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河川等の水質改善の充実

環境基本法(平成5年法律第

91

号)第

16

条では、公共用水域の水質汚濁に係る環境上の 条件について、「人の健康を保護し、及び生活環境を保全する上で維持されることが望まし い基準(以下「環境基準」という。)」を定めることとされています。

水質汚濁に係る環境基準は、人の健康の保護に関する環境基準(健康項目)

27

項目と、河 川や海域などで、それぞれの利用目的に応じて設けられた類型ごとに生活環境に係る水質環 境基準を定め、河川等の水質測定により環境監視を行うこととされています。

本市は、三方を東京湾と旧江戸川に囲まれ、市内には、境川・猫実川・堀江川・見明川の 4河川が流れています。近年、都市部における生活排水による水質汚濁が問題となっており、

東京湾の海域及びB類型に指定される旧江戸川の汚濁状況を把握するため、水質測定を実施 している千葉県や東京都と測定結果を共有し、現状把握に努めています。

また、市内河川では、水質汚濁による悪臭等周辺環境への影響を未然に防ぐことを目的に、

市独自で水質調査を年4回、5地点で実施しています。

■水質調査地点

環 境 の 現 状

2 . 海 と 川 の 水 質 改 善

【河川】

旧江戸川は、水質汚濁に係る環境基準の水域類型において、B類型に指定されており、平 成

27

年度測定では、水素イオン濃度指数(pH)、生物化学的酸素要求量(BOD)、浮遊 物質量(SS)、溶存酸素量(DO)及び、人の健康の保護に関する

27

項目について環境基 準を達成しましたが、大腸菌群数については環境基準を達成できませんでした。ただし、大 腸菌群数については、土壌由来のものも含まれることから、単年度の結果のみで一概に水質 が悪化していると判断することはできません。

猫実川、堀江川、境川(A・Bの2地点)及び見明川は、千葉県より類型指定されていな いことから、環境基準の適用外ですが、本市の河川は閉鎖的な水域である現状を鑑み、水質 汚濁状況を把握するため、河川の有機汚濁を測る代表的な指標である生物化学的酸素要求量

(BOD)の環境目標値(猫実川・堀江川:

10

/L

、境川・見明川:5㎎

/L

)を独自に設定 し、測定を実施しています。

平成

27

年度測定においては、境川A地点・B地点の生物化学的酸素要求量(BOD)が 環境目標値を超過しましたが、その他の地点では目標値を達成しました。

生物化学的酸素要求量(BOD)が超過した理由は、地盤の低い元町地区を水害から守る ために設置している東西の水門により流量が管理されており、東京湾と旧江戸川の潮位が一 定の水位以下にならないと開けることができないことから、水門が閉まっている期間は流量 が少なく、汚濁物質(有機物)が堆積しやすいため、結果として微生物の数が増え、有機物 を分解するときに消費する酸素量も多くなったことが要因と考えられます。

本市の下水道普及率は高いものの、未接続世帯等からの排水の流出や、降雨時に道路面の 汚れや大気汚染物質などが川に流れていることが考えられます。閉鎖的な水域に汚濁物質が 堆積したため、測定時期によっては、水質汚濁の程度が大きい結果となっています。

このような要因を踏まえ、市内河川における水質調査を継続し、千葉県など河川管理者と 協力して水質の改善に取り組んでいきます。

[河川等水質調査結果]

◆旧江戸川

水質汚濁防止法第

16

条第1項の規定に基づき、都内の河川、東京湾、湖沼及び地下水の 水質を把握するため、東京都、国土交通省と分担して水質調査を行っています。東京都の調 査では、旧江戸川を含む、

56

水域すべてにおいて、人の健康の保護に関する環境基準(重金 属、農薬など

27

項目)全項目、全調査地点で環境基準を達成しました。

また、生活環境の保全に関する環境基準については、平成

18

年度以降、

90

%以上の高い 達成率を維持しており、BODについては平成

26

年度に続き全水域(

56

水域)で環境基準 を達成しました。

■旧江戸川BOD経年変化

(単位:

mg/L

) 項 目 H

23

24

25

26

27

75

%値

3.0 2.3 1.8 1.8 2.1

8.0 9.0 10.0

(mg/L)

BOD75%値 年平均値

◆市内河川(猫実川、堀江川、境川(A・B地点)、見明川)

市内4河川では、市独自に環境目標値(猫実川・堀江川:

10

/L

、境川・見明川:5㎎

/L

) を設定し、水質調査を定期的に実施しています。平成

27

年度においては、境川におけるBO Dの環境目標値以外は、すべての項目・地点において環境目標値を達成しました。

■河川等水質調査結果(平成

27

年度調査)

単位:㎎/L

(pH以外)

河川 項目

5

8

11

2

月 年平均値

境川 A地点

pH

7.5 8.4 7.3 7.6 7.7

BOD

7.4 8.2 2.4 2.8 7.4(75%水質値)

SS

3.4 9.2 2.8 1.9 4.3

DO

8.8 9.4 4.7 11.1 8.5

全窒素

1.6 1.4 1.6 1.6 1.6

全りん

0.37 0.33 0.37 0.31 0.35

境川 B地点

pH

8.5 7.6 7.3 7.5 7.7

BOD

9.8 10.8 3.6 3.3 9.8(75%水質値)

SS

16.5 28.5 3.8 7.6 14.1

DO

17.8 6.2 7.0 11.5 10.6

全窒素

1.7 1.9 2.9 3.3 2.5

全りん

0.20 0.67 0.19 0.25 0.33

猫実川

pH

7.5 7.4 7.1 7.5 7.4

BOD

4.2 3.4 2.2 3.6 3.6(75%水質値)

SS

1.8 3.6 4.4 1.5 2.8

DO

6.7 6.7 6.0 3.8 5.8

全窒素

1.8 1.9 2.3 2.6 2.2

全りん

0.73 0.88 0.77 1.92 1.08

堀江川

pH

7.3 7.5 7.0 7.6 7.4

BOD

4.2 6.9 1.9 3.1 4.2(75%水質値)

SS

3.4 13.4 5.4 3.3 6.4

DO

7.3 6.0 6.5 8.7 7.1

全窒素

1.4 1.8 1.3 1.8 1.6

全りん

0.32 0.47 0.27 0.42 0.37

見明川

pH

7.7 7.2 7.1 7.5 7.4

BOD

2.8 1.1 2.7 1.9 2.7(75%水質値)

SS

4.2 10.6 9.6 5.2 7.4

DO

11.8 8.6 7.5 10.0 9.5

全窒素

1.6 2.0 2.3 3.0 2.2

全りん

0.08 0.15 0.16 0.21 0.15

※猫実川、堀江川の環境目標値:10mg/L以下。境川、見明川の環境目標値:5mg/L以下。

※河川におけるBODの環境基準や環境目標値の達成状況は75%水質値で評価する。

※BODの経年変化は一般的には年平均値で概況をみる。

2 . 海 と 川 の 水 質 改 善

■河川等水質調査結果(経年変化)

7.0 7.5 8.0 8.5 9.0

23 24 25 26 27 (年度)

pH

境川A 境川B 猫実川 堀江川 見明川

0 2 4 6 8 10 12

23 24 25 26 27

(mg/L)

(年度)