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生   物 ①(応用生物・生命健康科・現代教育学部)

( 解答番号 1 ~ 37 )

次の文章 A・B を読み,下の問い(問1~6)に答えよ。

A

現在の地球上にはさまざまな生物がおり,⑴生物群集には多様性がみられ,その種の数は多 く,まだ発見されていない種を含めると数千万種が存在すると推定されている。一方で,⑵これ らの生物には,多くの共通性もみられる。このことは,生物が⑶共通の祖先から進化してきたた めであると考えられている。その共通性の一つとして,すべての生物の体は,細胞からできてお り,その細胞は,⑷細胞膜により細胞内部と外部を隔へだてている点である。

問1 下線部⑴に関する記述①~④のうち,正しい記述を過不足なく含むものを,次の解答群の ア~コのうちから一つ選べ。 1

① 多様性がみられる理由の一つは,生物が生活する環境にそれぞれ適応しているためである。

② ウイルスは,生物に分類されている。

③ 現在,名前がつけられている生物種は,約18万種といわれている。

④ 種とは,生物を分類する基本単位で,同種間では子孫を残せるが,異種間では残せない。

1 の解答群

ア ① イ ② ウ ③ エ ④ オ ①,② カ ①,③ キ ①,④ ク ②,③ ケ ②,④ コ ③,④

生   物 ①(応用生物・生命健康科・現代教育学部)

問2 下線部⑵に関する記述①~⑤のうち,誤っているものの組み合わせを,次の解答群のア~

コのうちから一つ選べ。 2

① すべての生物は,細胞内に核をもち,DNA を保存する。

② すべての生物は,生命活動のためにエネルギーを利用する。

③ すべての生物は,自分と同じ構造物をもつ個体をつくり,形質を子孫に伝えるしくみを もっている。

④ 多細胞生物は,同じような働きをもつ細胞が集まって器官をつくり,器官が集まってまと まった働きをする組織をつくっている。

⑤ 多細胞生物は,体内環境を一定に維持しようとするしくみをもっている。

2 の解答群

ア ①,② イ ①,③ ウ ①,④ エ ①,⑤ オ ②,③ カ ②,④ キ ②,⑤ ク ③,④ ケ ③,⑤ コ ④,⑤

問3 下線部⑶に関する記述①~⑤のうち,正しいものの組み合わせを,次の解答群のア~コの うちから一つ選べ。 3

① 最古の生物が誕生したのは,約80億年前と考えられている。

② 共通の祖先は,真核生物で原核生物へと進化した。

③ 原生生物には,菌類は含まれない。

④ 共通の祖先は,シアノバクテリアのような原生生物であると考えられている。

⑤ 現在の動物や植物は,原核生物から進化してきたものである。

3 の解答群

ア ①,② イ ①,③ ウ ①,④ エ ①,⑤ オ ②,③ カ ②,④ キ ②,⑤ ク ③,④ ケ ③,⑤ コ ④,⑤

問4 下線部⑷に関する記述①~⑤のうち,正しいものの組み合わせを,次の解答群のア~コの うちから一つ選べ。 4

① 細胞膜は,主に糖質とタンパク質からできており,糖質の二重層構造をしている。

② 細胞膜は,主にリン脂質とタンパク質からできており,リン脂質の二重層構造をしている。

③ 細胞膜の二重層は,構成成分の親水性部分が向き合うようにして並んでいる。

④ 細胞膜は,刺激を受容したり,細胞内へ情報を伝達する働きがある。

⑤ 細胞膜は,細胞内部と外部を隔へだてているため,物質を全く通さない。

4 の解答群

ア ①,② イ ①,③ ウ ①,④ エ ①,⑤ オ ②,③ カ ②,④ キ ②,⑤ ク ③,④ ケ ③,⑤ コ ④,⑤

B

細胞の存在は,顕微鏡が発明されるまでは,だれも知らなかった。1665年, a は,コル クの切片を自作の顕微鏡で観察し,コルクがたくさんの小さな部屋からできていることを知り,

