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民間活力の導入によって、約 12,619 ㎡の面積を削減します

(または、今後 40 年間で約 71.4 億円(年間約 1.8 億円)の更新費用を削減、も

しくは財源を確保する)

76

例えば、民間の賃貸住宅が確保できることを前提に、家賃補助制度を導入し、老朽化する市営 住宅(

5

割程度)を廃止した場合(*)・・・

*他自治体の事例を参考に補助は1戸につき20,000円と仮定

例えば、老朽化した市営住宅を用途廃止し、借上住宅に移行した場合、居住者の募集などの運 営は市が行い、建設費の

2/3

を補助し、建物本体、共用部の修繕、及びエレベーターな どの維持管理費などは、住宅の所有者であるオーナーの負担するケース。加えて用途 廃止した敷地を民間に賃借。

延床面積 50%削減 コスト 48%削減 家賃補助制度

への切替

市営住宅 民間の賃貸住宅

延床面積 4%削減 コスト 48%削減

(民間事業者の土地・建物を借上げ)

借上げ型 への移行

補助

市営住宅 借上住宅

用途廃止

民間貸付

質的見直し【新たな事業手法などの導入】

市営住宅を用途廃止し、借上住宅に移行

最適化 取組例②

② 質的見直し【新たな事業手法などの導入】

家賃補助制度への切り替え

最適化 取組例①

補助

市所有の土地・建物 民間所有の土地・建物

市民(利用者) 管理者(市) 管理者(民間)

市所有の土地・建物 民間所有の土地・建物

市民(利用者) 管理者(市) 管理者(民間)

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(参考)類似団体との施設数及び延床面積の比較

※類似団体の考え方

公共施設の設置については、市民が公平に利用できるという考え方に基づいて、人口および市域面積(可住地)に比 例すると考えられます。そのため、国の統計資料として公表されている「公共施設状況調」「全国都道府県市区町村別 面積調」のデータをもとに、以下の考え方で類似団体を設定しています。

人口10万人相当かつⅡ次,Ⅲ次産業が95%未満,Ⅲ次55%以上で、かつ市域面積300500k㎡未満の地方公共団体

⇒会津若松市、佐野市、鹿沼市、三条市、小松市、佐久市、廿日市市、唐津市、諫早市、鹿屋市(10団体)

≪取組概要≫

老朽化した市営住宅の建替え事業の第

1

期事業(

280

戸)を

PFI

事業(

BT

方式)により実施しまし た。

■具体内容

・西宮市の財政状況は厳しい状況が続いたため、平成

20

年に団地建替えの事業手法の変更を行い、甲 子園九番町団地、甲子園春風町団地、及び特別賃貸東町団地の

3

団地を現地建替え対象団地と位置 付け、周辺団地を集約しつつ、その跡地を売却し、建替え財源に充てる手法を採用しており、平成

20

年度より約

12

年ぶりの建替え事業として、甲子園九番町団地において

PFI

BT

方式)により事 業に着手しました。

■取組の効果

PFI

事業において、事業条件の工夫などにより事業者間の競争環境をつくるとともに、性能発注、

設計・施工の一体的な発注とすることで、市が直接建設する場合の事業費(約

39.1

億円の予定価格)

27.3

億円となり、約

30%

のコストダウンを実現しています。

出典: 西宮市ホームページ及び国土交通省ホームページ「民間の資金・ノウハウを活用した公営住宅整備の推進(平成 26 3月)

戸数

人口1 0 万 人当たり

戸数

延面積

人口1 0 0 人当たり 延面積 福島県 会津若松市 1 2 9 .6 1 4 0 ,1 2 3 1 1 2 .5

栃木県 佐野市 - - 9 1 ,0 2 1 7 3 .9

栃木県 鹿沼市 3 1 3 0 .4 6 9 ,4 6 5 6 8 .0 新潟県 三条市 2 2 2 1 .4 2 7 ,3 3 2 2 6 .5 石川県 小松市 3 2 .8 4 6 ,1 8 3 4 2 .3 長 野 県 佐 久 市 1 8 7 1 8 6 . 6 6 2 , 3 7 0 6 2 . 2 広島県 廿日市市 1 0 1 8 5 .7 6 0 ,8 9 7 5 1 .7 佐賀県 唐津市 7 0 5 4 .2 1 3 8 ,0 0 4 1 0 6 .8 長崎県 諫早市 6 3 4 4 .6 9 0 ,5 8 4 6 4 .1 鹿児島県 鹿屋市 1 7 2 1 6 4 .5 1 4 7 ,7 9 9 1 4 1 .3 類 似 団 体 平 均 7 3 6 6 . 6 8 7 , 3 7 8 7 5 . 0

