1. イーサネット (XSCF-LAN) の IP アドレスを設定します
2.2.6 時刻設定
時刻設定では、本システムの時刻設定、NTP設定を行います。本システムでは、XSCFの時計を全ドメ インの基準時刻としています。
XSCFがNTPクライアントとして動作するためのオプション設定もできます。 XSCFをNTPクライアン トとして設定しない場合、XSCFはsetdate (8)コマンドだけをもとにして動作する内蔵のRealtime Clock
(RTC)にしたがって動作します。
ドメインは、個別時刻管理ポリシーを設定できます。そのため、ドメインごとに違った方法で時刻を管 理できます。ドメインの時刻管理ポリシーは以下のとおりです。
z Oracle Solaris OS上で時刻設定をしない場合(Oracle Solaris OSをNTPクライアントとして設定し ない、かつOracle Solaris OSの date コマンドを使ってドメインの時刻も設定しない場合)、Oracle Solaris OSドメインは、XSCFから初期時刻を取得します。
z ドメインは、XSCFをNTPサーバとしたNTPクライアントとして設定できます。この場合、XSCF はNTP サーバとして設定されている必要があります。このとき、ドメインは初期時刻をXSCF
(NTPサーバ)からもらい、ドメインとXSCFユニットの間で同期が行われます。
z ドメインは、外部NTPサーバのNTPクライアントとしても設定できます。この場合、Oracle Solaris OSの初期時刻は、XSCFから取得します。 ドメインを外部NTPサーバに接続する場合は、必ず、
XSCFも同等精度の時刻を供給する上位NTPサーバに接続してください。
z ドメイン上で、Oracle Solaris OSのdateコマンドを使って時刻を設定した場合、ドメインとXSCF との時刻の差は、リブートしても維持されます。ドメインをブートするときにはいつでも、XSCF の時刻に、ドメインでの最後のdateコマンド実行時に算出された時刻差分を合わせた時刻が、ド メインの初期時刻となります。
表 2.11は、設定項目と対応するシェルコマンドです。
注) NTPサーバの運用形態の決定はお客様が行ってください。 また、NTPについての詳細は、NTP
についてのマニュアルを参照してください。
表2.11 時刻設定(1 / 2)
設定項目 機能説明 シェルコマンド 備考
タ イ ム ゾ ー ン 表示
タイムゾーンおよびサマータイム情報を表示しま す。
showtimezone タイムゾーン 以下のタイムゾーンおよびサマータイムを設定し
ます。
• 標準のタイムゾーン
• カスタムのタイムゾーンとサマータイム タイムゾーンの略称およびサマータイム名はアル ファベット 3 文字以上で指定します。RFC2822 に 準拠した形式で指定できます。
settimezone 標 準 で 用 意 さ れ て い る タ イ ム ゾ ー ン は POSIX 規 格 に 準 拠 し ています。標準のタイ ムゾーンの一覧は、年 ご と に 変 更 さ れ る 場 合があります。-a オプ シ ョ ン を 指 定 す る と 設 定 で き る 標 準 の タ イ ム ゾ ー ン 一 覧 を 参 照できます。
• タイムゾーンを設定するには
•
コマンド操作日付時刻 日付時刻をローカル時刻またはUTCに設定します。
設定時の形式は以下の2つです。
• yyyy.mm.dd-HH:MM:SS
• mmddHHMMyyyy.SS
yyyy : 年、mm : 月、dd : その月の日、
HH : 時間(24時間)、MM : 分、SS : 秒
setdate 設定は、すべてのドメ
イ ン が 電 源 切 断 状 態 のときにできます。
設定後は XSCF のリ セットが行われます。
NTP サ ー バ 設 定の表示
NTPサーバの設定情報を表示します。 showntp 同 期 確 認 も 行 わ れ ま す。
NTPサーバ XSCFネットワークで使用される NTPサーバの設 定を行います。 (XSCFがNTPクライアントとなる 場合です。)
IPアドレスまたはホスト名を指定します。
最大3 つのNTP サーバが登録できます。
setntp デ フ ォ ル ト は 未 設 定
です。
NTP サ ー バ を 登 録 す る 場 合 は 既 存 の 設 定 が削除され、指定した NTPサーバで上書きさ れます。
NTPサーバをホスト名 で指定する場合、サー バ名は DNS サーバに よって、名前解決可能 で あ る 必 要 が あ り ま す。
prefer XSCF ネットワークで使用される NTP サーバに
preferを指定/解除します。
preferを指定すると、setntp (8)コマンドで先頭に書 かれたNTPサーバが優先されます。
