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直方体としての立体実現 72 証明 線分PB,0λ ,λσ がそれぞれ平行なので,系3.1.3より線分PB

ドキュメント内 凸多面体の見取図の立体実現について (ページ 73-81)

と線分PBは平行である1

 線分Pλ,0Bノ,B0 がそれぞれ平行であるので系3.!.3より,線分

Pλと線分Pλは平行である.

 ゆえに,Pλ⊥PBより,Pλ⊥PBとなる.

 一方で,視点をeとすると,定理3.1.5によりe吻とP0は平行である.

 また,PσはPAとPBに垂直である.線分PBと線分PBは平

行,線分P瓦と線分Pλは平行であることより,Pσ⊥πであり,つま り碗⊥πとなる.      口

 なお,消点がO個のとき,直方体状の見取図は直方体実現不可能である.

定理3.3.5図3.10のように線分PB,σ〃,λα,線分Pλ,0B ,Bσ ,

線分Pσ,B〃,λB が平行な直方体状の線画Dは,いかなる視点eの

中心投影についても直方体として立体実現可能でない.

       A

C

A

図3.10:消点をもたない直方体状の線画D

証明 もし,3組の線分が平行な線画がある中心投影について直方体とし て立体実現可能であるとすると,系3.1.3より,PλとPλが平行,PB

とPBが平行,P0とP0が平行となるが,Pλ,PB,Pσは投影面上

の三つの線分であり,三つが互いに垂直とはなりえないので矛盾である.

 したがって,線画Dは直方体で立体実現可能でない.      口  つまり,キャビネット図や等角図は中心投影図としては直方体で立体実 現可能ではないことが言える.

第3章 直方体としての立体実現 73

3.4 中心投影においての十分条件

 さらに,直方体状のある線画Dが中心投影により直方体として立体実 現可能であるための十分条件について述べる.

 ∫:D■→πをある中心投影とする1このとき,直方体状の線画の各頂 点がある直方体の頂点の∫による像となっていたとしても,そこからただ

ちに立体実現可能とは言えない.例えば,次の図は直方体の手前の三つの 面をとりさったものの中心投影図となっている.この線画の頂点はある直 方体の頂点の投影像であることは明らかだが,立体実現可能とは言えない であろう、そこで,直方体の頂点が見えるかどうかの判定が必要となる.

図3.11:直方体の手前の3面をとりさったものの中心投影図

定理3.4.1D+内の視点をeとおき,D■内の直方体をP,λ,α,B,σ,

B ,Q,A とおく.中心投影において視点eからP,4,α,B,0,一B ,

〃が見えることと,

         一一一≒    一一一一チ   一一一一→    一一一→

         Pe=8Pλ十亡PB+uPσ

       (3.3)

         (ただし,5,亡,u<0とする)

と表せることは同値である.

証明 8,亡,u<0より,(3.3)はeが平面PλαBに関してσと逆側,平

面PB0〃に関してスと逆側,平面POB λに関してBと逆側と

いうことを示しているので,Qを除いた各頂点は視点eから.全て見える、

第3章 直方体としての立体実現 74

e●

5

B

図3.12:P,λ,σ ,B,σ,B ,〃の全てが見える視点θの位置  一方で,8,士,uの一つでも,例えば8が正ならeが平面PB0λ に関

してλ側となり,P,B,σ,〃のいずれかが見えなくなる(5=0でも P,B,σ,〃のどれかが見えない).

 したがって,eから直方体の頂点が見えるならば(3.3)のように表せ,

8,亡,u<0となる.       □  消点が三つのとき,定理3,3.2の必要条件は直方体実現可能であるため の十分条件でもある.

定理3.4.2図3.13のように線分Pλ,B0 ,σB が消点吻をもち,線

分PB,0λ ,A0 が消点吻をもち,線分P0,AB ,B〃が消点叱 をもつ直方体状の線画Dにおいて,三角形ω〃B①oが鋭角三角形とす

る.このとき,線画Dは叫,吻を直径とする球,吻,吻を直径とする球

叱,吻を直径とする球の交点のび側の点を視点eとする中心投影に関

して直方体実現可能である.

