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依存症患者数の推移およびその推計・集計方法、人口動態

6. ギャンブル依存症対策

6.1 依存症患者数の推移およびその推計・集計方法、人口動態

- 128 -

- 129 -

本調査における病的ギャンブル有病率および問題ギャンブル有病率は、精神障 害の診断および統計マニュアル (Diagnostic and Statistical Manual of Mental

Disorders (DSM-IV) )

で定義された精神疾患の分類に基づき、病的ギャンブ

ルとは評価基準 (10 項目) のうち

5

項目以上が持続的かつ反復的に該当する場 合、問題ギャンブルとは評価基準

(10

項目

)

のうち

3

4

項目に該当する場合と 定義されている。また、本調査では、2005年、2008年、2011年、2014年の

4

ヶ年において、シンガポール居住者から無作為に抽出した調査対象者

(2005

2,004

人、2008年

2,300

人、2011 年

3,315

人、2014 年

3,000

人) が母集団と して使用された。

(2)

アメリカ合衆国

(

ネバダ州

)

ネバダ州では、ゲミニリサーチ社 (Gemini Research, Ltd) がネバタ州人材開 発省

(Nevada Department of Human Resources)

向けに作成した資料による と、

2002

年におけるネバダ州全体の問題ギャンブルの人口は

32,700

人~53,500 人、病的ギャンブルの人口は

40,100

人~

63,900

人と推定されている。また、問 題ギャンブル全国協議会 (National Council on Problem Gambling (NCPG) ) によると、

2009

年の問題ギャンブルの人口は

39,000

人、病的ギャンブルの人

口は

19,500

人と推定されており、病的ギャンブルの人口は減少傾向にある。

なお、

2002

年の調査は

SOGS

基準によって実施された。

SOGS

とは、アメリ カ合衆国のサウスオークス財団 (South Oaks Foundation, Inc.) によって開発 された問題ギャンブルおよび病的ギャンブルの疑いをスクリーニングする方法 であり、12項目の質問に対する回答結果からスクリーニングが行われる。

問題ギャンブルとは、有害なマイナスの影響や、あるいはギャンブルを止める 事を切望しているにもかかわらず、ギャンブルに対する衝動が存在することを

- 130 -

いう。また、病的ギャンブルとは、ギャンブルが、仕事や人間関係、精神衛生、

あるいはその他の生活の重要な部分へのマイナスの影響があるほどまでに、衝 動的にギャンブルを行う状況が発生する場合のことをいう。ギャンブルの結果、

社会的、経済的、人間関係、あるいは法的な問題が発生した後もギャンブルを続 ける可能性がある。

(3)

アメリカ合衆国

(

ニュージャージー州

)

ニュージャージー州では、問題ギャンブル全国協議会において

2009

年に作成 した報告書

(New Jersey 2009 Gambling and Problem Gambling Estimates)

によると、ニュージャージー州全体の問題ギャンブルの人口は

133,000

人、病 的ギャンブルの人口は

66,500

人と推計されている。

また、2013 年の調査では、問題ギャンブル、病的ギャンブルをあわせたニュ ージャージー州のギャンブル依存症患者数は、州の成人人口の

2.8

%にあたる計

190,624

人であると推計している。

問題ギャンブルとは、有害なマイナスの影響や、あるいはギャンブルを止める 事 を切望しているにもかかわらず、ギャンブルに対する衝動が存在することを いう。また、病的ギャンブルとは、ギャンブルが、仕事や人間関係、精神衛生、

あるいはその他の生活の重要な部分へのマイナスの影響があるほどまでに、衝 動的にギャンブルを行う状況が発生する場合のことをいう。ギャンブルの結果、

社会的、経済的、人間関係、あるいは法的な問題が発生した後もギャンブルを続 ける可能性がある。

(4)

オーストラリア

(

クイーンズランド州

)

- 131 -

オーストラリア

(

クイーンズランド州

)

では、カナダギャンブルリサーチ協会

(Canadian Consortium for Gambling Research)

のカナダ問題ギャンブル指数

(

Canadian Problem Gambling Index)

を利用して

2001

年から

2012

年にかけ て司法省により実施されたギャンブル依存症患者数の調査によると、調査対象 者の問題ギャンブル有病率は

2001

年から

2009

年にかけて減少傾向にあったも のの、2011年から

2012

年にかけて微増している。「オーストラリア (クイーン ズランド州

)

問題ギャンブル有病率の推移」は以下のとおりである。

(

図表

6-2)

図表6-2 オーストラリア (クイーンズランド州) 問題ギャンブル有病率の推移

2001 2003-04 2006-07 2008-09年 2011-12

問題ギャンブル 有病率

0.83% 0.55% 0.47% 0.37% 0.48%

(出典:Queensland Government, Queensland Treasury and Trade, Office of Economic and Statistical Research「Queensland Household Gambling Survey 2011-2012」を基に監査法人トーマツ作成)

カナダ問題ギャンブル指数とは、ギャンブル依存症度をアンケートにより数値 化した指標であり、被試験者は

12

の質問を基に、ギャンブルをしない者

(non-gambling)

、娯楽程度にギャンブルをする者 (recreational) 、ギャンブル依存

症において低リスク

(low risk)

に分類される者、中リスク

(moderate risk)

に 分類される者、または問題ギャンブル (problem gambling) に分類される者に 分けられる。

本調査において問題ギャンブルに分類される者とは、ギャンブルによって自身 の言動をコントロールできず何らかの不利益を被った者と定義されている。

- 132 -

6.2.

入場規制