地 理 (経営情報・国際関係・人文・現代教育学部)
38 ア OPCW イ OAPEC ウ OPEC エ ODA 39 ア 南アフリカ共和国 イ インド ウ ブラジル
〔Ⅳ〕
次の文章を読み,下の問い(問1~6)に答えよ。これまで石油がからんだ戦争や紛争が,中東など各地で発生している。 36 とアラブ諸国と の間で起きた第4次中東戦争においてアラブ諸国側は,戦争を有利に展開するための手段として 石油を用いた。イラン・イラク戦争やロシアの 37 紛争の背景にも,民族・宗教問題とともに 石油の利権争いがあったと言われる。そしてイラクによるクウェート侵攻がきっかけとなった
⒜湾岸戦争においても,この地域の石油資源をめぐる各国の思惑が深くからみあっている。一方,
アジアにおいては近年,⒝いくつかの国々を巻き込んだ南沙群島の領有権が問題にされるように なった。この問題の背景にも,この地域一帯にあるとされる海底油田をめぐる駆け引きがある。
石油ショックにともなう原油価格の高騰は,生産コストが高くこれまであまり開発が進まな かった地域での原油生産を促した。ヨーロッパでは⒞北海油田が開発され,沿岸諸国によって採 掘されるようになった。 38 に加盟しない産油国の原油生産量が増加したため,世界全体に占 める 38 諸国の輸出割合は低下し,原油価格の決定に対するこれらの国の影響力は低下した。
メキシコ, 39 ,アフリカのギニア沿岸諸国などでも,有望な海底油田の発見が続いた。
石油ショック以後,石油の代替エネルギーの一つとして⒟原子力発電の導入が進められ,その 比重は高まっていった。2013年の世界の総発電量に占める原子力発電の比率はおよそ11%である。
原子力発電がこれまで評価されてきたのは,発電時に二酸化炭素を排出しないからである。しか し,1979年にアメリカ合衆国の A で,また1986年にはソ連(現ウクライナ)の B で重大 な事故が発生したため原子力発電に対する不安が広がり,原子力発電を抑制する国が増えた。
2011年には日本の 40 県で地震・津波を原因とする原子力発電所の重大な事故が発生したため,
原子力発電の是非をめぐる議論はさらに高まった。
問1 文中の空欄 36 ~ 40 に入れるのに最も適当なものを,次のそれぞれア~エのうちか ら一つずつ選べ。
36 ア イスラエル イ サウジアラビア ウ シリア エ エジプト
37 ア フォークランド イ チェチェン ウ ユーゴスラビア エ パレスチナ
38 ア OPCW イ OAPEC ウ OPEC エ ODA
40 ア 佐賀 イ 茨城 ウ 福井 エ 福島
問2 下線部⒜「湾岸戦争」とこれに関連する出来事の説明として誤っているものを,次のア~
エのうちから一つ選べ。
41 ア 戦争によりペルシャ湾とその周辺の環境汚染が深刻化した。
イ イラク東部のクルド人による自治権拡大要求の運動は成功した。
ウ アメリカ合衆国軍を中心とする軍事行動によってイラク軍は撤退した。
エ イラク南部ではシーア派による反政府運動が起こったが鎮圧された。
問3 下線部⒝に関して,南沙群島の帰属をめぐって対立している国として誤っているものを,
次のア~エのうちから一つ選べ。
42 ア 中国 イ タイ ウ ベトナム エ マレーシア 問4 下線部⒞「北海油田」の説明として誤っているものを,次のア~エのうちから一つ選べ。
43 ア 1960年に発見され,埋蔵・産出量ともヨーロッパ最大を誇る。
イ イギリス水域・ノルウェー水域内の油田が中心となっている。
ウ 油田はポーランド・リトアニア水域内にまで広がっている。
エ 水深が深く荒海のため,油田採掘に要する費用は大きい。
問5 下線部⒟に関して,次の表は原子力発電量の多い上位6か国の設備容量(2015年)を示し たものである。表中のXとYに該当する国の組み合わせとして最も適当なものを,下のア~エ のうちから一つ選べ。
国 名 原子力発電設備容量
(万kW)
アメリカ合衆国 10,268
X 6,588
Y 4,426
ロ シ ア 2,519
韓 国 2,072
中 国 2,023
『地理統計 2016 年版』帝国書院による。
44
X Y
ア カ ナ ダ ド イ ツ
イ フ ラ ン ス イ ン ド
ウ フ ラ ン ス 日 本
エ イ ギ リ ス フ ラ ン ス
問6 文中の A ・ B に入る地名の組み合わせとして最も適当なものを,次のア~エのう ちから一つ選べ。
45
A B
ア ス リ ー マ イ ル 島 チ ェ リ ャ ビ ン ス ク イ ス ラ ウ ェ シ 島 チ ェ リ ャ ビ ン ス ク ウ ス リ ー マ イ ル 島 チ ェ ル ノ ブ イ リ エ ス ラ ウ ェ シ 島 チ ェ ル ノ ブ イ リ
(解答用紙の選択欄に「政治・経済」を必ず記入・マークすること。)