第5章 医学部附属病院
3. 地域医療への貢献
第 2 編 各部局・附属機関・附属施設の歩み 第 5 章 医学部附属病院
C(臨床試験コーディネーター)を 2 名増員し、臨床試験管理センター の体制の強化を図った。
・ 医療技術部の設置 : 医療技術職員(臨床検査技師、診療放射線技師、
理学・作業療法士、臨床工学技士等)の効率的かつ適切な人員配置に よる病院経営の効率化と医療サービスの向上に資するため、2013 年
(平成 25)に、医療技術部を設置し、併せて医療技術部長が新たに病 院科長会の委員となり、病院の管理・運営に参画することになった。
2016 年(平成 28)には、ME センターが臨床工学部に改称となった。
・ 総合患者支援センターの設置:2015 年(平成 27)に地域連携室を発 展的に改組し、外来通院から入院、退院後にいたるまでの患者の支援 を効率よく実行できるように「総合医療相談部門、入退院支援部門、
外来予約支援部門、肝疾患相談支援部門」の 4 部門からなる「総合患 者支援センター」を設置した。同センターは患者相談窓口としても対 応しており、苦情については報告体制を整備したことにより相談者へ の適切な対応が図られている。2017 年(平成 29)には、総合患者支 援センターに遺伝カウンセリング部門を設置し、患者の遺伝相談にも 対応可能になった。
(大山 力)
第 1 節 10 年の歩み
Uを 6 床から 10 床に増床した。青森県の周産期医療の医療連携体制にお いて、本院は高次周産期医療施設として特に困難な症例を受け入れてい るが、津軽圏域の周産期医療の充実のためハイリスク症例の搬送受入も 開始することとし、2015 年(平成 27)9 月「地域周産期母子医療センター」
の認定を受けた。
○県内の感染制御等に係る取組
青森県内における感染制御と感染リスクの低減を図るため、2013 年(平 成 25)度に本院を事務局とした「青森県感染対策協議会(AICON)」
を設置するとともに、最新の感染制御に関する情報発信を目的とした「細 菌検査情報共有システム(MINA)」を設置し、29 医療機関、1 検査機 関(2018 年(平成 30)5 月現在)と情報共有を図っている。2017 年(平 成 29)6 月にはこれまでの啓発活動や情報公開が評価され、「薬剤耐性対 策推進国民啓発会議」(内閣官房、厚生労働省など所管)において、「第 1 回薬剤耐性対策普及啓発活動表彰・薬剤耐性対策推進国民啓発会議議長 賞」を受賞した。2016 年(平成 28)11 月、地域医療圏における中東呼吸 器症候群(MERS)等発生時の対応予行演習として、弘前保健所と合 同でMERS疑似症患者発生を想定した搬送・収容に関する訓練を実施 した。訓練では、青森県庁、各保健所、消防事務組合及び近隣の関係医 療機関の感染制御担当者も見学する中で行った。
○地域の救急医療体制強化
地域の外科系二次救急輪番体制を維持するべく弘前市からの要請を受 けて、2016 年(平成 28)度から 4 週間に 2 回の割合で外科系二次救急輪 番を開始した。二次輪番を開始するにあたり、看護師 2 名、診療放射線 技師 2 名を増員するとともに、医学研究科に開設した弘前市の寄附講座「地 域救急医療学講座」の専任教員 3 名の医師が所属する診療科との連携に より救急医療の体制強化を図った。更に、2017 年(平成 29)4 月からは 月 3 回、2018 年(平成 30)1 月からは月 4 回実施することとなり、地域 救急医療の維持に大きく貢献している。
○SCU(脳卒中集中治療室)の設置
2015 年(平成 27)4 月、脳卒中に対する高度な医療を提供するため、
第 2 編 各部局・附属機関・附属施設の歩み 第 5 章 医学部附属病院
看護師 13 名、理学療法士 1 名を配置した「SCU(脳卒中集中治療室)」
を設置し、稼働を開始した。なお、改修工事費の一部は青森県地域医療 再生計画による県の補助金を活用した。
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地域がん診療連携拠点病院として、2010 年(平成 22)8 月に「がんサ ロン」を開設、本院のがん患者に限らず地域のがん患者や家族の情報交 換や心の悩みや不安を語り合う場として、また、がんに関する書籍や情 報誌、冊子の閲覧・貸し出し、インターネット環境の整備等がん関連の 情報収集ができる場として供用している。
医師をはじめとするがん診療に携わる全ての医療従事者に緩和ケアの 基本的な知識を習得する機会として、2009 年(平成 21)度から青森県内 の医師及び医療スタッフを対象とした「緩和ケア研修会」を継続開催し ており、毎回約 36 名が受講している。
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2018 年(平成 30)4 月、全国に 11 の「がんゲノム医療中核拠点病院」
が指定され、その一つである東北大学病院との連携の下、本院は 4 月よ り「がんゲノム医療連携病院」の指定を受けた。がんゲノム医療は、患 者個々の遺伝情報を基として、そのがんの原因遺伝子を調べることで、
病気の診断や治療などに生かすことができ、効果が高く副作用の少ない 治療の実現が期待されている。
