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政治・経済(経営情報・国際関係・人文・現代教育学部)

(解答用紙の選択欄に「政治・経済」を必ず記入・マークすること。)

4 ア 議長審議会 イ 衆参委員会 ウ 両院協議会 エ 国会審査会 5 ア 2分の1 イ 3分の2 ウ 4分の3 エ 5分の4 6 ア 3分の1 イ 2分の1 ウ 3分の2 エ 4分の3 7 ア 秘密会 イ 特殊会 ウ 閉鎖会 エ 内部会 8 ア 訴追 イ 罷免 ウ 弾劾 エ 司法

問2 下線部⒜「国会議員」についての説明として,最も適当なものを,次のア~エのうちから 一つ選べ。

9 ア 衆議院議員の任期は4年であり,20歳以上の成人に被選挙権がある。

イ 参議院議員の任期は6年であり,25歳以上の成人に被選挙権がある。

ウ 参議院議員の任期は6年であるが,参議院解散の場合はその期間満了前に終了す る。

エ 衆議院議員と参議院議員を兼ねることはできない。

問3 下線部⒝「常会」の説明として,最も適当なものを,次のア~エのうちから一つ選べ。

10 ア 常会は,1月と7月に召集される。

イ 常会の会期は90日である。

ウ 常会の開催は,衆議院のみに認められている。

エ 常会の会期は1回に限り延長することができる。

問4 下線部⒞「臨時会」の説明として,最も適当なものを,次のア~エのうちから一つ選べ。

11 ア 臨時会は,内閣が必要と認めたとき,または,衆議院議員の2分の1以上の要求が あったとき,召集が決定される。

イ 臨時会は,内閣が必要と認めたとき,または,いずれかの議院の総議員の4分の1 以上の要求があったとき,召集が決定される。

ウ 臨時会は,衆議院の解散による総選挙後30日以内に召集される。

エ 臨時会は,衆議院の解散による総選挙後60日以内に召集される。

問5 下線部⒟「憲法改正の発議」について,最も適当なものを,次のア~エのうちから一つ選 べ。

12 ア 憲法の改正は,各議院の総議員の過半数以上の賛成で発議する。

イ 憲法の改正は,衆参いずれかの議院の総議員の過半数以上の賛成で発議する。

ウ 憲法の改正は,各議院の総議員の3分の2以上の賛成で発議する。

エ 憲法の改正は,衆参いずれかの議院の総議員の3分の2以上の賛成で発議する。

問6 下線部⒠「内閣不信任決議権」について,最も適当なものを,次のア~エのうちから一つ 選べ。

13 ア 内閣不信任決議権は,衆議院のみが有する。

イ 内閣不信任決議案が提出され,これが可決されたときには,内閣は総辞職した上 で,10日以内に衆議院を解散しなければならない。

ウ 内閣不信任決議案が提出され,これが可決されたときには,内閣は総辞職するか,

30日以内に衆議院を解散しなければならない。

エ これまでに,内閣不信任決議案の可決に基づく国会の解散は一例もない。

〔Ⅱ〕

次の文章を読み,下の問い(問1~5)に答えよ。

世界で5番目に大きな大陸である南極は,18世紀後半に発見され,19世紀に欧米諸国が競って 探検を繰り返し,1911年にノルウェーのアムンゼンが人類初の南極点到達を果たす頃には既に,

諸国の⒜領土獲得競争は始まっていた。1908年に英国が初めて南極に対する領土権を主張したの を皮切りに,ニュージーランド,オーストラリア,フランス,ノルウェー,アルゼンチンそして チリの7カ国が領土権の主張を始めた。日本も,1912年の白瀬中尉らによる探検に基づいて,南 極地域に対する領土権について発言権を保留していたが,1951年に締結された 14 の第2条e 項において,一切の請求権を放棄している。

人間の生存にとり極めて過酷な環境である南極大陸においては,諸国が実効支配を行うことは 容易ではないため,実効支配に代えて南極点を要として区分される扇形(セクター)を領土とす るセクター理論が主張された。しかし,⒝国際法における無主地取得のための伝統的な先占の法 理に照らせば,いずれの国も要件を満たしているとは言いがたく,南極の帰属問題は未解決のま ま諸国の活動が激化し,国際紛争を引き起こしかねない状況に陥った。

そうした中で,1957年7月から58年12月末に設定された国際的な科学研究事業である国際地球 観測年(IGY)において,南極が観測対象の一つに選ばれ,各国が協力して観測を進める体制が 整えられた。ここから南極大陸の領土分割を回避しようとする機運が生まれ,やがてIGYに参加 した日本を含む12カ国の代表がワシントンに会合して,1959年に南極条約を締結した。日本は 1959年にこの⒞条約に 15 し,その翌年には 16 した。

この条約は,第1に,領土権を「凍結」した。すなわち,各国が主張する領土権を承認も否認 もせず,条約の有効期間中に,その効果の発動を停止することを意味する。なお,この条約の規 定は,南緯60度以南の地域に適用されるが,同地域内の海域においてすべての国が使用の自由を 享受する 17 に関する国際法に基づく権利義務を害するものではない。第2に,南極を専ら平 和的目的にだけ利用することとし,軍事利用を一切禁止した。南極地域におけるすべての核の爆 発及び放射性廃棄物の処分が禁止され,南極は⒟非核地帯となった。第3に,IGYにおいて実現 された協力をさらに促進するため,観測結果に関する情報交換やその自由利用などが定められた。

第4に,南極条約協議国会議と呼ばれる条約の履行監視機関を設置し,条約の目的や原則を促進 する措置の審議を行うこととした。また,この条約の解釈適用をめぐって紛争が生じた場合には,