これを細胞と名づけた。以降,多くの科学者が観察を行い,1838年に b が植物の体は細胞か らできているとし,1839年には c が動物の体も細胞からできているとして細胞説を発表した。

やがて,⑸顕微鏡の性能や観察技術が進歩し,20世紀に入ると電子顕微鏡の発明により,分解能 が飛躍的に向上し,細胞内の構造もより詳しく研究されるようになった。

問5 文中の空欄 a ~ c に入れる人名として適当なものを,次の解答群のア~ケのうち から一つずつ選べ。解答番号は, a は 5 , b は 6 , c は 7

5 , 6 , 7 の解答群

ア シャルガフ イ フィルヒョー ウ スタール エ ルスカ オ シュワン カ マーグリス キ シュライデン ク フック ケ ブラウン

問6 下線部⑸に関する記述①~⑤のうち,誤っているものの組み合わせを,次の解答群のア~

コのうちから一つ選べ。 8

① 光学顕微鏡では,ミトコンドリア内の膜構造まで観察することができる。

② 電子顕微鏡を用いると細胞膜の二重層構造を観察できる。

③ 光学顕微鏡でゾウリムシの細胞内の構造を観察できる。

④ エイズウイルスは,電子顕微鏡で観察できる。

⑤ 光学顕微鏡でヒトの赤血球とヒトの卵を同じ倍率で観察すると,赤血球の方が卵より大き く見える。

8 の解答群

ア ①,② イ ①,③ ウ ①,④ エ ①,⑤ オ ②,③ カ ②,④ キ ②,⑤ ク ③,④ ケ ③,⑤ コ ④,⑤

次の文章 A・B を読み,下の問い(問1~7)に答えよ。

A

DNA はヌクレオチドが長くつながった構造をしている。その特徴は,ヌクレオチドがつな がってできた鎖が互いに逆向きに二本平行に並んでいることと,全体がねじれてらせん構造を とっていることにある。ヌクレオチドは a と b と塩基からできている。DNA のそれぞ れの長い鎖は a と b が交互につながってできている。塩基は b に結合していて,塩 基どうしの相補的な結合が二本鎖をつないでいる。

