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平成 20 年 11 月に、東京で「国際サンゴ礁保護区ネットワーク会議/第4回 ICRI 東ア ジア地域会合」を開催し、平成 22 年度を目途に東アジアを中心とした海域におけるサン
Ⅲ 生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する行動計画の点検結果
三次戦略の第2部「生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する行動計画」では、
今後5年間程度の政府の行動計画として、生物多様性の保全と持続可能な利用を実現す るための約 660 の具体的施策を体系的・網羅的に記述しています。また、具体的施策に は、実施する省庁を明記するとともに、できる限り数値目標を盛り込むこととしており、
34 の施策について数値目標を設定しています。
これらの具体的施策としては、生物多様性国家戦略関係省庁連絡会議に参画する各省 庁が具体的に実施し、又は実施に向けた準備及び検討を行っているものが掲げられてい ます。
点検に当たっては、多種多様な施策の実施状況をわかりやすく把握するため、各施策 の進捗状況をできるだけ数値化して示すとともに、新・生物多様性国家戦略の点検様式 を基本に、共通の様式を定めて個票を用いてとりまとめを行いました。
1.具体的施策の数値目標の点検結果
具体的施策の数値目標の主な進捗状況は下記のとおりです。
○「生物多様性新聞掲載数」「エコツアー総覧アクセス数」「海面養殖生産に占める 漁場改善計画対象水面生産割合」「多国間漁業協定」の4つの数値目標において、
目標をすでに達成。
○「ラムサール条約湿地」「国内希少野生動植物種数」「藻場・干潟の保全・再生」
「水生生物環境基準」「環境試料タイムカプセル化」「子どもパークレンジャー参 加者数」「都道府県等犬・ねこ引取数」「犬・ねこ所有明示実施率」「バイオマス タウン構想」「エコファーマー認定件数」「グリーン・ツーリズム宿泊者数」「漁 場のたい積物除去」の 12 の目標において進捗率が3割を超えるなど、全体としては 概ね順調に推移。
○「植物遺伝資源の保存」「微生物資源の保存」については、保存試料の精査のため 一時的に保存点数が減少。
○「CHM メタデータ数」「未利用バイオマス」などについては、現状では目標の達成 が困難であり、施策のテコ入れが必要。
○「重要里地里山」については、施策の見直しに伴う目標の見直しが必要。
表3-1-1 具体的施策の数値目標の進捗状況
進捗状況
目標値 年次 点検値 年次 当初値 年次
1 全ての国立・国定公園指定見直し 国立29、国定56ヵ所 H25.3 国立0、国定0ヵ所 H21.6 国立0、国定0ヵ所 H19.11 0% 環境省
2 保安林 1,245万ha H31.3 1,188万ha H20.3 1,176万ha H19.3 17% 農林水産省
3 ラムサール条約湿地 43ヶ所 H25.3 37ヶ所 H21.7 33ヶ所 H19.11 40% 環境省
4 自然再生協議会設置数 29ヵ所 H25.3 21ヵ所 H21.5 19ヵ所 H19.11 20% 環境省
5 エコファーマー認定件数 200,000件 H22.3 185,807件 H21.3 111,273件 H18.9 84% 農林水産省
6 グリーン・ツーリズム宿泊者数 880万人/年 H21 880万人/年 H21 880万人/年 H21 58% 農林水産省
7 重要里地里山 300ヶ所 H25.3 - H21.7 0ヶ所 H19.11 - 環境省、文部科学省、農林水産省、国土交通省
8 水生生物環境基準 40水域 H24.3 17水域 H21.7 4水域 H19.11 36% 環境省
9 漁場のたい積物除去 25万ha H24.3 15.5万ha H21.6 0ha H19.4 62% 農林水産省
10 藻場・干潟の保全・再生 5,000ha H24.3 2,585ha H21.6 0ha H19.4 52% 農林水産省
11 漁礁や増養殖場 75,000ha H24.3 20,000ha H21.6 0ha H19.4 27% 農林水産省
12 漁業集落排水処理人口比率 概ね60% H24.3 43% H20.3 41% H19.3 11% 農林水産省
13 多国間漁業協定 47協定以上 H25.3 51協定 H21.6 47協定 H19.11 109% 農林水産省
14 海面養殖生産に占める漁場改善計画対象水面生産割合 70% H23 75% H20.1 60% H19.11 150% 農林水産省
15 国内希少野生動植物種数 15種増 H25.3 9種増 H21.7 0種増 H19.11 60% 環境省
16 特定鳥獣保護管理計画策定数 170計画 H25.3 104計画 H21.6 90計画 H19.11 18% 環境省
17 トキの野生復帰(小佐渡東部地域の野生個体数) 60羽 H27 5羽 H21.6 0羽 H19.11 8% 農林水産省、国土交通省、環境省
18 奄美大島ジャワマングース捕獲数 0匹 H26 (捕獲効率*0.05) H20 (捕獲効率*0.25) H18 - 環境省、農林水産省
