1. バイオ由来素材・製品及びバイオプロセスの利用促進に係る最新の欧州(EU、EU各国)規制動向、製
1.2 我が国及び欧州におけるバイオ素材に関連した規制、利用促進策、認証制度、規格等に関する調査結果
1.2.8 欧州各国における規制、利用促進策、認証制度、規格等(詳細調査結果)
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食品廃棄物、希少資源、建設・解体、バイオマス及びバイオマス製品が掲げられており、項目ご との行動計画が示されている。以下は主要な行動計画の一部である。
将来、製品の耐久性、修復性、リサイクル性に関するエコデザイン要件を定めるため の基準の開発
グリーン公共調達にサーキュラーエコノミーの要件をより取り込むための施策の策定 廃棄物に関する指令の改正
有機性肥料・廃棄物由来の肥料の認知度を向上させることを目的とした肥料に関する 指令の改正の提案
二次資源(特にプラスチック)の品質に関する基準の策定 サーキュラーエコノミーにおけるプラスチック戦略の策定 食品廃棄物の測定に関する方法論及び指標の開発
バイオマスの利用に 関するベストプラクティスガイダンスの作成、普及およ び
Horizon2020
を通じたイノベーションの支援バイオエコノミー戦略(2012)のサーキュラーエコノミーへの貢献の評価
iii) サーキュラーエコノミーにおける欧州のプラスチック戦略(European Strategy for Plastics in a Circular Economy
)欧州委員会は、サーキュラーエコノミーパッケージに基づき、
2018
年1
月16
日に、「サーキュ ラーエコノミーにおける欧州のプラスチック戦略(European Strategy for Plastics in a Circular Economy)」を発表している。本戦略は、欧州域内でのプラスチックごみの増加、廃棄後の再利
用率及びリサイクル率の低さ、海ごみの増加、温室効果ガスの排出の問題などを背景として策定 された。本戦略では、以下の2
つをビジョンとして掲げている。①設計および生産がリユース、修理およびリサイクルの必要性を完全に尊重し、欧州に成長と 雇用をもたらし、そして
EU
の温室効果ガスの放出と輸入化石燃料への依存度を減らす、知的で、革新的で、持続可能なプラスチック産業。
②欧州では、市民、政府および産業界が、プラスチックのより持続可能でより安全な消費およ び生産のパターンを支える。これにより、社会的イノベーションおよび起業家精神のための肥沃 な地盤が整えられ、すべての欧州人にとっての豊富な機会が作り出される。
具体的な目標として、
2030
年までにEU
市場に出回るすべてのプラスチック包装材を、リユー ス可能、もしくは費用対効果の高い方法でリサイクルすることができるようにすることや、市場 におけるリサイクルされたプラスチックの価値を高めること、またプラスチック産業における雇 用を創出すること、などが掲げられている。これらの目標の達成のために、現在実施中のプロジェ クトも含め約40
の施策を実行することとしている。バイオベースドプラスチックに関しては、第
2
章「今日のプラスチック:主要な課題」において「潜在的に環境への影響がより低い、従来のプラスチックと同じ機能を提供する代替タイプの 供給原料(たとえば、バイオベースドプラスチック、二酸化炭素、またはメタンから生産したプ ラスチック)の開発も進んでいるが、現時点では市場を占める割合は非常に小さい。より持続可 能性が高いという確かな証拠のある代替品の採用を増やせば、我々の化石燃料への依存度を減ら す助けになる可能性がある。」と記載がある他、第
4
章の施策の説明において、「バイオベースの 供給原料および排気ガス(たとえば、二酸化炭素やメタン)を含む代替の供給原料も、化石資源 の使用を避けるために開発できる。現在、これらの供給原料は、市場では占有率が低いものの、増加しつつある。それらのコストは使用拡大にあたっては障害になりえる。バイオベースのプラ スチックの場合、それらが非再生可能代替品と比較して真の環境利益になるのを確認することが 重要である。その趣旨で、委員会は、バイオマスも含めてプラスチックの生産に使う代替供給原 料のライフサイクルへの影響の理解について作業を開始した。利用できる科学的情報に基づいて、
委員会は、プラスチックの生産における代替供給原料の開発を支援する機会を調べようとしてい る。」と記載がある。
コンポスタブル(堆肥化可能)プラスチックに関しては、第
4
