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通史・資料編通史・資料編

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(1)

通史資料編

(2)

題字    

(3)

弘前大学正門

弘前大学本部

弘前大学10 年の歩み 2009 年 〜2019 年

(4)

2010 年(平成 22)7月、弘前大学医学部附属 病院に、青森県唯一の高度救命救急センターが 設置された。大学病院の外来診療棟屋上のヘリ ポートにより、広範囲から迅速に患者を搬送し、

治療することができる。

2011 年(平成 23)3月、東日本大震災の被災 地に専門家チームを直ちに編成して派遣。写真 は放射線測定の様子。

2012 年(平成 24)4月、イングリッシュラウ ンジを開設。学生の英語力の向上を目指す。英 語を母国語とする教員による会話とビジネス英 語の指導を行う。 

2010 年(平成 22)10 月、被ばく医療総合研究 所、白神自然環境研究所、北日本新エネルギー 研究所の設置。

2011 年(平成 23)12 月、福島県浪江町の復旧・

復興の方策の参考とするため、「弘前大学チェ ルノブイリ視察団」をウクライナへ派遣。写真 は事故のあった原子力発電所の前の視察団。

2012 年(平成 24)10 月、弘前大学資料館が開 館。「弘前大学過去から未来へ」をテーマにして、

本学の教育研究の成果を展示、発信する。

(5)

2012 年(平成 24)10 月、地域と社会に貢献す るための「弘前大学ボランティアセンター」を 設置。

2013 年(平成 25)7月、福島県浪江町仮役場 に「復興支援室」を設置

2014 年(平成 26)7月、弘前大学出版会設立 10 周年を記念して、養老孟司氏、亀山郁夫氏 を講師としてお招きし、記念講演会・祝賀会を 開催。

2013 年(平成 25)4月、弘前大学食料科学研 究所を青森市役所柳川市庁舎に設置。

2014 年( 平 成 26) 1 月、COI 拠 点 採 択 記 念 Healthcare Service BIZ Forum 2014 In HIROSAKI  を開催。

2014 年(平成 26)10 月、弘前大学附属図書館 がリニューアルオープン。アクティブ・ラーニ ングエリアや明るいオープンラウンジ・テラス がある、地域に開かれた「知の交錯する場所」へ。

(6)

2014 年(平成 26)12 月、プロテオグリカンの 安価かつ大量の抽出を可能とする世界初の技術 の確立により、弘前大学、株式会社角弘、青森 県産業技術センターが東奥日報社から「第 67 回東奥賞」を受賞。

2015 年(平成 27)9月、地域の人びとの「学 び直し」のニーズに応える「弘前大学グリーン カレッジ第一期生入学式」を挙行。

2016 年(平成 28)7月、弘前大学と青森中央 大学が共同して設置した「むつサテライトキャ ンパス」開校式をむつ市立図書館で開催。

2015 年(平成 27)5月、文部科学省「地(知)

の拠点整備事業(大学 COC 事業)」の一環とし て、作家の高橋克彦氏を講師としてお招きし、

東北地域の歴史や文化に関する講演会「北の炎

(ほむら)」を開催。

2016 年(平成 28)6月、旧制官立弘前高等学 校外国人教師館にコーヒーハウス「弘大カフェ」

がオープン。コーヒーの街、弘前を盛り上げる。

2018 年(平成 30)4月、北日本新エネルギー 研究所と食料科学研究所を統合し、地域戦略研 究所へ。

(7)

初代

࠷ۈ౸ൗ

1949.5-1953.8

第5代

ᄢರāீ

1968.2-1972.1

第9代

ຄᄘāୌ૭

1986.2-1992.1

第2代

न௲āࠌ

1954.2-1957.12

第6代

۱គāᄮ

1972.2-1978.1

第 10 代

଴ൣᄄāொ

1992.2-1996.1

第3代

ᄘഺଁሃ

1958.2-1962.1

第7代

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1978.2-1982.1

第 11 代

ࢀ๜āၹ

1996.2-2002.1

第4代

ੂນā᠊

1962.2-1968.1

第8代

႞ᄘࢀরᇾ

1982.2-1986.1

第 12 代

ܳນā౷ྷ

2002.2-2012.1

弘 前 大 学 歴 代 学 長

(8)

 弘前大学は 1949 年(昭和 24)5月に新制大学として発足してから、

2019 年(平成 31)5月に 70 周年を迎えることとなった。創立 60 周 年にあたる 2009 年(平成 21)には記念事業の一環として『弘前大学 六十年史』を刊行しており、この『弘前大学七十年史』は、その後 10 年間の歩みを中心にまとめたものである。

 この 10 年間のうち、最初の3年間は遠藤正彦前学長の下で多くの 改革が進められ、2012 年(平成 24)2月には佐藤敬が学長に就任し、

現在に至っている。10 年前より更に遡ることではあるものの、2004 年(平成 16)度に実施された国立大学の法人化が、今日までの 10 年 間の本学の歩みに大きな影響を及ぼしたことは間違いなく、それは 70 年に及ぶ本学の歴史の中でも最も大きな変革であったと言える。遠藤 正彦前学長のリーダーシップの下、法人化の実現を果たした教職員の 労苦に感謝するとともに、創立 70 周年を機に、国立大学法人として のあるべき姿をさらに追求していく決意を新たにすることが重要と考 える。

 この 10 年間で弘前大学において大きく変わった点を一つ挙げるな らば、地域連携の推進であったと言える。この点は、我が国社会の全 体的状況や、特に地方大学の役割に対する時代的要請などが背景にあ

弘前大学長 佐藤 敬

(9)

るばかりでなく、本学が一貫して目標としてきたことの一つでもある。

地域連携の推進のみならず、本学の教育研究全体の目標達成のため、

この 10 年間に実施された最も根本的な改革は、いわゆるガバナンス 改革であった。学長選考の際の学内意向投票の廃止、部局長や教育研 究評議員の学長指名制、監事のチェック機能の強化、理事を兼ねない 副学長や副理事の配置などが、その具体的内容である。これにより、

