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本論の構成、及び用語の整理と表記の統一

本論では、幼稚園で勤務する教師もしくは元教師に対する調査を行い、そのデータに基づ いて論述を展開する。そこで、本節では、各調査の内容について説明すると共に、論文全体 の構成を示す。

Ⅰ.本論で扱うデータ

1.岡山県内の公立・私立幼稚園で勤務する教師に対する質問紙調査

岡山県内の公立・私立幼稚園で勤務する教師に対する質問紙調査を行った。そのデータは、

本論における第2章第1・2節、第3章第1節、第4章第1・3節、第5章第1節で使用し ている。

(1)協力者・方法・期間・倫理的配慮

岡山県内の全ての公立幼稚園及び私立幼稚園(304園)に対し、無記名の自記式質問紙用 紙を園ごとに郵送した。園長及び幼稚園教諭に向けた協力依頼文と返信用封筒を同封し、質 問紙の配布、記入、回収を依頼した。調査期間は、20XX年8月11日~9月4日である。

質問紙の回収率は56.3%(304園配布、171園回収)で、842名分の調査用紙を回収した。

このうち、著しく回答に不備がある者を除く160園668名を分析対象とした(有効回答率

79.3%)。分析対象者の属性としては、回答者の性別が男性4%と女性96%、年齢の平均が

34.2歳(標準偏差11.3)、保育経験年数の平均が11.3年(標準偏差9.7)であった。そこか ら各質問項目ごとに、欠損値等の回答不備を除いたデータを分析対象とした。質問項目は、

本論の末尾に添付している質問紙の通りである。調査の倫理的配慮として、質問紙は無記名 のため個人が特定されたり、園や外部に漏洩する懸念は一切ないこと、回収した質問紙は厳 重に保管し、結果は目的以外には使用しないこと、研究終了後は調査用紙及びデータを速や かに破棄することを文書にて説明した。

(2)質問紙の構成

質問紙においては、回答は無記名とし、属性を問う質問として、回答者の性別、年齢、保 育経験年数、役職、勤務園(公立幼稚園・私立幼稚園・公立認定こども園・私立認定こども 園のいずれか)、雇用形態(正規・パート・臨時・その他のいずれか)、担当学級(何歳児学 級の担当であるか、担任・副担任・フリー・その他のいずれであるか)について尋ねた。そ

第1章 第3節

- 49 - して、次に示す10項目について尋ねた。

「1. 次の文に続けて、思い浮かんだことを自由にお書きください」の質問は、さらに「テ ィーム保育とは…」「私の考えるティーム保育に不可欠な条件は…」の各項目について尋ね るもので、ティーム保育の概念や成立条件について質問した。自由記述による回答を求めた。

「2. あなたの園では、どのような形態のティーム保育が行われていますか?あなたが認 識する範囲で、簡単に教えてください」の質問は、園内で展開されているティーム保育の形 態を尋ねるものである。自由記述による回答を求めた。

「3. 0~100 までの得点で自己評価し、ご記入ください」の質問は、さらに「あなた自身 のこれまでのティーム保育経験度は?」「あなた自身の他教師と協働する能力は?」の各項 目について尋ねるもので、回答者におけるティーム保育の実践経験の程度や、他教師と協働 する能力について測定した。0~100点での得点化による回答を求めた。

「4. ティームでの保育は、子どもの成長にどのような影響を及ぼすと思いますか?(も しあれば、マイナス面もお書きください)」の質問では、ティーム保育に見る幼児に対する 教育効果等の影響について尋ねた。自由記述による回答を求めた。

「5. ティームでの保育には、どのような利点があると思いますか?」の質問では、ティー ム保育全般にみる利点について尋ねた。自由記述による回答を求めた。

「6. ティームでの保育には、どのような問題点や課題があると思いますか?(困ったこ となども具体的にお書きください)」の質問では、ティーム保育全般にみる問題点や課題に ついて尋ねた。自由記述による回答を求めた。

「7. ティーム内の保育者で協働する際に大切なことを、思いつくまま挙げてください」

の質問では、協働性のキーワードについて尋ねた。自由記述による回答を求めた。

「8. ティーム保育をする上で、自分にどのようなことが求められていると思いますか?」

の質問では、ティーム保育の実践者に要求されることを尋ねた。自由記述による回答を求め た。

「9. 下記の 1~15 は、ティーム保育を実践する上で、ティーム内の保育者で共通理解す べきことを示しています。現在のあなた自身にとっての優先度(あなたはどの程度、共通理 解する事として優先しているか?)、達成度(あなたはどの程度、実践で共通理解できてい るか?)」について、当てはまる数字(1~7)に○をつけてください」の質問では、「1. 園 の教育目標(教育方針)」「2. 学級の教育目標」「3. 子ども一人一人の重点目標」「4. 対象 集団(学級・学年等)の実態」「5. 子ども一人一人の基礎情報(家庭環境・健康状態・アレ

