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私が愛する人々に知ってもらいた いことは・・・

☑可能な場合は自宅で死を迎えたいと思い ます。

⑤ 私が愛する人々に知ってもらいた いことは・・・

□私の家族や友人に私が彼らを愛していたこと を知ってもらいたいと思います。

☑家族や友人、介護者が、私が希望することに 同意しない場合でも、彼らに私の希望をかな えてもらいたいと思います。

□私の死で心を悩ますようなことがあれば、家

族や友人にカウンセリングを受けてもらいた

いと思います。私の記憶が彼らに悲しみをも

たらすものではなく、喜びをもたらすもので

あって欲しいと思います。

氏名:山田花子さん(仮名) 年齢:92 歳 性別:女性 疾患名:膵臓癌 アルツハイマー型認知症

家族:長男夫婦と同居 夫とは 60 年前に死別し、その後長女と長男を育てた

花子さんは、1 年くらい前から長年していた洋裁をしなくなり、もの忘れも目立 つようになった。家族のすすめで認知症医療疾患センターを受診し、半年前に アルツハイマー型認知症と診断され、抗認知症薬が開始された。

入院する 1 か月前より、食欲が低下し、臥床で過ごすことが多くなり、原因検 索のため、入院した。

精査の結果、膵臓癌・肝転移が判明し、予後は 1 か月くらいと見込まれた。家 族は告知を望まず、緩和ケアを中心に行っていくことになり、入院当初訴えて いた腹痛に対しアンヒバ座薬®を使用していた。痛みに対して「疼痛緩和できて いる」「十分痛みがとれていない」と看護師間で評価が分かれ、そして認知症症 状のため疼痛評価が難しかった。オピオイド開始後、今は苦痛を表出すること はなくなった。入院時より末梢点滴 500ml を実施し、花子さんが食べられそう なときに食事摂取の介助をする準備を整えていたが、呼びかけには開眼し意思 疎通を図れるが、食事摂取ができる状態ではなかった。

主治医と病棟看護師は、最期のときまで「何処で誰と過ごすことが花子さんに とっていいのだろう」と考え、家族(長男夫婦と長女)に相談した。家族は「母 は、自宅で過ごしたいと思うと思います。今の状況で大丈夫なんでしょうか」「母 は認知症で、癌だと思ってもみなかったので、何がいけなかったのでしょうか」

といった反応であった。何度か家族と医療者との話し合いを重ね、家族は自宅 での看取りを決めた。

<検討ポイント>

1.今後、花子さんと家族が抱えるであろう苦痛について考えてみましょう。

2.花子さんを自宅で看取るために必要なことはどんなことでしょうか。

事例2

氏名:長寿花江さん (仮名) 年齢:83 歳 性別:女性 疾患名:アルツハイマー型認知症

家族:夫は 10 年前に他界 一人暮らし 自宅近くに息子家族が住んでいる

花江さんは、1 年前から「同じことを何度も言う」「同じ物を何度も買ってく る」「食事は自分で作っていたが、電気釜が冷蔵庫に入っていたり、山のように 食品が詰め込んでいたりしている」など少しずつ家庭の中で変化が見られてい たが、息子家族は気にしていなかった。ある時「知人に『預金通帳が盗られる ので保証人になってくれ。』と言っている」ということを息子嫁が知り、近医を 受診しアルツハイマー型認知症と診断され、介護保険申請し要支援1と認定さ れた。

診断後、息子家族との同居がはじまり、息子が金銭や通帳の管理をしようと すると、息子嫁に対し「私は今まで責任のある仕事をしてきて、今も金銭の管 理もしているんです。そんな、馬鹿にされるようなことを言われることはあり ません。」「あなたが私の財産をとろうとしているんでしょ。」と怒りを表した。

息子が管理について説明をすると、その時は「そうなんだね」と納得するが、

その後嫁に対し、同様の怒りを表出していた。

息子と嫁は花江さんの態度に困り、地域包括支援センターに相談した。

<検討内容>

1.花江さんの BPSD にどのような対応が必要だと考えますか。

2.あなたのアドバイスにより、花江さんの BPSD は落ち着きました。

将来に向け、どのような支援が必要だと考えますか。

氏名:永井貴恵さん(仮名) 年齢:85 歳 性別:女性 疾患名:アルツハイマー型認知症

家族:60 歳の一人娘が遠方に住んでいる。なかなか特養に来ることはできない が、毎年誕生日には貴恵さんにプレゼントが送られてくる。

貴恵さんは、重度の認知症があり、特別養護老人ホーム(以下特養)に入居 後 4 年目のかたです。ここ半年の間,徐々に嚥下機能の低下が見られ,食事形 態を工夫していました。しかし、最近の 1 ヶ月はさらにむせ込みが強くなり,7 日前に、誤嚥性肺炎で近くの総合病院に入院し、やっと肺炎が良くなったとこ ろです。肺炎治癒後も,飲み込みは悪いままです。何とか、口から食べること もできるし、本人も食事を楽しみにしているのですが、食後はきまって痰の吸 引の回数が増え、それをとても嫌がっています。

病院のベッドの枕元には、「早く戻ってきてね」と書かれた特養の入居者や、

スタッフからの寄せ書きが置かれています。特養では、夜間は介護士のみで、

看護師は夕方 5 時までの勤務です。

<検討内容>

1.貴恵さんと家族のために「今」できることは何ですか?

2.貴恵さんと家族のために「将来を見据えて」できることは何ですか?

・性別 ( 男・女 ) 年齢 ( 歳 )

・職種 ( ) 経験年数( 年)

・在宅での看取りの経験の有無 (有 / 無)

・病院での看取りの経験の有無 (有 / 無)

・介護施設での看取りの経験の有無 (有 / 無)

・現在、在宅での看取りを支援する機会は…

【 頻繁にある / しばしばある / 時々ある / あまりない / 全くない 】

・研修を受けようと思ったきっかけは何ですか?

・どうやってこの研修会のことを知りましたか?

■当てはまる番号(1~5)に○をつけてください。

 今日の講義内容は難しかったですか?

 理解度は 100%中何%ですか?

 研修会の時間の長さはどうですか?

 興味を持った話題はあったでしょうか?

 グループワークについて、どう感じましたか?

 分からない言葉や聞きなれない言葉はどれくらい出てきましたか?

 実際に役立てられそうなことはありましたか?

 今後、在宅での看取りを支援するリーダーとして活動をしてみたい、またはしてもいい と思いますか?

 そのほか何かご意見がありましたら…

1.理解できなかった 2.あまり理解できなかった 3.どちらでもない 4.まあまあ理解できた 5.よく理解できた

1.短く感じた 2.少し短く感じた 3.ちょうどよい 4.少し長く感じた 5.長く感じた

1.興味を持てなかった 2.あまり興味を持てなかった 3.どちらでもない 4.まあまあ興味を持った 5.とても興味深かった

1.興味を持てなかった 2.あまり興味を持てなかった 3.どちらでもない 4.まあまあ興味を持った 5.とても興味深かった

1.出てこなかった 2.ほとんど出てこなかった 3.ちょうどよい 4.少し出てきた 5.たくさん出てきた

1.まだ自信がない 2.少しあった 3.まあまああった 4.たくさんあった 5.実際に行動できそうだ

%:

その理由は…

1.まだ自信がない 2.少し思う 3.まあまあ思う 4.たくさん思う 5.実際に活動できそうだ

在宅看取りを支援する人材育成のための研修会

平成27年2月11日@国立長寿医療研究センター研究所2階会議室

独立行政法人 国立長寿医療研究センター 在宅連携医療部長

三浦久幸