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1.2 

取組1:インフラ施設の災害対策 

短期 中長期

①道路ストック総点検結果に基づく事業の推進 

○橋梁・トンネル・舗装などの道路インフラの老朽化が顕在化する中で、

各道路施設の総点検実施要領に従って点検を行います。特に、建設後 50年を経過した橋梁は20年後には6割を超え、今後急速に高齢化が 進むため、健全度の把握及び予防的な修繕などの実施により事業費の 大規模化を回避し、コストの縮減を図るとともに、地震等による災害 損傷に起因する通行制限等の減少を図り、道路ネットワーク機能の安 全性・信頼性を確保します。

  ◎ 

②主要生活道路の拡幅 

○道路全体の4割近くを幅員3m未満の道路が占めており、災害時の交 通確保のため、整備路線の緊急度や費用対効果等の検証をもとに、緊 急 時 の 避 難 経 路 と な る 路 線 や 重 要 度 の 高 い 地 域 交 流 に 資 す る 路 線 の 計画的な拡幅を進め、道路環境の改善を図ります。

  ◎ 

③河川防災対策 

○集中豪雨時に短時間で側溝や排水路に雨水が一挙に流入し、河川堤防 内側の農地や建物、道路などに浸水被害が想定されているため、住民 による身近な避難所の確認や洪水氾濫の危険度、避難の時期、大雨特 別警報や記録的短時間大雨情報等の気象情報や河川水位の確認など、

洪水ハザードマップ等を通じて周知します。 

  ◎ 

④上水道の安定的な供給 

○水道事業については、安全で安心できる飲料水の持続的な供給を確保 するため、また、災害時の基幹的な水道施設の安全性確保や重要施設 等への供給確保のため、老朽化した水道施設の計画的な更新に際して 管路をはじめとして施設の耐震化を推進します。 

○地震被害として水源地の濁度障害が発生しており、災害後も安定した 飲料水の供給を図るため、新たに第2水源地を検討します。

○  ◎ 

⑤汚水排水処理の効率化による持続可能な衛生対策の推進 

○需要の減少や老朽化により多額の維持・管理費を必要としている農業 集落排水について、合併処理浄化槽への転換も含めた効率的な維持管 理にシフトし、持続可能な汚水処理システムの構築を検討します。 

  ◎ 

⑥貯留型マンホールトイレの整備 

○災害時に避難所のトイレ空間の快適さが失われることは、身体・精神 の両面から健康被害へつながるため、外部から調達することなく発災 後から迅速に設置・使用が可能な貯留型マンホールトイレを避難者が 集中した小国ドームへの整備を検討します。この際、利用者数の想定 による貯留容量や流すための水源の確保の検討も必要となります。

⑦通信手段の多重化 

○整備済みの光ファイバーが災害により断線しており、災害時の情報不 足による被害の拡大を防ぐため、災害時優先電話、衛星電話などの通 信手段の多重化、電力・通信事業者との連携により迅速な復旧体制、

災害に強い通信網を確立する。

  ◎ 

取組2:廃棄物処理・がれき処理の計画的な取組み 

短期 中長期 

①災害ごみ仮置き場予定地確保 

○災害により発生したごみ等について、公示から6ケ月は仮置きが必要 であり、これ以降は災害廃棄物として行政管理者の帰属となります。

日頃から、この仮置き場の予定地を確保する必要があり、多目的に利 用できる運動広場を持つ「林間広場駐車場」や「旧小学校のグラウン ド」などの予定地を検討します。 

  ◎ 

②がれき処理の検討(県との連携) 

○災害廃棄物の処理について、県の策定(改定)した「熊本県災害廃棄 物処理実行計画」と整合しつつ、「災害廃棄物対策指針(環境省)」を 踏まえた災害廃棄物処理計画の策定及び可能な限りの再生利用と減量 化を図る災害廃棄物の処理方法について検討します。また、処理体制 整備への技術的支援や本町のみでの処理が困難な場合、事務委託分に 関する処理や県内の民間産業廃棄物処理施設の活用について、県と連 携して迅速かつ適正な処理を行い、一日も早い住民の生活再建を図り ます。 

