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登記所への登記手続き

ドキュメント内 第1 定款変更認可申請の事務手続 (ページ 55-60)

第7節 法人合併認可申請

6 登記所への登記手続き

(新設合併の場合)

○ 合併により法人を設立する場合は、合併に必要な手続きが終了したとき から 2 週間以内に、主たる事業所の所在地において、管轄の登記所へ新設 の登記を申請します。

○ 登記終了後、正規の手続きで役員を選任した際、代表者等が変更にな っ た場合は速やかに所轄の登記所へ変更の登記を申請します。

(吸収合併の場合)

○ 合併により存続する法人については、合併に必要な手続きが終了したと きから 2 週間以内に、主たる事業所の所在地において、管轄の登記所へ変 更の登記を申請します。

(共通)

○ 合併により消滅する法人については、合併後の存続法人又は新設法人を 代表すべき者が、合併後の存続法人又は新設法人の主たる事務所を管轄す る登記所を経由して合併の登記の申請と同時に解散登記を行います。

○ 従たる事業所を設けたときは、合併に必要な手続きが終了したとき から 3 週間以内に、従たる事業所の所在地において、管轄の登記所へ登記を申 請します。

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(1)合併の効力を発する時期

社会福祉法人の合併は、合併後存続する法人又は合併により設立する法人が 登記を行うことにより、その効力を生じます。

(2)合併の登記

合併後存続する法人又は合併により設立する法人は、次のとおり登記する必 要があります。(組合等登記令第9条)

登 記 対 象 事 由

変更登記 合併後存続する法人 登記事項の変更 解散登記 合併により消滅する法人 解散 設立登記 合併により設立する法人 設立

(3)合併の登記の期間

合併の登記申請は、合併の認可その他合併に必要な手続きが終了した日から 主たる事業所の所在地において、2 週間以内に行う必要があります(従たる事 業所の登記の場合は 3 週間以内)。(組合等登記令第9条)

通常合併に必要な手続きの終了とは、所轄庁から合併の認可を受け、債権者 への公告・催告期間が終了して債権者との関係が終了した日を指します。

なお、期間内に登記の申請をしなかった場合は、20万円以下の過料に処せ られる罰則があるので注意が必要です。(社会福祉法第133条第1項)

(4)合併の登記申請(合併後存続する法人又は合併により設立する法人)

合 併 後存 続 する 法 人又は 合 併に よ り設 立 する法 人 が登 記 申請 す るにあ た っ

ては、法人の事務所の所在地を管轄する法務局( 登記所)の窓口で申請にかか

る手続、添付書類等、必要な事項を確認したうえで行うようにしてください。

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① 合併による設立の登記(新設合併の場合)

合併による設立の登記の申請書には、合併により設立された法人の定款、代 表権を有する者の資格を証する書面、代表権の範囲制限及び資産総額を証する 書面を添付しなければなりません。

また、合併に際して、公告及び催告をしたこと及び異議を述べた債権者があ るときは、その者に対し弁済し、若しくは担保を供し、若しくは財産を信託し た こ と又 は合 併 をし ても そ の者 を害 す るお それ が ない こと を 証す る書 面 を添 付しなければなりません。

なお、公告を官報のほか定款に定めた手続きにより公告をしたときは、登記 申請書に、公告及び催告をしたことを証する書面に代えて、これらの方法によ る公告をしたことを証する書面を添付しなければなりません。(組合登記令第 20条)

② 合併による変更の登記(吸収合併の場合)

合併による変更の登記の申請書には、合併により消滅する法人の履歴事項全 部証明書を添付しなければならないとされています(当該登記所の管轄区域内 に事務所があるものを除く。)。また合併に際して、公告及び催告をしたこと 及び異議を述べた債権者があるときは、その者に対し弁済し、若しくは担保を 供し、若しくは財産を信託したこと又は合併をしてもその者を害するおそれが ないことを証する書面を添付しなければなりません。

なお、公告を官報のほか定款に定めた手続きにより公告をしたときは、登記

(新設合併の場合)

○ 設立当初の役員に選任された代表者が登記申請を行います。

○ なお、第三者に代理させることも可能ですので、それを職務とする専門 家(司法書士等)に代理させることができます。

(吸収合併の場合)

○ 登記申請は、当事者の申請が原則であるとされています。したがって、

合併後存続する法人は理事が行い、定款で理事の代表者に制限を設けてい る場合は、代表権を持った理事が行います。通常は、存続する法人の理事 長が申請者になります。

○ 新設合併の場合と同様、第三者に代理させることも可能です。

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申請書に、公告及び催告をしたことを証する書面に代えて、これらの方法によ る公告をしたことを証する書面を添付しなければなりません。(組合等登記令 第20条第3項)

