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 今まで男女共同参画社会は働く女性のためのものとして捉えられがちでした。しかしなが ら、少子化の進展や共働き世帯の増加などで、今後、育児や介護といった家庭生活における 男性の役割が増加し、これまで当然とされてきた長時間労働等では十分に仕事と家庭を両立 できないことなどからも、男女共同参画を男性の視点から捉えることが求められています。

また、男性は精神面で孤立しやすく、若年層を含め経済、生活問題や勤務問題が背景にある 自殺も多くなっています。人口動態統計による豊島区の自殺者数は、平成21~25年度の5年 間の累計において、女性は123名であるのに対し男性は208名です。男性の自殺者数が際立っ ており、対応が課題となっています。男女が共に仕事と生活を両立できるための長時間労働 の見直しや、男性の心身の健康の促進に取り組む必要があります。

 一方、子どもたちを取りまく環境においては、児童虐待や性的な暴力被害の問題がより顕 在化、深刻化しています。また、インターネットや携帯電話の普及等によりさまざまな情報 が氾濫しています。これらの情報の中には、性別による固定的な役割分担に基づくものや女 性の性的側面を強調したもの、女性への暴力を容認するような表現も見受けられます。この ようなメディアの表現は、私たちの意識や行動に影響を与え性差別の助長につながってしま うこともあります。子どもの頃からメディア・リテラシーの向上や、犯罪やトラブルなどか ら子どもを守るための、家庭、地域、学校、市民団体・NPO等と連携した取組が求められ ます。

 次世代を担う子どもたちが健やかに、そして、個性と能力を発揮できるように育っていけ

るよう、子どもの頃から、自己肯定感をもって、自分も他者も尊重しつつ将来を見通した自

己形成ができるような取組が重要です。

評価指標名 データの根拠 現状値 計画目標

(平成26年度) (平成33年度)

PTA役員(除く会長)に占める 男性の割合

豊島区男女平 等推進センタ ー調べ

15.7% 50%

評価指標名 データの根拠 現状値 計画目標

(平成26年度) (平成33年度)

虐待や養育困難等により対応した件数 豊島区子育て

支援課調べ 464件

・子育て支援の充実により、

虐待等の件数を減らす。

・ネットワークの活用によ り、虐待等の重篤化を防ぐ。

♦年代別自殺者の5年間の累計♦

資料:人口動態統計(平成21年~平成25年)より

資料:「豊島区の社会福祉」(平成27年版)より

資料:警察白書(平成27年)より

♦児童虐待の相談・通報件数の推移♦

♦児童ポルノ事件の被害児童数の推移♦

126 97 98 118 143

104 133 119

135

145 85

46 37

31

67

「イクメン・カジダン・イクジイ写真展」

施策㉓ 男性にとっての男女共同参画の推進

施策㉔ 子どもにとっての男女共同参画の推進 施 策

事業

番号 事業名 事業の内容 所管課 実施

区分

63 両 親 学 級・父 親 対象育児講座に おける意識啓発

父親が参加する両親学級や育児講座で男女共同参 画の意識啓発を行い、男性の家事・育児参加の推 進・啓発を行います。

健康推進課・長崎健康 相談所・子育て支援課 継続

重点

64 中・高 年 の 活 動 支援

定年後の社会参加促進を目的とした各種講座の開 催を通じ、男性の活力を地域に活かせるような取 組を支援します。

地域区民ひろば課・高

齢者福祉課 継続

65 男性の参画を積 極的に促す講座 の展開

家庭・地域における男性の参画を進める講座を企 画し、実施します。開催形態を工夫するなどして、

男性の参画を促進します。

男女平等推進センター

・学習・スポーツ課 継続 重点

66 男性の心身の健

康の推進 男性の心身の健康の問題への対応や、相談窓口の 周知に取り組みます。

区民相談課・高齢者福 祉課・健康推進課・長 崎健康相談所

継続 重点

事業

番号 事業名 事業の内容 所管課 実施

区分

67

人権尊重のため の メ デ ィ ア・リ テラシーの概念 の普及と育成

インターネットや携帯電話の普及により、メディ ア上の性暴力等の有害情報、犯罪やトラブルなど から子どもを守るために、家庭、地域、学校、市 民団体・NPO等と連携した取組を進めていきます。

また、子ども自身がメディアを主体的に読み解く 能力が身につくようメディア・リテラシーの概念 の普及と育成のための啓発を進めます。

防 災 危 機 管 理 課・子 ども課・指導課 継続

68 学校における性 教育の充実

学習指導要領に基づき、発達段階に応じた性に関 する正しい知識やエイズ等をはじめとする性感染 症の問題について理解させると同時に、生命尊重 の精神に根ざした行動がとれるよう指導を充実さ せます。

健 康 推 進 課・長 崎 健 康相談所・指導課 継続

69 子どもの虐待防 止のための取組 の推進

「要保護児童等対策協議会」を設置し、子どもの 虐待防止に関する関係機関相互の連携の強化を図 ります。また、子どもの虐待の相談・通告を受け、

虐待の未然防止・早期発見及び被虐待児童の救済 を行います。

子育て支援課(健康推 進 課・長 崎 健 康 相 談 所・子 ど も 課・保 育 課・指導課)

継続

70

ライフコースを 見通した総合的 なキャリア教育 の推進

次代を担う子どもたちが個性と能力を発揮し、将 来の夢や希望が実現できるように育っていくため、

子どもの頃から、男女共同参画の理解を深め、将 来を見通した自己形成ができるよう取組を進めます。

指導課 継続

 高齢化の進展や非正規雇用の拡大、ひとり親家庭の増加といった中で、生活上の困難に陥 りやすい女性が増えています。

 女性の働き方は、結婚・出産・育児等のため就業が中断され、再就職しても非正規雇用が 多く就業年数も短い傾向にあるため、高齢期における年金等の収入も少なくなりがちです。

女性は「女性であること」の生きづらさに加え、障害や高齢、経済的困窮等複合的な困難を 抱えやすいことに留意し、子どものころから将来を見通した自己形成を進めることにより、

多様なライフスタイルを選択でき、自分らしく生きられるよう支援が求められています。

 一方、高齢の単身男性が地域から孤立する場合も少なくなく、今後、高齢者単身世帯が主 流になる社会においては、地域の支えあいのもとで孤立を防ぎ、病気・災害時の支援はもち ろんのこと、日常生活における手助けが得られるような地域社会づくりが重要です。

 また、性的指向や性同一性障害などを理由として困難な状況におかれている場合や女性で あることで複合的に困難な状況に置かれている場合については、人権尊重の視点からの配慮 が必要です。

 さらに、障害者差別解消法の施行に伴い、ジェンダー

の違いによる課題等にも配慮した「障 害を理由とする差別的取扱いの禁止」や「合理的配慮の提供」に向けた取組を充実させる必 要があります。

重点課題 (11) 高齢者、障害者など様々な困難を抱える人々が