• 検索結果がありません。

小国町復興まちづくり計画 各市町村熊本地震復旧・復興プラン等の策定状況 熊本県

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "小国町復興まちづくり計画 各市町村熊本地震復旧・復興プラン等の策定状況 熊本県"

Copied!
113
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

平成30年3月

(2)
(3)

∼人と人とがつながる自助・共助・公助の防災まちづくり∼

近年、

日本国内はもちろん世界的に地球環境の変化等による自然災害が多発してお

り、各地で思いもよらない災害に見舞われています。

平成28年4月に発生した熊本地震では、

これまで経験したことのない最大震度7

を二度も観測し、多数の人命が奪われ、多くの家屋の倒壊、道路の損壊、大規模な土

砂崩れ等、

広範囲にわたり甚大な被害が発生しました。

本町においても最大震度5強

を観測し、指定避難所での避難者(延人数)は4千人を超え、被害としては重症者2

名、軽傷者4名をはじめ、建物被害、公共土木施設被害も多くあり、風評被害による

観光面への影響も受けました。

そして、平成29年7月5日からの大雨により福岡県朝倉市、東峰村、大分県日田

市を中心に襲った大水害、平成29年九州北部豪雨も記憶に新しいことと思います。

本町も家屋の床下浸水や土砂災害の被害がありました。

ここ数年を振り返っただけで

も自然の脅威を感じざるを得ません。

このことを踏まえ、

「小国町復興まちづくり計画」を策定し今後起こりうる災害に

対応するため、小国町役場の耐震化や指定避難所の整備(建替・耐震化・トイレの洋

式化等)

、既存町道の改良による避難路の整備等に取組むこととしました。

また、

これまで以上に自主防災組織の活動支援や防災訓練の内容を充実させるなど

ソフト面にも力を注ぎ「自助」

「共助」

「公助」による誰もが安心して暮らせる災害に

強いまちづくりを推進してまいります。

(4)
(5)

第1章

計画の目的と背景

1. 計画の目的 1 2. 計画の位置づけ 1

第2章

小国町における災害環境

1. 平成 28 年熊本地震の概要 3 2. 小国町の現状 9 3. 上位関連計画・関連事業及び先進事例等 14 4. 町民アンケート調査 16 5. 住民懇談会 ∼小国町防災まちづくり懇談会∼ 28

第3章

復興まちづくりに向けた課題

1. 平成 28 年熊本地震の教訓 33 2. 災害危険度からの課題 36 3. 復興まちづくりに向けた課題 44

第4章

復興まちづくりの基本的な考え方

1. 復興まちづくりの基本理念 49 2. 復興まちづくりの基本方針 50

第5章

復興まちづくり計画

1. 復興まちづくり施策の体系 55 2. 分野別計画の検討(重点施策) 69 3. リーディングプロジェクトの検討 74

第6章

復興まちづくり計画の実現化の方策

(6)
(7)
(8)
(9)

1.計画の目的

2016 年4月 16 日を本震とする「平成28年熊本地震」では、大規模半壊1戸、 一部損壊 134 戸、小国町山村開発センター等の公共施設に大きな被害をもたらし ました。

また、町の指定避難所が使用できなかったり、地震後の集中豪雨で避難路の法 面崩壊により避難所までの避難ルートが確保できなかったりと、様々な課題が生 じました。

そのため、非常時における避難所機能の強化に加え、避難路の整蒲等の必要性 が認識され、将来においても、誰もが安心して暮らせる元気なまちづくりを実現 できるよう、関係機関および地域住民との連携を図りつつ、「復興まちづくり計画」 を策定することを目的とします。

2.計画の位置づけ

本計画は、小国町のまちづくりの指針となる第5次「小国町総合計画 基本構想 (2011 年度)」の基本構想を推進するため、平成 28 年熊本地震からの復興と、将来 の災害に備えた事前復興を視野に、様々な施策を推進していきます。

現在、小国町は「後期基本計画(計画期間:2016∼2020 年度)」に基づき、5つ の将来像掲げて「真に自立可能な小国町の創造」の実現を目指し、まちづくりを進 めているところです。

併せて、小国町人口ビジョンにおける将来展望を踏まえて、まち・ひと・しごと 創生法に基づき「小国町まち・ひと・しごと創生総合戦略(2015 年度)」を策定し、 地方創生に向けた施策を展開しています。

図:計画の位置づけ a

基本計画 前期 2011∼

2015 年度 後期 2016∼

2020 年度

小国町復興まちづくり計画

(2018∼2027年度)

実施計画

小国町総合計画

基本構想

(10)
(11)
(12)
(13)

1.平成 28 年熊本地震の概要

(1)平成

28

年熊本地震

1)地震の規模

平成 28 年熊本地震は、4月 14 日と 16 日に布田川日奈久断層を震源としたマグ ニチュード7.3、震源地の益城町を中心に震度7を2回記録しました。

小国町でも 16 日の地震で震度5強を記録し、公共施設・家屋等の被害が発生し ました。

【2016 年4月 14 日 21 時 26 分発生の地震】

震源位置 :熊本地方(北緯 32 度 44.5 分、東経 130 度 48.5 分)、深さ 11km 規 模 :6.5(マグニチュード)

最大震度 :7(益城町宮園) 小国町宮原:震度3

【2016 年4月 16 日1時 25 分発生の地震】

震源位置 :熊本地方(北緯 32 度 45.2 分、東経 130 度 45.7 分)、深さ 12km 規 模 :7.3(マグニチュード)

最大震度 :7(益城町宮園、西原村小森) 小国町宮原:震度5強

2)最大余震

平成 28 年熊本地震の最大余震は、4月 14 日以降の3日間で、震度6弱以上が 頻繁に発生しました。

表 地震活動の状況 気象庁(震度6弱以上を観測した地震)

地震発生日時 震央地名 マグニチュード 最大震度 小国町最大震度

4月 14 日 21 時 26 分 熊本県熊本地方 6.5 7 宮原 震度3 4月 14 日 22 時 07 分 熊本県熊本地方 5.8 6弱

4月 15 日 00 時 03 分 熊本県熊本地方 6.4 6強

4月 16 日 01 時 25 分 熊本県熊本地方 7.3 7 宮原 震度5強 4月 16 日 01 時 45 分 熊本県熊本地方 5.9 6弱

(14)

① 震源域の震度分布

平成 28 年熊本地震の震源は、4月 14 日に益城町や熊本市を中心に最大震度が観測 されて以降、その後も余震が継続し、震源も小国町をはじめとした北東方向の大分市 方面へ震源域も広がっています。

【熊本市付近の震度分布】

資料:気象庁 推計震度分布

② 小国町の震度分布

小国町の最大震度の震度5強は、町役場の地震観測計で観測され、一部で震度6弱 の分布が見られます。

【小国町の震度分布】

資料:防災科学研究所 J-SHIS ・小国町

小国町 小国町

図 震度分布(4月 14 日 21 時 26 分) 図 震度分布(4月 16 日 01 時 25 分) 図 震度分布(4月 14 日 21 時 26 分) 図 震度分布(4月 16 日 01 時 25 分)

(15)

(2)平成

28

年熊本地震による被害

1)人的被害

小国町の人的被害は、重症者2名・軽症者4名の状況です。

表 人的被害の状況

人数(人) 死者 ※2 重症者 軽傷者 計

小国町 2 4 6

阿蘇市 20 6 98 124

南小国町 1 2 3

産山村 2 2

高森町 3 2 5

南阿蘇村 29 29 120 178

西原村 8 18 38 64

阿蘇管内※1 60 58 264 382

熊本県内※2 244 1,131 1,550 2,925

資料:※1 熊本県被害状況報告第 235 報 2017 年 4 月 18 日時点集計値 市町村報告 ※2 熊本県被害状況報告第 252 報 2017 年 8 月 3 日時点集計値 県内

