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4.1 機能説明

本システムはMoodleの出欠モジュールを改造したもので、出欠情報の管理や表示をは じめすべての機能はMoodleの出欠モジュール上で行われる。

以下に本システムの機能の詳細が書かれている。本システムの機能は大きく学生用の機 能と教員用の機能の2つに別れている。以下では学生用の機能と教員用の機能を分けて説 明する。

4.1.1 座席位置送信機能

本機能は学生用の機能で、学生が授業中に自身のスマートフォンやノートPCやPC教 室であれば教室に設置されたPCを用いて操作を行う。

本システムでは学生の出欠確認に掛かる時間を短縮するために、学生から収集した座席 位置の情報に重なりがないかなどのチェックを行うことで出席確認を可能にする。

そのためにまずは学生の座席位置を集めなければならない。少人数の講義であれば教員 自身でどの学生がどの座席へ座っているか確認するという方法が取れる。また、少人数で あれば、そもそも従来の出席確認方法で事足りていると思われる。教員によっては学生の 顔と名前を覚えており出欠確認をする必要さえない方もいる(顔と名前を覚えていたとし ても、講義と休み時間のメリハリをつけるために点呼を取る教員もいる。)。しかし、本シ ステムは大人数の講義での出席確認を迅速に行うことが目的の一つとされている。そのよ うな大人数の講義に来た学生一人ひとりの座っている位置を教員が記録することは時間と 手間の面で難しい上、そもそも学生全員の顔と名前を一致させることができる人数では無 い。よって、学生の座席位置の情報を集めるためには別の方法を用意しなければならな い。その方法として、当初は講義開始すぐの教室の様子を撮った画像を画像認識にかけて 誰がどこに座っているか判定するシステムを考えたが、画像認識を使うレベルは色々あり 顔を認識して誰かを特定するレベルの画像認識は難しい。結果として、本システムでは学 生の座席情報を収集するために、授業に来ている学生一人ひとりが自身の座っている座席 位置の情報を送信するという方法をとった。

座席位置の表現方法は重要である。出欠確認の判定というこのシステムの中心となる機 能も座席位置が上手く表現できている事が前提となって機能する。他の座席に座っている 学生と違う座席であることを明確に表現できる方法でなければならない。その条件をクリ アするため本システムでは、学生が自身の座席位置を送信する時は「前から何列目」とい う情報と「右から何列目」という情報の2つの数字で座席位置を表現するようにする。こ のように表現することで、座席の位置の表現をユニークになり曖昧な表現ではなくなっ た。また、学生からしても2つの数字を送信するだけでよく、座席位置の送信に無駄な手 間が掛かることが無い。座席位置の表現方法として他に挙げられたのが、学生のスマート フォンやPCやの画面に空白の座席表を表示し学生に自身の座っている座席を選択させる という方法である。この方法は操作に手間がかからないという点では良いが、学生一人ひ とりの空間把握能力に大きく依存するという特徴があるため、座席位置の送信の際にミス

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が多くなるという予想がたった。ま事前に各教室の座席の情報を準備しておく必要がある ので、システム導入の事前準備が膨大になるという問題もある。また、空白の座席表から 自身の座っている座席を探し出す際には結局のところ前から(後ろから)何列目で右から

(左から)何列目かということを数えると予想されるので、この案は廃案となった。こう した経緯から操作が単純かつ容易な方法であるという点から座席位置の表現を2つの数字 だけで行うことに決まった。

2つの数字の送信方法は2つのセレクトボックスからそれぞれ選んだ後「変更を保存す る」ボタンを送信するという方法をとった。セレクトボックスで選択するのではなく、テ キストボックスを2つ用意してテキストボックスに数字を入力させるという方法でもシス テムの実現は可能である。しかし、数字をテキストボックスに入力する際に学生のスマー トフォンやPCの設定によって半角か全角かが違うとそれを受け取ったプログラムでの処 理が上手く行かない可能性があると考えたためセレクトボックスで選択するという方法を とった。また、テキストボックスで入力するよりはセレクトボックスで選択した方が、キ ーボードを利用する必要もなく操作に必要な手続きも少なくなり、操作性や簡易性の面で 優れている。

