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株式会社ジャパンエナジー殿訪問インタビュー調査報告

ドキュメント内 PEFC 1 6 PEFC % CO FC FC 36 LHV 10 FC 1 DSS 8 8.5kW FC 342 (ページ 47-55)

訪問日時 平成19年9月21日(金)10:00 〜 12:00 場  所 株式会社ジャパンエナジー 本社

応対者 事業開発部 

1.事業概要

(1) 事業概要

①  当社は,新日鉱グループの中核企業である。新日鉱グループは,持ち株会社の新日 鉱ホールディングス,およびコア事業会社である当社ならびに銅を主体とした金属事 業を行っている日鉱金属を中心とした企業グループである。

②  当社の事業内容としては,石油資源開発,石油精製,石油製品販売をはじめ,LPガ ス,潤滑油,石油化学まで,幅広い分野を川上から川下までグループとしてトータル に展開している。メインは石油精製と石油製品の販売である。石油化学では,石油精 製から得られる芳香族系石油化学製品,ノルマルパラフィンを中心とした石油化学製 品などの生産・販売を行っている。

③  創業は1905 年(日本鉱業),2003 年に金属事業(日鉱金属)と分離して当社は設 立された。1992年に石油製品販売会社であった共同石油と合併し,1993年にジャパ ンエナジーに改称した経緯がある。このときからJOMOブランドがスタートした。

④  資本金は 480 億円,従業員数約 2700 人,わが国における石油製品の販売シェアは

10%強程度である。JOMO サービスステーション(SS)は,日本全体約 45,000箇

所のうち,3,700箇所程度であり,全国に展開している。

⑤ LPGの卸売は国内で7%のシェアを占め,石油精製からが4割弱,中東等からの輸 入が6割強である。LPGは特約店に卸し,特約店を通じて一般家庭に販売している。

⑥  現在,石油価格の高騰や石油需要の落ち込みに対応した中長期的な取り組みの一つ として,石油のノーブルユースを目指し,約 700 億円を投資し,鹿島製油所におい てアジアで堅調なパラキシレン等アロマ系製品の製造装置の建設を行う,石油化学製 品増産プロジェクトを推進している。

⑦ 2006年6月,新日本石油(株)との間で,広範囲な分野(上流,精製,物流,燃料 電池,技術開発)における業務提携を行うことで合意した。

(2) 水素・燃料電池に関する取り組み概要

① NEFの定置用燃料電池大規模実証事業に平成17年度の開始当初から参画し,現在も 引き続き,積極的に参画している。

②  当年(2007年)7月9日より,JHFCプロジェクトの一環として,大陽日酸㈱とバブ コック日立㈱と共同で,当社船橋油槽所において,移動式水素ステーションの運用を 開始した。

2.バイオガソリンに関する取り組みについて

①  バイオ燃料への取り組みについては,石油連盟を中心に石油元売各社と共同でバイオ エタノールから合成されるETBEを7%混入したバイオガソリンを,今年は石油会社 全体で関東圏を中心に50箇所のSSで試験販売を開始した。来年度には100箇所,再 来年には1,000箇所のSSに拡張していく構想である。

② ETBEは,バイオマス燃料供給有限責任事業組合がフランスの国営企業から調達し,

新日石の根岸製油所でブレンドして,各社のSSに輸送している。

③ 2010年には,業界目標として,バイオ由来燃料を21万kl(石油換算)調達・販売す るのが目標である。

④  エタノールをガソリンに直接混入する方式は,混合燃料に水が混ざると水がエタノー ルを吸収して相分離が生じ,ガソリンの品質を保証するのが難しいこと。また,エタ ノールの混入によって蒸気圧が上がるため,蒸気圧を落としたガソリンを製造する必 要があり,これには現状流通しているガソリンとは別の物流系統が必要となること。

さらにエタノールはゴムなどを膨潤させるため,それに対する設備が必要となること 等から多くの費用が必要となる。一方,ETBEは既存の流通設備が使用可能なため,

業界としては,ETBE方式を推進している。

⑤ ETBEは,現在,発がん性等に関する問題を検証中である。来年度にその結果が出る 予定であり,その成り行きに注目している。現在の実証事業では,地下水への混入な どが生じないように監視を行いながら実施しているところである。