本学において必要な教育研究組織や管理運営体制の見直しが比較的円 滑に進んできたことは間違いない。しかしながら、このようなガバナ ンス体制を適切に維持していくためには、個々の教職員の力が常に問 われるのも事実であり、個々の力が組織全体の力に結集されることが 不可欠である。この体制は今後も維持されなければならないと考える が、そのためには、教職員一人ひとりが、弘前大学の一員として、組 織の意思決定に参画し、あるいは主体的に見守る存在であることがき わめて重要で、運営体制としても、そのような配慮がなされることが 必要である。

 その他、ミッションの再定義に伴う教育研究組織の再編と入学定員 の見直し、AO 入試の拡大とセンター試験に代わる共通試験への対応 を中心とした入試改革、教育研究院の立ち上げによる教員組織と教育 研究組織の分離、教職大学院の設置、全学教員人事委員会の設置、附 置研究所の再編、新たな教員業績評価の導入、人事給与システムの見 直しなど、多くの重要な改革が進められた。これらの具体的取組につ いては以下のそれぞれに対応した章に記載されている。

 『弘前大学七十年史』として、この 10 年間の動きをまとめることと は些か趣旨を異にするものの、少子高齢化と人口減少をはじめとする 我が国全体と地域社会の状況から、今後の弘前大学の在り方に関して、

この場である程度言及することも欠かせないと考える。それは、我が

(10)

国の高等教育の在り方について議論することではなく、我が国の高等 教育政策の中にあって、本学の今後の在り方を考えることがこの場に 相応しいと思われる。そのような視点に立つと、国立大学から国立大 学法人へと変わった流れの方向性に今後も対応していくことが重要と 言わざるをえない。即ち、弘前大学は今後も力強く地域の高等教育の 需要に応え、地域との強い連携の下に教育研究活動を進め、その成果 をしっかりと地域に還元し、併せて世界に発信していくことが不可欠 である。そしてそれらのために、国立大学法人として経営基盤の一層 の強化を図っていくことが求められる。

 基本的には、この 10 年間に地方の一国立大学法人としてのあるべ き姿が、一部は紆余曲折を経ながらも、徐々に整備されてきたと考え る。創立 70 周年は今後も連綿として続く本学の長い歴史の一点に過 ぎないとも言えるが、一方で、それだけで片付けられてはならない。

これまでの来歴を振り返り、今後の在り方を考える機会とし、かつ継 続的に本学の歩みをたどり、構成員全てが本学の将来に関して共通認 識を持つための作業を実施することは、70 周年の節目に弘前大学に在 籍する者の責務であり、この『弘前大学七十年史』の刊行をもって、

その責めの一部を塞ぐものである。

 最後に、弘前大学創立以来の 70 年間、なかでも、今日までの 10 年 間に、本学におけるさまざまな取組にあたっていただいたすべての教 職員、学生の皆さん、そして学外から多大なご支援、ご協力を賜った 多くの方々に衷心より感謝申し上げる。また、この『弘前大学七十年史』

の刊行を含めた創立 70 周年記念事業は、学内外から特段のご支援を いただくことで実現したものであり、ご支援いただいた皆様に心より お礼を申し上げるとともに、そのことをしっかりと記憶と記録にとど めるものである。       (佐藤 敬)

(11)

目  次

口  絵 

序    弘前大学長 佐藤 敬 ……… ⅰ 目  次 ……… ⅳ 凡  例 ……… ⅹⅵ

通 史 編

第1編 弘前大学全体の歩み

第1章 弘前大学の 10 年  ……… 1

第2章 機能強化に向けた組織改革 ……… 5

第1節   人文学部、教育学部、理工学部及び農学生命科学部の改組     並びに大学院の入学定員の見直し ……… 5

第2節 教職大学院の設置 ……… 6

第3節 教育研究院の設置 ……… 7

第4節 附置研究所の再編成 ……… 7

第5節 地(知)の拠点事業の推進 ……… 8

 1.   地(知)の拠点事業(COC及びCOC+)に向けた推進体制    ……… 8

 2. 弘前大学のCOC事業の取組  ……… 9

 3. 全県的なCOC+事業の取組  ……… 9

第6節 国際連携体制の強化 ……… 11

第7節 情報セキュリティマネジメント ……… 11

第3章 教育改革 ……… 13

第1節 新しい教養教育 ……… 13

第2節 入学者選抜 ……… 16

第3節 教育の質の向上 ……… 20

第4節 学生支援の充実 ……… 24

(12)

第5節 国際性の涵養 ……… 25

第6節 就職支援、キャリア教育 ……… 26

第7節 学生の課外活動と活躍 ……… 27

第8節 環境面の充実 ……… 28

第4章 研究の 10 年  ……… 29

第1節 研究推進の基本的目標 ……… 29

第2節 研究推進体制の整備 ……… 30

第3節 科学研究費助成事業、外部資金の状況 ……… 31

第4節 研究支援事業 ……… 32

第5節 産学連携 ……… 33

第6節 東京事務所 ……… 34

第7節 その他研究環境の充実等 ……… 34

第5章 社会連携 ……… 37

第1節 地域連携・地域貢献における基本的な目標 ……… 37

第2節 自治体等との包括連携協定 ……… 38

第3節 サテライトの機能強化並びにサテライトキャンパスの設置  39 第4節 大学コンソーシアム学都ひろさき ……… 40

第5節 その他社会連携に関する事業等 ……… 41

1. 弘大ねぷた   ……… 41

2. 弘大カフェ   ……… 42

3. 県内首長や民間企業社長等による講演会   ……… 43

第6章 国際化 ……… 44

第7章 弘前大学同窓会・後援会 ……… 47

第1節 弘前大学同窓会 ……… 47

第2節 弘前大学後援会 ……… 48

第8章 弘前大学創立 70 周年記念事業  ……… 51

(13)

