• 検索結果がありません。

災害時における焼却施設の役割

47

足することで対象部分について交付率 2 分の 1 が充当されます。

災害廃棄物を受け入れるための施設規模の設定の他、必要な設備として、「耐震・耐水・

耐浪性」、「非常用電源(蒸気タービン始動用)、燃料保管設備」、「薬剤等の備蓄倉庫」が 該当します。

4 . 強 靭 な 施 設 と し て の 個 別 機 能

循環型社会形成推進交付金に係る「エネルギー回収型廃棄物処理施設整備マニュアル」

に示された強靭な施設として必要な設備・機能を以下に示します。北部環境事業所新 2 号炉の建設にあたっては、これら設備・機能を導入し、施設の強靭化を図っていくものと します。

4-1 耐震

藤沢市において想定される地震を、大正型関東地震と想定した場合、建設予定地付近で は最大で震度 7 の地震とされています。震度 7 の地震は一般的に巨大地震として位置づけ られており、この地震に対応した地震の考え方を以下に示します。

(1) 基準類

以下の基準に準じた設計を行い耐震性の強化を図ります。

ア 建築基準法(昭和 25 年法律第 201 号)

イ 官庁施設の総合耐震計画基準及び同解説(社団法人 公共建築協会:平成 8 年発行)

ウ 火力発電所の耐震設計規程 JEAC 3605-2009(一般社団法人 日本電気協会:平成 21 年発行)

エ 建築設備耐震設計・施工指針 2005 年度版(一般財団法人 日本建築センター:平 成 17 年発行)

(2) 耐震安全性の設定

北部環境事業所新 2 号炉では焼却処理に必要なプラント設備と建築物を整備するた め、これらの耐震安全性を設定します。

ア 耐震安全性のレベル

「官庁施設の総合耐震計画基準及び同解説」に基づき耐震安全性の向上を図りま す(表 6-2 参照)。

北部環境事業所新 2 号炉では、想定される最大地震に対応した設計を行うと共に、

耐震安全性のレベルとして、巨大地震が発生した時でも若干の補修を行った後に運 転再開が可能となる施設を目標とし、Ⅱ類以上とします。

表 6-2 耐震安全性のレベル

部位 レベル 内容

構造体

Ⅰ類

(重要度 係数 1.5)

・大地震動後、構造体の補修をすることなく建築物を使用できるこ とを目標とし、人命の安全確保に加えて十分な機能確保が図られ ている。

・上記の対策により、周辺インフラの状況によるが、地震後ただち にごみ処理を継続できるレベルを目標とする。

Ⅱ類

(重要度 係数 1.25)

・大地震動後、構造体の大きな補修をすることなく建築物を使用で きることを目標とし、人命の安全確保に加えて機能確保が図られ ている。

・上記の対策により、周辺インフラの状況によるが、地震後に若干 の補修を行った後にごみ処理を再開できるレベルを目標とする。

Ⅲ類

(重要度 係数 1)

・大地震動により構造体の部分的な損傷は生じるが、建築物全体の 耐力の低下は著しくないことを目標とし、人命の安全確保が図ら れている。

・上記の対策により、周辺インフラの状況によるが、地震後に損傷 部 分 の 補 修 を 行 っ た 後 に ご み 処 理 を 再 開 で き る レ ベ ル を 目 標 と する。

建 築 非 構 造部材

A 類

・大地震動後、災害応急対策活動や被災者の受け入れの円滑な実施、

又は危険物の管理のうえで、支障となる建築非構造部材の損傷、

移動等が発生しないことを目標とし、人命の安全確保に加えて十 分な機能確保を相当期間継続できる。

・上記の対策により、周辺インフラの状況によるが、天井、外壁等 建築非構造部材は支障となる損傷、移動等が発生しないレベルを 目標とする。

B 類

・大地震動により建築非構造部材の損傷、移動等が発生する場合で も、人命の安全確保と二次災害の防止が図られている。

・上記の対策により、周辺インフラの状況によるが、天井、外壁等 建築非構造部材は損傷、移動等が発生する場合でも、人命の確保 と二次災害の防止レベルを目標とする。

建築設備

甲類

・大地震動の人命の安全確保及び二次災害の防止が図られていると 共に、大きな補修をすることなく、必要な設備機能を相当期間継 続できる。

・上記の対策により、周辺インフラの状況によるが、エアコン、電 気、トイレ等の建築設備は大きな補修をすることなく、必要な設 備機能を相当期間継続できるレベルを目標とする。

乙類

・大地震動の人命の安全確保及び二次災害の防止が図られている。

・上記の対策により、周辺インフラの状況によるが、エアコン、電 気、トイレ等の建築設備は人命の安全確保及び二次災害の防止レ

49 ものとします。

なお、「官庁施設の総合耐震計画基準及び同解説」に準拠しない場合においても、

これらの考え方を取り入れた設計を行うものとし、具体的な値などについては必要 により検討することとします。

ウ 地震を感知した際の施設対応

地震感知器を設置し、概ね 250 ガル以上を感知した場合はごみ処理を自動的に停 止できるシステムを構築します。また、自動的に停止した後、安全が確認された際 に速やかに施設を再稼働できるよう対策を行います。

4-2 非常用電源(蒸気タービン始動用他)

災害により商用電源が遮断された状態でも、焼却炉の起動・運転が可能となるように非 常用発電機を設置します。北部環境事業所新 2 号炉では、この非常用発電機で焼却炉を起 動させた後、蒸気タービン発電機により発電した電力と併せて、北部環境事業所 1 号炉の 起動ができるようにします。その後、新 2 号炉、1 号炉の発電した電力により、リサイク ルプラザ藤沢、し尿処理施設等の運転が継続できるようにします。

4-3 燃料設備

北部環境事業所では、耐震性の高い都市ガスの中圧導管を利用しており、今後の整備に おいても、都市ガスの利用を継続します。非常時に使用する燃料については、災害時を考 慮した適切な燃料の貯留設備を設置します。

4-4 薬剤等の備蓄倉庫

物流に影響がある場合でも一定期間は運転が継続できるよう、薬品等の貯槽は一定以上 の容量を確保します。備蓄量については、7 日分を基本とします。この 7 日分とは、基準 ごみ処理時を基準とします。給水についても、施設内における水の貯留は基準ごみ処理時 の 7 日分を目安に貯留します。

なお、薬剤の貯留容量は基準ごみ処理時の 10 日分以上とし、平均 7 日分を確保できる ようにします。

4-5 ごみ貯留設備

貯留ピットについては災害廃棄物用ストックヤードとしての機能を考慮し貯留可能日 数を 7 日分もしくはそれ以上の貯留容量を確保できるようにします。

関連したドキュメント