2)建物被害

小国町の建物被害は、半壊1棟、一部破損 134 棟の総数 135 棟の被害です。

表 建物被害の状況

棟数(棟) 全壊 半壊 一部破損 計

小国町 - 1 134 135

阿蘇市 118 838 1,520

南小国町 1 37 169

産山村 12 45 185

高森町 - 1 113

南阿蘇村 688 889 1,160

西原村 513 863 1,090

阿蘇管内 1,332 2,674 4,369

熊本県内 8,642 33,656 14,7402

(16)

被災家屋は、町全域の各地区に分散しており、比較的に建物割合が密集すると ころに多く見られ、特に宮原地区、杖立地区、わいた地区などの集落に集中して います。

図 建物被害の分布

3)避難者数

小国町の公設避難所は、4月 15 日∼5月 21 日の 37 日間で7箇所を開設し、延 べ人数 4,400 人が避難を余儀なくされました。

表 避難者数(最大)

開設避難所 地区 延べ人数 日当たり 期間

小国ドーム 宮原 2,944 105 4/15∼5/12

旧万成小学校 上田 189 17 4/15∼4/26

旧北里小学校 北里 328 16 4/15∼5/5

西里多目的集会所 西里 42 7 4/15∼4/21

旧下城小学校 下城 569 23 4/15∼5/9

蓬莱保育園 黒渕 280 13 4/16∼5/5

(福祉避難所)

小国老人保健施設 宮原 48 2 4/25∼5/12

計 4,400 119 4/15∼5/21

(17)

小国町

復興

まち

づく

り計

2章

7

-図

避難

所開

設数

と避

者数

の推

移(

4月

15

日∼

4月

18

町資

料)

避難

所開

設数

と避

者数

の推

移(

4月

15

日∼

5月

12

町資

料)

0 5 1 0 1 5 2 0 2 5 3 0 3 5 0 2 0 0 4 0 0 6 0 0 8 0 0 1 ,0 0 0 1 ,2 0 0 1 ,4 0 0 1 ,6 0 0 1 ,8 0 0 2 ,0 0 0 4/15 协

07:55) 4/16

协 17:00) 4/16

协 22:00) 4/17

协 10:00) 4/17

协 22:00) 4/18

协 09:00) 4/18

协 23:00) 4/19

协 08:00) 4/19

协 21:00) 4/20

协 08:00) 4/20

协 21:00) 4/21

协 09:00) 4/21

协 21:00) 4/22

协 06:00) 4/22

协 21:00) 4/23

协 21:00) 4/24

协 21:00) 4/25

协 21:00) 4/26

协 21:00) 4/27

协 21:00) 4/28

协 21:00) 4/29

协 21:00) 4/30

协 21:00) 5/ 1

协 21:00) 5/ 2

协 21:00) 5/ 3

协 21:00) 5/ 4

协 21:00) 5/ 5

协 21:00) 5/ 6

协 21:00) 5/ 7

协 21:00) 5/ 8

协 21:00) 5/ 9

协 21:00) 5/10

协 21:00) 5/11

协 21:00) 5/12

协 21:00)

避難者数协人卐

4

1

6

1

7

4

2

1

9

) 0 5 1 0 1 5 2 0 2 5 3 0 3 5 0 2 0 0 4 0 0 6 0 0 8 0 0 1 ,0 0 0 1 ,2 0 0 1 ,4 0 0 1 ,6 0 0 1 ,8 0 0 2 ,0 0 0 4/15 协

7:55) 4/15

协 9:00) 4/16

协 17:00) 4/16

协 18:00) 4/16

协 18:30) 4/16

协 19:00) 4/16

协 19:30) 4/16

协 20:00) 4/16

协 21:00) 4/16

协 22:00) 4/17

协 10:00) 4/17

协 22:00) 4/18

协 9:00) 4/18

协 23:00)

避難者数协人卐

4

1

6

1

7

(18)

4)公共土木施設被害

公共土木施設被害は、開発センターが全壊し、その被害額は 9.5 億、町全体で 15.6 億円もの被害額が生じました。

表 施設被害の状況

施設被害 被害数(件) 被害金額(千円)

公共土木施設 60 489,402

農林畜産施設 7 27,769

上下水道施設 2 30,217

公営住宅 21 18,294

開発センター 1 950,059

学校施設 2 12,357

ゆうステーション他観光施設 4 9,681

小国ドーム 1 18,836

その他 2 6,370

合計 100 1,562,985

15.6 億円

資料:町被害額調べ

5)道路の被害

道路の被害は、4月 14∼16 日の地震による落石・陥没等により町道の被害箇所 39 か所(町調べ)で道路交通に支障が生じました。

(19)

2.

小国町の現状

(1)災害環境

小国町は、阿蘇外輪山を源とする筑後川水系の源流部に位置し、土地利用は山林 が全体の 74%を占め、谷底平野部の河川に沿うように住宅地や田畑が分布してい ます。

○谷底平野部に立地する多くの集落は、土砂災害危険箇所や洪水氾濫浸水想定区域 に隣接する地形環境です。

○特に涌蓋山を中心とする急斜面地、杖立温泉一帯の峡谷では集中豪雨による山腹 崩壊などに見舞われやすい急斜面地です。涌蓋山では 2005 年に土石流災害が発 生し、この他、風倒木災害などこれまで多くの被害に見舞われてきました。 ○小国盆地を流下する複数の河川は、下流域の杖立川の杖立地区に集まり、洪水氾

濫や土砂災害の危険性をはらみ、地形的に災害を被りやすい特異な環境です。

図 小国町土地利用区分

(2)人口、高齢者等の状況

○人口は 7,187 人(2015 年国勢調査)で、うち宮原地区が 3,523 人(49%)を占 め、この他の地区は 1,000 人未満の人口です。

(20)

表 人口・世帯・65 歳以上人口

地区 人口(人) 世帯数

65 歳以上 (人)

65 歳以上 (%)

宮原 3,523 1,391 1,194 33.3

上田 791 275 337 41.1

北里 646 239 218 35.9

西里 453 170 202 42.9

下城 878 383 385 42.0

黒渕 896 347 402 47.7

計 7,187 2,805 2,738 37.8

資料:2015 年国勢調査人口・世帯数

図 人口分布(2015 年国勢調査 250mメッシュ人口)

(21)

(3)地震の状況

1)活断層の分布

主な活断層で発生する地震や海溝型地震のうち、地震の発生確率を予測した「長 期評価」から小国町で想定される活断層の概要を以下に示します。

○万年山−崩平山(くえのひらやま)断層帯 地震規模 M7.3程度

小国町において地震の発生規模や発生確率が最も高いと評価される活断層です。

図 万年山−崩平山断層帯の位置

図 九州中部の活断層の特性と想定される地震の規模

(22)

万年山−崩平山断層帯は、大分県西部に分布する活断層帯です。

中央構造線断層帯の再評価に伴って、2005 年に地震調査研究推進本部地震調査 委員会が公表した「別府−万年山断層帯の評価」の構成断層を見直し、その一部 であった「野稲岳−万年山断層帯」および「崩平山−亀石山断層帯」を統合して、 「万年山−崩平山断層帯」としてその諸特性を次のように評価されています。