第2編 各部局・附属機関・附属施設の歩み

第1章 人文社会科学部・大学院人文社会科学研究科 ……… 58

第1節 10 年の歩み  ……… 58

1. 人文社会科学部の歩みと現状  ……… 58

(1)人文学部3課程 10 コース制の運営……… 58

(2)人文社会科学部2課程5コース制への改組  ……… 60

(3)現状  ……… 61

2. 大学院人文社会科学研究科の歩みと現状  ……… 61

(1)人文社会科学研究科  ……… 61

(2)現状  ……… 62

第2節 教育カリキュラムと学生指導体制 ……… 63

1. カリキュラムの変遷  ……… 63

2. 入学・修了の状況  ……… 66

3. その他  ……… 68

第3節 研究活動と社会貢献・地域貢献 ……… 69

1. 研究活動と社会貢献・地域貢献  ……… 69

(1)研究活動とその成果  ……… 69

(2)社会貢献・地域貢献  ……… 69

2. 弘前大学特定プロジェクト教育センター  ……… 70

(1)地域未来創生センター  ……… 70

(2)北日本考古学研究センター  ……… 72

第2章 教育学部・大学院教育学研究科 ……… 74

第1節 学部・大学院 ……… 74

1. 学部  ……… 74

(1)前史  ……… 74

(2)学部改組  ……… 74

 ①小学校教員養成機能の強化 ……… 74

 ②地域連携型教員養成の重視 ……… 75

 ③生涯教育課程の廃止 ……… 75

(3)組織の改編  ……… 75

①教育実践総合センターの改組   ……… 75

(14)

②教職支援室の設置 ……… 76

③免許状更新講習支援室の移管   ……… 76

④教育力向上プロジェクト(ラボバスプロジェクト)  …… 76

2. 教育学研究科  ……… 76

(1)教育学研究科の改組  ……… 76

(2)教職実践専攻(教職大学院) ……… 77

①理念と2つのコース ……… 77

②指導体制 ……… 78

③大学院生の学びと研究 ……… 78

3. 附属学校園  ……… 79

(1)学部・教職大学院と附属学校園との連携の推進  ………… 79

(2)地域教育課題への対応と地域との連携  ……… 80

(3)附属学校園の改革  ……… 80

第2節 教育と学生 ……… 81

1. カリキュラムの変遷  ……… 81

(1)  「専門力」と「実践力」との融合にむけて    (2011 年(平成 23)度改革)  ……… 81

(2)地域協働型教員養成へ(2016 年(平成 28)度改革)  …… 82

2. 入学試験制度の改善  ……… 83

(1)学生定員の変動  ……… 83

(2)入試制度の変遷  ……… 84

3. 教職キャリア支援の充実  ……… 85

第3節 現状と将来構想 ……… 86

1. 現状  ……… 86

2. 将来構想  ……… 87

第3章 医学部医学科・大学院医学研究科 ……… 89

第1節 医学科・医学研究科 10 年の歩み  ……… 89

1. 教育における改革  ……… 89

2. 入試制度の改善  ……… 90

3. 研究における躍進  ……… 91

第2節 医学科・医学研究科における教育の改善 ……… 92

1. 医学科における教育  ……… 92

(15)

(1)カリキュラム改善と達成度評価  ……… 92

(2)医学科の教育方針  ……… 93

(3)医学教育の国際化  ……… 95

(4)まとめ  ……… 95

2. 大学院医学研究科における教育  ……… 96

(1)医学研究科医科学専攻の現状  ……… 96

(2)医学研究科における教育の今後  ……… 97

第3節 医学科における入学試験の改善 ……… 97

1. はじめに  ……… 97

2. 入学定員増  ……… 98

3. 地域定着枠の設定  ……… 98

4. 入試形態の多様化  ……… 99

5. まとめ  ……… 100

第4節 医学研究科における研究の充実と支援 ……… 101

1. はじめに  ……… 101

2. 若手研究者支援の充実  ……… 101

3. 医学研究科における研究基盤の充実  ……… 102

4. 革新的イノベーション創出プログラム  ……… 103

5. まとめ  ……… 104

第4章 医学部保健学科・大学院保健学研究科 ……… 105

第1節  10 年の歩み ……… 105

1. 歩みの概略  ……… 105

(1)医学部保健学科と大学院保健学研究科の組織の変化  …… 105

(2)校舎改修  ……… 105

(3)教育等について  ……… 106

(4)研究等について  ……… 107

2. 地域志向の取組とグローバル  ……… 107

3. 被ばく医療人材育成と東日本大震災の経験  ……… 109

(1)被ばく医療人材育成推進プロジェクト  ……… 109

(2)被災地での活動とその後の地域貢献  ……… 111

(3)教育研究へ  ……… 112

4. 研究・社会貢献  ……… 115

(16)

(1)大学院保健学研究科の研究活動  ……… 115

(2)特定プロジェクト教育研究センター  ……… 116

第2節 現状と将来展望 ……… 119

第5章 医学部附属病院 ……… 122

第1節 10 年の歩み  ……… 122

1. 施設整備状況  ……… 122

(1)施設整備  ……… 122

(2)設備整備  ……… 123

2. 診療科・中央診療施設等の動向  ……… 125

(1)診療科  ……… 125

(2)中央診療施設など  ……… 128

3. 地域医療への貢献  ……… 130

(1)地域医療機関とのネットワーク  ……… 130

(2)地域がん診療拠点病院  ……… 132

(3)がんゲノム医療連携病院  ……… 132

(4)肝疾患診療連携拠点病院  ……… 132

(5)  高度救命救急センターを中心とした救急医療・災害医療・    被ばく医療に関する取組  ……… 133

(6)東日本大震災に関連する貢献  ……… 134

(7)地域看護職員の資質向上への取組  ……… 134

(8)総合患者支援センターの設置  ……… 134

4. 卒後臨床教育への対応  ……… 135

(1)臨床研修制度  ……… 135

(2)専門医養成コース  ……… 136

5. 外部資金獲得状況  ……… 136

6. 東日本大震災の経験  ……… 137

(1)地震発生当日  ……… 137

(2)2011 年3月 12 日  ……… 137

第2節 現状と将来構想 ……… 142

1. 附属病院の現状  ……… 142

2. 附属病院の将来像  ……… 145

(17)

