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欧州各国における規制、利用促進策、認証制度、規格等(概要)

ドキュメント内 Microsoft Word - 報告書_公開版 (ページ 79-88)

1. バイオ由来素材・製品及びバイオプロセスの利用促進に係る最新の欧州(EU、EU各国)規制動向、製

1.2 我が国及び欧州におけるバイオ素材に関連した規制、利用促進策、認証制度、規格等に関する調査結果

1.2.9 欧州各国における規制、利用促進策、認証制度、規格等(概要)

欧州連合(EU)

(1)

内容

・Directorate-General for Environment, European Commission(欧州委員会環境総局)

・Directorate-General for Internal Market, Industry, Entrepreneurship and SMEs, European Commission(欧州委員会域内市場・産業・起業・中小企業総局)

欧州連合 (EU)

実現に向けた施策の概要

バイオプラスチック担当部局

バイオプラスチック政策に関する国家戦略等

●バイオエコノミー戦略

2012年に策定されたバイオエコノミー戦略は、石化資源から再生可能資源への移行を目的としており、①研究、イノベーショ ン、スキルへの投資、②政策間の連携とステークホルダーへの働きかけ、③市場の拡大と競争力の向上、の3つの柱が掲げら れている。2017年には、本戦略のレビューが行われており、世界的な潮流(持続可能な開発目標、パリ協定)を受けバイオ エコノミー戦略の重要性は増していると結論づけている。また、研究とイノベーションの分野では大幅な進捗が見られるものの、

バイオエコノミーの定義の明確化、目的の明確化及び更新、またモニタリングと評価のための明確な優先事項、目標、指標が 必要であるとしている。

●サーキュラーエコノミーパッケージ

2015年には欧州委員会にてCircular Economy Packageが採択され、実行計画である「ループを閉じる:サーキュラーエ コノミーに向けた欧州連合の行動計画(Closing the loop-An EU action Plan for the Circular Economy)」が策定 された。本計画は、リサイクルや再利用を通じて、生産から廃棄までの製品ライフサイクルを閉じることにより、循環型社会への 移行を目的としている。EU全体の優先事項である雇用の創出や成長、投資、気候変動とエネルギー、社会的課題、産業イ ノベーション、持続可能な開発等がテーマとなっており、環境への負荷の低減と経済発展の両方に貢献することを目的としてい る。5つの優先項目の1つにプラスチック、またバイオマス・バイオマス製品が定められている。

●サーキュラーエコノミーにおける欧州のプラスチック戦略

サーキュラーエコノミーパッケージに基づき、2018年1月16日に策定されたStrategy on Plastics in a Circular Economyでは、以下の2つのビジョンが掲げられている。

①設計および生産がリユース、修理およびリサイクルの必要性を完全に尊重し、欧州に成長と雇用をもたらし、そしてEUの温 室効果ガスの放出と輸入化石燃料への依存度を減らす、知的で、革新的で、持続可能なプラスチック産業。

②欧州では、市民、政府および産業界が、プラスチックのより持続可能でより安全な消費および生産のパターンを支える。これ により、社会的イノベーションおよび起業家精神のための肥沃な地盤が整えられ、すべての欧州人にとっての豊富な機会が作り 出される。

具体的な目標として、2030年までにEU市場に出回るすべてのプラスチック包装材を、リユース可能、もしくは費用対効果の高 い方法でリサイクルすることができるようにすることや、市場におけるリサイクルされたプラスチックの価値を高めること、またプラス チック産業における雇用を創出すること、などが掲げられている。

本戦略では、バイオベースドプラスチック及びコンポスタブル(堆肥化可能)プラスチックに関するライフサイクルでの環境への負 荷の検証を実施することとしており、コンポスタブル(堆肥化可能)プラスチック及び生分解性プラスチックの定義づけ及びラベ リングに関する規則の提案も実施することとしている。

●パリ協定とのリンケージ ない模様。

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規制

●使い捨てプラスチック袋禁止

2015年に、欧州議会にてDirective 94/62/EC(包装及び包装廃棄物に関する法案)の修正案(EU Directive 2015/720)が可決された。本法案では、主要な改正点として以下の内容が追記された。

