第 8 章 Tivoli Provisioning Manager
第 3 部 データのマイグレーション 51
この部では、以下の事項について説明します。
v ソフトウェア・アップグレード・プロセスで自動的にマイグレーションされるデ ータのタイプ
v マイグレーションできないデータのタイプ
v 手動でマイグレーションしなければならないデータ v マイグレーションの検証
データのマイグレーションが完了したら、システムが正しく作動していることを確 認する必要があります。この部ではまた、マイグレーションが成功したことを確認 する手順についても説明します。
v 53ページの『第 9 章 データのマイグレーション』
v 59ページの『第 10 章 マイグレーションの検証』
© Copyright IBM Corp. 2003, 2004 51
第 9 章 データのマイグレーション
ソフトウェア・アップグレード・プロセスは、データの一部を自動的にマイグレー ションまたは更新します。自動的にマイグレーションされないデータは、Tivoli
Provisioning Manager 2.1 では推奨されないデータか、そうでなければ手動でマイグ
レーションしなければならないデータです。
自動的にマイグレーションされるデータ
以下のデータは、Tivoli Provisioning Manager のアップグレード時に、自動的にマイ グレーションまたは更新されるものです。
データ・センター・モデル
データ・センター・モデルは自動的にマイグレーションされます。
ユーザー・アカウント
ユーザー・アカウントは自動的にマイグレーションされます。
ワークフロー関連
インストーラーは、データ・センター・オブジェクトとその割り当てられた デバイス・モデルおよびワークフローとの関連を自動的にマイグレーション します。ソフトウェアのアップグレードが終わったならば、54 ページの
『コア自動化パッケージのインストール』に記載されているとおり、コア Tivoli Provisioning Manager 自動化パッケージをインストールするスクリプ トを実行する必要があります。
マイグレーションできないデータ
Tivoli Provisioning Manager ソフトウェアをアップグレードするとき、インストー ル・プログラムは廃止ファイルを除去しません。以下のデータはマイグレーション できないものです。
ログ・ファイル
ログ・ファイルは、12ページの『システムのバックアップ』に記載されて いるとおり、バックアップする必要があります。
レポート
Tivoli Provisioning Manager は新しいレポート・ツールと新しいタイプのレ ポートを使用するため、レポートはマイグレーションできません。既存のシ ステムのレポートのコピーを保存したい場合は、12ページの『システムの バックアップ』に記載されているように、レポートを生成してから、印刷ま たは保管してください。
デプロイメント・ヒストリー
デプロイメント・ヒストリーの形式は変わりました。ソフトウェアをアップ グレードした後、過去のデプロイメント・ヒストリーにアクセスする必要が ある場合は、WORKFLOW_EXECUTION および TRANSITION_EXECUTION データベ ース表に対してデータベース照会を行うこともできます。
© Copyright IBM Corp. 2003, 2004 53
コア自動化パッケージのインストール
Tivoli Provisioning Manager をインストールしたら、このプロダクトと一緒に提供さ れる自動化パッケージを更新するスクリプトを実行する必要があります。コア自動 化パッケージがインストールされると、マイグレーションしようとしているカスタ マイズしたワークフローをインストールできます。
自動化パッケージ・インストール・スクリプトは、TIO_installdir/drivers ディレ クトリーにあるすべての自動化パッケージをインストールしようとします。これら は削除する必要があります。このディレクトリーに追加した自動化パッケージは、
スクリプトを実行したときインストールされません。
注: 自動化パッケージ・インストール・スクリプトを実行したとき「インストール されていない」エラー・メッセージが表示されないようにするため、
TIO_installdir/drivers ディレクトリーに追加した自動化パッケージを除去す ることを考慮してください。
コア自動化パッケージをインストールするには、次のようにします。
1. tioadmin としてログオンします。
2. TIO_instaldir¥tools¥log4j-util.prop ファイルで、
log4j.appender.file.append の値を調べます。この値が false に設定されてい る場合は、true に変更してください。
3. TIO_installdir/tools ディレクトリーに切り替えます。
4. コマンド post-install.sh start を実行します。
5. ステップ 1 で log4j.appender.file.append の値を変更した場合は、その値を
false にリセットします。
カスタマイズしたワークフロー・コンポーネントのマイグレーション
Tivoli Provisioning Manager 1.1.x システム用にワークフローを作成または変更した 場合は、11ページの『第 3 章 マイグレーションの準備』に記載されているシステ ム・バックアップ・プロセスで、カスタマイズしたワークフロー・コンポーネント を含む自動化パッケージを作成しています。システム・ソフトウェアをアップグレ ードした後、この自動化パッケージを変換、インストールして、ワークフロー・コ ンポーネントをマイグレーションする必要があります。
マイグレーション・プロセスは、以下のステップから構成されます。
1. 55ページの『変更したワークフロー・コンポーネントの変換』に記載されてい るように、変更したワークフロー・コンポーネントを変換する。