第6章 理工学部・大学院理工学研究科 ……… 146

第1節 10 年の歩み  ……… 146

1. 理工学部改組(2016 年)  ……… 146

(1)理工学部の変遷  ……… 146

(2)社会状況の変化に対応して  ……… 146

2. 理工学研究科の発展  ……… 148

(1)理工学専攻の設置  ……… 148

(2)新エネルギー創造工学コースの設置  ……… 150

(3)附属医用システム創造フロンティアの設置  ……… 153

第2節 教育と学生  ……… 154

1. カリキュラムの変遷   ……… 154

(1)JABEEの総括  ……… 154

(2)学部改組によるカリキュラムの改正  ……… 156

2. 入学・修了の状況  ……… 162

(1)入試制度の変遷  ……… 162

(2)卒業生・修了生の進路  ……… 165

(3)就職対策  ……… 165

3. 学生支援  ……… 166

(1)同窓会  ……… 166

(2)後援会  ……… 166

(3)保護者懇談会  ……… 166

第3節 研究活動と社会活動  ……… 167

1. 研究活動  ……… 167

(1)研究成果の公表  ……… 167

(2)外部資金の獲得状況  ……… 167

(3)国際交流  ……… 168

2. 社会活動  ……… 168

(1)模擬講義・公開講座・高大連携  ……… 168

(2)楽しい科学・サイエンスへの招待  ……… 169

第7章 農学生命科学部・大学院農学生命科学研究科  ……… 170

第1節 10 年間の歩み  ……… 170

1. 10 年の歩み―学科・大学院改組  ……… 170

(18)

2. 生物共生教育研究センター  ……… 172

3. 白神自然環境研究所(白神自然環境研究センター)  ………… 173

4. 遺伝子実験施設  ……… 175

5. 農学生命科学部創立 60 周年記念事業について  ……… 176

6. 東日本大震災と農学生命科学部における被災学生に対する支援策  ……… 178

第2節 教育と学生 ……… 181

1. カリキュラムの変遷  ……… 181

(1)農学生命科学部のカリキュラム  ……… 181

(2)学科改組後のカリキュラム  ……… 181

2. 入学・修了の状況  ……… 184

(1)学部  ……… 184

(2)大学院研究科  ……… 185

3. 同窓会、後援会、保護者懇談会  ……… 186

第3節 研究と社会活動 ……… 186

1. 研究活動  ……… 186

2. 社会活動  ……… 188

(1)公開講座・地域連携推進室  ……… 188

(2)研究集会・国際交流  ……… 189

(3)地域貢献  ……… 189

(4)  戦略1:アグリ・ライフ・グリーン分野における地域の特性・ 資源を活かしたイノベーション創出・人材育成事業  …… 190

第8章 大学院地域社会研究科 ……… 192

第1節 10 年の歩み  ……… 192

1. 研究科の歩み  ……… 192

2. 入学・修了の状況  ……… 203

3. 東日本大震災と地域社会研究科  ……… 203

4. 国際交流の進展  ……… 204

5. 大学院レベルの地域公開セミナーの実施  ……… 204

第2節 研究活動と社会貢献 ……… 204

1. 外部資金の獲得状況  ……… 204

2. 青森県との連携による継続的な研究活動  ……… 205

(19)

3. N P O 法人ひろだいリサーチ  ……… 206

第9章 附置研究所 ……… 209

第1節 被ばく医療総合研究所 ……… 209

第2節 地域戦略研究所 ……… 211

第 10 章 附属図書館  ……… 217

第1節 附属図書館 ……… 217

第2節 医学部分館 ……… 219

1. 医学部分館の改修と医学部分館・保健学科分室の統合  ……… 219

2. サービスの充実と施設整備  ……… 220

第 11 章 本部  ……… 221

第1節 COC推進本部 ……… 221

第2節 国際連携本部 ……… 223

第 12 章 機構  ……… 225

第1節 教育推進機構 ……… 225

第2節 研究・イノベーション推進機構 ……… 227

第3節 社会連携推進機構 ……… 229

第4節 COI研究推進機構 ……… 231

第 13 章 学内共同教育研究施設等  ……… 233

第1節 総合情報処理センターの歩み ……… 233

第2節 生涯学習教育研究センター ……… 234

第3節 保健管理センター ……… 235

第4節 アイソトープ総合実験室 ……… 236

第5節 機器分析センター ……… 238

第6節 大学出版会 ……… 240

第7節 資料館 ……… 241

第8節 ボランティアセンター ……… 242

第9節 放射線安全総合支援センター ……… 243

第 10 節 健康未来イノベーションセンター  ……… 244

(20)

第 11 節 学生総合相談室  ……… 246

第 12 節 学生特別支援室  ……… 247

第 14 章 各室  ……… 249

第1節 評価室 ……… 249

1. 評価室の設置と業務  ……… 249

2. 教員業績評価  ……… 249

3. 大学評価  ……… 250

4. 今後の展望  ……… 251

第2節 法人内部監査室 ……… 251

1. 設置等  ……… 251

2. 監査概要  ……… 252

第3節 苦情処理室 ……… 253

第4節 男女共同参画推進室 ……… 254

第5節 学長戦略室 ……… 256

第 15 章 事務局  ……… 259

第1節 事務組織の歩み ……… 259

第2節 財政 ……… 260

1. 国立大学法人運営費交付金の変遷と弘前大学の取組  ………… 260

2. 弘前大学の財政基盤  ……… 261

第3節 施設 ……… 263

1. キャンパス紹介  ……… 263

2. 保有状況  ……… 264

3. 施設整備  ……… 264

(1)国の動きと概要  ……… 264

(2)近年の弘前大学における施設整備等状況  ……… 265

(3)現在及び今後の施設整備状況  ……… 269

(21)

資 料 編

第1編 弘前大学全体の歩み

第1章  弘前大学の 10 年  ……… 271

第2章  機能強化に向けた組織改革  第3章  教育改革 ……… 274

第4章  研究の 10 年   ……… 278

第5章  社会連携   ……… 280

第6章  国際化……… 285

第2編 各部局・附属機関・附属施設の歩み 第1章  人文社会科学部・大学院人文社会科学研究科 ……… 288

第2章  教育学部・大学院教育学研究科 ……… 306

第3章  医学部医学科・大学院医学研究科 ……… 316

第4章  医学部保健学科・大学院保健学研究科 ……… 325

第5章  医学部附属病院 ……… 334

第6章  理工学部・大学院理工学研究科 ……… 352

第7章  農学生命科学部・大学院農学生命科学研究科 ……… 379

第8章  大学院地域社会研究科 ……… 387

第9章  附置研究所 ……… 400

第 10 章  附属図書館 ……… 405

第 11 章  本部 ……… 408

第 12 章  機構 ……… 410

第 13 章  学内共同教育研究施設等 ……… 416

第 14 章  各室 ……… 432

第 15 章  事務局 ……… 438

(22)