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2009 年(平成 21)11 月、国の肝炎対策事業に基づき、地域の肝疾患に 係る医療水準の向上を図る観点から「肝疾患診療連携拠点病院」に指定 され、専門医療機関(10 医療機関)と連携し、県内の肝炎対策に積極的 に取組んでいる。また、院内に「肝疾患相談センター」を設置し、肝疾 患に関する相談対応と情報収集を行うとともに、肝炎の病状や最新の治 療方法、日常生活の留意点等を分かりやすく伝えるための肝臓病教室を 定期的に開催している。
第 1 節 10 年の歩み
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○高度救命救急センターの設置
2010 年(平成 22)4 月に緊急被ばく医療に対応可能な「高度救命救急 センター」を設置し、同年 7 月から本格稼働するとともにヘリコプター による救急患者搬送受入を開始、また、2013 年(平成 25)4 月には救急 現場への医師等の救急搬送のためドクターカーを導入するなど、地域の 救急医療の充実・強化に貢献している。地域の救急医療・災害医療を担 う医療者の質の向上のため、消防署職員、自衛隊員、他大学学生、他病 院スタッフなど年間約 80 名を実習生・研修生として受け入れている。
○救急医療・災害医療・被ばく医療に関する取組
2012 年(平成 24)7 月、弘前市鬼沢地区で発生した竜巻災害において、
弘前消防の要請を受け医師 2 名、看護師 1 名を被災地へ派遣し、現地で の応急処置及び健康チェックを行った。2012 年(平成 24)8 月、青森県 から「青森DMAT指定病院」として指定された。2014 年(平成 26)度 から、高度救命救急センターが中心となり、医師、メディカルスタッフ、
事務職員、学生等 200 名超が参加した「総合防災訓練」を継続実施している。
また、2017 年(平成 29)度には新たに「弘前大学医学部附属病院事業継 続計画(BCP)基本・運用編」を策定し、大地震等の自然災害など不 測の事態に備えている。2015 年(平成 27)9 月、災害医療に関して県内 の中心的役割を担う病院として、青森県から「基幹災害拠点病院」の指 定を受けた。
○原子力災害医療に関する専門的人材の育成
本学が 2015 年(平成 27)度に原子力規制庁から「高度被ばく医療支援 センター」及び「原子力災害医療・総合支援センター」に指定されたこ とを受けて、2017 年(平成 29)7 月には青森県内の原子力災害医療拠点 病院等を対象とした「原子力災害医療派遣チームに係る専門研修」を開 催し 23 名が受講した。また、2017 年(平成 29)11 月にはより専門的な 人材育成を目的とした「原子力災害時医療中核人材研修」を開催し 20 名 が受講した。
第 2 編 各部局・附属機関・附属施設の歩み 第 5 章 医学部附属病院
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○被災地への医療職員等の派遣
厚生労働省からの要請を受け、東日本大震災発生直後の 2011 年(平成 23)3 月 11 〜 15 日まで、医師、看護師及び事務職員の計 5 名からなる災 害派遣医療チーム(DMAT)を宮古市に派遣し医療救護活動に従事した。
(2 チーム、延べ 23 名)
宮城県からの要請を受け、2011 年(平成 23)3 月 25 日から約 1 ヶ月間に わたり、医師 1 名、看護師 2 名及び事務職員 2 名からなる医療支援チーム を岩手県石巻市に派遣し医療活動に従事した。(9 チーム、延べ 185 名)
原子力災害現地対策本部及び放射線医学総合研究所からの要請を受け、
2011 年(平成 23)3 月 15 日から延べ 14 日間にわたり、医師を含む被ば く医療専門チームを福島県へ派遣し、医療チームの統括等業務に従事し た。(3 チーム、延べ 23 名)
○内部被ばく検査の実施
福島県からの要請を受け、2012 年(平成 24)9 月から、青森県内及び周辺 地域に避難した福島県民に対する内部被ばく検査を延べ 210 名に実施した。
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2015 年(平成 27)度から 2017 年(平成 29)度まで、保健学研究科、
地域の病院、訪問看護ステーション等との協働による「つがるブランド 地域先導ナース育成事業」として、急性期から地域での暮らしを見据え た看護を提供できる看護師を育成するプログラムを構築・実施し、毎年 約 15 名が受講(うち約 6 割は院外の看護師)した。
2015 年(平成 27)度から、地域の看護職員の資質向上に寄与するため、
地域の看護職員、潜在看護師、看護師等養成所教員及び看護学生を対象 とする研修を構築・実施し、毎年約 68 名が受講している。
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外来通院から入院、退院後にいたるまでの患者の支援を効率よく実行 するため、2015 年(平成 27)4 月、地域連携室を発展的に改組し、総合 医療相談部門、入退院支援部門、外来予約支援部門、肝疾患相談支援部 門の 4 部門からなる「総合患者支援センター」を設置し、地域連携の推