ びファイルを所有しています。次のコマンドを入力してください。

cat /etc/passwd | grep mqm 出力例:

mqm:x:1003:103::/home/mqm:/bin/ksh

3. ユーザー root は、mqm グループと mqbrkrs グループに存在しています。これ は、ステップ 1 のコマンドを使用して確認できます。

注: 何らかの変更を行った場合は、ログアウトしてから再びログインして、その変 更をインプリメントしてください。

WebSphere Application Server 5.1 のインストール

前提条件ソフトウェア・インストーラーは、IBM ミドルウェアとその関連コンポー ネントをインストールする方法を提供します。これは ISMP を基にしたもので、最 小のユーザー入力でアプリケーションをインストールします。Tivoli Provisioning

Manager の新規のインストールの場合は、このインストーラーを使用して、

WebSphere Application Server、DB2 Universal Database、および Tivoli Directory

Server をインストールすることができます。システム・マイグレーションの場合

は、特定の状況におけるソフトウェア・インストールの場合にだけ、このインスト ーラーを使用できます。WebSphere Application Server 5.1 の場合は、WebSphere Application Server 5.0.1 を除去してから WebSphere Application Server 5.1 をインス トールしなければなりません。WebSphere Application Server 5.1 のインストールの 場合は、前提条件ソフトウェア・インストーラーを使用できます。

WebSphere Application Server 5.1 をインストールするには、次のようにします。

制限: リモート・デスクトップ接続またはネットワーク・マッピングを通じて PICS インストーラーを使用した場合は、WebSphere Application Server をインスト ールできません。

1. ユーザー root としてログオンします。

7 WebSphere Application Serverのアップグレード 41

2. 前提条件ソフトウェア・インストーラー の CD を CD ドライブに挿入しま す。CD ドライブをマウントします。ただし、ディレクトリーをマウント・ポ イントに変更しないでください。ディレクトリーをマウント・ポイントに変更 すると、CD ドライブがロックされ、CD を交換できなくなります。

3. ご使用のプラットフォーム用のコマンドを実行します。

v 2000Linux mount_point/setuplinux.bin。

v iSeries2000 mount_point/setuplinuxppc.bin。

4. 言語パック・パネルが表示されます。英語以外の言語サポートをインストール するかどうかを選択してください。「次へ」をクリックします。

5. Tivoli Software 画面の情報を検討して、「次へ」をクリックします。

6. 「前提条件ソフトウェア・インストーラー」パネルで、「次へ」をクリックし ます。インストーラー・プログラムは、前提条件を満たしているかどうか確認 します。この間にインストーラー画面が見えなくなることがあります。

7. 次のパネルで、「前提条件ソフトウェア・インストーラー」アプリケーション をコピーするディレクトリーを指定します。

v usr/ibm/pics のディレクトリーを選択します。

v opt/ibm/pics のディレクトリーを選択します。

前提条件ソフトウェア・インストーラーは、自分自身をローカル・ハード・デ ィスクにコピーして、CD ドライブを解放します。

注: パス名にスペースが入っているディレクトリー・パスは使用しないことを お勧めします。

8. 「次へ」をクリックします。前提条件ソフトウェア・インストーラーがコード をハード・ディスクにコピーしている間、インストーラー画面が見えなくなる ことがあります。

9. 次のパネルで、このマシンにインストールするプロダクトを選択します。選択 されているオプションが WebSphere Application Server 5.1 のみであるこ とを確認して、「次へ」をクリックします。

10. 次の画面は、選択したインストール・オプション (インストール・ディレクト リー、ポート番号、ユーザー名など) を確認するものです。この情報を書き留 めておいてください。この情報の一部は Tivoli Provisioning Manager のインス トール時に必要になります。 「次へ」をクリックします。

11. ソフトウェアのインストール・コードを選択したパスを入力するかブラウズす るよう要求されます。ローカル CD ドライブからソフトウェアを選択してイン ストールする場合は、最初の CD を挿入して、該当するドライブ・ロケーショ ンを指定してください。ソフトウェア CD イメージをローカルまたはネットワ ーク・ドライブにコピーした場合は、そのイメージのロケーションへのパスを 入力してください。

「次へ」をクリックします。

注: インストール・プロセスは、かなりの時間がかかることがあります。

12. Java ディレクトリーのロケーションを確認して、$JAVA_HOME 環境変数の値を調

べます。WebSphere Application Server 5.01 のインストール時に構成されたパス

ドキュメント内 TIO_MigrationGuide_21.ps (ページ 47-55)

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