別   編

組織  ……… 439 事務機構 ……… 440 建物配置図 ……… 441 沿革年表 ……… 446 弘前大学七十年史 通史・資料編関係者一覧 ……… 453 あとがき ……… 456

(23)

凡 例

1.  通史編は『弘前大学六十年史』の補遺版として 2009 年(平成 21)4 月から 2018 年(平成 30)12 月まで の弘前大学の歩みを記述したが、経緯等の記述を必 要とする部分については、この期間以外についても 記述の対象とした。資料編も同様に 2009 年(平成 21)から 2018 年(平成 30)までの資料を収録した。

2.  本文の記述は、原則として常用漢字、現代かなづか いによった。

3.  年号は、西暦年号を用い、和暦を( )で付した。

4.  人名は、原則として敬称を省略した。

5.  数字、度量衡はアラビア数字とし、単位は %、km、

kg、㎡などの記号で示した。

6.  引用が頻繁に行われるものは、下記のように書名を 略記した。

『弘前大学五十年史』→『五十年史』

『弘前大学六十年史 資料編』→『六十年史資料編』

『弘前大学医学部五十年史』→『医学部五十年史』

7. 引用した資料には、原資料の体裁を改めたものもある。

(24)

通 史 編

(25)

第 1 編 弘前大学全体の歩み 第 1 章 弘前大学の 10 年

 2009 年(平成 21)の創立 60 周年から今日に至るまでの 10 年間のうち、

最初の 3 年間は遠藤正彦前学長の下での大改革の完遂期で、その間、白 神自然観察園、男女共同参画推進室、被ばく医療教育研究施設(現在の 被ばく医療総合研究所)などの設置、大学院理工学研究科と農学生命科 学研究科の改組、医学部附属病院高度救命救急センターの設置をはじめ、

本学にとって重要な施策が数多く実施された。

 2011 年(平成 23)3 月 11 日の東日本大震災に際しては、前年に発足し た被ばく医療教育研究施設の研究者を中心として、全学体制で震災直後 から福島県に赴いて調査、研究を行い、その後も復興支援を含めて、現 在まで福島県における活動が続いていることは特筆される。それらの実 績を背景に、2015 年(平成 27)8 月には、「原子力規制委員会」によって、

弘前大学が高度被ばく医療支援センター及び原子力災害・医療総合支援 センターに指定された。

 2012 年(平成 24)2 月からは佐藤敬が学長に就任し、現在に至っている。

2012 年(平成 24)4 月のイングリッシュ・ラウンジの開設と、同年 10 月 の弘前大学資料館の設置、また 2013 年(平成 25)3 月の食料科学研究所 の設置などは、遠藤正彦前学長の時代からの計画が完成に至ったもので、

特に食料科学研究所の設置によって、本学の機能強化の柱に位置付けら れた再生可能エネルギー、被ばく医療、環境、食の 4 つのテーマに対応 した体制整備が完遂されることになった。

 高等教育機関として、教育に第一義的責任を有するのは当然であり、

この 10 年間にも教育改革の面で、さまざまな取組が行われてきたが、な かでも、教養教育の重要性を全学的に再確認し、それに沿った改革を実 施したことは今後も基本として受け継いでいくことが求められる。また、

(26)

第 1 編 弘前大学全体の歩み 第 1 章 弘前大学の 10 年

入学者選抜方法に関しては、特に高大接続の視点から国全体での議論が 進みつつあるが、弘前大学としても独自に改革を進めてきた。センター 試験に代わる共通試験の今後の在り方に対応しながら、加えて、共通試 験の在り方の如何に関わらず、学力の 3 要素や、本学のアドミッション ポリシーに対応した入試改革について今後も間断無く検討を進めること とし、そのための「入学者選抜改善検討委員会」を常置した。さらに、

社会人の学び直しに対応することは、大学に対する時代的要請として大 きくなりつつある。2015 年(平成 27)から立ち上げられた「弘前大学グリー ンカレッジ」には、当初の予想を超える入校者があり、修了者の一部に は大学院進学など、さらなる段階に進んだ例が見られたことは大きな成 果であった。

 2013 年(平成 25)度に実施された国立大学のミッションの再定義と、

2016 年(平成 28)度からの第三期中期目標・中期計画期間における国に よる機能強化支援のための国立大学枠組み化の中で、弘前大学は 地域 の活性化に貢献することを目指す 姿勢をより明確にしてきた。このこ とは、吉田豊元学長の下で定められた「世界に発信し、地域と共に創造 する」という本学のスローガンの実現を目指すものであり、近年は「地 域と共に創造した成果をもって世界に発信する」ことを理想に掲げてき たが、これを進めるにあたっては、青森県や各自治体、企業等の絶大な ご支援をいただいてきたことを銘記しなければならない。

 以前から取り組んできた国際化の推進はこの 10 年間においても重要な 課題であり続けてきた。地域と共に歩む大学においても、あるいは地域 人材の育成にあたっても、国際化は不可欠な要素であり、高等教育機関 として先験的に備えるべき要素と言える。この 10 年間には、本学への留 学生と海外に留学する本学学生の増加、そして国際交流協定締結大学の 増加を実現してきたが、いまだ十分とは言えず、今後も国際化の推進を 本学の重要課題に位置付けていくべきと考える。国際化推進の体制とし ては、2013 年(平成 25)4 月から、国際連携本部を設置し、留学生支援 と国際化推進を一体として進める体制に改めた。

 研究面では、大学全体としての研究推進のために 2013 年(平成 25)12

(27)

月に研究・イノベーション推進機構を立ち上げ、研究力分析や、研究支援、

研究成果の活用などを一括して進めることとした。特に研究支援策とし ては、競争的外部研究資金獲得の支援、若手・新任研究者支援、企業と の共同・受託研究支援などの充実が図られた。遠藤正彦前学長の下で計 画されてきた本学の機能強化の主要テーマである再生可能エネルギー、