表 万年山−崩平山断層帯の長期評価の概要

断層帯名 (起震断層/活動区間)

長期評価で予想した 地震規模 マグニチュード

地震発生確率 平均活動間隔

単独の活 動の場合

同時に活 動の場合

30 年 以内

50 年 以内

最新活動時期

万年山−崩平山断層帯 7.3 程度 − Z

0.003 %以下

0.007 %以下

約2千1百∼ 3千7百年 13 世紀以後 資料:地震調査研究推進本部(2017 年 1 月 1 日)

※ 活断層のランク

※ 地震発生確率は、発生間隔が数千年程度と長いため、30 年程度の間の地震発生確率値は大き な値とはなりません。

<参考>

表 別府−万年山断層帯(野稲岳−万年山断層帯)長期評価の概要

断層帯名 (起震断層/活動区間)

長期評価で予想した 地震規模 マグニチュード

地震発生確率 平均活動間隔

単独の活 動の場合

同時に活 動の場合

30 年 以内

50 年 以内

最新活動時期

別府−万年山断層帯 (野稲岳−万年山断層帯)

7.3 程度 − A *

ほぼ 0∼3% (最大 2.6%)

ほぼ 0%∼ 4%

4,000 年程度 約 3,900 年前以後

∼6 世紀以前

別府−万年山断層帯 (崩平山−亀石山断層帯)

7.4 程度 − Z ほぼ 0% ほぼ 0%

4,300∼7,300 年

13 世紀以後 ・「Sランク」今後 30 年以内の地震発生確率が 3%以上

・「Aランク」地震発生確率が 0.1∼3% ・「Zランク」地震発生確率が 0.1%未満

・「Xランク」不明(すぐに地震が起きることが否定できない)

(23)

2)想定される地震

小国町において発生確率が最も高いと評価される活断層帯から地震の震度分布

をみると以下の状況です。

小国町内では震度6強以上が広範囲に分布し、一部で震度7が想定されます。

図 別府−万年山断層帯(野稲岳−万年山断層帯)による震度分布

過去の地震発生の記録から、小国町内での大規模地震や発生頻度は、比較的少

ない状況です。

図 万年山−崩平山断層帯周辺の地震活動(気象庁)

震央分布(1997 年 10 月1日∼2017 年9月 30 日、深さ 30km 以浅、M1.0 以上)

(24)

3.

上位関連計画・関連事業及び先進事例等

(1)小国町の防災まちづくり方針

1)小国町総合計画の基本構想・基本理念

小国町のまちづくり計画は、小国町総合計画によると以下の基本理念、まちの

将来像を掲げ、防災対策を含めたまちづくりの基本施策を推進しています。

計画期間は、2011 年∼2020 年の 10 年間です。

図 小国町の基本構想・基本理念(小国町総合計画)

将来象

環境と共生し、安全・安心に 暮らせるまち 環境と調和したにぎわい

と活気にあふれるまち

環境に学び、人を育むまち

人と人とのつながりを 大切にするまち

明日を見据えた 行財政運営

施策の大綱

(施策分野)

生活基盤の整備

産業の振興

効率的・効果的な行財政の推進 協働によるまちづくりの推進

保健・福祉の向上 住環境の整備

教育・文化の向上

みんな

でつ

くる

したま

ちづ

くり

自然を

大切

にし

にあふ

思い

やり

支え合

基本理念

基本施策

土地利用 道路・河川

交通

農林業 商工業・サービス業 観光・ツーリズム・交流

住宅・住環境 上水道・生活排水処理

環境保全 安全・安心

地域福祉 次世代育成 高齢者福祉 障がい者福祉

健康づくり 医療・保険

学校教育 生涯学習 芸術・文化

スボーツ 人権・男女共同参画

(25)

(2)関連事業

本町の社会資本整備の指針となる「小国町公共施設等総合管理計画」や住まいの

再建に係る「小国町公営住宅等長寿命化計画」等の住宅施策との連携など、関連計

画と整合を図り、一体となってまちづくり事業を推進する必要があります。

(3)先進事例等

『都市防災総合推進事業』の活用を見据え、短期的には「被災地における復興ま

ちづくり総合支援事業」を活用します。

表 防災関連事業の状況(交付率)

事業メニュー 主な対象施設 交付率

1.都市防災総合推進業

①災害危険度判定調査 ・各種災害に対する危険度判定調査 1/3

②住民等のまちづくり活動支援

・住民等に対する啓発活動 ・まちづくり協議会活動助成

1/3

③地区公共施設等整備

・地区公共施設(道路、公園等・防災ベンチ等) ・防災まちづくり拠点施設(防災備蓄倉庫等)

1/2∼ 1/3

④木造老朽建築物除却事業

・密集市街地における木造老朽建築物の除却へ の助成

1/3

2.被災地における復興まちづくり総合支援事業

①復興まちづくり計画策定支援

・復興まちづくり計画の作成及び付随する調査 ・住民合意形成等コーディネートに要する費用

1/2

②復興のための公共施設等整備

・復興するための公共施設等整備

・まちの活性化につながる公共施設の高質化等

1/2 1/3

③復興まちづくり施設整備助成 ・通路・駐車施設・児童遊園・広場・緑地 1/3

3.社会資本整備総合交付金

基幹事業・効果促進事業

・観光案内情報板の整備 ・ハザードマップの作成活用

・防災教育、防災訓練、避難訓練の実施 ・防犯灯、防犯カメラの整備等

1/2

4.緊急防災・減災事業債等

①緊急防災・減災事業債 ②防災対策事業債

③公共施設等適正管理推進事業 債(仮称)

・災害対策の拠点となる施設等の耐震化 ・指定避難所における避難者の生活環境の改善

のための施設(空調・Wi-Fi 等)の整備 ・災害に迅速に対応するための情報網の構築 ・防災の拠点となる施設の整備

70%

5.平成 28 年熊本地震復興基金

(平成28年熊本地震復興基金) ・熊本地震復興観光拠点整備等推進事業 ・住宅耐震化支援事業

(26)

4.

町民アンケート調査

(1)アンケート調査の概要

平成 28 年熊本地震による避難や避難生活の状況、災害の備えなど、町民の皆様

の当時の経験を重要な教訓とし、『小国町復興まちづくり』に向け、今後の防災に

関する取組みなど町民の意見を反映するため、アンケート調査を実施しました。

回答結果は以下の状況です。

1)調査の実施概要

対象者数 :1,500名(18 歳以上の町民のうちから無作為に抽出)

有効回収数:705票(回収率:47.0%)

調査期間 :2017 年 10 月8日∼2017 年 11 月 24 日

2)基本情報

表 アンケート調査の主な回答状況(基本項目)

基本項目 高い割合の回答

男女 ○「女性」が59.1%

年齢 ○「70 歳以上」が43.1%

職業 ○「無職」が30.8%、「自営業」が14.6%

家族構成 ○「二世代世帯(親と子)」が40.4%、「夫婦のみ」が27.7%

居住地区 ○「宮原第1∼10 部」が44.4%、「上田第1∼5部」が14.0%

居住年数 ○「30 年以上」が71.3%

平成28年 熊本地震の被害

○「被害がなかった」が33.3%

○「高い所の物が落下した」が31.6%、「建物の外壁や柱、 基礎が損壊(ひび割れ)した」が31.1%

31.6

31.1

7.8

6.8

5.2

12.7

33.3

5.5

0% 10% 20% 30% 40%

高い所の物が落下した

建物の外壁や柱、基礎が損壊(ひび割れ)した

家の中のタンスなどの家具が倒れた

地盤の陥没、隆起、石垣の崩壊などがあった

窓ガラスが割れたり、屋根の瓦が落ちたりした

その他

特に被害はなかった

無回答 総数=678

(27)

