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4   商品グループ別商品情報モデルの調査研究

ここでは商品属性の設計で報告した記述様式で実際に商品情報を記述表現するためには どんな準備が必要かを述べる。ここの議論の間口を広げるために、また調査・検討の単位を 明確にするためにこの用途に絞った商品グループの検討から慎重に行った。

従ってどの商品も検討の題材としたのは各業界でも標準として使われ(ようとし)てい るものであるため、その有為性についての議論のベースになりうると考える。

商品)、家具・ホームファッション商品を中心に分類を行なった。また、同時に商品特性上 在庫・保存に特殊な事情を持つ生鮮商品や商品管理上個品管理の概念が必要な宝飾品、納品 時に配送・組立てといった別の行程を必要とするビッグチケット(家電商品と家具)などを 加えて検討に深みを与えた。

4.1.1.2 非物流商品

一方、ECの世界ならではの商品群としてオンラインビジネスたる商品群がここに存在 する。どの商品もこの形態での取引の歴史が浅く業界団体はおろかビジネスプロセスすら未 整備なものが多い。従って今回の検討内容がそのまま商品群の性格を表わしきれているかに 付いては疑問なしとはしないが、敢えてここでは検討対象とした。商品の性格としては、ま ずオンライン上で役務の完了を見るか否かを分別し、これにより権利商品・オンライン情報 商品と区別し、さらにオンライン情報商品を内容によりコンテンツとサービスとに分類した。

4.1.1.3 中古商品

さらに本調査・検討にとってひとつの方向となる複合商品的な意味合いを包含している と思われる性格を持つのが中古商品である。かつて新品で上記のいずれかに分類されていた 商品が人の手を経て新たな商品として再流通する。ここで新たな属性が付加した商品として 生まれ変わっているのである。ここではある程度のビジネス規模を持ち、かつインターネッ ト通販の対象になり易いものとして、中古車・古書・中古パソコンを選び出し検討を加えた。

4.1.2 スキーマ定義

4.1.2.1 スキーマ定義単位の考え方

2.商品属性の設計で述べたスキーマ定義はどのような単位で行うのが良いのだろうか。

まずひとつの考え方はどんな業界のどんな商品であろうと適用可能なスキーマ定義をひと つ作ってしまえば良い、と言う考え方。そしてもうひとつは各業界毎の独自性、国際性など を考慮するといろいろな単位でスキーマ定義が行われる可能性があり、ここはどんなスキー マ定義のセットがやってこようと対応可能な枠組みを作っておこうという考え方。

というふたつの正反対な考え方が存在しうる。もちろん前者のようなオールマイティな スキーマ定義が出来るに越したことはない。が、実現するまでのプロセスと完成した後全体 を管理・維持していく手間を考えるとそれだけが実在可能な窮屈な仕組みを考えるよりはむ

しろ後者、即ち種々のスキーマ定義が存在しうる中のひとつに前者のオールマイティなスキ ーマ定義も理屈上は存在し、普及戦略上重要な役割を果たしうる。というほうが現実的な検 討が可能と言う判断から当作業部会での検討は種々のスキーマ定義が混在可能である枠組 みを前提に議論を進めることにする。

4.1.2.2 スキーマ定義の種類

それでは次にどんな種類のスキーマ定義が作られ、利用されていくのであろうか。以下 に示すように幾つかの切り口がありそうなことは確かである。本来であれば、それぞれの切 り口で実例に照らしながらスキーマ定義および商品属性情報の標準化表現を思考錯誤する ことが望ましいが、検討工数の制限により今回の提案では4.1.1商品グループ毎(=業 界毎)のみをキーとして消費者ECには典型的と思われる3つの商品分類に関しスキーマ定 義と商品属性情報の標準化表現提案のための作業を行なった。

(1) 商品分類毎のスキーマ定義

本レポート冒頭で述べたように消費者ECの取引場面と言うのは商品が生産・流通 していくプロセスの総仕上げの場面であり、これ以前の特定の業者間の取引に関する EDI活動は商品が属する業界毎に行われてきた経緯がある。そこでの標準を利用し たりこちらからの提案を普及させたりする為にはこちらの検討単位もEDI導入単位 で行なったほうが実情に叶う可能性が高いと言う判断に基づき、スキーマ定義の単位 も商品分類=業界単位でおこなうことにする。

(2) 定義者の違いによるスキーマ定義

モールで消費者に提供される商品情報にはいろいろな属性情報が提供されうる。例 えば、

① 商品基本情報

そのものが独自に持っている特徴を表す属性 定義者:メーカー

② 商品評価情報

商品自身に関する評価を第三者が表したもの 定義者:メーカー、流通業者以外の第三者

③ 取引情報

商品を販売するにあたり卸・小売りなどの流通業者がそのお互いの取引過程で付 加したもの

定義者:流通業者

④ 決済情報

決済に当たり商品毎に取引条件をセットする場合 定義者:クレジット会社、小売業者

⑤ 小売業特有情報

店頭で消費者に勧める上での情報 定義者:小売業者

⑥ 消費者情報

商品を元にした消費者への訴求提案、購入特典など 定義者:メーカー、

などがそれぞれ独自に定義されたものの集合体として該当する商品属性情報は形 成されているはずである。

ドキュメント内 商品属性情報標準化に関する調査報告書 (ページ 50-54)