10%有意水準にはないが視覚的に、定量的な出荷品 質基準が有る方が、SLOC発生不具合密度がやや低
5.3 生産性変動要因分析と見積り妥当性評価方法 の見直し等(つづき)
125 0
100 200 300 400 500 600 700 800
設計文書化密度が低い 設計文書化密度が高い 設計文書化密度
KSLOC
当りの実績工数(開発5
工程)(人時)設計文書化密度が高い方が、
KSLOC
当りの実績工数 が多い(生産性が低い)向が見られる。具体的には、両者の中央値には、約
1.6
倍の開きが見られる。生 産 性
高
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5.3 生産性変動要因分析と見積り妥当性評価方法 の見直し等(つづき)
126 0
100 200 300 400 500 600
設計レビュー工数密度が低い 設計レビュー工数密度が高い 設計レビュー工数密度
KSLOC
当りの実績工数(開発5
工程)(人時)設計レビュー工数密度が高い方が、
KSLOC
当りの実績 工数が多い(生産性が低い)向が見られる。具体的には、両者の中央値には、約
1.4
倍の開きが見られる。生 産 性
高
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5.3 生産性変動要因分析と見積り妥当性評価方法 の見直し等(つづき)
127 0
100 200 300 400 500 600 700 800
設計レビュー指摘密度が低い 設計レビュー指摘密度が高い 設計レビュー指摘密度
KSLOC
当りの実績工数(開発5
工程)(人時)設計レビュー指摘密度が高い方が、
KSLOC
当りの実績 工数が多い(生産性が低い)向が見られる。具体的には、両者の中央値には、約
1.3
倍の開きが見られる。生 産 性
高
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5.3 生産性変動要因分析と見積り妥当性評価方法 の見直し等(つづき)
128 0
100 200 300 400 500 600 700 800
テスト密度が低い テスト密度が高い テスト密度
KSLOC
当りの実績工数(開発5
工程)(人時)テスト密度が高い方が、KSLOC 当りの実績工数が多い
(生産性が低い)向が見られる。具体的には、両者の中 央値には、約
1.6
倍の開きが見られる。生 産 性
高
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5.3 生産性変動要因分析と見積り妥当性評価方法 の見直し等(つづき)
129 0
100 200 300 400 500 600 700 800
テスト検出不具合密度が低い テスト検出不具合密度が高い テスト検出不具合密度
KSLOC
当りの実績工数(開発5
工程)(人時)テスト検出不具合密度が高い方が、
KSLOC
当りの実績 工数が多い(生産性が低い)向が見られる。具体的には、両者の中央値には、約
1.4
倍の開きが見られる。生 産 性
高
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5.3 生産性変動要因分析と見積り妥当性評価方法 の見直し等(つづき)
130
(注)差異の見方について
上記の分析結果に示された「両者の中央値には、約
1.4
倍の開き が見られる」などの傾向については、単一の変動要因によって それだけの差異が生じているとは限らないことに留意する必要 がある。変動要因間には一般に依存関係があり、依存関係にある他の変 動要因の影響を含めた差異と見るのが妥当と考えられる。従っ て、「単一の変動要因による影響の度合いは、各図表に示された 倍率以下」と見るのが妥当と考えられる。
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5.3 生産性変動要因分析と見積り妥当性評価方法 の見直し等(つづき)
131
(3) ベンチマーキング方法
①上記
(2)
に示された生産性変動要因が自組織に当てはまるかどう かを検討する。当てはまるのであれば、工数見積り等の妥当性評 価方法を見直す。具体的には、評価対象プロジェクトに該当する 生産性変動要因によって生じる変動幅を勘案して、妥当性評価の ための妥当と評価できる範囲を上方修正/下方修正しながら妥当 性評価する方法となるように見直す。②ベンチマーク中に「生産性変動要因に関する知見」が有れば、自 組織に当てはまるかどうかを検討し、必要に応じて生産性向上のた めの組織の重点強化領域を検討・特定する。
③見直した妥当性評価方法を、自組織の標準類に反映する。また、
組織の生産性向上に向けて特定した重点強化領域に基づいて生 産性向上方策を検討する。
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