3.定置用 FC システムに関する取り組み

(1) 定置用PEFCシステム

①  定置用PEFCに関する取り組みとしては,平成15年度のNEFの定置用燃料電池実 証研究に参加し,秋田県男鹿市に場所を提供し,丸紅を通じてプラグパワー製の5kW システムをNEFが調達し,実証試験を行ったのが最初である。その後,平成16年度 に自社事業として2箇所において東芝製FCシステムの実証試験を実施した。いずれ も燃料はLPGである。

②  こうして設置からメンテナンスまでのノウハウを習得しながら,平成 17 年度より NEFの定置用燃料電池大規模実証事業に参画した。平成17年度に30台,平成18年 度に40台,平成19年度には34台を計画している。今年度までで累計100台を超え る水準となる。燃料は全て LPG である。昨年度までの実証機は,全て東芝燃料電池 システム製であり,今年度については,昨年度から新日石と業務提携を行ったことに より,34台中,16台については,新日石が三洋電機と共同開発したLPG用システム を導入する。残りの18台は東芝燃料電池システム製のLPG用システムである。

③  トラブルへの対応としては,当社独自の遠隔監視システムを用いている。運転状況の モニタリングシステムによる運転データの常時チェックと,コールセンター機能によ り 24 時間体制で顧客からのクレームを受け付けている。クレームがあった場合には 必要に応じてFCメーカや貯湯槽メーカに連絡して対応する等の体制をとっている。

④  新日石のFCシステムでは,新日石の体制を使わせていただく予定である。

⑤  価格目標としては,来年度に 1 台 120 万円としているが,見通しとしては,現状が 400〜500万円であり,2008年度において200万円を切ることを期待している。

⑥  大規模実証が終了する 2009 年度以降は,太陽光発電と似た補助金事業の創設を要望 したいと考えている。出来るだけ早い段階でシステム価格を 50〜60 万円にしなけれ ば,他の高効率機器との競争に勝てないと考えている。

⑦  設置費用も,当面はエコウィル並みの 30 万円以下を目標にしている。大規模実証初 年度には170kgあったシステム重量も現在は100kg強であり,来年度には100kgを 下回ることを期待している。重量を含めハンドリング性を高め,さらに基礎工事を速 く安くできるようにするなど,設置コストの削減を進めている。

(2) 灯油改質システムの開発について

①  当社独自の研究開発として灯油の脱硫・改質システムの開発を行っている。当面は固 体酸化物形燃料電池(SOFC)への適用を念頭に置き,開発を進めている。

②  現在は,1kW級でSOFCシステムを開発中であるが,10kW級の業務用も視野に入 れている。例えば,初期導入としてコンビニなどでの業務用の経験を積むことが有効 であると考えている。

③ SOFCシステムの発電効率としては,灯油用のためガスよりも不利な点もあるが,改 質器の効率を含め40%(HHV)以上を目標としている。

4.自動車用水素供給ステーションに関する取り組み状況

(1) JHFC船橋ステーションについて

① JHFC1 のときから当社として参入の希望を持っていたが,これまではその機会が無

かった。平成18年3月に秦野の出光のステーションがNEDOによる水素安全利用等 基盤技術開発で千葉県市原市に移り,ここから横浜を繋ぐ湾岸部にステーションが欲 しいということ,また青梅の移動式ステーションを稼働率向上が期待できる場所に移 動したいということで,(財)エンジニアリング振興協会から相談があった。そこで,

当社の船橋油槽所をベース基地として提案し,そこに移設設置することとなった。

②  昨年末から何回かテスト運用を行い,正式に官庁申請の手続きが終了したのが6月末 であり,7月9日に大陽日酸㈱とバブコック日立㈱と共同で,当社船橋油槽所におい て,移動式水素ステーションの運用を開始することとなった。

③  青梅ステーションでは改質器で水素を製造していたが,ここでは20MPa の水素ボン ベをおいて,車上コンプレッサにより蓄ガス器に補充していくという体制で運用して いる。水素は市販のカードルから供給している。(図XV-1)

④  大陽日酸とバブコック日立との役割分担については,イベントでの運用とハードのメ ンテナンスは大陽日酸の役割であり,船橋での運用と日常管理は当社の役割である。

バブコック日立には,過去の運用経験を活かして全体プロジェクトに対するサポート をお願いしている。

⑤  水素の充填量としては,イベントでの供給量が多いと想定している。当面は東京モー ターショーの試乗会での水素供給が大きな量となる。運営方針として,おおむね年間 の半分はイベントでの利用,半分は船橋での運用ができればと考えている。

図  XV-1  JHFC 船橋水素ステーションの構成と仕様 

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