(2)アンケート回答結果(選択項目)

※詳細は、資料編を参照

1)避難・生活の状況 ① 避難の状況

○避難できなかった人や長期に避難した人

「避難しなかった・避難できなかった」が 38.8%で最も多く、「避難した(延 べ日数1日∼5日間未満)」が 29.4%、「避難した(延べ日数1日間未満)」が 20.1%、「避難した(延べ日数5日間以上)」が9.1%で続きます。

図 避難の状況

○地区別集計

地区別には、「避難しなかった・避難できなかった」の回答のうち「下城地 区」が 47.3%で最も高く、「宮原地区」が 42.2%で続きます。

また、「避難した(延べ日数5日間以上)」では、「北里地区」が 15.4%で最 も高く、「下城地区」が14.3%で続きます。

図 地区別避難の状況 避難した(延べ日

数1日間未満)

20.1 17.5 20.8 25.0 25.6 18.7 25.3

避難した(延べ日数 1日∼5日間未満)

29.4 29.7 35.4 30.8 30.8 19.8 31.3

避難した(延べ日 数5日間以上)

9.1 7.9 4.2 15.4 7.7 14.3 10.8

避難しなかった・ 避難できなかった

38.8 42.2 37.5 25.0 35.9 47.3 27.7

無回答

2.7

2.6

2.1

3.8

4.8 全体(678)

宮原第1∼10部(302)

上田第1∼5部( 96)

北里第1∼4部( 52)

西里第1∼3部( 39)

下城第1∼5部( 91)

黒渕第1∼6部( 83)

単位:%

避難した( 延 べ日数1日間

未満) 20.1%

避難した( 延 べ日数1日∼ 5日間未満)

29.4% 避難した( 延

べ日数5日間 以上)

9.1% 避難しなかっ た・避難でき なかった

38.8%

無回答 2.7%

総数

(28)

② 避難した場所

○町指定避難のほか、車中避難者が多数

「町の指定する避難所」が 48.6%で最も多く、「自家用車の中」が 47.6%、 「町の指定する避難所以外の施設」が 15.1%、「知人宅・親戚宅(町内)」が 3.5%で続きます。

図 避難先の状況

○地区別集計

地区別には、「町の指定する避難所」の回答のうち「上田地区」が 60.3%で 最も高く、「北里 地区」が 59.5%と続きます。また、「自家用車の中」では、 「宮原地区」が 53.6%で最も高く、「北里地区」が 48.6%と続きます。

図 地区別避難先の状況

48.6 47.6 15.1 3.5 1.3 0.8 6.5 1.8

0% 20% 40% 60%

町の指定する避難所

自家用車の中

町の指定する避難所以外の施設

知人宅・親戚宅(町内)

知人宅・親戚宅(町外)

自家用車を除く屋外

その他

無回答 総数=397

47.6 53.3 43.1 48.6 40.0 41.7 39.3

0 20 40 60 80 100 (%)

15.1 14.4 6.9 5.4 24.0 18.8 26.8

0 20 40 60 80 100 (%)

48.6 49.7 60.3 59.5 40.0 43.8 37.5

0 20 40 60 80 100

全体

宮原第1∼10部

上田第1∼5部

北里第1∼4部

西里第1∼3部

下城第1∼5部

黒渕第1∼6部

(%)

町の指定する避難所 町の指定する 避難所以外の・施設

自家用車の中

全体(n=678)

(29)

③ 避難しなかった・避難できなかった理由

○避難所の利便性やプライバシーの配慮など、避難生活が苦痛

「自宅が安全だと思った・避難する必要がなかったから」が 67.7%で最も 多く、「避難所の利便性やプライバシーの配慮など、避難生活が苦痛に感じた から」が 9.5%、「病人や身体が不自由な家族がいて、避難することが困難だ ったから」が 7.6%、「ペット同伴など、周りに迷惑がかかると思ったから」 が 6.8%で続きます。

図 避難しなかった・避難できなかった理由

○地区別集計

地区別には、「避難所の利便性やプライバシーの配慮など、避難生活が苦痛 に感じたから」の回答のうち「黒渕地区」が 17.4%で最も高く、「ペット同伴 など、周りに迷惑がかかると思ったから」では「西里地区」が 21.4%、「病人 や身体が不自由な家族がいて、避難することが困難だったから」では「上田 地区」が 16.7%で高くなっています。

図 地区別の避難しなかった・避難できなかった理由

67.7 9.5

7.6 6.8 6.5 6.1 3.4 1.1

11.4 7.6

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%

自宅が安全だと思った・避難する必要がなかったから 避難所の利便性やプライバシーの配慮など、避難生活が苦痛に感じ

たから

(30)

図 地区別の避難しなかった・避難できなかった理由

④ 主に生活した場所

○自宅のほか、車中での生活者が多数

「自宅」が 77.3%で最も多く、「自家用車の中」が 23.3%、「町の指定する 避難所」が 17.7%、「その他」が 7.5%で続きます。

図 主に生活した場所

○地区別集計

地区別には、「自宅」の回答のうち「上田地区」が 83.3%で最も高く、「宮 原地区」が 77.9%と続きます。また「 自家用車の中」では、「宮原地区」が 24.8%で高いもののほぼ 20.0%程度で、「下城地区」が 16.5%で最も低いで す。

77.3

17.7

3.8

23.3

0.9

3.1

1.9

7.5

6.5

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%

自宅

町の指定する避難所

指定避難所かどうか不明な施設

自家用車の中

自家用車を除く屋外

知人宅・親戚宅(町内)

知人宅・親戚宅(町外)

その他

(31)

図 地区別の主に生活した場所

⑤ 支援者の状況

○必要であった支援者がいなかった

「支援者はいなかった(必要なかった)」が 41.4%で最も多く、「支援者がい た」が 38.6%、「支援者はいなかった(必要であった)」が 4.4%で続きます。

図 主に生活した場所

○地区別集計

地区別には、「支援者はいなかった(必要なかった)」の回答のうち「黒渕 地区」が 54.2%で最も高く、「西里地区」が 43.6%と続きます。また、「支援 者はいなかった(必要であった)」では、「下城地区」が 7.7%で最も高く、「北 里地区」が 5.8%と続きます。

支援者がいた 38.6%

支援者はいな かった(必要 なかった)

41.4% 支援者はいな かった(必要 であった)

4.4%

無回答 15.5%

総数

(32)

図 地区別の主に生活した場所

2)施設や設備の充実など、特に改善が必要と感じたこと

○避難所や設備の改善が必要であった

「避難所などの建物の耐震化や安全性の確保」が37.5%で最も多く、「避難所 の風呂・トイレ・空調・通信・非常用電源などの設備の改善」が 32.6%、「避難 所のプライバシーの確保」が 29.9%、「車やバスの交通手段の確保、輸送道路網 の整備・改良」が 18.0%で続きます。

図 施設や設備関する改善の必要性 支援者

がいた

38.6 39.6 42.7 30.8 38.5 44.0 28.9

支援者はいなかった (必要なかった)

41.4 39.3 40.6 40.4 43.6 38.5 54.2

支援者はいなかった (必要であった)

