第 3 章 自動運転時に周辺交通環境に応じた視覚刺激を提示する効果
3.3 実験結果
3.3.5 眠気の主観評価と閉眼時間
走行開始前後のスタンフォード眠気尺度の評価を視覚刺激の表示条件ごとに平 均したものを図 3.13に示す.評価尺度は次の7段階である.
1. やる気があり,活発で,頭がさえていて,眠くない感じ 2. 最高とはいえないまでも,頭の働きが活発,集中していられる
3. くつろいで起きている,しかしどちらかというとすこし頭がぼんやりし反 応が悪い
4. すこしぼんやりしていて,何かしたいと思わない
5. ぼんやりしている,集中していられない,起きているのが困難 6. 眠いので横になりたい,ぼおっとしている
7. まどろんでいる,起きていられない,すぐにねむってしまいそうだ
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図 3.13 眠気の主観評価
手動運転時には実験前後の眠気の変化は小さかった.自動運転時にはどの表示 条件においても実験後の眠気は実験前よりも増加した.
DS走行中のドライバの瞳孔径の測定結果について,1走行を先行車1回目減速 時点まで,先行車1回目から2回目減速時点まで,先行車2回目から3回目減速時 点まで,先行車3回目減速時点から実験最後までの4区間に区切り平均閉眼時間を 求めた.HUD表示条件による差の有無を調べるために,3条件の実験参加者を区別 して平均閉眼時間の平均と標準偏差を図 3.14 に示す.上図が視覚刺激なし,中図 が明瞭三角形,下図がぼんやり円のドライバの平均閉眼時間であり,手動運転時に は時間帯にかかわらず平均閉眼時間はほぼ一定であるが,どの条件でも自動運転時 には時間の経過とともに平均閉眼時間が増加している.また,明瞭三角形の場合に,
自動運転時の平均閉眼時間が他の視覚刺激なし,ぼんやり円の条件と比較すると短 い.ぼんやり円の自動運転の場合には,時間の経過とともに平均閉眼時間が長くな る.
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手動運転 視覚刺激なし 明瞭三角形 ぼんやり円 自動運転
スタンフォード眠気尺度(簡易版)
走行開始前 走行終了時
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図 3.14 時間区分ごとの平均閉眼時間
0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4
減速1回目 減速2回目 減速3回目 最後まで
平均閉眼時間(秒)
時間区分
手動運転 自動運転
0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4
減速1回目 減速2回目 減速3回目 最後まで
平均閉眼時間(秒)
時間区分
手動運転 自動運転
0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4
減速1回目 減速2回目 減速3回目 最後まで
平均閉眼時間(秒)
時間区分
手動運転 自動運転
(A)視覚刺激なし
(B)明瞭三角形
(C)ぼんやり円
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