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本章のまとめ

ドキュメント内 修 士 論 文 (ページ 120-123)

(2) 消費者間のインタラクションによる経験価値への影響

消費者間のインタラクションから感覚的経験価値、感情的経験価値、認知的経験価値、行動的経 験価値への標準化係数の推定値は、それぞれ

0.255、0.375、0.483、0.473

となっているため、H2a、

H2b

H2c

H2d

は全部予想通りに支持され、消費者間のインタラクションは経験価値にプラスの影 響を及ぼすという結論を出すことができた。また、消費者間のインタラクションによる認知的経験 価値、行動的経験価値への影響は特に大きいことも分かった。

(3) 経験価値による顧客満足度への影響

感覚的経験価値、感情的経験価値、行動的経験価値から顧客満足度へ標準化係数の推定値は、そ

れぞれ

0.260、0.134、0.309

となっており、H3a、H3b、H3dは予想通りに支持された。しかしなが

ら、認知的経験価値から顧客満足度へ標準化係数の推定値は、-0.081 というマイナスの値となって いるため、

H3c

は棄却されることになる。

(4) 経験価値によるロイヤルティへの影響

4-11

によれば、感覚的、感情的、認知的及び行動的という

4

つのタイプの経験価値からブラン ド・ロイヤルティへ標準化係数の推定値は、それぞれ

0.032、0.005、-0.046、0.072

となっているた め、

H4a

H34b

H4c

H4d

はいずれも支持されなかった。それゆえに、仮説

4

経験価値は、ロイヤ ルティにプラスの影響を及ぼす」は棄却された。

(5) 顧客満足度によるロイヤルティへの影響

最後に、顧客満足度からブランド・ロイヤルティへ標準化係数の推定値は

0.974

となっており、

仮説

5「顧客満足度は、ロイヤルティにプラスの影響を及ぼす」は予想通りに支持された。

表 4-12 仮説の検証結果

仮説一覧 検証結果

H1:企業と消費者との間のインタラクションは、経験価値にプラスの影響を及ぼす。

H1a:企業と消費者との間のインタラクションは、感覚的経験価値にプラスの影響を及ぼす。

H1b:企業と消費者との間のインタラクションは、感情的経験価値にプラスの影響を及ぼす。

H1c:企業と消費者との間のインタラクションは、認知的経験価値にプラスの影響を及ぼす。

H1d:企業と消費者との間のインタラクションは、行動的経験価値にプラスの影響を及ぼす。

一部支持 支持 支持 棄却 支持 H2:消費者間のインタラクションは、経験価値にプラスの影響を及ぼす。

H2a:消費者間のインタラクションは、感覚的経験価値にプラスの影響を及ぼす。

H2b:消費者間のインタラクションは、感情的経験価値にプラスの影響を及ぼす。

H2c:消費者間のインタラクションは、認知的経験価値にプラスの影響を及ぼす。

H2d:消費者間のインタラクションは、行動的経験価値にプラスの影響を及ぼす。

全部支持 支持 支持 支持 支持 H3:経験価値は、顧客満足度にプラスの影響を及ぼす。

H3a:感覚的経験価値は、顧客満足度にプラスの影響を及ぼす。

H3b:感情的経験価値は、顧客満足度にプラスの影響を及ぼす。

H3c:認知的経験価値は、顧客満足度にプラスの影響を及ぼす。

H3d:行動的経験価値は、顧客満足度にプラスの影響を及ぼす。

一部支持 支持 支持 棄却 支持 H4:経験価値は、ロイヤルティにプラスの影響を及ぼす。

H4a:感覚的経験価値は、ロイヤルティにプラスの影響を及ぼす。

H4b:感情的経験価値は、ロイヤルティにプラスの影響を及ぼす。

H4c:認知的経験価値は、ロイヤルティにプラスの影響を及ぼす。

H4d:行動的経験価値は、ロイヤルティにプラスの影響を及ぼす。

全部棄却 棄却 棄却 棄却 棄却

H5:顧客満足度は、ロイヤルティにプラスの影響を及ぼす。 支持

出典:筆者作成

4-12

に示されているように、顧客の経験価値はロイヤルティを規定することが検証されなかっ た。本調査の結果に基づいてみれば、顧客の経験価値が顧客満足度を経由してロイヤルティに影響 を及ぼすということになる。そのため、第三章の第一節で提示された分析モデル(図

3-2

参照、

p.95)

を次のように修正する必要がある(図

4-6

参照)。

図 4-6 修正後実証モデル

実線は支持、破線は棄却を表す

出典:筆者作成

第五章 結び

第四章「本調査」では、共分散構造分析により仮説モデルの検証を行った。本章では、第四章の 検証結果を踏まえ、本論文の研究結果について改めて考察する。それから、本論文による価値共創 の理論的研究への貢献と実務へのインプリケーションについて検討する。最後に、本研究の限界を 提示し、今後の研究方向と課題を示す。

ドキュメント内 修 士 論 文 (ページ 120-123)