4.4 4.6 3.1 5.8 5.1 7.7 1.2

無回答

15.5 16.5 13.5 23.1 12.8 9.9 15.7 全体(678)

宮原第1∼10部(302)

上田第1∼5部( 96)

北里第1∼4部( 52)

西里第1∼3部( 39)

下城第1∼5部( 91)

黒渕第1∼6部( 83)

単位:%

37.5 32.6 29.9 18.0 14.7 13.7 9.0 6.5 5.5 28.0

0% 10% 20% 30% 40% 避難所などの建物の耐震化 や安全性の確保

避難所の風呂・トイレ・空調・通信・非常用 電源 などの設備の改善

避難所のプライバシーの確保 車やバスの交通手段の確保、輸送道路網

の整備・改良

避難所のバリアフリー化 、ペット同伴 などへの配慮・改善 避難場所などの防災公園・駐車場の

整備や設備の充実 防災倉庫( 防災資機材・備蓄物資など)

の充実

(33)

○地区別集計

地区別には、「避難所などの建物の耐震化や安全性の確保」の回答のうち「北 里地区」が 48.1%で最も高く、「下城地区」が45.1%と続きます。また、「避 難所の設備の改善」では、「黒渕地区」が 37.3%で最も高く、「下城地区」が 36.3%と続きます。

図 施設や設備関する改善の必要性

3)復興・復旧やまちづくりに関する回答

① 復旧・復興及び風水害に対する防災対策で重要なこと

「生活道路や水道などのインフラの復旧・整備」が 34.8%で最も多く、「安全な

避難所・公共施設の整備や補強」が 24.7%、「緊急時の情報網の整備・充実」が 23.0%、

「医療・福祉の復旧・充実」と「災害に強い交通の確保」が 12.3%で続きます。

図 復旧・復興及び風水害に対する防災対策【1・2番目両方】

34.8

23.0

12.3

2.8

6.0

2.4

2.3

12.3

24.7

1.7

35.0

0% 10% 20% 30% 40%

生活道路や水道などのインフラの復旧・整備

緊急時の情報網の整備・充実

医療・福祉の復旧・充実

学校・社会教育環境の整備や防災教育の充実

心と身体のケアに関するサポート体制の充実

産業の復旧・振興や雇用の確保

安全な観光地の整備

災害に強い交通の確保

安全な避難所・公共施設の整備や補強

その他

(34)

○地区別集計

地区別には、「生活道路や水道などのインフラの復旧・整備」の回答のうち 「下城地区」が 38.7%で最も高く、「西里地区」が 38.5%と続きます。また、 「安全な避難所・公共施設の整備や補強」では、「宮原地区」が 26.8%で最も 高く、「上田地区」が 26.3%と続きます。

図 地区別の施設や設備関する改善の必要性

② 今後の安全・安心のまちづくりに向けて、重視すべき視点

「若い世代が町に戻り、安心して子育てができ、住み続けたくなる環境の創出」

が 65.0%で最も多く、「高齢者の生きがい・健康づくりの重視」が 32.6%、「地域

産業の活性化の推進」が 27.8%、「地域コミュニティの強化」と「国・県・他市

民村との連携」が 12.2%で続きます。

図 重視すべき視点

65.0

32.6

27.8

12.2

12.2

11.9

10.4

1.8

10.8

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

若い世 代が町 に戻り、安心して子育てができ、住み続 けたくなる環境の創出

高齢者の生 きがい・健康づくりの重視

地域産業の活性化 の推進

地域 コミュニティの強化

国・県・他市町 村との連携

効果的・効率的な防災事業の実 施

社会 福祉協議会、NPO法人、ボランティア団体など の民間団体 との連携強化

その他

無回答

(35)

○地区別集計

地区別には、「若い世代が町に戻り、安心して子育てができ、住み続けたく なる環境の創出」の回答のうち「西里地区」が 69.2%、「上田地区」が 68.7% など全体でほぼ横ばいです。また、「高齢者の生きがい・健康づくりの重視」 では、「下城地区」が 38.7%で最も高く、「地域産業の活性化の推進」では、 「上田地区」・「北里地区」で 33.3%、「地域コミュニティの強化」では、「下 城地区」が 15.1%で最も高く、「宮原地区」が13.7%と続きます。

(36)

(3)自由意見の回答結果

1)集計・分類

アンケート調査では 156 件の自由意見を得て、要望の多かった意見など分類・

集計した状況は以下のとおりです。

【アンケート調査の質問】

問22 この他、将来の小国町のまちづくりを考慮して、あなたが必要と思われ

る施策・防災対策について、ご意見がございましたらご記入をお願いし

ます。

要望の多かった意見

● 安全・安心(避難所の確保・改善など避難対策)に関して ● まちづくり全般に関して

● 道路・交通に関して

表 アンケート調査(自由意見)の分類集計結果

分 類 件数 主な項目

1 まちづくり全般 13

住みやすい町/魅力ある町/地域産業/若者支援/町の存続/ 長期防災対策

2 土地利用 1 火災跡地利用/荒れた田畑

3 河川 5 河川整備/崖崩れ対策/洪水の心配

4 道路・交通 ・道路 ・交通

14 10 4

道路情報/道路寸断/安全な道路/道路改良

孤立化/交通の確保/乗り合いタクシーの充実/交通利便性

5 農林業 3 害獣/森林の管理/風倒木/地域産業/ものづくり

6 商工業・サービス業 7 木質エネルギー/地域産業活性化/インフラ整備

7 観光・ツーリズム・交流 4 憩いの施設/観光活性化/温泉利用/観光交流

8 住宅・住環境

3 住宅の確保/仮設住宅地の確保/住宅環境の整備/耐震化/ 公共施設の整備

9 環境保全 5

環境共生モデル都市/街路樹の改善/子育て世代の集う環境/若者支 援/地熱発電の利用

10 安全・安心

・公共施設整備などハード対策 ・自主防災・自助などソフト対策 ・避難所の確保・改善などの対策

53 3 10 40

防災センター整備/河川整備/公共施設の整備/改善

防災訓練の充実/自主防災組織強化/備蓄/災害相談/安否確認/自助 車中泊/避難方法/避難所運営/安全な避難所/トイレ改善/近隣避難

11 地域福祉 1 バリアフリー化

12 次世代育成 2 子育て支援/心のケア

13 高齢者福祉 3

憩いの施設/組織づくり/避難所運営/高齢者施設/ 高齢者への配慮/障害者の支援

14 医療・保険 5

小児科医師/医療受診/心的外傷ストレス(PDST)/ 医療の確保/地域医療の推進

15 住民自治 9

自主防災組織/組織づくり/自助・共助/避難所運営/ ボランティア支援/地元話し合い、協力/防災活動

16 高度情報化 5 情報不通/災害情報/災害情報の迅速化/リアルタイムな情報

17 行財政運営 1 災害支援金

18 広域連携 4 連絡網連携/組織づくり/広域連携

19 その他 18 −

(37)

2)主な意見

① 安全・安心(避難所の確保・改善など避難対策)に関して ●車中泊・耐震化

●避難の方法

●避難の準備

② まちづくりに関して

●将来の明るい希望

●若い人達が働きやすく、住みやすい町

③ 道路・交通に関して ●災害に強い交通

●孤立化対策

●町道の改良・整備

どこに避難して良いかわからない方も、また、一人で避難出来 ない方もいるので、そこの徹底が必要だと思います。各部落での 勉強会などを行ったらと思いました。

震災後、生活進路の通行止めが多く、不便を感じた。特にスー パー、コンビニ等で食料・水が不足し購入しようにも道路が通れ ず、小国外へ出ることが出来なかったため、孤立しない為にも、 災害に強い交通の確保が必要であると感じた。