問1 文中の空欄 a ・ b に入れる語句として正しいものの組み合わせを,次の解答群の ア~クのうちから一つ選べ。 9

9 の解答群

a b

ア アミノ酸 リボース

イ アミノ酸 デオキシリボース

ウ リン酸 リボース

エ リン酸 デオキシリボース

オ リボース アミノ酸

カ リボース リン酸

キ デオキシリボース アミノ酸

ク デオキシリボース リン酸

問2 DNA の二重らせん構造のモデルを提案した科学者として正しいものを,次の解答群のア

~オのうちから一つ選べ。 10 10 の解答群

ア ワトソン,クリック イ エイブリー ウ メンデル エ シャルガフ オ ハーシー,チェイス

問3 DNA に含まれる4種類の塩基に関する次の記述①~④のうち,正しいものを過不足なく 含むものを,下の解答群のア~コのうちから一つ選べ。 11

① アデニンは細胞内のエネルギーとして使われている ATP にも含まれている。

② シトシンは DNA には含まれているが,RNA には含まれていない。

③ グアニンは細胞内のエネルギーとして使われているグルコースにも含まれている。

④ チミンは DNA には含まれているが,RNA には含まれていない。

11 の解答群

ア ① イ ② ウ ③ エ ④ オ ①,② カ ①,③ キ ①,④ ク ②,③ ケ ②,④ コ ③,④

問4 DNA の塩基どうしの相補的な結合に関する次の記述①~③のうち,正しいものの組みあ わせを,下の解答群のア~キのうちから一つ選べ。 12

① DNA の A と T,C と G が対になっているので,細胞当たりの A と G の数の和は T と C の数の和にほぼ等しい。

② DNA の A と T,C と G が対になっているので,細胞当たりの A と T の数の和は C と G の数の和にほぼ等しい。

③ DNA の A と T,C と G の対はタンパク質が合成されるときに形成され,アミノ酸の並び を決めている。

12 の解答群

ア ① イ ② ウ ③ エ ①,② オ ①,③ カ ②,③ キ ①,②,③

B

次の図は細胞周期のさまざまな時期にある動物細胞の模式図である。

① ② ③ ④

⑤ ⑥

図 動物細胞の模式図

問5 細胞周期の進行として図中①~⑥を正しい順序に並べたものを,次の解答群のア~カのう ちから一つ選べ。 13

13 の解答群

ア ① → ② → ③ → ④ → ⑤ → ⑥ イ ① → ② → ④ → ③ → ⑤ → ⑥ ウ ① → ③ → ② → ④ → ⑤ → ⑥ エ ① → ③ → ④ → ② → ⑤ → ⑥ オ ① → ④ → ② → ③ → ⑤ → ⑥ カ ① → ④ → ③ → ② → ⑤ → ⑥

問6 図③の矢印で示す構造の名称と構成要素に関する記述として最も適当なものを,次の解答 群のア~カのうちから一つ選べ。 14

14 の解答群

ア 矢印で示す構造は核で,主に DNA とタンパク質からなる。

イ 矢印で示す構造は核で,主に RNA とタンパク質からなる。

ウ 矢印で示す構造は染色体で,主に DNA とタンパク質からなる。

エ 矢印で示す構造は染色体で,主に RNA とタンパク質からなる。

オ 矢印で示す構造はパフで,主に DNA とタンパク質からなる。

カ 矢印で示す構造はパフで,主に RNA とタンパク質からなる。

問7 細胞周期に関する記述として正しいものを,次の解答群のア~オのうちから一つ選べ。

15 15 の解答群

ア 分裂期以外のすべての細胞には同じ量の DNA が含まれる。

イ 図中⑥に描かれているそれぞれの細胞に含まれる DNA の量は図中④の細胞に含まれる DNA の量と同じである。

ウ 図中①から図中⑥に至るまでの時間はどの細胞でも同じである。

エ 細胞周期に入らず分裂しない細胞は図中①のように見える。

オ 細胞周期に入らず分裂しない細胞は図中④のように見える。

ヒトの体内環境維持に関する次の問い(問1~8)に答えよ。

問1 イヌリンは植物がつくる多糖類の一種で,ヒトの体内では利用されない物質である。イヌ リンを静脈に注射すると,糸球体でろ過されたあと,再吸収されることなく排出される。この イヌリンを注入したところ,血しょう,原尿,尿に含まれるイヌリンの質量パーセント濃度

(%)は,それぞれ0.01,0.01,1.2であった。この結果から計算される腎臓におけるイヌリン の濃縮率として最も適当なものを,次の解答群のア~クのうちから一つ選べ。 16

16 の解答群

ア 0.0083 イ 0.01 ウ 0.083 エ 0.1 オ 1 カ 10 キ 12 ク 120

問2 腎臓の構造に関する次の記述①~④のうち,正しい記述を過不足なく含むものを,下の解 答群のア~コのうちから一つ選べ。 17

① 腎臓には,大動脈から分れた腎動脈を通って大量の血液が流れこみ,老廃物を取り除かれ た血液が腎静脈を通って大静脈へ流れこむ。

② 腎小体(マルピーギ小体)は,静脈が球状に密集した糸球体とこれを囲むボーマンのうで できている。

③ 腎臓の働きはネフロン(腎単位)ごとに行われる。

④ 心臓から出た血液の約20%が腎臓に流れ込む。

17 の解答群

ア ①,② イ ①,③ ウ ①,④ エ ②,③ オ ②,④ カ ③,④ キ ①,②,③ ク ①,②,④ ケ ①,③,④ コ ②,③,④