9. マネー・ローンダリング対策
9.3 疑わしい取引のガイドライン
(1)
シンガポールシ ン ガ ポ ー ル で は 、 警 察 当 局 の 所 轄 で あ る 通 商 局
(Commercial Affairs
Department)
のウェブサイトにおいて、疑わしい取引のガイドラインとしてシンガポールカジノ諸規則 (マネー・ローンダリングおよび金融犯罪対策) 121が指 定されている。
カジノ運営事業者は、顧客との間で
10
千SGD
を超える現金取引があった場 合、通商局の所轄である疑わしい取引管理当局(The Suspicious Transaction
Reporting Office (STRO) )
に対し、取引から15
日以内にその取引に関する記録を提出すること、提出から
5
年間は、その記録および関連書類を保管してお くことが規定されている。また、内部統制の一環として、カジノ規制機構に疑わ しい取引の報告書を届け出ることが規定されている。(2)
アメリカ合衆国(
ネバダ州)
ネ バ ダ 州 で は 、 カ ジ ノ 運 営 事 業 者 は ノ ン バ ン ク 金 融 機 関
(Non-Bank Financial Institutions (NFBIs) )
として反マネー・ローリンダリング/テロリ
121 Casino Control (Prevention of Money Laundering and Terrorism Financing) Regulations 2009 Part II Cash Transactions 3, Part III Customer Due Diligence and Record-Keeping 16
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ズ ム に 対 す る 資 金 供 与 対 策
(Anti-Money Laundering/Combating the
Financing of Terrorism)
の規制対象とされ、以下を義務付けられていることが、銀行秘密法122に規定されている。
銀行秘密法の要件に従った報告および記録
疑わしい取引の届出また、銀行秘密法補足
B
「要綱」では、以下のコンプライアンス要綱を定めて いる。
各カジノ施設は、合衆国法典31
における53
章 (31 U.S.C. chapter 53)「金融取引」で定められた要件や規制を遵守するため、要綱の策定および 文書化を行う
コンプライアンス要綱は、コンプライアンスに係る内部統制、コンプライ アンスに対する内部・外部検査、非日常的または疑わしい取引を発見する ためのトレーニング等に関する項目を含む必要があるそのほか、銀行秘密法補足
C
「報告義務」において、本人確認について定めて いる。カジノ運営事業者は、金融機関と同様に、以下の本人確認を行う。
提示を受けた身分証、口座番号、社会保障番号、納税者番号等を検証およ び記録すること
取引相手の氏名と住所を検証および記録をすること
取引相手が外国人の場合は、パスポート、外国人身分証明カード、または その他公的な文書 (住所が記載された運転免許証等) を確認すること
122 Bank Secrecy Act Part 1021, Part 1010
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(3)
アメリカ合衆国(
ニュージャージー州)
ニュージャージー州では、疑わしい取引について、ネバダ州と同様、銀行秘密 法に準拠している。
(4)
オーストラリア(
クイーンズランド州)
オーストラリア (クイーンズランド州) では、疑わしい取引のガイドラインに ついて、金融取引報告法123に規定されている。
カジノ運営事業者は、金融取引報告法に基づき疑わしいと思われる取引があ った場合、オーストラリア取引報告分析センターに対し、疑わしい取引報告書
(Suspect Transaction Report (SUSTRs) )
の提出を行う必要がある。金融取引 報告法は、「疑わしい」の定義を、脱税の疑いがある行為、連邦法に違反する 行為、またはテロ資金に係る取引等としている。オーストラリア取引報告分析センターが例示する、疑わしい取引と思われる 兆候には、以下のものがある。
ゲーミングの勝ち金を海外の銀行口座に送金する行為
チップを購入した後、ゲーミングを行わず即座に現金に換金する行為 等
123 Financial Transaction Reports Act 1988, Part II Transaction reports, Division 2 Reports of suspicious transactions, 16 Reposrts of suspicious transactions
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第 10 章
カジノ管理委員会
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