圧縮ガス
保安法 第2条(定義)
気体状態にあるガスが圧縮されて容器又は圧力容器等に充てんされた状態にあるものをいう。保安 法では、圧縮ガスであって現にその圧力が1メガパスカル以上であるもの又は温度35度において圧 力が1メガパスカル以上となる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)が、高圧ガスとなる一つの 定義となっている。
圧力零パスカルの高圧ガス
保安法 第2条(定義) → 令第1条(政令で定める液化ガス)
保安法では、圧力の高いガス体又は常温においてある程度加圧することにより液化する物質を高圧 ガスの定義としているが、温度35度において圧力が零パスカルを超える液化ガスであって、毒性の
「シアン化水素」及び「液化ブロムメチル」に加えて、反応性の高い「液化酸化エチレン」を高圧ガ スとして政令で指定している。
イエローカード
保安法 第23条(移動) → 液石則第48条、第49条(関連通達)
液化石油ガスを移動するときは、移動中の災害防止のために必要な注意事項を記載した書面((社)
日本化学工業協会が推進している「物流安全管理指針に係る緊急連絡カード「イエローカード」の様 式によるもの)を運転者に交付し、移動中携帯させる。
このイエローカードには、ガスの名称、性状(温度と圧力の関係、比重、色、におい等)及び移動 中の災害を防止するために必要な注意事項等を記載するほか、災害発生時の警察・消防機関並びに高 圧ガスに係る防災関係機関等との迅速な連携活動を図るための連絡先等も記載することとなってい る。
1デシリットル以下 ⇔ 適用除外
保安法 第3条(適用除外)
法の適用となる「容器及び容器の付属品」及び「帳簿、事故届等」について、内容積1デシリット ル以下の容器及び密閉しないで用いられる容器については法律が適用されない。
(参考)① 法の第3条第1項では、高圧ガスであるがそれぞれの法律で適用されることから保安法 の適用が除外されることとなっている。
※「適用除外」の項目を参照
② 法の第3条第2項では、「容器及び容器の付属品」(法第40条から第56条の2の2まで)、
「帳簿、事故届等」(法第60条から第63条まで)の規定は、内容積1デシリットル以下の 容器及び密閉しないで用いられる容器については、適用しない。
となっていることから、高圧ガスの輸入検査(保安法第22条)については、保安法が適 用され、内容積に係わらず輸入検査が必要となる。
移動
保安法 第23条 → 液石則第48条(車両に固定した容器による移動に係る技術上の基準等)
液石則第49条(その他の場合における移動に係る技術上の基準等)
高圧ガスを移動するには、その容器について、保安上必要な措置を講じなければならない。また、
車両により高圧ガスを移動するには、その積載方法及び移動方法について省令で定める技術上の基準 に従ってしなければならない。
具体的にはタンクローリによる移動と、液化石油ガスを充てんした容器を車両に積載して移動(通 称:ばら積み)することである。
(関連)高圧ガスの移動は、人為的に位置を変えること(製造、消費、廃棄を除く。)の全てが移動 の対象となり、導管によるものは輸送といわれる。
① 液石則第48条(車両に固定した容器による移動に係る技術上の基準等:タンクローリ)
② 液石則第49条(その他の場合における移動に係る技術上の基準等:容器によるバラ積み)
移動監視者(液化石油ガス)
保安法 第23条 → 液石則第48条(車両に固定した容器による移動に係る技術上の基準等)
液石則第49条(その他の場合における移動に係る技術上の基準等)
車両により液化石油ガスの質量3,000㎏以上を移動する場合は、移動監視者を同乗し又は運転者自 らが資格者となり、移動中常に状態を把握することをいう。
移動監視者の資格は、高圧ガス製造保安責任者の免状の交付を受けている者又は高圧ガス保安協会 が行う講習を受け、講習の検定試験に合格し、高圧ガス移動監視者講習修了証の交付を受けた者であ って、車両に乗車するときはその修了証を携帯しなければならない。
(参考)次のいずれかに該当して移動する場合は、交替して運転させるため、容器を固定した車両一 台について運転者二人を充てることとなっている。
① 一の運転者による連続運転時間(一回が連続十分以上で、かつ、合計が三十分以上の運 転の中断をすることなく連続して運転する時間)が、四時間を超える場合
② 一の運転者による運転時間が、一日当たり九時間を超える場合
移動式製造設備
保安法 液石則第2条(用語の定義)
製造設備であって地盤面に対して移動することができるものをいう。タンクローリにポンプを搭載 したものが従前の移動式製造設備であり、液化石油ガス用としてバルクローリが新型の移動式製造設 備に代表される。
エアゾール
保安法 → 液石則第6条第2項第3号 → 政令第2条第3項第8号 → 政令関係告示第4条
[適用除外] → 保安法第3条第1項第8号 → 政令第2条第3項第8号