町は山に囲まれた村が沢山あります。大雨の時、道路の寸断や 崖崩れによる住宅の被害など、迅速に把握し復旧を行う施策、村 の孤立化を速やかになくす対策も取るようにしてもらいたい。

私は 67 歳ですが、気持ちは若い時と変わりません。でも身体 は思うように動けません。今度の様な時、若い人達がすごく頼り がいがあるのに気付きました。若い人達が働きやすく、住みやす い町に、そして若者が増えてくれることを願っています。

若者や子育て世代が将来に明るい希望を抱ける町・企業誘致 による仕事の確保と人口増加・観光事業の活性化・農林業の新 しい採算のある取り組み・商業の活性化のための取組み・温泉 や地熱を利用した観光や産業などで他県との差別化を図り、独 特の特色を出す。具体的な施策は部会等を作り検討、計画する。

町道の改良・せめて救急車が通行できる道路の整備

私の住む集落は、ほとんどの人が指定避難所へは避難しません でした。あまり安全ではない広場にそれぞれ車を持ってきて車中 泊をしました。公民館等の耐震化を行い、集落単位の避難を希望 する人が多いと思われます。

(38)

5.

住民懇談会

∼小国町防災まちづくり懇談会∼

(1)住民懇談会の概要

平成 28 年熊本地震を経て、避難の課題、改善すべき点などを踏まえ、今後の防

災まちづくり計画に関して、各地区の住民の皆様と意見交換を行いました。

表 小国町防災まちづくり住民懇談会の概要

対象地区 開催日時 開催場所 参加者数

北里地区 11 月 7 日(火)19 時 旧北里小学校 体育館 約 55 名

上田地区 11 月 10 日(金)19 時 旧万成小学校 体育館 約 40 名

宮原地区 11 月 13 日(月)19 時 小国小学校 体育館 約 84 名

西里地区 11 月 14 日(火)19 時 西里多目的集会場 約 35 名

下城地区 11 月 15 日(水)19 時 旧下城小学校 体育館 約 23 名

杖立地区 11 月 17 日(金)19 時 杖立温泉会館 約 25 名

黒渕地区 11 月 24 日(金)19 時 旧蓬莱小学校 体育館 約 48 名

7地区 計 約 310 名

(39)

(2)住民懇談会の意見交換

1)主な意見内容(分類別)

住民懇談会の意見交換で要望が多かった主な意見を以下に示します。 表 住民懇談会の状況主な意見(分類別)

項目 主な意見

1 復興計画の重点内容

・熊本県「創造的な復興」と小国町復興計画との連携、考え方 ・ソフト面の充実内容

2 気象観測所の体制 ・震度計、雨量計の配備状況、情報提供の周知

3 避難施設・設備等の改善

・避難所の雨漏り、照明の改善

・避難所維持保全(公民館の耐震化、施設・設備の改修) ・小国ドームの坂道、バリアフリー化、照明の改善

3 避難所の運営

・避難所開設後の管理運営(管理者不在)

・避難所の見直し(高齢者が多く、避難距離が遠い) ・自主避難所の運営方法、支援物資の充実

・高齢者の方は「地域の集会所が良い」

4 河川氾濫・洪水対策

・河川橋脚の閉塞(流木等への対応)

・ライブカメラの設置と水位情報の提供(迅速な情報提供) ・どれくらいの時間に何ミリの雨が降れば、氾濫するのか不明

5

治山・砂防対策 (土砂災害)

・崖上の転石除去、追跡調査、どこに危険性があるか確認を必要 ・保安林の伐採、管理者・所有者との協議

・斜面の維持管理(防護柵では竹林の繁茂・飛出)

6 防災情報の伝達 ・防災行政無線による情報提供の強化

7 空家対策 ・空家の状況の把握、分析(宮原の火災延焼)

8 物資の調達

・コンテナハウスの活用(まき調理、暖房設備、発電) ・機動力のある災害対策(バイクによる医薬品・食料の配送)

9 耐震化対策

・建物の耐震化

・わかりやすい説明と啓発強化による耐震化率の向上

10 通信手段の確保

・光ケーブルのバイパス化による遮断防止

・有事の際の通信の確保(SNS)など通信の補完

11 輸送手段の確保

・災害時のう回路と地域連携(広域農道、生活道路) ・防災ヘリのヘリポートの指定

12 要支援者の支援 ・障害者の方の避難所利用スペースの確保・介助体制の充実

13

孤立化対策 避難経路の確保

・道路が閉塞した時の孤立化対策 ・第三の避難道路の整備

14 文化の継承・復興 「小国セレナーデ」良い歌があり、BGMを軽く流すなどの伝承

15 地区の災害対策

(40)

2)主な意見内容(地区別)

各地区の住民懇談会の意見交換で要望が多かった主な意見を以下に示しま す。

表 住民懇談会の状況主な意見(地区別)

地区 主な質問内容

北里地区

熊本県が推進する「創造的な復興」と小国町の復興計画と連携、考え方は、 また、復興計画は、何年計画で、財源はどのように考えますか。

小国町には震度計、雨量計はどこに、どれくらいありますか。

旧北里小学校体育館の避難所は雨漏りを修理していただきたい。

橋の欄干に障害があった場合、川の水がスムーズに流れるようにして欲しい。

避難所を開設し、誰も管理者がいない状況での見回り体制について

上田地区

上田地区は 65 歳以上の高齢者も多く、避難所から非常に距離が遠い、地震 と大雨の際も、非常に集まりが少ない状況でした。

上田1部へも避難所を設ける必要があるかと思います。

宮原地区

折角、立派な防災無線があり、情報があまり流れないと思います。町の情報 は「小さなことでも、びゃんびゃん流していただきたい」

小国ドームの照明(電球)が点いてないところが沢山あります。

空き家のデータは、地震時に大規模火災で避難経路の状況と関係してくると 思います。特に町内は空き家が多くなっています。

どう言った点を重点に復興し、また、小国町は自主防災組織の組織率も高い ですが、ソフト面の充実はどういうところに出てきますか。

西里地区

西里地区1∼3部が避難するというのは無理があります。自主避難所として 運用、町の指定避難所にはできないのですか。

集会所に避難している人には、支援物資が回って来ないことがあった。 近くの断層はどこにあり、有史以来大きな地震にあっているのでしょうか。

地震計はどこにあるのですか。前震は震度3以上あったような気がする。

下城地区

・ライブカメラの設置の状況や河川水位情報など住民で現状把握ができます。 ・有事の際、コンテナハウスを活用、まき等で調理、暖房設備、発電でき、地

域に移動し、貸し出すことも可能です。

・衣料品・医薬品、食料の配送にバイクを活用し、機動力の強化ができます。 ・建物の耐震化は、わかりやすい説明と啓発強化による耐震化率の向上 ・避難所スペースの障害者の退避場所の確保とスタッフの介助体制の確保 ・有事の際の通信の確保(SNS)など通信の補完

以上、計画検討に付け加えてもらいたい。

・公民館の改修の補助申請も却下され、どうやって避難所として公民館を守っ ていくか問題です。

(41)

