第 8 章
8.2 材料および方法
8.2.1 弱 酸 性 次 亜 塩 素 酸 水 溶 液 の 調 製
弱 酸 性 次 亜 塩 素 酸 水 溶 液 の 調 製 は 3 .2.1と 同 様 の 方 法 で 有 効 塩 素 濃 度 30 ~ 200 ppm, pH 5. 8~ 6.2 に 調 製 し た 。 p Hお よ び 有 効 塩 素 濃 度 も 3.2 .1と 同 一 の 方 法 で 測 定 し た 。 な お , 弱 酸 性 次 亜 塩 素 酸 水 溶 液 の 噴 霧 条 件 に つ い て は 有 効 塩 素 濃 度 , 噴 霧 量 お よ び 噴 霧 時 間 よ り 単 位 容 積 あ た り の 濃 度 時 間 積 (mg/m3・ h) を 求 め , 評 価 し た 。
8.2.2 弱 酸 性 次 亜 塩 素 酸 水 溶 液 の 噴 霧 に よ る 付 着 S.aureus に 対 す る 殺 菌 試 験
供 試 微 生 物 は Staphylococus aureus FDA209 P( 以 下 S.aureus と 略 す ) を 用 い た 。実 験 に あ た っ て は ,Plate-Co unt-Ag ar(MERCK)に S.aureus を 塗 布 し , 37℃ で 24 時 間 培 養 し た 後 ,コ ロ ニ ー を 平 板 か ら 採 取 し 滅 菌 精 製 水 に 懸 濁 し た も の を 菌 懸 濁 液 と し た 。
Fig.8-1 に 本 実 験 で 使 用 し た 実 験 用 ブ ー ス ( 容 積 0 .3 m3) を 示 す 。 菌 懸 濁
液 を 直 径 9 0 mm の 滅 菌 ガ ラ ス シ ャ ー レ 上 に 107 CFU/pl ate と な る よ う 薄 く 塗 布 し 風 乾 さ せ た も の を ビ ニ ー ル ブ ー ス 内 の 5 地 点 に 設 置 し た 。 ビ ニ ー ル ブ ー ス 内 で 有 効 塩 素 濃 度 3 0~ 200 ppm の 弱 酸 性 次 亜 塩 素 酸 水 溶 液 を 超 音 波 式 噴 霧 装 置 MicroFog ger300 (( 株 ) エ イ チ ・エ ス ・ピ ー )) を 用 い て 一 定 時 間 噴 霧 を 行 っ た 。 な お , Micro Fogger300 の 噴 霧 量 は 50 mL/h で あ っ た 。
殺 菌 効 果 の 評 価 に 当 た っ て は 噴 霧 前 後 の ガ ラ ス シ ャ ー レ 表 面 の S.aureus を 標 準 寒 天 ス タ ン プ 培 地 (日 水 製 薬 )に て 採 取 し , 37 ℃ , 48 時 間 培 養 し た 後 生 菌 数 を 測 定 し た 。 5 地 点 の 生 菌 数 の 平 均 値 を 求 め , 噴 霧 前 の 生 菌 数 に 対 す る 噴 霧 後 の 生 菌 数 の 割 合 を 残 存 率 と し て 評 価 し た 。
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8.2.3 弱 酸 性 次 亜 塩 素 酸 水 溶 液 の 噴 霧 に よ る 卵 殻 表 面 の 一 般 生 菌 に 対 す る 殺 菌 試 験
種 卵 は チ ャ ン キ ー 純 系 種 の も の を 用 い た 。 実 験 に あ た っ て は , 鶏 舎 よ り 採 取 し た 種 卵 の 卵 殻 表 面 を 滅 菌 綿 棒 で ふ き 取 り , 標 準 寒 天 培 地 で 37 ℃ , 24 時 間 培 養 し , 出 現 し た コ ロ ニ ー を 平 板 か ら ラ ン ダ ム に 採 取 し 生 理 食 塩 水 に 懸 濁 し た も の を 菌 懸 濁 液 と し た 。 種 卵 を 菌 懸 濁 液 に 浸 漬 し た 後 , 風 乾 さ せ た も の を 試 験 卵 と し て 実 験 に 供 し た 。
