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第3章  災害応急対策計画

第8節  生活救援

 

項    目  担  当  関係機関 

第1 飲料水の供給  被害調査班、給水班    第2 食料の供給  物資班、避難所班、市民情報

班 

 

第3 生活必需品の供給  物資班   

第4 物資の受入れ・管理  物資班   

 

第1 飲料水の供給

1. 家庭内備蓄等の活用 

災害発生直後は、家庭内及び事業所内で備蓄している飲料水を活用することを原則とする。 

 

2. 給水需要の把握 

被害調査班は、水の供給が停止したときは、給水の必要な地域、給水活動の規模を決定する ため、需要の把握を行う。 

把握する内容は、断水地区の範囲、断水人口・世帯数、指定避難所及び避難者数とする。 

 

3. 応急給水活動  (1) 水源の確保 

給水活動で使用する飲料水は、次のように確保する。 

ア  市の所有する飲料水兼防火用耐震性貯水槽の備蓄水を確保する。 

イ  給水班は、浄水場・配水場で貯留を図るほか、給水拠点である中根配水場に非常用井戸 を設置している。また、給水班の予備水源である井戸及び各企業等の地下水も活用する。 

ウ  不足する場合は、千葉県水道局の浄・給水場及び北千葉広域水道企業団等から輸送する。 

(2) 優先給水 

給水班は、断水地区の医療機関、応急救護所、社会福祉施設等の重要施設に対し優先給水 を行う。 

(3) 給水活動 

必要最小限の給水については、野田市が自ら対処するが、対応に限りがあるときは、市内 の管工事組合等の応援や「千葉県水道災害相互応援協定」に基づき千葉県水道局及び北千葉 広域水道企業団等に協力を依頼する。 

災害時における応急給水の方法については、浄・給水場、配水場における給水車両による 運搬給水及び応急復旧の進捗に伴い設置する仮設給水栓等により実施する。 

ア  車両による応急給水 

給水は、給水車、給水タンク等(以下「給水車等」という。)を用いて行う。飲料水は、

浄・給水場で取水するほか、通水阻害のない配水管及び応急復旧の完了した配水管の消火 栓等から取水する。 

   

震災編  災害応急対策計画  第8節  生活救援  イ  指定給水場での応急給水 

給水は指定給水場の9地区 27 箇所で行うことを基本とし、市民等が持参したタンク、

バケツ等に給水する。供給不能地域が一部の区域の場合は、状況に応じ設置する。 

ウ  仮設給水栓の設置による応急給水 

断水地域の状況及び応急復旧の進捗に伴い、仮設給水栓を設置し、応急給水を行う。 

(4) 水質の安全対策 

応急給水用資機材の清掃・消毒等により飲料水の安全確保を図る。 

〈給水量の基準〉 

地 震 発 生 か ら の日数 

目標水量  用途  主な給水方法 

地震発生 

〜3日 

3リットル/ 人・日 

生命維持に必要最低限の 水 

備 蓄 水 と 給 水 車 等 に よ る 運 搬 給水 

4日〜10 日  20 リ ッ ト ル / 人・日 

調 理 、 洗 面 な ど 最 低 生 活に必要な水 

運 搬 給 水 と 耐 震 性 貯 水 槽 、 消 火栓での拠点給水 

11 日〜21 日  100 リ ッ ト ル / 人・日 

調 理 、 洗 面 及 び 最 低 の 浴用、洗濯に必要な水 

一 部 は 復 旧 し た 水 道 管 で の 給 水、その他拠点給水の継続  22 日〜28 日  250 リ ッ ト ル /

人・日 

被 災 前 と 同 様 の 生 活 に 必要な水 

順次、本給水に移行する   

第2 食料の供給

1. 家庭内備蓄等の活用 

災害発生直後は、家庭内及び事業所内で備蓄している食料を活用することを原則とする。 

 

2. 食料供給体制  (1) 食料の支給対象者 

食料の支給対象者は、次のとおりとする。 

〈食料の支給対象者〉 

ア  指定避難所に収容された者 

イ  全焼、全壊、流失、半焼、半壊又は床上浸水等の被害があり炊事のできない者 ウ  住家に被害を受けたため、一時縁故先等へ避難する者 

エ  旅行者、滞在者、通勤通学者で他に食料を得る手段のない者  オ  災害応急対策活動従事者 

(2) 需 要 の 把 握  

物資班は、食料供給の必要数の把握を、次により実施する。 

ア  支部連絡所及び指定避難所については、支部連絡所の職員及び避難所班が把握する。 

イ  住宅残留者については、支部連絡所の職員が自主防災組織の協力を得て把握する。 

ウ  支部連絡所、指定緊急避難場所以外の災害応急対策活動従事者については、関係各部の 協力を得て、市民情報班が実施する。 

(3) 食料の確保 

物資班は、必要量に基づき、業者への発注や救援物資等を活用して食料を供給する。確保 が困難なときは、自衛隊の炊き出しや県に対して供給を要請する。 

応急用米穀の確保ができないときは、知事に政府米の供給を要請し、知事の指示・要請に 基づいて米穀販売業者から受領する。 

震災編  災害応急対策計画  第8節  生活救援    3. 食料の供給 

物資班は、指定避難所までの食料の輸送を食料調達業者に依頼する。食料調達業者が輸送困 難な場合は、輸送業者に要請する。指定避難所での配布は、指定避難所管理・運営委員会に委 任する。 

 

4.炊き出し 

炊き出しは、市からの食料供給を補完するものとして、自主防災組織等が任意で行うものと する。炊き出しを行う要望がよせられた場合は、必要に応じて資機材、食材等を支援する。 

 

第3 生活必需品の供給

物資供給の対象者は、次のとおりとする。 

確保及び供給は、食料の供給と同様に行う。 

〈生活必需品の供給対象者〉 

住家の被害が全壊(焼)、半壊(焼)等であって次に掲げる条件を満たす者  ア  被服、寝具その他生活上必要な最小限度の家財を喪失した者 

イ  被服、寝具その他生活必需物資がないため、直ちに日常生活を営むことが困難な者   

第4 物資の受入れ・管理

1. 物資の要請 

(1) 物資の要請 

物資班は、備蓄や調達によっても食料及び生活必需品が不足する場合には、協定先の自治 体に救援物資の要請を行う。救援物資の要請は、必要とする物資の内容、量、送付方法等に ついて情報を提供する。 

また、日本赤十字社に義援品の要請を行う。 

(2) 義援物資の受入れ方針 

全国からの物資提供の申出があった場合は、企業、自治体、団体等から、まとまった量の 物資を受け入れることを原則とする。受入れは、登録制とし市が必要なときに供給を要請す る。 

なお、個人からの小荷物での物資は受け入れないこととする。 

 

2. 救援物資の受入れ 

物資班は、文化センターに物資集積所を開設する。集積された物資は、ボランティア等の協  力を得て仕分け作業を行い、支部連絡所を物資輸送中継拠点として輸送業者により指定避難所 等へ供給する。 

大量に物資が集積する場合は、できるだけ民間物流会社に委託する。 

〈物資の受入場所〉 

物資集積所  文化センター  物資輸送中継拠点 

中央出張所、北・南コミュニティセンター、福田・川間・東 部・関宿北部・木間ケ瀬公民館・いちいのホール 

震災編  災害応急対策計画  第9節  行方不明者の捜索・遺体の処理