地区 主な質問内容

び地域住民の生活道路であるため、周知看板の改善依頼をしていました。 ・広域農道の事故多発に伴い災害時の防災ヘリのヘリポート場所の指定

杖立地区

・下城小学校やドームの方へも避難し、坂道で、真っ暗で人が多く、登ってい くのがやっとでした。

・避難所の毛布は、洗濯などはどうなっていますか。台風の時は、「風が吹い て窓ガラスが壊れると大変」という声も聞きました。

心配は、転石、崖の追跡調査、どこに、どう危険性があるのか確認が必要と 思います。

道路がふさがれた時、第三の避難道路として確保ができないでしょうか。

100 年に一度、150 年に一度の水害ではなく、毎年起こる水害が少しでもな いように、対策としては何もできていないというのが現状です。

「上流にトンネル、遊水池を造って流す」とか、いろんな方法で提案がない と、まちづくりの計画にはならないのではないでしょうか。

防護柵から竹木が飛出し、家の横に沢山の電線があって火災が心配です。

保安林は、切り倒すこともできなく「自分達の家に倒れそうで困る」状況

別府-万年山断層は、今後の活動の可能性はないのでしょうか。

開発センター建替え後には、「小国セレナーデ」をBGMで流して欲しい。

黒渕地区

大雨時、集会所の横の谷川が2回位氾濫して公民館に水が浸入します。 高齢者の方は「地域の集会所が良い」という意見です。

公民館は 1995 年建築ですが、耐震構造になっていますか。

別府-万年山断層帯のもう少し情報があれば教えていただきたいです。

(42)
(43)
(44)
(45)

1.平成 28

年熊本地震の教訓

(1)平成

28

年熊本地震の教訓

1)被害状況による課題

①平成28年熊本地震では町内のほぼ全域で震度5強観測し、居住年数30年以上の世帯

が多く、5日前後で自宅外生活(避難所・車中泊等)を余儀なくされた。

②公共施設の山村開発センターが被災、公営住宅で 21 件などの被害に見舞われた。

③町道の損壊、落石・陥没 39 箇所、国道 212 号のほか、上下水道等のインフラ施設の被

害により日常生活に支障をきたした。

○被災建物の状況、住宅の老朽化から大規模地震に備えた住宅の耐震不足が課題です。

○小国町役場庁舎をはじめ、一部の公共施設では施設の老朽化による耐震改修・調査点

検を含めた施設の耐震化が課題です。

○幹線道路の規制が発生、集落の孤立化、交通の途絶が課題です。

○被災者への災害弔慰金の支給、被災者生活再建支援などを措置

○早期災害復旧の対応

・山村開発センターは解体後、庁舎コミュニティー棟を建替え中です。

・被災状況から早期復旧と各種災害復旧事業、生活支援策の充実など

2)避難収容・避難所運営等の課題

①避難所は、自治公民館・集会所「指定緊急避難所」と旧小学校の体育館・多目的集会

所「指定避難所(広域避難)」などで被災・避難状況に応じた開設(移動)となった。

②避難所の老朽化や体育館の天井照明落下の危険性から二次避難を余儀なくされた。

③近隣の避難所が利用できないなど、安全な避難所の利用(避難者の集中、プライバシ

ー、階段や坂道の利便性、介助など)

④自宅避難・車中泊を余儀なくされた方も多く見られた。

○避難所の耐震化や天井照明等の設備機能を含めた改善が課題です。

○備蓄物資の調達・配給、感染症等の蔓延防止等、衛生管理や円滑な避難所運営方法が

課題です。

○災害種別に応じた適切な避難所の要件や避難所開設の基準、施設安全性の確保・見直

し検討が必要です。

(46)

3)災害対策に係る課題

①災害対策本部の活動は、災害対応に追われ、担当業務が不明、職員一人一人の情報の

共有が不明瞭であったことなど、役割の明確化や指令伝達の統一性に一部で課題を残

した。

②住民は緊迫した状況の中で「必要な時に必要な情報を確認したい」と頻繁な防災情報

の提供が期待されている。(雨量・水位情報はインターネット環境では常時閲覧が可能)

③福祉避難所は、3箇所開設(おぐに老人保健施設など)、施設・設備や介護体制などは

充分ではなかった。

④震災後、観光施設などは大幅に入込客が減少(半減)した。

⑤災害時の対応に従事できる職員数には限度(炊き出しの手配、要配慮への支援、避難所

運営など対応に苦慮したとの意見も)がある。

⑥地震によるゴミ・がれき置場用地の確保及び運搬方法や分別などが問題となった。

○円滑、効果的な災害活動においては、対応内容や情報の共有など、役割の明確化や指

揮系統の一本化なども教訓となりました。

○住民への情報発信環境の整備や運用方法が課題です。

○高齢化社会の進展に伴い要配慮者の避難対応、介護体制が課題です。

○風評被害も含めた災害後の観光客の確保、商工・観光業への被害の低減が課題です。

○災害時応援協定自治体への応援要請、ボランティアへの要請を含めた応援・受入体制

の仕組みづくり、関係団体との災害時の連携強化が必要です。

○風水害を含めた大規模な災害を考慮して、ごみ処理対策、一時保管場所の設置、用地

の確保なども必要です。

4)地域との連携の課題

①地域によっては「電話もなく不安でした」と、住民の安否確認の要望もあった。

②自主防災リーダーとの情報収集・提供、相互連携などが十分ではなく、地域によって

対応に差が見られた。

③避難行動をはじめ、避難所の運営や物資の配給などの地域との連携が必要不可欠であ

り、町役場の職員のみでは対応不可能な災害活動であった。

○地域(自主防災組織・消防団・民生委員など)と連携した住民の安否確認体制が課題

です。

○地域の防災活動は、高齢化も合間って自主防災活動も形骸化し、防災意識・技術の継

承や組織体制の充実、円滑な活動の継続が課題です。

○災害対応は、住民の協力や自助・共助の防災意識からなる、産業・経済的な自助努力

(47)

(2)災害復旧事業の進捗状況

小国町では、平成 28 年熊本地震による被災以降、早期に復旧に着手し、被災し

た山村開発センターの建替えに伴う解体工事をはじめ、道路等の各種事業による

復興を着実に進めています。主な事業は以下の状況です。

表 災害復旧事業の進捗状況

被災区分 主な災害復旧事業 H29 年度 H30 年度

道路

町道尾上戸井の口線災害復旧工事 ○

北河内線災害復旧工事 ○

町道一目山線災害復旧工事 ○

町道黒渕下城線災害復旧工事 ○

町対岸線災害復旧工事 ○

河川

江古尾川災害復旧工事 ○

大原地区水路整備工事 ○

町営住宅 町営住宅桜ヶ丘団地一部解体撤去 ○

公共施設

町コミュニティセンター建設工事 ○

小国ドーム災害復旧工事 ○

通信設備 光ファイバーネットワーク施設災害復旧工事 ○

(48)

2.