実 験 用 ブ ー ス ( 容 積 0 .3 m3) 内 の 5 地 点 に 試 験 卵 を 設 置 し た 。 有 効 塩 素 濃 度 30~ 200p pm の 弱 酸 性 次 亜 塩 素 酸 水 溶 液 を 噴 霧 装 置 MicroFogg er600((株 )エ イ チ ・ エ ス ・ ピ ー )) を 用 い て 一 定 時 間 噴 霧 を 行 っ た 。 な お , Mic roFogger600 の 噴 霧 量 は 80 mL/h で あ っ た 。
殺 菌 効 果 の 評 価 に 当 た っ て は , 噴 霧 前 後 の 試 験 卵 の 表 面 を 滅 菌 綿 棒 を 用 い て 卵 全 周 を ふ き 取 っ た も の を 滅 菌 生 理 食 塩 水 に 懸 濁 し , 適 宜 滅 菌 生 理 食 塩 水 で 10 倍 希 釈 し た も の を 標 準 寒 天 培 地 に 平 板 塗 抹 し た 。 3 7 ℃ , 4 8 時 間 培 養 し た 後 生 菌 数 を 測 定 し , 5 地 点 の 生 菌 数 の 平 均 値 を 求 め , 噴 霧 前 の 生 菌 数 に 対 す る 噴 霧 後 の 生 菌 数 の 割 合 を 残 存 率 と し て 評 価 し た 。
8.2.4 種 鶏 場 に お け る 弱 酸 性 次 亜 塩 素 酸 水 溶 液 噴 霧 に よ る 種 卵 消 毒 実 用 試 験 は 種 鶏 場 の 種 卵 燻 蒸 室 に て 行 っ た 。Fig.6-2,Pic.6-1 に 燻 蒸 室 内 の 配 置 図 お よ び 写 真 を 示 す 。 容 積 24 m3の 燻 蒸 室 に 168~ 184 8 個 の 種 卵 を 詰 め た ワ ゴ ン ,攪 拌 扇 4 台 お よ び ポ ー タ ブ ル 式 噴 霧 装 置 (( 株 )エ イ チ・エ ス・ピ ー 製 Trans F ogger) 2 台 を 設 置 し た 。 噴 霧 は 弱 酸 性 次 亜 塩 素 酸 水 溶 液 (有 効 塩 素 濃 度 200 p pm,pH 6.0~ 6.5)を 噴 霧 量 57 0 mL/h の 条 件 で 90 分 間 行 っ た 。
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殺 菌 効 果 の 評 価 に あ た っ て は , 噴 霧 開 始 前 お よ び 噴 霧 開 始 後 の ワ ゴ ン か ら 種 卵 を 10 個 ず つ 採 取 し ,滅 菌 綿 棒 を 用 い て 卵 全 周 を ふ き 取 っ た も の を 滅 菌 生 理 食 塩 水 に 懸 濁 し ,適 宜 滅 菌 生 理 食 塩 水 で 1 0 倍 希 釈 し た も の を 標 準 寒 天 培 地 に 平 板 塗 抹 し , 37 ℃ , 48 時 間 培 養 し た 後 生 菌 数 を 測 定 し , 噴 霧 前 の 生 菌 数 に 対 す る 噴 霧 後 の 生 菌 数 の 割 合 を 算 出 し た 。 ま た , 消 毒 し た 種 卵 の 孵 化 率 に つ い て も 検 討 を 行 っ た 。
対 照 と し て , 同 燻 蒸 室 で パ ラ ホ ル ム ア ル デ ヒ ド 10 g/m3 の 条 件 で ホ ル マ リ ン 燻 蒸 を 20 分 間 行 っ た 後 , 70 分 換 気 を 行 い , 殺 菌 効 果 お よ び 孵 化 率 に つ い て 比 較 し た 。