章の施策の説明において、「プ ラスチック廃棄物およびその散乱の抑制」という項目の下、「生分解の性質をもつプラスチック のための明確な規制の枠組みの制定」が施策の一つとして記載されており、特定の用途に対する 使用に関して「有機廃棄物を分離して回収するためのコンポスタブル(堆肥化可能)プラスチッ クの袋の使用のような、特定の用途において、プラスの結果が示されており、特定の用途に対す る規格がすでに存在するか、または策定中であるという状況にある。」と記載がされている。一 方で、現状の分別回収および規格・認証・ラベリングシステムに関して「しかし、生分解性があ るとしてラベリングされている現在利用可能なプラスチックは、一般的には特定の条件の下でし か分解しない。すなわちその条件は、自然環境の中では見付けるのが必ずしも容易ではなく、し たがってなおも生態系に害を与えることがある。海洋環境における生分解性は、特に難問である。さらに、コンポスタブル(堆肥化可能)とレッテルを貼られたプラスチックは、必ずしも家庭で の堆肥化には適切でない。リサイクルプロセス中にコンポスタブル(堆肥化可能)なプラスチッ クと従来のプラスチックとが混じっていると、できあがったリサイクル品の品質が悪影響を受け ることがある。消費者用途については、有機廃棄物に対して正確に機能する分別回収システムの 存在が、必要不可欠である。」と記載している。そのため、「消費者には明確で正しい情報が確実 に与えられるようにし、生分解性プラスチックがごみ捨ての解決法として推進されていないこと の確認が重要である。これは、どのプラスチックに「コンポスタブル(堆肥化可能)」または「生 分解性」のラベルを貼ることができ、それらを使用後どのように扱うべきかを明確にすることに よって達成できる。環境にとって利益のある用途を特定するべきであり、それらのケースについ ては委員会が、改革に刺激を与え市場開発を正しい方向に導くための施策を検討することになる。
適切な分類を可能にし、環境への間違った主張を避けるために、委員会は、コンポスタブル(堆 肥化可能)プラスチックと生分解性プラスチックとを定義しラベル付けするための調和のとれた 規則を提案することになる。また委員会は、生分解性プラスチックとコンポスタブル(堆肥化可 能)プラスチックとの使用が利益となる条件を特定し、そのような用途の基準を明確にするため に、ライフサイクルの評価を開発する。」としている。
- 50 - iv) パリ協定とのリンケージ
ない模様。
政策的措置
3
)① 規制
i) プラスチック袋の禁止
EU
では、年間約1000
億枚のプラスチック袋を消費しており、特に問題と認識されているのが、プラスチック袋の多くは廃棄物処理システムの流れにのらず、環境中、特に海洋中に蓄積されてい るということである178。この状況を踏まえ、資源の廃棄及びゴミのポイ捨てに対する施策として、
2015
年に欧州議会にてDirective 94/62/EC on packaging and packaging waste
(1994
年に採択された包装 及び包装廃棄物に関する指令)の修正案179が可決された。ii)
本法案における主要な改正点プラスチック袋(厚さ
50
ミクロン未満 )の使用削減第
4
条1a
項において、加盟国に対して、以下の両方もしくはどちらかの条件を満たすための施 策を講じるように求めている。(a)
プラスチック袋(厚さ50
ミクロン未満)の使用量を2019
年末までに一人当たり年間90
枚、2025
年末までに一人当たり年間40
枚に削減すること。(b)2018
年末までにプラスチック袋(厚さ50
ミクロン未満)を有料化する、もしくは、同等に有効な施策を講じること。なお、15ミクロン未満のプラスチック製小分け袋は例外とする。
生分解性プラスチック及びコンポスタブル(堆肥化可能)プラスチック袋に関する対策 第
8a
条において、欧州委員会は、2017
年の5
月27
日までに生分解性プラスチック及びコンポ スタブル(堆肥化可能)なプラスチック袋の認証ラベル/マークがEU
内で広く認識され、消費者 に正確な情報を伝達するための詳細な規定を記載した施行規則を採択すること、と定めている。また、加盟国は、施行規則の採択から遅くとも
18
か月後以内に、生分解性プラスチック袋及びコ ンポスタブル(堆肥化可能)プラスチック袋が規則の規定に従ってラベリングされるようにする、と定めている。
本法案に関する報告期限
・ 第
20a
条1
項において、欧州委員会は2021
年11
月27
日までに第4
条1a
項による政策の 効果をEU
全体で測定し、報告書にまとめEuropean Council(EU
理事会)及びEuropean
Parliament
(欧州議会)に提出すること、と定めている。・ 第
20
条2
項において、2017
年5
月27
日までにオキソデグレダブル袋の使用による環境へ の影響を評価した報告書を欧州議会及びEU
理事会に提出すること、と定めている。・