災害危険度からの課題

(1)災害危険度評価

小国町の災害環境や平成 28 年熊本地震を踏まえ、地震、水害等の各種災害危険

性について評価を行いました。評価結果は以下の状況です。

●地震に関する危険性評価

●災害危険区域の建物状況に関する評価

●道路の脆弱性に関する評価

●避難の困難性に関する評価

表 地域別の危険度評価

※ 道路損壊箇所の割合は、平成 28 年熊本地震の道路被害 39 箇所/道路延長(m)

震度6強以上 の地域の人口 割合

震度6強以上 の地域面積割 合

浸水想定区域 内の建物割合

土砂災害警戒 区域内の建物 割合

% % % %

1宮原 4 1 .9 6 3 .8 1 5 .0 1 9 .8

2上田 4 1 .6 5 2 .3 4 .7 2 6 .5

3北里 8 8 .1 7 8 .8 1 3 .1 3 4 .6

4西里 9 0 .5 9 3 .6 3 .3 5 3 .6

5下城 9 6 .4 7 7 .1 2 .6 4 1 .6

6黒渕 7 .9 2 3 .0 1 .2 2 8 .5

6 1 .1 6 4 .8 6 .6 3 4 .1 平均

1 .地震に関する危険性 2 .災害危険区域の建物状況

単位

災害危険区域 内の道路割合

道路損壊箇所 の割合

幅員3m未満 道路割合

避難未収容率

避難所から1 km以遠の人 口割合 % 箇所/ 100 km % % %

1宮原 31 .7 12 .0 27.4 2 2.2 11 .2

2上田 10 .0 8 .7 30.1 5 3.1 46 .7

3北里 23 .9 9 .6 53.9 0.0 40 .8

4西里 12 .5 7 .3 21.9 2.9 19 .7

5下城 20 .1 36 .3 60.9 0.0 46 .8

6黒渕 23 .0 8 .0 37.5 5 7.5 50 .5

20 .2 13 .7 38.6 2 2.6 35 .9 平均

3.道路の脆弱性 4.避難の困難性

単位

(49)

(2)想定される地震

小国町の将来想定される地震の規模は、町全域で震度5強以上、また管内の約

60%で震度6強以上となると想定されます。

各地区は人口や建物分布の高い地域も見られ、想定される地震から建物倒壊や

人的被害への影響が懸念されます。

そのため、地震対策として、住宅や倉庫を含めた建物の耐震化の促進、耐震診

断の実施や点検等による維持管理の強化が課題です。

(3)災害危険箇所の危険性

小国町の災害危険箇所は、土石流、急傾斜地、地すべり等の「土砂災害危険箇

所」や河川の氾濫による「洪水氾濫浸水想定区域」等が各地の集落に隣接してい

ます。

これら災害危険区域内の建物の占める割合は、土砂災害危険箇所で建物数全体

の 34%、洪水氾濫浸水想定区域で8%程度を占めています。

住宅等の建物の他、田畑・林地への農林産物や観光施設等への被害、道路の途

絶による地域産業への影響も課題です。

(4)道路の脆弱性

平成 28 年熊本地震による町道の損壊(落石や陥没)が 39 箇所で発生し、道路

交通に支障が生じました。

この他、車道部幅員が狭い路線(3m未満)や土砂災害等の災害危険区域の近

傍を通過する道路も多く、災害時の交通の確保、災害対策活動への障害の危険性

が懸念されます。

(5)避難の困難性

小国町の指定避難所は、平成 28 年熊本地震のケースのように建物の老朽化や収

容面積が不足することなどから、地区内の避難所に収容できない場合が生じます。

また、1km 以遠に居住する割合が高い地区もあり、高齢者や障害のある方への

避難時の負担軽減など、近隣(地区内)の避難所の確保が課題となっています。

(50)

図 地震に関する危険性評価(地震 ※)

※ 発生規模や発生確率が最も高いと評価される活断層は、万年山−崩平山断層帯で、マグニチュード 7.3規模です。

図 災害危険区域の建物状況評価

凡例 25 0m メ ッ シュ 人口 数

30人未 満 30人以 上50人未満 50人以 上70人未満 70人以 上 想定 震度

(51)

図 道路の脆弱性評価

(52)

(6)地域別評価結果

地域別の危険度を評価から各地区の特性、災害の危険性等の防災上の課題は以

下のとおりです。

1)宮原

特に全町で比較すると「災害危険区域内の建物・道路」が課題です。

①災害危険区域内の浸水区域の建物割合が多い。

②災害危険区域内の道路の割合が多い。

●水害時の早期避難、災害危険区域の宅地化抑制などの事前措置

●孤立集落対策、孤立化しない代替ルートの確保が必要

図 危険度評価(宮原地区)

2)上田

特に全町で比較すると「避難の困難性」が課題です。

①地区の人口を収容するための避難所面積が少ない。

②避難収容が不足し、近隣に避難所なく、遠距離(1km以上)です。

●避難所機能の向上を含めた避難所の確保(整備)

●近傍の1次避難所の見直し、避難誘導対策などが必要

図 危険度評価(上田地区)

41.9 63.8 15.0 19.8 31.7 12.0 27.4 22.2 11.2 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0

1 宮原

平均

41.6 52.3 4.7 26.5 10.0 8.7 30.1 53.1 46.7 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0

2 上田

表  人口・世帯・65 歳以上人口  地区  人口(人)  世帯数  65 歳以上  (人)  65 歳以上 (%)  宮原  3,523  1,391  1,194  33.3  上田  791  275  337  41.1  北里  646  239  218  35.9  西里  453  170  202  42.9  下城  878  383  385  42.0  黒渕  896  347  402  47.7  計  7,187  2,805  2,738  37.8  資料:2015 年国
図  地区別の避難しなかった・避難できなかった理由  ④  主に生活した場所  ○自宅のほか、車中での生活者が多数  「自宅」が 77.3%で最も多く、 「自家用車の中」が 23.3%、 「町の指定する 避難所」が 17.7%、 「その他」が 7.5%で続きます。  図  主に生活した場所  ○ 地区別集計  地区別には、 「自宅」の回答のうち「上田地区」が 83.3%で最も高く、 「宮 原地区」が 77.9%と続きます。また「 自家用車の中」では、 「宮原地区」が 24.8%で高いもののほぼ 20.0%程
図  地区別の主に生活した場所  ⑤  支援者の状況  ○必要であった支援者がいなかった  「支援者はいなかった(必要なかった) 」が 41.4%で最も多く、 「支援者がい た」が 38.6%、 「支援者はいなかった(必要であった) 」が 4.4%で続きます。 図  主に生活した場所  ○ 地区別集計  地区別には、 「支援者はいなかった(必要なかった) 」の回答のうち「黒渕 地区」が 54.2%で最も高く、 「西里地区」が 43.6%と続きます。また、 「支援 者はいなかった (必要であった) 」 では、
図  地区別の主に生活した場所  2)施設や設備の充実など、特に改善が必要と感じたこと  ○避難所や設備の改善が必要であった  「避難所などの建物の耐震化や安全性の確保」 が 37.5%で最も多く、 「避難所 の風呂・トイレ・空調・通信・非常用電源などの設備の改善」が 32.6%、 「避難 所のプライバシーの確保」 が 29.9%、 「車やバスの交通手段の確保、 輸送道路網 の整備・改良」が 18.0%で続きます。  図  施設や設備関する改善の必要性 支援者がいた38.639.642.730.838.54
+6

参照

関連したドキュメント

森林には、木材資源としてだけでなく、防災機能や水源かん養

防災 “災害を未然に防⽌し、災害が発⽣した場合における 被害の拡⼤を防ぎ、及び災害の復旧を図ることをい う”

World Bank “CCRIF:Providing Immediate Funding After Natural Disasters” 2008/3 ファイナンス手段 災害直後 1─3 か月後 3 ─9 か月後 9

It is found out that the Great East Japan Earthquake Fund emphasized on 1) caring for affected residents and enterprises staying in temporary places for long period, 2)

性能  機能確認  容量確認  容量及び所定の動作について確 認する。 .

性能  機能確認  容量確認  容量及び所定の動作について確 認する。 .

性能  機能確認  容量確認  容量及び所定の動作について確 認する。 .

性能  機能確認  容量確認  容量及び所定の動作について確 認する。 .