交渉などを通じて解決されない場合には, 18 に付託することが求められている。

このように,南極条約は広大な大陸の全体を平和利用のために開放し,諸国の協力を促進しよ うとするものであり,国際法の発達史上において極めて重要な意味を持つ条約である。この条約

家の活動を規律するために 19 で初めて採択された 20 も,月その他の天体を平和的目的に だけ利用すべきことを定めている。なお,1980年代には南極上空でオゾン層が減少していること が明らかとなり,1987年に 21 が採択され,国際的なフロンの使用規制が始まった。

問1 文中の空欄 14 ~ 21 に入れるのに最も適当なものを,次のそれぞれのア~エのうち から一つずつ選べ。

14 ア ポツダム宣言 イ 国際連盟規約 ウ サンフランシスコ講和条約 エ 国連憲章

15 ア 批准 イ 署名 ウ 加入 エ 脱退 16 ア 批准 イ 署名 ウ 加入 エ 脱退 17 ア 領海 イ 接続水域 ウ 排他的経済水域 エ 公海

18 ア 国際海洋法裁判所 イ 国際司法裁判所 ウ 仲裁裁判所 エ 常設国際司法裁判所

19 ア 国連総会 イ 国連安全保障理事会 ウ 欧州議会 エ 国連海洋法会議

20 ア 宇宙基地協定 イ 月協定 ウ 宇宙条約 エ 宇宙基本法

21 ア モントリオール議定書 イ 京都議定書 ウ 生物多様性条約 エ 気候変動枠組条約

問2 下線部⒜「領土」についての説明として最も適当なものを,次のア~エのうちから一つ選 べ。

22 ア 領土の上空にも主権がおよぶが,その範囲は成層圏までに限定される。

イ 陸地部分にのみ主権がおよび,領海と領空には主権はおよばない。

ウ 広義には領海,領空を含み,そのいずれにも主権がおよぶ。

エ 領土に接続する海域にも主権がおよぶが,その範囲は200海里内までに限定され る。

問3 下線部⒝「国際法」についての説明として最も適当なものを,次のア~エのうちから一つ 選べ。

23 ア 成文国際法と不文国際法からなり,前者は慣習法を,後者は条約を意味する。

イ 国際連合が設置する国際法委員会において国際条約として集権的に立法される。

ウ 成文国際法と不文国際法からなり,前者はすべての国を拘束し,後者は合意した国 のみを拘束する。

エ 慣習法は国際法の中で依然として重要な地位を占め,その内容を条約化(法典化)

する作業が進められている。

問4 下線部⒞「条約」について,日本が批准していない条約として最も適当なものを,次のア

~エのうちから一つ選べ。

24 ア 生物多様性条約 イ ジェノサイド条約 ウ 国連海洋法条約 エ 難民の地位に関する条約

問5 下線部⒟「非核地帯」について,国際条約によりその対象となっていない地域として最も 適当なものを,次のア~エのうちから一つ選べ。

25 ア ラテンアメリカ イ アフリカ ウ 東南アジア エ 東アジア

〔Ⅲ〕

次の文章を読み,下の問い(問1~11)に答えよ。

以下の文章は『昭和38年度年次経済報告』(経済白書)の前書きである。経済白書とは政府が 前年度の経済動向を分析し,政策の指針を示唆するためのものである。この昭和38年度(1963年 度)の経済白書の副題は「 26 への道」となっている。

昭和38年度年次経済報告は,昭和37年度を中心とする経済動向を分析し,⒜景気調整から 回復への実態を明らかにすると共に,今後日本経済を一層 26 にふさわしい姿に発展させ ていくために解決しなければならない課題をとりあげたものであります。

昭和37年度の日本経済は,上半期では36年9月に実施された景気調整策の影響で,工業生 産や卸売物価が下落し,なだらかな景気調整過程をたどりました。しかしこの間に,⒝国際 収支は著しく改善し,37年夏には均衡を取り戻したため,10月には景気調整策が解除され,

⒞その後景気は緩やかに回復を始めました。過去の景気調整期と比較しましても,今回は生 産の低下,卸売物価の下落,雇用の停滞などはいずれも小幅で,景気調整の影響を比較的軽 微にやめることができました。これは海外景気が好転したこと,調整に伴う各種の摩擦を和 らげるための諸政策が弾力的に行われたことなど,いろいろな原因によるものと考えられま す。しかし,その反面,⒟景気調整期にもかかわらず消費者物価が上昇を続け,また景気回 復の初期に経常収支が赤字となるなどの問題もあります。これらの点にも,十分注意しつつ,

安定的な経済の回復が望まれるのであります。

しかし,我々の課題は,単に景気の回復を図ることだけには止まりません。日本経済は引 き続く高成長によって,⒠経済規模も先進国に近づき,IMF 27 条国への移行, 28 への加盟など今後⒡世界経済との関係も一段と密接化してまいりますから,封鎖的な経済体 制の弊を取り去り,一層国際社会の一員としてふさわしい姿を整えていく必要があります。

そのためには経済のたち遅れた部面を改善し,ひずみを是正するなど多くの面で地固めを 行っていくことが大切であります。

本年度の報告は,この点の分析に特に力点をおいております。この長期的な課題の解決の ためには政府としても,消費者物価の安定,⒢社会資本の拡充,生活環境施設の改善,⒣社 会保障の充実等に一層努力をなし,国民全体の協力によって繁栄の道を歩み続けたいと祈念 しております。

⒤昭和38年7月16日 宮沢 喜一 (経済企画庁長官)