19 都道府県等犬・ねこ引取数 209千頭 H29 336千頭 H19 418千頭 H16 39% 環境省
20 犬・ねこ所有明示実施率 犬66%
ねこ36%
H29 犬54%
ねこ32%
H21.6 犬33%
ねこ18%
H15 犬63%
ねこ77%
環境省
21 植物遺伝資源の保存 250,000点 H23.3 241,507点 H20.10 243,463点 H19.11 -30% 農林水産省
22 環境試料タイムカプセル化 絶滅危惧種3,167種
藻類390種
H25.3 絶滅危惧種3,605種 藻類358種
H21.3 絶滅危惧種2,667種 藻類340種
H20.4 絶滅危惧種188%
藻類36%
環境省
23 微生物資源の保存 25,000点 H23.3 24,898点 H20.10 24,988点 H19.11 -75% 農林水産省
24 廃棄物系バイオマス利活用率 80% H22 74% H21.3 73% H19.11 14% 内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済
産業省、国土交通省、環境省
25 未利用バイオマス 25% H22 17% H21.3 17.5% H19.11 -7% 内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済
産業省、国土交通省、環境省
26 バイオマスタウン構想 300件 H22 212件 H21.5 104件 H19.11 55% 内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済
産業省、国土交通省、環境省
27 子どもパークレンジャー参加者数 1,300人/年 H22 1,130人/年 H19 840人/年 H17 63% 文部科学省、農林水産省、国土交通省、環境省
28 「生物多様性」の認識状況 50% H24.3 調査中 30% H16.4 - 環境省
29 生物多様性国家戦略認知度 15% H24.3 調査中 6.5% H16.4 - 環境省
30 生物多様性新聞掲載数 300件 H23 736件 H20 207件 H18 245% 環境省
31 エコツアー総覧アクセス数 125万件/年 H22 128万件/年 H20 83万件/年 H18 108% 環境省
32 子ども農山漁村交流プロジェクト 2.3万小学校 H24.3 調査中 0校 H19.11 - 総務省、文部科学省、農林水産省、環境省
33 1/25,000 植生図更新状況 60% H24.3 44% H21.4 40% H19.11 20% 環境省
34 CHMメタデータ数 1,600件 H24.3 755件 H21.7 748件 H19.11 1% 環境省
*捕獲効率:100わな日あたりの捕獲数。生息密度が低下すると、捕獲効率が低下すると考えられる。
注 平成21年7月時点で施策の進捗状況を示すデータが存在しないものについては、数値目標の達成率は算出していません。
No. 項目 目標 点検 当初 府省名
50
表 3‑1‑2 数値目標の達成状況の点検結果
■No.1 全ての国立・国定公園指定見直し
記載箇所 第1章第2節 重要地域の保全 2.1 自然公園の指定など 数値目標に関する記載
(具体的施策)を抜粋
自然環境や社会状況、風景評価の多様化などの変化を踏まえ、国立・国定公園の選 定基準について検討を行い、すべての国立・国定公園の指定状況について、5年を 目途に全国的な見直しを行います。その結果を踏まえて、国立・国定公園の再編・
再配置を進めます。その中で、特に優れた自然風景地の対象として「照葉樹林」「里 地里山」「海域」などについて積極的に評価を進めていきます。(環境省)
a.目標値 (別表記載の目標値)
b.点検値 c.当初値
(戦略策定時:19 年 11 月)
d.目標達成率(%)
獲得値を目標としている場合 b/a×100 (%)
到達値を目標としている場合 b‑c/a‑c×100 (%)
目標年次
(別表記載の目標年次)
点検時期
(21 年7月以前で数値の把 握が可能な最新の時期を記 載)
当初値の把握時期
(目標設定時のベースデータ の把握時期を記載)
85 公園 0公園 0公園
0%
平成 25 年3月 平成 21 年6月 平成 19 年 11 月 達成状況の自己評価
(いずれかに○)
○ 目標達成に向け進捗 目標達成に課題
施策の達成状況の詳細
(達成の経過や背景を自己 評価の根拠がわかるように 記載)
平成 19 年度は以下の3項目を実施。
・生物多様性の保全に配慮した、すぐれた自然の風景地の評価方法の検討
・新たな評価に向けた基礎的データを収集・整理
・全国的な視点で、現在の国立・国定公園の指定状況とすぐれた自然の風景地との ギャップを分析
平成 20 年度は以下の2項目を実施。
・平成 19 年度に検討したすぐれた自然の風景地の評価方法について、試行的に数 地域において適用し、実効性等を検証
・自然公園選定要領等の改訂に向けた検討
