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現状と将来構想

ドキュメント内 通史・資料編通史・資料編 (ページ 110-113)

第2章  教育学部・大学院教育学研究科

第3節  現状と将来構想

1. 現状

 この 10 年、大学ではキャンパスの再開発が行われ、教育学部の校舎の 改築・改修は 2014 年(平成 26)度に竣工した。かつて教育学部の玄関の 頭上にあった大きな時計は取り外され、新たに同窓会寄贈の掛け時計が 正面玄関内に設置され、教育学部の学生とともに時を刻んでいる。

 学部では、2016 年(平成 28)度に改組を行い、2000 年(平成 12)に 設置された生涯教育課程を廃止、学校教育教員養成課程と養護教諭養成 課程の 2 課程の教員養成に特化した編成に見直した。これは、2013 年(平 成 25)に出された国の国立大学改革プランに沿った学部改革であり、弘 前大学ミッションの再定義(教員養成系)に基づき、「青森県の義務教育 諸学校に関する地域の教員養成の拠点」としての教育学部の立ち位置を、

第 3 節 現状と将来構想

より確かなものにする目的で行われた。専門力と実践力を兼ね備えた、

地域から期待される教員の養成を基本とし、教育プロフェッショナルへ の道のりを段階的にサポートしている。

 教育学研究科では、2017 年(平成 29)度に教職大学院である教職実践 専攻が、「青森県教育委員会」との連携により修士課程に併設する形で設 置された。教職大学院は、青森県の教育現場におけるミドルリーダー並 びに即戦力となる新人教員の養成を目的とし、自立的発展力・課題探求力・

省察力・協働力の 4 つの力の育成を中心に、新たに 14 名の教員を加えた 新体制のもと展開している。

 一方、附属学校園においては、附属幼稚園創立 100 周年(2014 年(平 成 26)度)、附属小学校創立 140 周年(2017 年(平成 29)度)、附属中学 校創立 70 周年(2018 年(平成 30)度)、附属特別支援学校創立 40 周年(2014 年(平成 26)度)を迎えており、それぞれ教育学部附属学校としての歴 史を着実に歩んでいる。その役割は、そこに通う子どもたちの充実した 教育の場であることはもとより、教育学部学生・教職大学院生の教育実 践の場、さらには、新たな教育課題解決への挑戦や教育方法や教材の開 発に加え、教員研修の拠点等、益々重要になっている。

2. 将来構想

 2015 年(平成 27)12 月の「中央教育審議会」で 3 つの答申が出され、

2017 年(平成 29)8 月には「国立教員養成大学・学部、大学院、附属学 校の改革に関する有識者会議報告書」が出された。今後の教員養成、と りわけ国立教員養成大学・学部におけるその在り方が大きく問い直され る時期を迎えている。

 かつて教員養成は、教育実習を含め大学の中で完結されていた。しかし、

十数年前、教育学部では教員養成における教育実践力の向上の重点化に 即し、地域の教育委員会の協力を得て、公立学校での教育実習の実現や 教育委員会の関連事業への学生の参加等に取り組み始めた。 

 すなわち、「点」で行っていた教員養成を、地域と「線」で結んだ。そして、

教職大学院は、地域の学校、教育委員会、大学が強化された連携体制の

第 2 編 各部局・附属機関・附属施設の歩み 第 2 章 教育学部・大学院教育学研究科

もと、教員としての資質能力の向上に取り組むという、まさに「線」となっ た教員養成が「面」へとさらなる発展をしている。 

 今後は、この「面」を有効活用するとともに、その上にいろいろなも のを積み上げ、教員養成の「立体化」を目指す。そのためには、以下の 取り組みが重要となる。

①  学部、教職大学院、附属学校園が一体化して教員養成に取り組むた めの学部内組織体制の強化

②  次世代の子どもたちの教育に対応した教員養成カリキュラムのさら なる探究

③  本学の強みである「教員養成学」の開発を中心とした、大学間連携

④  青森県教育委員会や近隣の市町村教育委員会との教員養成・研修の ための連携・協働の促進

⑤  学部、教職大学院、附属学校園、教育委員会、地域の関係機関等と の連携による外部資金の獲得

 これまで、弘前大学教育学部の長い歴史の中で培ってきた精神や資源 を礎に、地域の力を加えた教員養成に取り組んでいく。 

(戸塚 学)

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