【第4条1a】加盟国は、以下の目標のどちらかもしくは両方を達成するための対策を実施すること。

(a)プラスチック製使い捨て袋(厚さ50ミクロン以下)の使用量を2019年末までに一人当たり年間90枚、2025年末までに 一人当たり年間40枚に削減

(b)2018年末までにプラスチック製使い捨て袋の有料化

なお、15ミクロン以下のプラスチック製小分け袋は例外として使用が可能。

【第8条a】

European Commissionは、2017年の5月27日までに生分解性プラスチック及びコンポスト化可能なプラスチック袋の認証 ラベル/マークの運用に向けた施行規則を採択すること。また、加盟国は、方針の採択から18ケ月以内に、生分解性プラス チック製の袋が方針に基づいた決定される認証基準によって適切にラベリングされるようにする。

●使い捨てプラスチック製容器・食器禁止

(無い模様)

●オキソデグレダブル袋の規制に向けた取り組み

Directive 94/62/EC on packaging and packaging waste(1994年に採択された包装及び包装廃棄物に関する 指令)の修正案の前文において、「欧州委員会は酸化分解型プラスチック製の使い捨て袋の使用が環境に及ぼす影響を調 査し、欧州議会及びEU理事会に報告し、必要に応じて対策を講じる。」としているほか、サーキュラーエコノミーにおける欧州の プラスチック戦略(European Strategy for Plastics in a Circular Economy)においても施策の一つとして「酸化型プ ラスチックの使用を規制するためのプロセスを開始する」ことが掲げられている。

優遇策

●公共調達におけるバイオベースド製品使用の増加のための15の提言

2016年に開催された第4回欧州バイオエコノミー会議(BioEconomy Utrecht 2016)では、欧州委員会のバイオベース ド製品の公共調達に関する専門家ワーキンググループ(Public Procurement Working Group of the European Commission’s Expert Group for Bio-based Products)によるバイオ製品の公共調達における使用を増加していくた めの15項目の提言がなされている。本提言には、特定の素材・地域・セクターに対象を絞ったキャンペーンの実施、共通の規 格・ラベリングの開発及び普及、アウトリーチの実施、EUの指令の検討などが含まれている。

●バイオベースド製品に関するガイダンス

欧州委員会は、2017年の8月に、調達においてバイオベースド製品の使用を検討する際に参考となる情報を記載した「調達 におけるバイオベースド製品に関するガイダンス(Guidance for bio-based products in procurement)」 を発表してい る 。本ガイダンスは、公共調達に限らず、組織が調達を行う際にバイオベースド製品の購入を検討するにあたり参考となる情報 を記載している。具体的には、バイオベースド製品を使用する理由や対象となる製品カテゴリー、製品カテゴリーごとの参考基 準、バイオベースド製品の使用例等を紹介している。バイオプラスチックに関しては、対象としている製品グループの衛生用品の カテゴリーに「使い捨て用途の生分解性プラスチックバッグ」と記載がある他、園芸用途のカテゴリーにも記載がある。

欧州委員会は、域内市場・産業・起業・中小企業総局のウェブサイト上でバイオベースドプラスチックに関する情報を公開して いることに加え、Biobased In Product Procurementというホームページ 上での情報公開も行っている。現状で品目ごと の情報が公開されているのは、建設・農業分野におけるバイオ由来製品が中心。

規格

●バイオマス成分に関する規格(EN16640:2017)

2017年にCEN Technical Committee 411が制定した規格。ASTM6866と同様に放射性炭素分析による試験を実施 する。

●バイオマス成分に関する規格(EN16785-1)

2015年にCEN Technical Committee 411が制定した規格。EN16640に類似するが、製品中に含まれる酸素、水 素、窒素などの炭素以外のバイオ由来成分も試験対象とする 。固形、液体、気体の製品に適用が可能。

●堆肥化可能性に関する規格(EN13432/EN14995)

堆肥化可能性測定の欧州での共通の基準として、EN13432(包装材)、EN14995(包装材も含む樹脂組成物)が 定められている。本規格では、6か月後には90%以上が生分解(二酸化炭素に分解)されることが基準となっており、生体 毒性、重金属成分の測定も試験の中に含まれている。