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ルギー等)」「6. 子ども一人一人の発達過程、特性、実態、課題」「7. 子ども一人一人に適 した援助」「8. 子ども一人一人の家庭での様子」「9. 保護者からの連絡事項」「10. 保育の ねらい」「11. 保育の流れや時間配分」「12. 保育をする上での注意事項や配慮」「13. 保育 の内容や指導方法」「14. 保育の役割分担」「15. 保育観の共有」の15項目それぞれについ て、7段階評定による得点化を求めた。具体的には、共通理解の優先度については、「非常 に優先している」(7点)、「優先している」(6点)、「やや優先している」(5点)、「どちら とも言えない」(4点)、「やや優先していない」(3点)、「優先していない」(2点)、「全く 優先していない」(1点)のいずれかを、共通理解の達成度については、「非常に共通理解で きている」(7点)、「共通理解できている」(6点)、「やや共通理解できている」(5点)、「ど ちらとも言えない」(4点)、「やや共通理解できていない」(3点)、「共通理解できていない」

(2点)、「共通理解できていない」(1点)のいずれかを回答するよう求め、ティーム保育 における教師間の共通理解に関する細かな認識について測定した。1~7点での得点化に よる回答を求めた。

「10. ティームで保育する際のあなた自身の課題は何ですか?」の質問では、回答者が感 じる自らの実践上の課題について尋ねた。自由記述による回答を求めた。

2.岡山県倉敷市内の私立幼稚園で勤務する教師に対する質問紙調査

岡山県倉敷市内の私立幼稚園で勤務する教師に対する質問紙調査を行った。そのデータ は、本論における第4章第2節で使用している。

(1)協力者・方法・期間・倫理的配慮

岡山県倉敷市内の全私立幼稚園(16 園)に対し、全園長が集まる会議において、無記名 の自記式質問紙用紙を手渡した。また、園長及び幼稚園教諭に向けた協力依頼文と返信用封 筒を同封し、質問紙の配布、記入、回収を依頼した。調査期間は、20XX年9月17日~9 月30日である。質問紙の回収率は81.3%(16園配布、13園回収)で、115名分の調査用 紙を回収し、それらを分析対象とした。分析対象者の属性としては、回答者の性別が男性 4%と女性96%、年齢の平均が 35.6歳(標準偏差13.7)、保育経験年数の平均が 10.2年

(標準偏差 9.7)であった。質問項目は、本論の末尾に添付している質問紙の通りである。

調査の倫理的配慮として、質問紙は無記名のため個人が特定されたり、園や外部に漏洩す る懸念は一切ないこと、回収した質問紙は厳重に保管し、結果は目的以外には使用しないこ と、研究終了後は調査用紙及びデータを速やかに破棄することを文書にて説明した。

第1章 第3節

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(2)質問紙の構成

質問紙においては、回答は無記名とし、属性を問う質問として、回答者の性別、年齢、保 育経験年数、役職、勤務園(公立幼稚園・私立幼稚園・公立認定こども園・私立認定こども 園のいずれか)、雇用形態(正規・パート・臨時・その他のいずれか)、担当学級(何歳児学 級の担当であるか、担任・副担任・フリー・その他のいずれであるか)について尋ねた。そ して、次に示す12項目について尋ねた。

「1. あなたの勤務園は、ティーム保育の実践園としてどの程度あてはまりますか?」の質 問は、「非常にあてはまる」(7点)から「全くあてはまらない」(1点)までの7段階評定 を求め、ティーム保育の実践がどの程度行われているかを尋ねた。1~7点での得点化によ る回答を求めた。

「2. 0~100までの得点で自己評価し、ご記入ください」の質問は、さらに「あなたの現在 のティーム保育の実践度は?」「あなたのこれまでのティーム保育経験度は?」「あなたの他 教師と協働する能力は?」の各項目について尋ねるもので、回答者におけるティーム保育の 実践の程度や、他教師と協働する能力について測定した。0~100点での得点化による回答 を求めた。

「3. ティームでの保育は、子どもの成長にどのような影響を及ぼすと思いますか?」の質 問では、ティーム保育に見る幼児に対する教育効果等の影響について尋ねた。自由記述によ る回答を求めた。

「4. ティームでの保育には、どのような利点があると思いますか?」の質問では、ティー ム保育全般にみる利点について尋ねた。自由記述による回答を求めた。

「5. ティームでの保育には、どのような問題点や課題があると思いますか?(困ったこと なども具体的にお書きください)」の質問では、ティーム保育全般にみる問題点や課題につ いて尋ねた。自由記述による回答を求めた。

「6. ティーム保育を実践する上で、ティーム内の保育者で共通理解すべきことを、思いつ くまま挙げてください」の質問では、ティーム保育の実践者に要求される共通理解の内容に ついて尋ねた。自由記述による回答を求めた。

「7. ティーム内の保育者で協働する際に大切なことを、思いつくまま挙げてください」の 質問では、ティーム保育を支える要素である協働性の内容について尋ねた。自由記述による 回答を求めた。

「8. 次の文に続けて、思い浮かんだことを自由にお書きください」の質問は、さらに「テ