環境、被ばく医療と食に関する研究については、それぞれに対応した附 置研究所の立ち上げや学部、大学院の見直しによって確実に実現されて きた。これら 4 つのテーマに対応した附置研究所のうち、北日本新エネ ルギー研究所と食料科学研究所は 2018 年(平成 30)4 月から統合されて 地域戦略研究所となり、それぞれの領域における研究テーマをある程度 絞るとともに、研究成果の社会実装という目的をより明確に追求するこ とを目指している。同時に白神自然環境研究所は、マンパワーの充実を 主たる目的に、農学生命科学部附属の白神自然環境研究センターに移行 した。また、2013 年(平成 25)から始まった文部科学省の革新的イノベー ション創出(COI:Center  of  Innovation)プログラムによる「真の社 会イノベーションを実現する革新的『健やか力』創造拠点」の取組にお いては、地域住民の健康増進と健康産業創出を目指して、医学研究科を 中心に全学体制で進めており、その実績は高い評価を受けている。2018 年(平成 30)3 月には、COI事業の推進を主たる目的とした健康未来 イノベーションセンターの建物が医学研究科キャンパス内に設置された。

 地域の活性化に貢献することを目指す弘前大学としては、文部科学省 の補助によるCOC(Center of Community)事業はきわめて重要な取組 に位置付けられる。これは、卒業者の地域定着のための教育、研究、社 会連携を包含した取組で、2014 年(平成 26)度に採択されたCOC事業 及び 2015 年(平成 27)度に採択されたCOC+事業として進められてきた。

詳細は「COC推進室」の章に譲るが、この事業は地域人材の育成と地 域への定着を促進することによって、地域社会の活性化を目指すという、

弘前大学の根幹をなすものであり、継続的に実施していかなければなら ない。

 地域連携に関しては、この 10 年間でさらなる充実が図られた。地域の

(28)

第 1 編 弘前大学全体の歩み 第 1 章 弘前大学の 10 年

自治体や金融機関との連携協定が相次いで結ばれ、それに基づいた具体 的活動も推進された。そして、教育においては地域関連課題に関する自 主的学習の導入や、研究においては地域の自治体及び企業との共同・受 託研究の推進が実現し、その成果の一部は社会実装にもつながっている。

地域連携推進体制も整備され、地域連携部と地域連携室の立ち上げに始 まり、2018 年(平成 30)10 月には、より包括的な地域創生本部が設置さ れ、本部長には学長が就任している。

 この 10 年間の取組を簡明に総括することは難しいが、敢えて一言で表 現すると、地域志向の強化であったと言える。第 11 代吉田豊学長の下で

「世界に発信し、地域と共に創造する」との本学のスローガンが定められ、

第 12 代遠藤正彦学長の下では、「日本一の地方大学」を目指して、さま ざまな改革が進められてきた。このように、地域志向は以前から本学の 基本に据えられてきたことであるが、この 10 年間には、地域志向がより 明確になり、教育研究活動のさまざまな面における取組の充実につながっ たことが大きな成果であった。地域志向の強化は、弘前大学の活動が地 域に限定されることを意味するものではないものの、地域との連携によ る教育研究の成果を世界レベルに高めていくことが弘前大学の責務であ り、今後も大きな目標の一つに据えて、力強く歩んでいくことを望みたい。

(佐藤 敬)

(29)

第 2 章 機能強化に向けた組織改革

第 1 節 人文学部、教育学部、理工学部及び農学生命科学部 の改組並びに大学院の入学定員の見直し

 地域活性化の中核的拠点、本学の強み・特色を活かし社会の変化に対 応できる教育研究組織づくりを進めるため、教育研究組織の見直しに関 する目標について第 3 期中期目標・中期計画に定め、2016 年(平成 28)

度に入学定員の見直しを含む各学部の改組及び各大学院の入学定員の見 直しを実施した。

 高度な教育研究と人材育成を通して社会に寄与するため、高校生や地 域企業等を対象としたアンケートの集計結果、国及び地方自治体の政 策、地域社会の要請、人材需要の社会的動向及び若年人口の推移を踏ま え、文京町キャンパスの 4 学部を改組した。人文学部は学部名を人文社 会科学部に改め、文化創生課程と社会経営課程に改組し、入学定員を 80 名減の 265 名とした。地域課題を含む現実の課題の解決に重点をおいた 実践型教育を提供することによって、地域社会の活性化に寄与する人材 の育成を行う。教育学部は生涯教育課程を廃止し、入学定員を 70 名減の 170 名とした。教員養成学部としての役割を明確にし、実践型教員養成へ の質的変換を図った。総合大学として有する教育力の積極的活用や地域 の教育委員会及び公立学校等の協働により、実践的な能力を育成しつつ、

教科及び教職に関する科目を有機的に結びつけた体系的な教育課程を編 成し、質の高い小・中学校教員を養成することにより、青森県における 教員養成の拠点機能を果たす。理工学部は自然エネルギー学科を新設す るとともに既存学科についても改組し、入学定員を 60 名増の 360 名とし た。理学と工学の融合を理念とした教育を展開し、国際的な競争下にあ る企業の開発・製造及び研究開発に従事する高度な技術者や理数教育を 担う高度な専門知識を身に付けた人材や、学際的課題を解決し得る柔軟 で総合的な判断力を身に付けた人材を育成する。農学生命科学部は食料

第 1 節 人文学部、教育学部、理工学部及び農学生命科学部の改組並びに大学院の入学定員の見直し

(30)

第 1 編 弘前大学全体の歩み 第 2 章 機能強化に向けた組織改革

と国際をキーワードに改組し、入学定員を 30 名増の 215 名とした。青森 県からの要望が高い食産業の振興に貢献する人材や国際的な農産物の取 引に精通した人材を育成する。

 医学研究科は入学定員を 10 名増やし 60 名とした。先進医療を担う人 材を育成し、地域医療に貢献する。保健学研究科では、修士課程の入学 定員を 5 名増やし 30 名、博士課程の入学定員を 3 名増やし 12 名とした。