エアゾール、ガスライター又は液化石油ガスこんろ(カセットこんろに限る。)用燃料ガス(以下
「エアゾール」という。)の製造の技術基準を定めている。
(参考)エアゾール容器、ガスライター用ボンベ、簡易ガスコンロ用ボンベ、冷媒用サービス缶等に 充てんされているガスは、政令第2条第3項第8号により内容積1リットル以下の容器内にお ける液化ガスであって、温度35度において圧力0.8メガパスカル(不燃性のフルオロカーボ ンである場合は2.1メガパスカル)以下で、かつ、政令関係告示第4条で定める技術基準に適 合しているものは保安法の適用が除かれている。
液化ガス
保安法 第2条第3号(定義)
高圧ガスの定義の一つとして、「常用の温度において圧力が0.2メガパスカル以上となる液化ガスで あって現にその圧力が0.2メガパスカル以上であるもの又は圧力が0.2メガパスカルとなる場合の温 度が35度以下である液化ガス」となっている。
(参考)高圧ガス保安法の適用となる高圧ガスの定義には、液化石油ガスが該当するもののほか、常 用の温度において液状のものであって危険性の高い次のものを「温度35度において圧力零パ スカルを超える液化ガスのうち、液化シアン化水素、液化ブロムメチル又はその他の液化ガス であって政令で定めるもの(液化酸化エチレン)」を高圧ガスに含むものとしている。(保安法 第2条第4号 → 施行令第1条)
液化ガスの質量の計算の方法
保安法 第48条 → 容器則第22条(液化ガスの質量の計算の方法)
液化ガスにあっては、刻印において示された種類の高圧ガスであり、かつ、圧力に応じて計算した 質量以下のものであること。
G=V/C G:液化ガスの質量(単位 キログラム)の数値 V:容器の内容積(単位 リットル)の数値 C:定数
(参考)圧縮ガスにあっては、刻印において示された種類の高圧ガスであり、かつ、規定の圧力以下 であること。
※容器保安規則の「液化ガスの質量の計算の方法」の項目を参照
液化石油ガス
Ⅰ 保安法 → 液石則第1条(適用範囲)
高圧ガス保安法に基づいて、液化石油ガス(炭素数3又は4の炭化水素を主成分とするものに限 り、かつ、液化石油ガスの分離又は精製のための設備及び液化石油ガス以外の高圧ガスの原料に係 る液化石油ガスの貯蔵設備におけるもの並びに冷凍保安規則の適用を受けるものを除く。)に関す る保安(コンビナート等保安規則に規定する特定製造事業所に係る高圧ガスの製造に関する保安を 除く。)について規定する。
Ⅱ 液石法 第2条(定義) → (政令第1条)
「液化石油ガス」とは、プロパン、ブタンその他政令で定める炭化水素(プロピレン)を主成分 とするガスを液化したもの(その充てんされた容器内又はその容器に附属する気化装置内において
気化したものを含む。)をいう。
(参考)LPG Liquefied Petroleum Gas (液化された石油ガス)
液化石油ガススタンド(オートガススタンド)
保安法 第8条 → 液石則第6条(第一種製造設備に係る技術上の基準)、液石則第8条(液化 石油ガススタンドに係る技術上の基準)
液化石油ガススタンドは、高圧ガス保安法の製造に該当することから液石則第6条の製造施設、製 造設備について技術上の基準が適用されるほか、液化石油ガススタンドに係る独特の基準が定められ ている。
液化石油ガススタンドは、液化石油ガスを燃料として使用する車両に固定した容器に直接液化石油 ガスを充てんする設備を有する定置式製造設備をいう。
液化石油ガススタンドは、液化石油ガスの貯槽(一般的に地下埋設貯槽が多い。)と、ポンプ、デ ィスペンサー(計量機)等で構成されている。
(参考)液化石油ガスを燃料として使用する脱着式容器(例えば、フォークリフトで使用する容器)
に充てんする場合は、液化石油ガス充てん所で行わなければならない。
高圧ガスのスタンドには、液化石油ガススタンド、圧縮天然ガススタンド、液化天然ガスス タンドなどがある。
近年は国において、燃料電池自動車の普及に向けて水素ステーション等の水素供給インフラ の整備等を推進している。
液化石油ガス保安規則
高圧ガス保安法(昭和26年6月7日公布)で定めている「一般高圧ガス保安規則」、「液化石油ガ ス保安規則」、「コンビナート等保安規則」、「特定設備保安規則」、「冷凍保安規則」、「容器保安規則」
のうちの規則の一つであり、経済産業省令で定めた技術上の基準を「液化石油ガス保安規則」とした ものであり、法律で定めたその細目が技術上の基準として規定されている。
(参考)液化石油ガス法(液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律)は、昭和42 年12月28日公布された。
高圧ガス保安法は、高圧ガスの製造、販売を行う者等高圧ガスを利用する者を直接規制の対 象とするいわゆる工業用とし、液化石油ガス法は「一般消費者等に対する液化石油ガスの販売」
を規制することとして二重規制を避けている。