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1. 類似商品・役務審査基準 を巡る現状について

1) 類似商品・役務審査基準 の概要 位置付け

)商標法 第4条第1項第 11 号を した 録要件において商品の 類似 を規定している 判例 商品の 類似 について 商品自体 取引上誤認混同の虞 あ る う に 判定 べ もの く そ の商品 通常同一営業主に 製造又

販売さ ている等の事情に そ の商品に同一又 類似の商標を使用 る

同一営業主の製造又 販売に る商品 誤認さ る虞 ある 認 る関係にある場 合に た え 商品自体 互いに誤認混同を生 る虞 いもの あ ても 類似の商 品にあたる 解 るの 相当 ある

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している

)特許庁の審査基準 商品の 類似 について 基本的に 生産部門 販売部 門 原材料 用途又 需要者の範囲等 一致 る 完成品 部品の関係にある を 総合的に判断 べ もの している 実際の審査 原則 して類似基準に 判断 さ ている

類似基準 商標法施行規則第 条の 表に例示さ ている商品及び役務を類似 る商 品又 役務 にグル ピングしたもの ある 同一グル プ 以 類似群 いう ) の商品又 役務に 共通のコ ド 以 類似群コ ド いう ) 付与さ 当該コ

ド 商標検索のキ して用い る 同一のグル プ さ た商品又 役務 原則 して 互いに類似商品又 類似役務 ある 推定さ て審査さ る た し 推定 ある 個 事情の 商品又 役務の類否を審査 る場合や 商取引 経済界等の 実情に変動 あ た場合等に 類似基準において 類似 推定したもの あ ても 非 類似 判断さ る場合や その逆もあ 得る )

また 類似基準 広く公表さ てお その類似群コ ドを利用した商標検索も 特 許電子図書館 IPDL)等を通 て何人も無料 の利用 可能 てお 出願人等

出願前に行う先行 録商標の調査等に利用さ ている

このた 類似基準 特許庁の審査 く 出願人等 出願前に行う先行 録 商標の調査に る自己の出願の予見可能性の確保 いう観点 も 重要 役割を担 て いる いえる

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最判昭和36 月 27 日 最高裁ホ ムペ 昭和 33 年 オ)第 110『号 橘正宗事件

)類似基準 行政庁 ある特許庁 審査官の判断の統一のた の取 決 して作 成したもの ある

裁判所の判決 類似基準について 商標審査官の主観を排して商品類否の判定を統 一し つ 商標出願人の便宜を図るた 特許庁に て設け た基準 ある 指定 商品 しての商品の類否 る基準の規定如何に わ 取引事情の推移に伴 て変遷 るもの ある

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また いわゆる審査基準 特許庁における商標 録出願 審査事務の便宜 統一のた 定 た内規に過 法規 しての効力を有 る 解 べ 根拠 い 仮に審決 類似商品審査基準に違反していても 違法 ある い え いこ 明 ある

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判示している

) 類似基準 の見直しの要請

商取引や経済界等の実情 時代 もに推移 るもの ある 類似商品の基本的 グ ル ピング 昭和3『 年の日本独自の商品区分を採用していた当時以来 抜本的 見直 し さ いままに ている 役務についても平成4年のサ ビスマ 制度導入以来 抜本的 見直し さ てい い )

し し その後の商取引や経済界において 産業構造の変化 技術革新 商品・役務 の多種多様化等において ま るしい進展・変化 あ 当該基準 定 る商品・役務の 類似関係について現在の商取引や経済の実情に適合させるこ 求 ている この 点 産業構造審議会知的財産政策部会商標制度小委員会の報告書 商標制度の在 方につ いて 平成 18 年 月) 現行の審査において 商品又 役務の類否判断 類似商 品・役務審査基準 に沿 て行わ てお 同基準において定 た商品又 役務の類 似範囲に含ま るもの 原則 して 互いに類似商品又 類似役務 ある 推定さ て いる このた 審査官の審査を補完し 取引の実情に合わせて 適 類否判断を確 保 るた に こうした基準を経済の実態に合致したもの るこ 必要 あ 今 後 必要 見直しを行う方向 検討 べ ある 考え る しているほ 2006 年以降の知的財産推進計画においても 取引の実情を反映 るた の見直し 指摘さ て いる

このた 類似基準について 現在の取引の実情に適合させるた の見直し 課題 ている

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最判昭和『2年 日 取消集 昭和『2年)『63頁 特許庁 昭和38年 オ)第『69号・第『70号 玉乃 事件

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東京高判昭和『6年11月2』日 取消集 昭和『6年) 特許庁 昭和『3年 )第180号 別I(TOR事件

. 類似基準に対 る出願人等のユ ザ の評価 意見等について

1) 評価 意見等の現況

類似基準 特許庁の審査官の判断の統一のた の内規 あるこ を踏まえ 同基準 の最大のユ ザ 特許庁 ある 同基準 公表さ さ に そ に基 く商標検 索 出願人等をして可能 し 先行 録商標の調査等に広く利用さ ている状況の