管理実践能力をもつ指導者・高度専門職業人及び専門的知識技術をもつ 教育研究者の養成を図り、特に放射線被ばく・放射線防護・地域保健活 動に関して、より高度で実践的な知識技術をもつ人材を求める社会的ニー ズに対応することとした。理工学研究科は、博士前期課程の入学定員を 30 名増やし 120 名とし、博士後期課程の機能創成化学専攻及び安全シス テム工学専攻の入学定員を各 2 名増やし各 6 名とした。自らの専門を中 心にその周辺領域を幅広く学んだ人材を養成することに加え、現代の技 術革新を支える新機能・高付加価値材料の創成とその高機能デバイス設 計・開発を目指して、自立して研究開発のできる人材、及び自然と調和 した安全な社会の構築に必要な能力を有し、自然環境の保全、地域社会 の安全・安心の向上に実践的に関わることのできる人材を養成すること とした。

第 2 節 教職大学院の設置

 青森県及び日本全体が直面している教育課題に対して、理論と実践と の往還・融合を通じた省察をもとに、学校内外の専門家と協働しながら、

その解決に向けた教育実践を創造しリードすることができる教員を養成 するため、教育学研究科教職実践専攻(教職大学院)が 2017 年(平成 29)4 月に設置された。本専攻は 2 コースから成り、ミドルリーダー養成 コースでは現職教員を対象として、校内研修、地域連携及び教材開発等 において、他者と共に創造的に課題に取り組むことを中心となって行う ミドルリーダーを養成する。教育実践開発コースは学部卒生を対象とし、

(31)

理論と事実に基づいた確かな実践力・省察力を備えた若手教員として養 成する。

第 3 節 教育研究院の設置

 本学の学部、研究科等における教育の高度化と研究の発展を図るため、

全学一体として機能発揮できる体制の構築を目的に、教育研究組織から 分離した教員組織として、2015 年(平成 27)10 月に教育研究院を設置した。

教員の定員削減が不可避であるなか、現有の人的資源を最大限に活用し、

イノベーション創出の場とするため、教育研究院には、基本的学問分野 として「学系」を置き、学系の下に学問領域に対応した「領域」を置き、

さらに教員養成を担当する教員により組織される「教員養成部門」を置 くこととした。また、教育と研究については、これまでどおり教育研究 組織(学部・研究科等)において行うこととし、教育、研究、社会貢献、

診療、管理運営を円滑に実施するため、全学的視点で教員人事を一元的 に行うこととした。

第 4 節 附置研究所の再編成

 本学の附置研究所は、2009 年(平成 21)3 月に設置された北日本新エ ネルギー研究所(当時は北日本新エネルギー研究センター)を皮切りに 順次設置され、これまで目的研究所としての 4 附置研究所が設置された。

本学の強み・特色である附置研究所の機能をより一層伸長し、地域の活 性化に貢献するため、柔軟性のある研究組織に再編成することを第 3 期 中期目標・中期計画に定め、2017 年(平成 29)9 月の「役員会」及び「教 育研究評議会」並びに 2018 年(平成 30)1 月の「経営協議会」で審議 し、附置研究所再編成後の研究組織を決定した。2018 年(平成 30)4 月 1 日からは、次のとおり再編成した。北日本新エネルギー研究所及び食料

第 2 節 教職大学院の設置

(32)

第 1 編 弘前大学全体の歩み 第 2 章 機能強化に向けた組織改革

科学研究所を再編し、新エネルギー研究部門及び食料科学研究部門に地 域のシンクタンク機能を果たす戦略企画部門を加えた 3 部門からなる地 域戦略研究所を設置した。被ばく医療総合研究所は現状のまま存続とし、

白神自然環境研究所については、農学生命科学部の附属教育研究施設と して農学生命科学部附属白神自然環境研究センターに改めた。

第 5 節 地(知)の拠点事業の推進

1. 地(知)の拠点事業(COC及びCOC+)に向けた推進体制

 地域を志向した大学改革を推進するため、弘前大学は文部科学省の「地

(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に応募し採択された。「青森ブ ランド価値を創る地域人財の育成」(以下、COC事業)をテーマとする 本取組の事業期間は 2014 年(平成 26)度から 5 年間である。

 2014 年(平成 26)11 月には、COC事業を総括する弘前大学COC推 進本部や、事業の実施及び連絡調整等を行うCOC推進室を設置し、全 学的な推進体制を構築した。また、自治体や商工団体等からCOC事業 に関する提言等を得るため、「青森地域COC推進協議会」を設置した。

 翌 2015 年(平成 27)度には、県内の高等教育機関、地方公共団体、企 業等と共に「オール青森で取り組む『地域創生人財』育成・定着事業」(以下、

COC+事業)を文部科学省の「地(知)の拠点大学による地方創生推 進事業(COC+)」に申請し採択された。事業期間は 2015 年(平成 27)

度から 5 年間である。

 2015 年(平成 27)11 月に、弘前大学などの 9 大学 1 高等専門学校、青 森県と県内主要 4 市との間で「地(知)の拠点大学による地方創生推進 事業(COC+)に係る連携・協力に関する協定」を締結し、地方創生・

人口減少の克服に向けた全県的な取組を実行するべく、弘前大学長を機 構長とする青森COC+推進機構を設立した。

(33)

2. 弘前大学のCOC事業の取組

 COC事業の目的は、青森を愛する気持ちを礎として新しい未来を切 り開き、地域の産業・生活・社会システムに新たな価値を創造できる人 材を育成することである。

 教育分野では、2016 年(平成 28)度より、地域志向の教養教育を開始した。

新しい教養教育では、「ローカル科目」、「学部越境型地域志向科目」、「キャ リア教育」等の科目群を設定し、グローバルな視点を持って地域課題の 解決に取り組む「地域のリーダー」の輩出を目指している。また、学生 の学びを深める支援ツールとして、「地域志向人財ルーブリック」と「e-

ポートフォリオ」を開発した。

 研究分野では、青森県における地域の課題を解決するための研究活動 を助成する「青森ブランド価値創造研究」を設け、地域志向研究を推進 した。学内助成事業においても「機関研究・若手機関研究」及び「若手・