存 続 する 法 人が 変 更登記 の 申請 を 行う 際 に必要 と する 書 類の 例 示を示 せ ば 以下のとおりとなります。

③ 設立登記又は変更登記の申請 を行う際に必要とする書類の例

社 会 福 祉 法人 合 併 に よ る 設 立登 記 申 請書

【 新 設 合 併 の場 合 】

定め ら れた 様 式に 沿 って 必要 事 項を 記 入し 、 押印 しま す 。

社 会 福 祉 法人 合 併 に よ る 変 更登 記 申 請書

【 吸 収 合 併 の場 合 】

定め ら れた 様 式に 沿 って 必要 事 項を 記 入し 、 押印 しま す 。

定款

【 新 設 合 併 の場 合 】

新た に 設立 す る法 人 の定 款を 添 付し ま す。

【 吸 収 合 併 の場 合 】

存続 す る法 人 の変 更 済の 定款 を 添付 し ます 。 合併 契 約書 相互 の 法人 で 交わ し た合 併契 約 書を 添 付し ま す。

所 轄 庁 の 合併 認 可

書 所轄 庁 から 受 け取 っ た合 併認 可 書を 添 付し ま す 。

理 事 会 お よび 評 議 員の 議 事録

合併 の 議決 を 得た 際 の理 事会 の 議事 録 を添 付 しま す。定 款で 評議 員 会の 議 決を 必 要と 定め て いる 場 合は 、評議 員会 で 議決 を得 た 際の 議 事録 も 添付 しま す 。

公 告 お よ び催 告 を し た こ と を証 す る 書面

公告 を 掲載 し たこ と を証 する も の( 公 告を 掲 載し た新 聞 の写 しな ど )や 債 権者 へ 送付 した 催 告書 お よび 債 権者 から 取 り付 けた 承 諾書 の 写し な どを 添付 し ます 。

異 議 を 述 べた 債 権 者 に 対 す る 弁 済

(担 保 提供・信託 ) 証書

異議 を 述べ た 債権 者 がい る場 合 は、当 該債 権 者へ 弁済 し たこ と 、もし く は担 保 を供 し たこ と、ま たは 信 託を 行 った こ とを 証す る 書面 を 添付 し ます 。

異議 を 述べ る 債権 者 がい ない 場 合は 、その 旨 を記 載し た 書面 を添 付 しま す 。

役 員 の 選 任を 証 す る書 面

通常 は 、合 併後 の 法人 の 理事・監 事 の定 員 を理 事 会で 議 決し た際 の 理事 会 議事 録 、合 併後 の 法人 の 理事 、監 事 を定 款 の定 めに 従 い選 任 した 際 の議 事録 を 各々 添 付し ま す。

231 理事 の 就任 承 諾書

【 新 設 合 併 の場 合 】

就任 す る役 員 の全 員 分の 就任 承 諾書 を 添付 し ます 。

【 吸 収 合 併 の場 合 】

存続 す る法 人 で役 員 にな る者 の 就任 承 諾書 を 添付 しま す 。た だし 、存続 す る法 人 で引 き続 き 役員 と なる 者 の就 任承 諾 書は 不要 で す。

消 滅 法 人 の履 歴 事 項全 部 証明 書

合併 後 消滅 す る法 人 が、存続 す る法 人 の登 記 所の 管轄 区 域外 にあ る 場合 は 、消 滅 する 法人 の 登録 事 項証 明 書の 写し を 添付 しま す (同 一 区域 内 にあ る場 合 は不 要 です ) 。

財産 目 録 合併 後 に存 続 する 法 人の 財産 目 録を 添 付し ま す。

代 理 人 に よっ て 申 請 す る 場 合は 委 任 状

通常 は 存続 法 人の 理 事長 が申 請 者に な りま す が、理事 長 に代 わ っ て 事 務 担 当 者 が 申 請 を 行 う 場 合 や 司 法 書 士 な ど の 専 門 家に 申 請を 委 任す る 場合 は委 任 状を 添 付し ま す。

(5)代表者などの変更登記

設立当初の役員によって選任された代表者は、定款の選任手続きに基づいて 選任された役員でないことから、法人設立後、定款に基づき正規の理事を選任 の上、理事会において代表者を互選により選任します。正規に選任された代表 者 が 登記 した 代 表者 と異 な る場 合は 速 やか に代 表 権を 有す る 者の 変更 の 登記 を行います。

(6)合併による解散の登記

合併により消滅する法人の解散の登記申請は、合併後の存続法人又は新設法 人を代表すべき者が、合併後の存続法人又は新設法人の主たる事務所を管轄す る法務局(登記所)を経由して、合併の登記の申請と同時に行います。

(「社会福祉法人の登記について」昭和 39.4.25 社庶第28号通知)

合併により消滅する法人の解散登記の申請には、解散の事由を証する書面を 添付しなければなりません。(組合等登記令第19条)

(7)不動産の登記

合併に伴い、合併後存続する法人又は合併後設立する法人は、土地、建物の

不動産の権利が移転することとなることから、不動産登記を怠らないようにす

る必要があります。(不動産登記法)

ドキュメント内 第1 定款変更認可申請の事務手続 (ページ 55-60)