座席位置の情報の送信は1回の講義につき1度しか行うことができない。座席位置の送 信自体簡単な作業なのでミスをして送信することは少ないので再送信ができるように作っ ていない。また、間違った座席情報を送信してしまった場合は教員が後に手動で出席情報 の修正を行うことができる。

4.1.2 教室データ作成機能

教室データとは講義の行う教室のデータでのことである。教室データには「前から何列 目に、いくつの座席があるのか」ということを説明するデータである。教室データは、教 室変更などに対応するため、講義の度に毎回作成するようになっている。

本システムでは、学生同士が送信した座席位置が重なっていないかチェックすることで 出欠確認を行う。しかし、学生が存在しない架空の座席位置を送信した場合でも誰とも座 席が重ならないため「出席」扱いとなってしまう。そのため本システムでは教室の座席デ ータを利用することで、本来存在しない席に座っていると送信する不正に対処する。

4.1.3 座席表確認機能

このシステムには出席登録のミスを発見するための機能があり、その機能が座席表確認 機能である。座席表機能は空席の記録機能と同じ画面で、manage.phpの画面にある「座 席表」と書かれたリンクをクリックすると表示することができる。

座席表機能では学生の送信した座席位置の情報を元に、従来の座席表のように学生の名 前が学生の座っている位置に表示されるようになっている(13)。この機能では、誰も座っ ていると送信していない席は座席表にも空欄として表示される上、複数の学生が座ってい ると送信した座席にはその座席に座っていると送信したすべての学生の名前が表示され る。

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この機能は出席登録のミスに気づくための機能でもあるが、授業を支援する機能も持 つ。従来の座席表のように学生を当てて問題に答えさせる際に活用することが可能であ る。

4.1.4 空席登録機能

この機能は後に説明する自動出席確認機能の出席判定を正確にするための機能である。

この機能がないと、授業に来ていない学生が授業に来ている学生に空いている座席の場所 を教えてもらいその座席位置の情報を送信すれ出席扱いとなってしまう。これを防止する ために、教員が空席の位置を記録する機能が空席登録機能である。この機能により登録さ れた座席位置を学生が送信したとしても、後の自動出席確認機能を用いるとその学生は自 動的に欠席扱いにすることができる。

4.1.5 自動出席確認機能

この機能はもともとの出欠活動モジュールの、手動で学生一人ひとりの出欠を記録する 機能に付け加えたものである。本システムでは新たに「座席情報を元に出欠をとる」とい うチェックボックスが追加されている。このチェックボックスにチェックを入れ「出欠を 保存する」ボタンをクリックすると、学生の座席位置の情報や教室の情報、空席の情報か ら学生の出欠登録がされる。

出欠登録の際「出席」であるか「欠席」であるかを判断する基準は、「他の学生と同じ 座席に座っているかどうか」、「教室に存在する座席に座っているかどうか」、「教員が空席 と記録した席に座っているかどうか」の3つの観点である。「他の学生と同じ座席に座っ ているかどうか」の判定では、他の学生と同じ席に座っていると送信した学生は「教室の どこに誰が座っているか分からないのは教室に来ていないから」と見なされ「欠席」扱い となる。「教室に存在する座席に座っているかどうか」の判定では、実際に教室に存在し ていない座席に座っていると送信した学生は「教室の広さが分かっていないのは教室に来 ていないから」と見なされ「欠席」扱いとなる。「教員が空席と記録した席に座っている かどうか」の判定では、教員が空席と記録した座席に座っていると送信した学生は、実際 にその席に座っていないので「欠席」扱いとなる。

しかし、本システムの出席判定では「実際に教室に講義を受けに来て、自分の座った位 置を送信した学生」と「実は教室には来ておらず、自宅など教室外から嘘の座席情報を送 信した学生」がたまたま同じ座席を送信してしまった際に、両方の学生が「欠席」扱いと なってしまう。不正出席をしようとした学生は当然だが、実際に授業を受けにきた真面目 な学生までも自動で「欠席」扱いとなってしまう。

この場合には、自動出席確認の際と違い「座席情報を元に出欠をとる」のチェックボッ クスにチェックを入れない。こうすることで改造する前の出欠活動モジュール本来の機能 である手動出欠モードを使用することができる。手動出欠モードでは学生の名前の横のラ ジオボタンから設定したい出席ステータス(出席、欠席、遅刻、早退)を選び「出欠を保 存する」ボタンをクリックすれば出席情報の更新が完了する。