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例えば、多様化する観光ニーズや観光客の増加を見据え、周辺市町村と施設の維持・運営・更 新を連携した場合(*)・・・
*各施設を近隣の市町村と1自治体と連携(コスト負担半減)すると仮定
例えば、指定管理期間の契約更新時に観光施設のあり方を見直し民営化することで、施設の維 持・更新について民間事業者に実施してもらうことを前提に、建物を民間事業者に無 償譲渡した場合・・・
延床面積 : 約50%削減
コスト : 約50%削減
周辺自治体
費用分担
紹介・物販
レクリエーション・観光 施設
北陸新幹線
北陸新幹線
近隣自治体との 連携・役割分担
市
市所有の土地・建物 民間所有の土地・建物 市民(利用者) 管理者(市) 管理者(民間) 延床面積 : 100%削減
コスト : 約96%削減
(土地・建物を民間事業者に無償譲渡)
民営化
レクリエーション・観光施設 レクリエーション・観光施設 補助
① 量的見直し【将来的な利用者の状況に応じた施設の再配置】
広域的な観光施設として、周辺市町村と連携する
最適化 取組例①
② 質的見直し【新たな事業手法などの導入】
観光施設を民営化する
最適化 取組例②
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≪取組概要≫
飯田市では、市の事業である体験観光の誘致について、申し込みの増加にともない受け入れ能力の拡 大を迫られ、周辺市町村と連携することとなり、観光の窓口となる施設や案内所を平成
13
年に飯田市 を中心とする周辺5
市村と10 企業・団体の出資により設立しました。
■具体内容
・飯田市を中心とする
18 市町村(現在は市町村合併により 15 市町村)のエリアが連携し、修学旅行
を中心とした体験観光を受け入れています。この一元的な窓口として、周辺12 市町村と 21 企業・
団体が株主となった資本金
2,965
万円の株式会社を設立し、申し込み受付・各種手配・コーディネ ートを行っています。・主な事業内容は以下のとおりです(第
2
種旅行業登録)(1)観光誘致事業
① 観光コーディネーター機能
② パンフレット、ビデオをはじめとするツールの作成、宣伝戦略と営業活動の実施
③ 体験プログラムの企画開発、インストラクターの養成
(2)広域地域の観光関係のネットワーク化
(3)観光施設などのスタッフ教育研修
(4)飯田下伊那観光案内所
(5)飯田市観光協会と下伊那観光連盟の事業
(6)観光開発に関する設計ならびにコンサルタント業務
(7)観光土産品などの製造・加工販売
(8)損害保険代理業
出典:南信州観光公社ホームページ及び観光庁ホームページ「平成20 年度持続可能な観光まちづくり事業体の創出支 援調査事業報告書(平成21年3月)」
周辺市町村との共同出資による観光施設の運営
先進地の
取組事例① 長野県飯田市
観光案内所 体験観光施設
47
≪取組概要≫
株式会社ニセコリゾート観光協会は、かつて任意団体であったニセコ町の観光協会が、ニセコ町とニ セコ町民が
50
%ずつ出資して2003
年9
月1
日に設立した、全国ではじめて株式会社化した観光協会 です。町民の海外旅行や国内旅行、町外からの来訪者への地元旅行案内に加え、道の駅の運営業務が 行われています。■具体内容
・任意団体の観光協会の事務局では、民営化を実施しても事業と財源の大半が行政依存の継続であり、
観光事業者の収益に直結した事業を行うことができず、自治体としても自主財源の確保につながる 収益事業の展開にも限界があり、近隣町村との連携が難しく事業を町内でしか展開できない現状と なっていました。
・そのため、ニセコ町では、平成
11
年より先進地観光協会の調査を開始し、事務局の民営化に向けて、会員・一般町民向けの説明会などを実施し、ニセコ町とニセコ町民が
50
%ずつ出資して平成15 年 9
月1
日に株式会社の設立することで、法人化しています。・主な事業は以下のとおりです(第
2
種旅行業登録)。(1)旅行事業
①国内外への手配旅行及び航空券や船車の手配・発券
②ニセコへの個人・団体旅行の手配及び地域内事業者への送客
③ニセコのオリジナル旅行商品の企画・販売及び開発
(2)物販事業
ニセコの特産品・農畜産物・酒類・書籍の販売(道の駅、
HP
)(3)委託事業
①ニセコ町観光案内及び施設管理(道の駅ニセコビュープラザ、JRニセコ駅、コミュニティFM放送局舎)
②
JR
ニセコ駅の発券業務委託(4)その他事業
各種調査事業やフォーラム、イベント事業
出典:株式会社ニセコリゾート観光協会ホームページ及び観光庁ホームページ「平成20 年度持続可能な観光まちづく り事業体の創出支援調査事業報告書(平成21年3月)」
観光施設の民営化
先進地の
取組事例② 北海道ニセコ町
道の駅 ニセコビュープラザ JRニセコ駅 コミュニティFM放送局舎