新任研究者支援事業」に「地域志向」枠を設けた。また、2015 年(平成 27)度から「弘前大学起業家塾」を開催した。

 社会貢献分野では、社会人の学び直しや地域の分野別リーダーの育成 等を目的とした公開講座を実施した。また、2016 年(平成 28)度には、

履修証明制度等による系統的な地域志向公開講座として、「弘前大学白神 自然環境人材育成講座」を開講した。

 以上の取組により、地域に新たな価値を創造できる人材を育成するた めの基盤が整備され、地域を志向した大学改革を確実に進めることがで きた。

3. 全県的なCOC+事業の取組

 COC+事業の目的は、地域創生に取り組む人材を育成し、地域に定 着させたり、雇用を創出したりすることである。弘前大学・青森中央学 院大学・八戸工業高等専門学校などの 9 大学 1 高等専門学校、青森県と 県内主要 4 市、県内企業・NPO等(計 107 社)による「オール青森」ネッ トワークを形成し、ブロック事業、教育プログラム開発事業、雇用創出 連携プロジェクトに取り組んだ。

第 5 節 地(知)の拠点事業の推進

(34)

第 1 編 弘前大学全体の歩み 第 2 章 機能強化に向けた組織改革

 ブロック事業では、青森県を青森市・弘前市・八戸市・むつ市を中心 とする 4 つの地域ブロックに分け、担当のコーディネーターを配置して、

学生の地域定着を促す取組を行った。青森県内企業の魅力を広く学生に 知らせるため、学生自身が青森県内の企業を取材し学生に向けて紹介す る情報誌『SCENE』の発行や、むつ下北地域の企業等を訪問する「合 同企業見学会 in むつ」「あおもり県企業内容説明会」等を実施した。また、

県外流出が著しい医療系学生の県内定着を目的として「県内病院と大学 の情報交換会」や「ホスピタルカフェ」を実施した。さらに、学生の起 業を支援する取組として「イノベーション・ベンチャー・アイデアコン テスト」を実施した。

 「教育プログラム開発事業」は、学生の地域定着を促す教育プログラム の開発を行う。企業と学生が共に育つことを目的とした「共育型インター ンシッププログラム」では、県内企業や田舎館村で中長期のインターン シップを実施した。「女子学生のキャリア支援プログラム」では、若年女 性の県外流出に歯止めをかけるため、キャリア・生活指向と地元定着の 関連を知るための実態調査や、県内病院を対象とした新卒看護職の採用 力向上セミナーを実施した。「起業実行プログラム」では、起業に関心を 持つ学生を対象とした「起業家養成集中講義」や、大学で起業家養成講 座を担当する教員を対象とした「イノベーション型人材育成講座」など を実施した。

 「雇用創出連携プロジェクト」は、地域資源を活用し学生の受け皿とな る雇用を創出する。青森県の強みであるアグリ(農林水産)、ライフ(医療・

健康・福祉)、グリーン(環境・エネルギー)、ツーリズム(観光)の産 業分野において産学官金のネットワークを強化し、新商品の開発等に取 り組んだ。

 以上の取組を通して、地域創生に取り組む人材を育成し、若者を地域 に定着させたり、新しい雇用を創出したりするための全県的な基盤が整 備され、地域を志向する大学改革を更に進めることができた。

(35)

第 6 節 国際連携体制の強化

 国際化の推進体制については、2013 年(平成 25)4 月に国際交流センター を国際教育センターに改組し、本学学生の海外派遣及び外国留学生の受 入れに係る支援を強化したほか、新たに協定校との国際交流事業の企画 立案を行う国際連携本部を設置した。また、2012 年(平成 24)7 月に本 学初の海外拠点事務所を大連理工大学に開設し、以降、コンケン大学(2012 年(平成 24)12 月)、延辺大学(2013 年(平成 25)10 月)に事務所を設 置した。さらに、2016 年(平成 28)10 月、国際化推進の機能と本学学生 の留学派遣・外国留学生の受入れに係る支援機能を一元化し、全学一体 による国際化をより一層推進するため、国際教育センターを廃止し、国 際連携本部に再編・統合した。

第 7 節 情報セキュリティマネジメント

 大学における情報セキュリティマネジメントの歴史は、急速に発達し た情報通信技術(ICT)の大学運営への利活用と、情報資産を狙って 過激化・多様化・巧妙化したサイバー攻撃を防ぐための戦いの歴史である。

2004 年(平成 16)度の法人化以降、全国的に情報セキュリティマネジ メント体制を整備する必要性が謳われ、本学でも情報セキュリティの規 範となる弘前大学情報セキュリティポリシーが制定された。また、情報 セキュリティマネジメントを全学的に実施するために最高情報セキュリ ティ責任者(CISO)、「弘前大学情報セキュリティ委員会」及び情報 化統括責任者(CIO)が次々と設置され、現在の体制へと繋がる礎が 築かれた。

 2009 年(平成 21)4 月、事務組織改編に伴い学術情報部情報基盤課が 廃止され、情報セキュリティマネジメントは実質的に総合情報処理セン ターの任務となった。以後、本学の情報資産は様々な技術的施策によっ てサイバー攻撃から守られ、教育、研究及び管理運営業務に係る重要な

第 6 節 国際連携体制の強化

(36)

第 1 編 弘前大学全体の歩み 第 2 章 機能強化に向けた組織改革

経営資源として、安心・安全に活用されてきた。

 ところが 2015 年(平成 27)、サイバー攻撃における新たな脅威である 標的型攻撃が出現したことで状況は一変した。全国的に情報セキュリティ インシデントが多発し、大量の個人情報漏えい等、被害が甚大化する傾 向がみられたことから、従前のマネジメント体制を根本から見直す必要 が生じた。

 2016 年(平成 28)10 月、既存の情報セキュリティポリシーを刷新し、

CIOとCISOを兼ねた全学情報総括責任者及び「弘前大学全学情報 システム運用委員会」を設置した。また、部局情報総括責任者の設置に より、部局単位でのマネジメント体制を強化した。加えて、迅速な情報 セキュリティインシデント対応及びインシデントの事前防止を専門とす る弘前大学情報セキュリティインシデント対応チーム(弘前大学CSI RT)を整備し、本学の情報セキュリティマネジメント体制を大きく機 能強化した。

(吉澤 篤)

参照

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2011 (平成 23 )年度、 2013 (平成 25 )年度及び 2014 (平成 26 )年度には、 VOC

なお、平成16年度末までに発生した当該使用済燃

の 45.3%(156 件)から平成 27 年(2015 年)には 58.0%(205 件)に増加した。マタニティハウ ス利用が開始された 9 月以前と以後とで施設での出産数を比較すると、平成

なお,平成16年度末までに発生した当該使用済燃