Type X larva of the suborder Spirurina
18. 横川吸虫
Metagonimus yokogawai
消化管に寄生する吸虫
横川吸虫とは?
• 1911年(明治44年)に、台北帝国大学の横川定教授が台湾
のアユの鰓から新しいメタセルカリアを見つけ、それをイヌ に与えたところ、成虫が得られた。
•
さらに、ヒトからも同じものを確認した。
•
日本全国に広く分布していることが知られた。
消化管に寄生する吸虫
1mm
1患者から、30,462匹駆虫した一部 アユの鱗に寄生するメタセルカリア
横川吸虫の生活史
消化管に寄生する吸虫カワニナが虫卵を食べる
横川吸虫の第1中間宿主
カワニナ
消化管に寄生する吸虫
・ホタルの幼虫の餌
・肺吸虫の第1中間宿主でもある
横川吸虫の第2中間宿主
アユ
消化管に寄生する吸虫
白魚(サケ、マスの仲間)
素魚(ハゼの仲間)
シラウオ
横川吸虫の症状
• 少数寄生の場合
–
無症状のことが多い。
• 多数寄生の場合
–
腹痛、下痢、時に粘血便
• 小児では、成人に比して症状が激しい
消化管に寄生する吸虫
埼玉県衛生研究所での調査
• 2001年および2002年に、各地から入荷した生のシラウオ
を購入
– 約200g入りのパック
– ランダムに100~200尾を抽出
•
シラウオをそのまま板ガラス2枚の間に挟んで圧平し、実 体顕微鏡下で観察
•
検出されたメタセルカリアは、形態観察と計測を行い同定
http://www.pref.saitama.lg.jp/A04/BA30/target/tantou/rinsyou/food-kiseichu/food-kiseichu2/yokogawai.htm
消化管に寄生する吸虫
埼玉県衛生研究所での調査
•
結果
–
生シラウオのメタセルカリア陽性率
• 19パック中15パック(78.9%)
• 総数2,300尾中537尾(23.3%)
• メタセルカリアの寄生率は、産地によって差が認められた。
• 一部を除き運動性が認められ、生存していた
•
結論
– シラウオの生食による横川吸虫症感染の危険性が示唆された。
写真:シラウオにみられる横川吸虫のメタセルカリア
http://www.pref.saitama.lg.jp/A04/BA30/target/tantou/rinsyou/food-kiseichu/food-kiseichu2/yokogawai.htm
消化管に寄生する吸虫
横川吸虫の診断
回虫の受精卵 40-50µm
50-70µm
横川吸虫卵 16-18µm
28-32µm
肝吸虫の虫卵との鑑別が重要
消化管に寄生する吸虫
横川吸虫の治療
“ 吸虫の特効薬” プラジカンテル(商品名:ビリトリシド)
・
1回20mg/kgを1日1~2回
1日 経口投与使用禁忌
‐ 本剤へのアレルギーの前歴
‐ 有鉤のう虫(条虫)症の人
‐ リファンピシンの服用中
消化管に寄生する吸虫
(1錠中に600mg含有)
吸虫の分類 (臨床的な分類)
• 消化管に寄生の吸虫類
–
横川吸虫
• 肝臓に寄生する吸虫類
–
肝吸虫
–
巨大吸虫
–
肝蛭
• 肺組織に寄生する吸虫類
–
ウエステルマン肺吸虫、宮崎肺吸虫
–ベルツ肺吸虫
• 血管に寄生する吸虫類
–
日本住血吸虫、マンソン住血吸虫、ビルハルツ住血吸虫
–ムクドリ住血吸虫
肝臓に寄生する吸虫