証明線画は投影面π上にあるとする.定理3.3.1により三角形物吻叱 が鋭角三角形であるから, ム,吻を直径とする球,吻,吻を直径とする 球ωo,のλを直径とする球の交点が二つあり,D+側の点をeとする.こ

のとき,半直線eP上にPを適当にとる.Pから剛,あ,碗方向に

伸びる半直線の投影像が線分P叫,P吻,P〃σなので,この半直線上に

五がeλの延長線上,万がeBの延長線上,6がe0延長線上となるよ

うにとる.

第3章 直方体としての立体実現 75

、〆VB

A

D.、一

㌔..  む

VA

図3.13:消点叫,吻,吻をもつ直方体状の線画D

 このとき,剛,碗,碗が互いに垂直なので,線分1戸z,P百,Pδ も互いに垂直となる さらに,PBσ〃,P0ムB・,P4Bαが長方形

となるように,〃,B ,0 をとり,PλBOA B αρが直方体となる

ようにQをとる.B〃とPσは平行,0〃とPBは平行よ.り,〃の 投影像は線分吻Bと線分吻0の交点で〃に一致する.

 同様に,0B とPλは平行,λB とP0は平行より,B の投影像 は線分岨0と線分化λの交点でB に一致する1

 また,線分■σとP百は平行,線分百σとPスは平行より,σの 投影像は線分吻λと線分吻Bの交点で0 に一致する.

 つまり,求めた直方体のP,A,B,σ,〃,B ,αの投影像がP,λ,B,

0,〃,B ,αになっているので,あとはP,λ,B,0,〃,B ,αがeか ら見えることを確かめればよい.まず,λ,B,σのとり方から,

      一一一一合      一一一一合      一一一一→

     P瓦=α耐, =戸〕事=β誌, 】亨百=7砺

      (ただし,α,β,7>0)

と表せる.

   →

    _     一一一夕

 また,eP=λeP (ただし,λ〉0)とおく.

 定義3.2.1で直方体状の線画の各面は凸としたので,∠λPB,∠BP0,

∠σPλ<πであり,Pは三角形物吻ωoの内部である1

第3章

直方体としての立体実現 76

e }与 一 一  、  与 一 二   、     、

   、    、

D+

X・

VA

VC

 _        人1

 B

  ,       C

P    、.

、_A

_        ...一Q

,C       ・・

、!         BI

D一

       図3.14:直方体PλBσ〃B αQ

ゆえに,

     →

     eP=ん副十王砧十mε売

     (ただし,ん十Z+m=1かつん,王,m>0である)

となる.ゆえに,

    →

    _        一一一→

    Pe=一λeP

      :一入(ん誠十1碗十m碗)

一(一¥)粛・(一労)毒・(÷)元

かっ,一昔,一着,一半<Oとなり,定理3.4.1よりP,瓦互こ可否ア,σ はeから見える.

 したがって,直方体状の線画Dは直方体実現可能である.    □  消点が二つのときも,定理3.3.3の必要条件が直方体実現可能であるた めの十分条件になっている.

第3章 直方体としての立体実現       77 定理3.4.3図3.15のように線分PB,0〃,λαが消点吻をもち,線 分Pσ,λB ,B〃が消点吻をもち,線分Pλ,Bα,0B が平行で

ある直方体状の線画Dにおいて,吻吻⊥Pλとする.このとき,吻,吻 を直径とする球と吻,吻を通り,投影面πに垂直な平面の交田上の任意

のe∈D+を視点とする中心投影に関して,線画Dは直方体で直方体実

現可能である.

       V・・1こ..   M    ・、

      ℃        B

図3.15:消点吻,叱をもつ直方体状の線画D

証明ωB,吻を通り投影面πに垂直な平面をδとおく.吻,ωoを直径

とする球と平面δとの交田上にe∈D+をとると,魂⊥腕となる.