出願人等のユ ザ に ても極 て重要 もの ている

こ 出願人等のユ ザ に対 るアン トにおいても 回答者数 『『』)の実に約 90% 先行商標調査や拒絶理由の解消方法の検討等に類似基準 必要 回答している

そこ 本調査研究委員会 出願件数 上位 あ

商取引の状況等も異 る 思わ る電機業界 食品業界の各団体の委員に ユ ザ しての立場 の類似基準に 対 る現状の認識や意見を伺 た その概要 次の お ある

)電機業界 の意見

) 類似基準に 以 の お メリットも いわけ い 商標 録出願 前 商標 録後に至るい の場合においても 出願人 特許庁 共有 る審査基準 存在 るこ に るメリット 大 く 類似基準 必要 ある

商標 録出願前

類似 る商品・役務 類型化さ 画一的に判断 るこ に 商標 録出願前の 先行商標調査において商品又 役務の類否判断 容易 るの 迅速 調査 可能に る もに 録可否の予見可能性 ある いうメリット ある

た し 現行の類似基準に 個 の類似群に関 る考え方や基準 示さ てい いた 新た 商品・役務 生 た場合にい の類似群に属 る の判断 困難 場合 あ る

商標 録出願後 録前

市場における商品・役務の誤認混同の可能性 審査において 画一的に処理さ るこ 妥当 あ 商標権の安定性に ても重要 ある 審査毎に判断 異 るこ

特許行政年次報告書 2008年版 統計・資料編 国際分類 『』の区分に変更さ た国際分類第8版の 第1位を第9類 理化学・配電・電気通信機器等) 位を第30類 ,調味料,菓子等) てい

可能 限 排除さ るべ ある 類似基準 審査における商品又 役務の類否判断 画一的に行わ るこ を可能 るメリット あ 審査期間の短縮化にも資 る

お 個 のいわゆる 単品 の商品の類否判断についても画一的 る メリットを 伴う こ メリットの副作用 あ て 許容範囲 る意見 多い

商標 録後

行政 司法における判断 異 るこ ある しても 類似 る商品・役務 類型化さ ているこ に 自己の商標権に対 る第三者に る侵害又 第三者の商標権に対 る自己の商標の侵害について一定の予見可能性 あ 判断の参考 る

) 現行の類似基準に 個 の類似群に関 る考え方や基準 示さ てい い 結果 して基準に掲載さ たグル ピングに対して そ 自体に大 違和感 ある いう も 昨今の取引の実情に合致させるた 以 の問題点についてチュ ニングや アップ ト 必要 思わ る

例示商品・役務に関 る要望等

現行の類似基準上の商品・役務の表示 出願人 意図した商品又 役務 審査官 理解している商品又 役務 合致しているの 疑義 生 る懸念 あるものもある

特に 現在 製造・販売の数 ・金 もに多い 思わ 一般的に流通して いる いい たい商品 も例示に残 ているもの ある一方 主流 ている商品 も例示さ てい いもの ある さ に 商品自体 現在も存在 る あ う 一般 の人 その名称を見て如何 る商品 ある 判 市場 もその う 呼び方をさ るこ 少 く ている 思わ る商品について 現在通用している名称への変更を 検討 べ ある

類似群に関 る要望等

現在の業態や取引実情 異 るもの あるの そ について 業態や取引実情に応 て類似群の分割や他の類似群への移行の検討の要望 ある た し 他方 類似群単 位 の統合についての要望 い

また 他類間類似について その範囲 広範に亘 ている 関連性 薄く 相互に 類似 るこ 必 しも妥当 いものを相互に非類似 して整理し 他類間類似を減

方向 検討 る必要 ある

お 備考類似 必要 考える 審査においても類否判断を べ 否 について 備考類似に関 る異議や無効審判の件数及び当該異議・無効審判 の結論を踏まえて検討

べ ある

包括概念表示に関 る要望等

類似基準について 特許庁に て英語訳 公表さ ている いわゆる包括概念表示 の英語訳について 外国出願において 実際の商品又 役務の範囲を適 に表してい い 漠然 している等 る拒絶理由 通知さ るこ あるの 包括概念表示自体を 含 て見直し 必要 思わ る

また 包括概念表示に係る類似群 分割 変更さ た場合に 従前の包括概念表示 混同を招くこ い う 措置 必要 ある

)改正後の類似基準の導入に当た て 出願人の商標の使用範囲や指定の範囲に関 る意図 出願時に定まるもの あるこ 類似基準のメリット 画一的 審査を可能 るこ に る予見可能性にあるこ を踏まえ 出願日を基準に改正後の類似基準を適用 して欲しい

)食品業界 の意見

類似基準の利用状況 以 の お ある

総 て 商品又 役務の類否の判断 容易 つ統一的に行うこ るの ユ ザ に て大変有益 ある 一方 一部にビ ネス上混同のおそ 低い 思わ る ものま 類似 さ ている ス あ その場合 商標採択の範囲を狭 てしまう いう問題 ある 加えて 類似群の範囲や考え方 分 にくいの 理解しや い基 準への改正 望ま る

) 調査時

商標調査を行うに当た て 対象 る商品の類似範囲 ある調査範囲を決 る指針 して類似基準やそ に基 く類似群コ ド 活用さ 企業担当者の多く 自社の取扱 商品に関係 る対応表を作成している こ に て 商標調査の負担 軽減さ 迅速

調査 可能 ている 特許庁 出願人の共通のル ル ある 他人の同一又 類似の 録商標に係る指定商品に 同一の類似群コ ド 付さ た商品 含ま てい け

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