  ◎ 

取組3:防災関連事業を活用した地域振興の支援 

短期 中長期 

①土砂災害防止施設の整備 

○集中豪雨や地震による土石流、がけ崩れ、地すべりの土砂災害から住 民の生命と財産を守り、町土の保全を図るため、土石流を補足する砂 防ダムやがけ崩れを防ぐための法枠、地下水を排水する集水井工など、

地形と災害に合った防止施設の整備を国・県に要望します。 

②砂防事業の国・県との連携 

○環境にやさしく、主に土石流や流木対策として有効なスリットダム型 式の砂防事業について、計画ポイントや整備の効果などその事例を紹 介することにより、自然災害の脅威や共存に向けた学習を国・県と連 携して事業の周知を図ります。 

◎   

③災害情報伝達システムの構築 

○現在、災害情報の伝達方法として、町内全域に整備された光ファイバ ー網を活用し、住民へ視覚的にわかりやすい情報を提供するため、災 害情報を伝達する仕組みとして必要な箇所へのライブカメラの整備を 進めます。

◎   

④防災拠点施設の整備 

○災害時の広域あるいは甚大な被害に対して応急復旧活動を展開するた め、各地域の避難所との円滑な中継機能として、救援救護活動、物資 輸送などの拠点機能を有する防災拠点施設の整備を推進します。併せ て、地域の情報発信や防災関係機関やボランティア等の連携強化に努 めます。

取組4:避難所機能の向上 

短期 中長期 

①避難所機能・設備の改善 

○発災時の避難所においては、緊急物資の集積場所、情報発信・収集在 宅避難者の緊急物資受け取り等の役割があり、良好な生活環境が確保 されるよう、「避難所における良好な生活環境の確保に向けた取組指針

(2013 年8月内閣府・防災担当)」に従った機能の整備・改善を適切 に行います。 

○指定避難所については、要介護高齢者、乳幼児世帯、障がい者世帯、

感染症患者等の要配慮者の福祉避難スペースの確保と設備の充実、他 の被災者の理解に努めます。 

○必要に応じ、トイレの洋式化、畳、マット、カーペット、簡易ベッド、

間仕切り用パーティション等の設備や備品を整備するとともに、暑さ 寒さ対策など、優先順位を考慮して必要な生活環境の改善対策を講じ ます。 

◎   

②避難所のプライバシー確保 

○簡易間仕切りシステムや男女別のトイレ等により、被災者のプライバ シーの確保を図ります。

◎   

③公共施設周辺のWi-Fiの設置 

○Wi-Fiは、電話回線が混雑し、利用できない場合でもインターネッ トにアクセスしやすく、近年スマートフォン等のように無線LANの 利用可能な端末が急速に普及しています。避難所等の防災拠点や町役 場、災害対応の強化が望まれる文化財、案内所等の公的な拠点では、

無料Wi-Fi環境の整備を推進し、災害時の必要な情報伝達手段を確 保します。なお、平時においては、観光関連情報の収集、教育での活 用などにより利便性の向上を図ります。 

④避難所及び避難路のバリアフリー化 

○災害時の情報入手や避難等について、弱い立場にある高齢者、障がい 者等は、避難所とその周辺及び避難経路の状況により、移動や利用に 支障が生じやすいため、災害時及び緊急時に対応したバリアフリー化 の検討・整備を図ります。

◎   

⑤一時避難における最低限の生活支援対策 

○避難所以外における車中避難者等については、必要に応じて避難所へ の誘導を行うとともに、やむを得ず避難所に滞在できない車中避難者 等の避難場所として、林間広場の駐車場や運動場を候補地として検討 します。この場合、行政区や自主防災組織等と連携して、車中避難者 等の情報を把握し、必要物資の配布、正確な情報の提供などを行い、

避難者の生活環境の確保に努めます。 

取組5:指定避難所の耐震化対策 

短期 中長期 

①耐震補強、改修、建替えなど 

○指定避難所である旧小学校体育館や多目的集会所について、それぞれ の施設の状況に応じて効果的・効率的な耐震補強や改修等の対策を講 じ安全性を確保します。 

◎