2. 56ページの『変換したワークフロー・コンポーネントのインストール』に記載 されているように、変換したワークフロー・コンポーネントをインストールす る。
3. 論理デバイス操作を含むワークフローの場合は、ワークフローのロケールを
en_US (英語) に変更する。57ページの『ワークフローのロケールの変更』を参
照してください。
ワークフローの依存関係
ある自動化パッケージのワークフローが別の自動化パッケージのワークフローを参 照している場合は、まず参照されているワークフローを含む自動化パッケージを変 換してインストールする必要があります。変換しようとしている自動化パッケージ が必要とするワークフローをインストールしないと、コンパイル・エラー・メッセ ージが表示され、欠落しているワークフローの名前が示されます。
例:
自動化パッケージ mypkgA.tcdriver にはワークフロー My.Add.Server が入っていま す。このワークフローは、mypkgB.tcdriver 内の My.Configure.Monitoring と呼ばれ るワークフローを呼び出します。 mypkgA.tcdriver を変換するためには、まず
mypkgB.tcdriver を変換してインストールする必要があります。
変更したワークフロー・コンポーネントの変換
ワークフローを変換するためには、16ページの『マイグレーションに備えたカスタ マイズ済みワークフローのセットアップ』に記載されているように、まずそれを個 々のファイルとしてインストールし、さらにそれを unzip された形式で使用可能に する必要があります。バージョン 2.1 にアップグレードする前に Tivoli
Provisioning Manager 1.1.x システムにインストールされなかったワークフロー・コ
ンポーネントが .tcdriver ファイルに入っている場合は、変換ツールを使用する前 に、これらの自動化パッケージをインストールする必要があります。
自動化パッケージをインストールするには、次のようにします。
1. tioadmin としてログオンします。
2. コマンド・ウィンドウを開きます。
3. TIO_installdir/tools ディレクトリーに切り替えます。
4. 次のコマンドを実行します。
tc-driver-manager.sh installDriver drivername
ここで drivername は、カスタマイズしたワークフロー・コンポーネントを使用
して作成した自動化パッケージの名前です。
変換ツールの実行
カスタマイズしたワークフローを含む自動化パッケージを変換するには、次のよう にします。
1. tioadmin としてログオンします。
2. TIO_installdir/.tools/migration ディレクトリーに切り替えます。
3. コマンド・プロンプトから次のコマンドを実行します。
convertTCDriver.sh source_dir target_dir driver_name ここで
v source_dir は、変換する自動化パッケージが入っているディレクトリーで
す。
v target_dir は、変換された自動化パッケージの出力ディレクトリーです。
第 9 章 データのマイグレーション 55
v driver_name は、変換ツールに変換させたい自動化パッケージ・ファイルの名 前 (例えば、custom-extreme-48i など) です。.tcdriver 拡張子は名前から省 いてください。
例:
./convertTCDriver.sh TIO_installdir/custom_workflows/old TIO_installdir/custom_workflows/new my_router
変換スクリプトがソース自動化パッケージ内のワークフローを変換して、次のも のを作成します。
v 自動化パッケージの新しい内容を含むファイル構造 (指定した出力ディレクト リーに作成されます)。
v 拡張子 .tcdriver を持つ変換された自動化パッケージ。
変換された .tcdriver ファイルをインストールすることができます。出力ファ イル構造内の変換されたワークフローを変更したい場合は、変更を行った後で、
それらのワークフローを .tcdriver ファイルにパッケージしなければなりませ ん。
注: 変換中にワークフロー・コンパイル・エラーが発生しても、変換ツールは新 しいワークフローをターゲット・ディレクトリーに作成します。変換中にコ ンパイル・エラー・メッセージが現れた場合は、そのエラーと関連した変換 済みワークフローを必ず調べてください。
変換したワークフロー・コンポーネントのインストール
変換プロセスが完了したら、新しい変換済みワークフローをインストールする必要 があります。
1. tioadmin としてログオンします。
2. コマンド・ウィンドウを開きます。
3. 変換した自動化パッケージ (.tcdriver ファイル) を TIO_installdir/drivers にコピーします。
4. TIO_installdir/tools ディレクトリーに切り替えます。
5. 次のコマンドを実行します。
tc-driver-manager.sh installDriver forceInstallDriver driver_name -overwrite=true
ここで driver_name は、カスタマイズしたワークフロー・コンポーネントを使
用して作成した自動化パッケージの名前です。
注:
1. カスタマイズした Tivoli Provisioning Manager 1.1.x ワークフローは変換したフ ァイルと同じ名前ですでにシステムに存在しているので、tc-driver-manager コ マンドには -overwrite パラメーターが必要です。これらを置き換えるために、
変換したワークフローをインストールしなければなりません。
2. カスタマイズ変更によっては、変換スクリプトで完全に変換されないものもあり ます。カスタマイズしたワークフローが正しく機能することを確認するため、イ ンストール後にこれらを調べてください。