 また,平面δの法線ベクトルは投影面πと平行であり,平面δは吻,ωC を含むので法線ベクトルは吻ωσと垂直となる.

     →       一一一合         一一一→

 よって,Pλが平面δの法線ベクトルでPλ⊥魂,Pλ⊥腕と

なる.

       _       一一一→

 半直線eP上にPを適当にとる、PからPλ方向に伸びる半直線の

       _       →

投影像が半直線P.4となるので,PからPλ方向に伸びる半直線上に

■を,zがeλの延長線上となるようにとる.また,Pから魂,碗

方向に伸びる半直線の投影像が線分P吻,P oなので,この半直線上に

百がθBの延長線上,∂がe0の延長線上となるようにとる.このと

 一一一一}       __  __

き,Pλ,魂,魂が互いに垂直なので,線分PZ,PB,P0も互いに 垂直となる さらに,PλBα,PB0〃,P0λB が長方形となるよ

うに,万,百ア,σをとり,PABσ〃一B αQが直方体となるようにQ

をとる.

 また,B〃とPσは平行,0〃とPBは平行より,〃の投影像は 線分吻Bと線分吻σの交点で〃に一致する.

 ス豆はP∂と平行,6百はPzと平行なので,百7の投影像は線分       →

叱λと0を通って,Pλと平行な直線との交点B と一致する.同様

第3章

直方体としての立体実現 78

に,スσはP百と平行,百σはP■と平行なので,σの投影像は線        →

分吻λと,Bを通ってPλと平行な直線との交点αと一致する.

D+

V日

VC

、、oミ。、、ミ ・字

.一E.AI..・・..

 、、

メ( }、 ご、9二榊ζ\こ !、

^、・.、

B

P

A

BI

D i

図3.16:直方体PλBσ〃B αQ

 つまり,求めた直方体のP,A,B,σ,〃,B ,αの投影像がP,λ,B,0,

〃,B ,αになっているので,あとはP,λ,B,σ,〃,B ,αがeから見 えることを確かめればよい.

 ∠λPB,∠BP0,∠λP0<7rより,Pは吻,ωoに関してλ側,ま

た,吻,ωoはPλに関して逆側となる.

 ゆえに,線分Pλの延長と線分吻吻の交点を〃とおくと,M一は線

分吻ωoの内分点で,

        H

        eM一=ん碗十王魂

        (ただし,た十1=1,ん,1>Oである)

と表せる(図3.15参照).

 ゆえに,

         一一→    →   一一一一一}

         eP=eM.十MP

      H

      =ん砺十Zあ十mPλ

      (ただし,ん十1=1,ん,工,m>0)

第3章

直方体としての立体実現 79 と表される.

    →

    _         一一一÷

 ゆえに,Pe=_λeP (ただし,λ>0)とおくと,

         →

        _        一一→

         Pe=一λeP

      →       ;一λ(ん碗十J魂十mPλ)

ここで,λ,B,σのとり方から,

      一一一一→       一一一一合       一一→

      __     一一一一手      __

      Pλ=αPA,1戸百=β魂,P0=7碗

      (ただし,α,β,7>0)

と表せるので,

昆一(一半)元・(一苦)元・(一手)元

かっ,一苦,一着r半<Oとなり,定理3.4.1よりP,瓦互6,刀,可σ はeから見える.

 したがって,直方体状の線画Dは直方体実現可能である.    口  最後に,消点が一つのとき,直方体実現可能であるための十分条件を次 のように述べる.

定理3.4.4図3.17のように線分PB,ムσ ,0〃が平行,線分Pλ,

Bα,σB が平行であり,線分Pσ,Bλ㌧AB が消点吻をもつ直方 体状の線画Dにおいて,PA⊥P−Bであるとする.このとき,線画Dは 吻を通り投影面πに垂直な直線上の任意のe∈D+の中心投影に関し

て直方体で直方体実現可能である、

図3.17:消点吻をもつ直方体状の線画D

ドキュメント内 凸多面体の見取図の立体実現について (ページ 73-81)