認証・ラべリング

●バイオマス成分に関するラベリング

バイオマス成分含有量を示すラベルとして、ドイツの認証機関DIN CERTCOが発行するDIN-Gepruft biobasedやベル ギーの認証機関VINCOTTEが発行するOK biobasedがある。

●堆肥化可能性に関するラベリング

産業コンポスト施設での堆肥可能性を示すラベルとしてドイツの認証機関DIN CERTCOが発行するDIN-Gepruft Industrial Compostableやベルギーの認証機関VINCOTTEが発行するOK Compostがある。

規格・認証・ラベリ ング 政策的措置

イタリア

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内容

'詳細は不明。バイオエコノミー戦略はMinistry for the Economical Developmentの主導で策定されている

●バイオエコノミー戦略

2017年に、バイオエコノミー戦略として、「Bioeconomy in Italy」(BIT) を発表。当該戦略では、現在のバイオ経済を 2030年までに20%増大(現在の2,500億ユーロの取引高から、さらに500億ユーロを増加)、現在185万人の雇用を35 万人増加させることを目指している。

●バイオプラスチックに関する戦略

イタリアでは、バイオプラスチックについての特別な戦略は存在しない 。

●パリ協定とのリンケージ

(無い模様)

規制

●使い捨てプラスチック袋禁止

シングルユースで非生分解性のプラスチック袋は2011年から販売が禁止されている。また、2012年からは、生分解性のシン グルユースバッグ(EN13432に準拠 )と、長期使用が可能な再利用可能バッグのみが許可されることになった(法令 28/2012)。その後2014年には、政令91/2014にて、違反に対して罰則が導入され、規制が強化された 。

●バイオベースド要件の導入

法令123/2017の延長により、2018年1月1日より15 µm未満のプラスチック袋はコンポスタブル(堆肥化可能)でなけれ ばならなくなり(EN13432)、有償で、かつ、40%の最低バイオベース度が設定された。最低バイオベース度は、2019年1 月1日には50%に、2021年1月1日には60%に引き上げられることとなっている。

優遇策

●公共調達の戦略

イタリアでは、「National Action Plan on Green Public Procurement」が策定されており、グリーン公共調達を促進す る手段として、いくつかのラベリングの分類が示されている。第三者機関が認証したISOタイプ1だけでなく、企業が自ら環境配 慮を自己宣言するISOタイプ2についても言及しており、その中では生分解性の宣言(declaration of

bio-degradability)が例示されている 。

バイオ由来素材についても、グリーン公共調達のしくみでサポートすることが関係者に認識されており、バイオエコノミー戦略

「Bioeconomy in Italy」においても、バイオ由来素材に公共調達が重要な役割を果たすことに言及されている。

規格

●コンポスタブル(堆肥化可能性)に関する規格(UNI EN13432:2002)

イタリア規格協会(Ente Nazionale Italiano di Unificazione;UNI)が定める、EN13432に適合したコンポスタブル

(堆肥化可能)製品に関する規格。

認証・ラべリング

●生分解性素材(特にコンポスタブル(堆肥化可能))製品に関する認証

イタリアコンポスト協会(Italian Composting and Biogas Consortium;CIC)が、生分解性素材、特にコンポスタブ ル(堆肥化可能)製品について認証スキームを持っている。2006年から開始されたもので、industrial composting processにおいて、素材がコンポストに変わることを保証するものであり、欧州の規制EN:13432に適合している。

●コンポスト(堆肥)に関するラベリング(CIC Quality Compost Label(CQL))

イタリアコンポスト協会は、コンポスト(堆肥)についても、自主認証プログラムを設定している。2014年末までに、約36のコン ポスト(堆肥化)プラントがプログラムに加盟しており、ラベルが使用可能なコンポスト(堆肥)は、イタリアにおける生産量の 32%を占める。

推計によると、イタリアにおけるバイオプラスチック分野は145社の企業からなり、2012年時点で370百万ユーロの総売上げ規 模となっている。また、2016年に、イタリアのバイオプラスチック生産能力は約150,000トンであり、これは全世界の生産量の 約3-4%となると推計されている

その他 規格・認証・ラベリ

ング

イタリア

実現に向けた施策の概要 バイオプラスチック担当部局

バイオプラスチック政策に関する国家戦略等

政策的措置

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