公営住宅

都道府県

PFI

手法による市営住宅の移転建替え

先進地の

取組事例① 兵庫県西宮市

78

≪取組概要≫

横浜市では、民間のオーナー(土地所有者など)が公営住宅法などの基準に合わせて、新たに建設し た賃貸共同住宅を横浜市が借り上げることなどにより市営住宅を確保しています。

■具体内容

・横浜市では、民間のオーナーが建設する賃貸共同住宅を横浜市が借り上げ、住宅にお困りの市民の 方に、市営住宅として転貸する借上型市営住宅制度を採用し実施しています。

・民間のオーナー(土地所有者など)に、一定の基準を満たす住宅を建設していただき、完成後の住 宅を横浜市へ

20

年間賃貸していただきます。

・横浜市は、完成した住宅を市営住宅として転貸し、市営住宅条例に基づき住宅や入居者の管理を行 うほか、オーナーに対しては毎月の賃料を支払い、住宅の建設に要する費用の一部を助成します。

・借上期間が終了したときは、入居者は別の市営住宅に転居のうえ、現状有姿にてオーナーに住宅を 返還します。(一部市が修繕を行います。)

■取組の効果

・オーナーにとっては、住宅は横浜市が

20

年間一括して借上げるため、空き部屋の心配がなく、安定 した賃貸住宅の経営が可能となるほか、入居者の募集や管理は横浜市が行いますので、管理の手間 がかからないメリットがあります。また、下表のように住宅の建設費の一部を、横浜市などが助成 するというメリットもあります。

・横浜市としては、建築ストックを持たずに市営住宅が確保できるというメリットがあります。

建設費の助成内容(施設等整備費助成)

項目 内容 補助率

住宅共用部分整備費 廊下,階段,玄関ホールなどの建物の共用部分の整備費 用の一部

助成対象部分の 3分の2

共同施設整備費 屋外の通路,広場,緑地などの共同施設の整備費用の一 部(駐車場を除く)

助成対象部分の 3分の2

高齢者用特別設備設置費 高齢者用浴室,緊急通報システムなどの設置費の一部 助成対象部分の 3分の3

出典:横浜市ホームページ

借上型市営住宅制度の活用

先進地の

取組事例② 神奈川県横浜市

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≪取組概要≫

茨城県ひたちなか市では、市営住宅への入居資格がある市民を対象として、民間賃貸住宅に入居した 場合に、家賃の一部を補助する制度を平成

22

年度から開始し、老朽化した市営住宅の用途廃止に伴う 住戸不足の補完として、民間賃貸住宅の空き室を活用しています。

■具体内容

・家賃補助制度を利用した入居者は、

2

万円を上限として家賃の

2

分の

1

まで補助を受けることがで きます。入居基準は、市営住宅の入居基準と同等で、適用されると

5

年間、家賃補助を受けるもの となっています。満了後には再び申請することも可能です。

・対象となる住居は、市の認定を受けた不動産業者が情報提供し、賃貸借契約は、補助制度を申し込 んだ市民と認定事業者が直接締結するものとなっています。

■取組の効果

・住宅一棟を一括して、長期間の賃貸借契約を住宅所有者との間で結ぶ民間賃貸住宅の借り上げ方式 とは異なり、家賃補助制度は、方針転換などを柔軟に行うことができるというメリットがあります。

また、住宅管理に関する市職員の事務対応がなく、民間の空き家対策としても役立っています。

出典: ひたちなか市住宅課ホームページを参考に作成

補助金の交付

不動産業者 民間賃貸住宅

入居者

補助金の申請・請求

入居 事業者の

登録依頼 住宅情報

の提供、

事業者の 登録

管理

賃貸借の契約 家賃の支払

家賃補助制度の導入

先進地の 取組事例③

ひたちなか市茨城県

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