平成 21 年度以降は、自然公園選定要領等の改訂を行うとともに、国立・国定公園 の再編・再配置に向けた候補地の抽出を行い、候補地における国立・国定公園の新 規指定、既存の国立・国定公園の区域や公園計画の見直しに着手する。
施策・目標値の見直しの 必要性及び見直しの方 向性
なし
担当部局 環境省 自然環境局 国立公園課
■No.2 保安林
記載箇所 第1章第2節 重要地域の保全 6.1 保護林、保安林 数値目標に関する記載
(具体的施策)を抜粋
水源かん養や土砂流出の防止など、特に公益的機能の発揮が要請される森林につい ては、平成 30 年度末の計画量である 1,245 万 ha に基づき、保安林としての指定を 計画的に推進します。なお、平成 18 年度末現在の保安林の指定面積は 1,176 万 ha となっています。(農林水産省)
a.目標値 (別表記載の目標値)
b.点検値 c.当初値
(戦略策定時:19 年 11 月)
d.目標達成率(%)
獲得値を目標としている場合 b/a×100 (%)
到達値を目標としている場合 b‑c/a‑c×100 (%)
目標年次
(別表記載の目標年次)
点検時期
(21 年7月以前で数値の把 握が可能な最新の時期を記 載)
当初値の把握時期
(目標設定時のベースデータ の把握時期を記載)
1,245 万 ha 1,188 万 ha 1,176 万 ha
51
平成 31 年3月 平成 20 年3月 平成 19 年3月 17%
達成状況の自己評価
(いずれかに○)
○ 目標達成に向け進捗 目標達成に課題
施策の達成状況の詳細
(達成の経過や背景を自己 評価の根拠がわかるように 記載)
保安林面積は、当初値は平成 19 年3月現在の 1,176 万 ha であり、その後の平成 20 年3月までの1年間で 12 万 ha 増加し、1,188 万 ha となっており、着実に増加して いる。
施策・目標値の見直しの 必要性及び見直しの方 向性
「平成 30 年度末の計画量である 1,245 万 ha」については、全国森林計画(計画期 間:平成 16〜30 年度、平成 18 年 9 月変更)において定められていたが、新たな全 国森林計画(計画期間:平成 21〜35 年度)が平成 20 年 10 月に策定されたことに 伴い目標値を見直す必要がある。
平成 20 年 10 月に閣議決定された新たな全国森林計画では、平成 35 年度末の保安 林面積の計画量を 1,269 万 ha としているところである。
担当部局 農林水産省 林野庁 森林整備部 治山課
■No.3 ラムサール条約湿地
記載箇所 第1章第2節 重要地域の保全 8.1 ラムサール条約湿地 数値目標に関する記載
(具体的施策)を抜粋
ラムサール条約第9回締約国会議(2005 年(平成 17 年))に合わせ条約湿地登録の 検討対象となった箇所のうち未登録の湿地や、新たな調査により国際的に重要な湿 地の基準を満たすことが明らかとなった湿地を対象に、条約湿地への登録に向けた 取組を進め、第 11 回締約国会議(2011 年(平成 23 年)開催予定)までに国内の条 約湿地を新たに 10 か所増やすことを目指します。(環境省)
a.目標値 (別表記載の目標値)
b.点検値 c.当初値
(戦略策定時:19 年 11 月)
d.目標達成率(%)
獲得値を目標としている場合 b/a×100 (%)
到達値を目標としている場合 b‑c/a‑c×100 (%)
目標年次
(別表記載の目標年次)
点検時期
(21 年7月以前で数値の把 握が可能な最新の時期を記 載)
当初値の把握時期
(目標設定時のベースデータ の把握時期を記載)
10 箇所増(43 箇所) 4箇所増(37 箇所) − (33 箇所)
平成 25 年3月 平成 21 年7月 平成 19 年 11 月 40%
達成状況の自己評価
(いずれかに○)
○ 目標達成に向け進捗 目標達成に課題
施策の達成状況の詳細
(達成の経過や背景を自己 評価の根拠がわかるように 記載)
平成 20 年 10 月に行われたラムサール条約第 10 回締約国会議(COP10)におい て、「化女沼」、「大山上池・下池」、「瓢湖」、「久米島の渓流・湿地」の4箇所が新 たにラムサール条約湿地に登録され、国内の登録湿地数は 37 箇所となっている。
施策・目標値の見直しの 必要性及び見直しの方 向性
ラムサール条約第9回締約国会議(COP9)(平成 17 年)に向けて、国内の登録 湿地候補地を 54 箇所選定しており、そのうち 32 箇所が未登録となっている。
ラムサール条約第 11 回締約国会議(COP11)(平成 24 年開催予定。※第3次戦 略策定時には「平成 23 年開催予定」)までに新たに6か所以上の新規登録を目指し、
引き続き各候補地について必要な調整等を行うとともに、平成 21 年度から 22 年度 の2か年間で、COP9以降追加になった国際基準や、COP10 で採択された「湿 地システムとしての水田における生物多様性の向上」(いわゆる「水田決議」)、国 内湿地に関する最新情報を踏まえ、新たな評価軸を踏まえた候補地の見直しを行 う。
担当部局 環境省 自然環境局 野生生物課
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