setntp デフォルトはprefer指
定です。
stratum値 XSCFのstratum値を指定します。1から15 までの 値を設定できます。
setntp stratum 値のデフォル
トは5です。
ロ ー カ ル ク ロック
XSCF自身のローカルクロックのクロックアドレス を設定します。
ローカルクロックのクロックアドレスの最下位バ イトに対して0 から3 までの値を指定できます。
setntp デ フ ォ ル ト の ロ ー カ
ル ク ロ ッ ク の ク ロ ッ ク ア ド レ ス は 127.127.1.0 です。
時 刻 差 分 リ セット
XSCFに保存されているXSCFとすべてのドメイン に対する時刻の差分をリセットします。
これにより、起動後のドメインの時刻は、XSCFと 同じ時刻に設定されます。
resetdateoffset 設定は、すべてのドメ
イ ン が 電 源 切 断 状 態 のときにできます。
時刻差分表示 XSCFとすべてのドメインに対する時刻の差分を表 示します。
showdateoffset 表2.11 時刻設定(2 / 2)
設定項目 機能説明 シェルコマンド 備考
2 settimezone (8) コマンドでXSCFのタイムゾーンを設定します。 platadmのユーザー権限が必要で す。
設定されたタイムゾーンはコマンド実行後に有効になります。
3 showtimezone (8) コマンドで設定を確認します。
• サマータイムを設定するには
•
コマンド操作1 showtimezone (8) コマンドでタイムゾーンを表示させます。
2 settimezone (8) コマンドでXSCFのサマータイム情報を設定します。
-c adddst、-c deldst オプションで変更されたサマータイム情報を反映するには、いったんログアウト して、再びログインしてください。
3 showtimezone (8) コマンドで設定を確認します。
< 例 1> タイムゾーン一覧を表示 XSCF> settimezone -c settz -a Africa/Abidjan
Africa/Accra :
< 例 2> タイムゾーンを設定
XSCF> settimezone -c settz -s Asia/Tokyo Asia/Tokyo
< 例 1> タイムゾーンを表示 XSCF> showtimezone -c tz Asia/Tokyo
< 例 2> タイムゾーン略称を JST、GMT からのオフセットを +9 時間、サマータイム名を JDT、サ マータイムを 1 時間前、期間を 3 月最終日曜日 2:00 (JST) から 10 月最終日曜日 2:00 (JDT) ま でと設定されている場合に、サマータイム情報を表示
XSCF> showtimezone -c dst -m custom JST-9JDT,M3.5.0,M10.5.0
< 例 1> タイムゾーン略称を JST、GMT からのオフセットを +9 時間、サマータイム名を JDT、サ マータイムの GMT からのオフセットを +10 時間、期間を 4 月第 1 日曜日 0:00 (JST) から 9 月 第 1 日曜日 0:00 (JDT) までとして、サマータイム情報を設定
XSCF> settimezone -c adddst -b JST -o GMT-9 -d JDT -p GMT-10 -f M4.1.0/00:00:00 -t M9.1.0/00:00:00
JST-9JDT-10,M4.1.0/00:00:00,M9.1.0/00:00:00
< 例 2> 現在設定されているサマータイム情報を削除 XSCF> settimezone -c deldst -b JST -o GMT-9
• XSCFの時刻を設定するには
•
コマンド操作1 showdate (8) コマンドでXSCFの時刻を表示させます。
2 setdate (8) コマンドで時刻を設定します。
• NTPサーバを設定するには
•
コマンド操作1 showntp (8) コマンドでXSCFネットワークのためのNTPサーバを表示させます。
< 例 1> 現在時刻をローカルタイムで表示 XSCF> showdate
Mon Jan 23 14:53:00 JST 2006
< 例 2> 現在時刻を UTC で表示 XSCF> showdate -u
Mon Jan 23 05:56:15 UTC 2006
< 例 1> 現在時刻をローカルタイムの 2006 年 1 月 27 日 16 時 59 分 00 秒に指定 XSCF> setdate -s 012716592006.00
Fri Jan 27 16:59:00 JST 2006
The XSCF will be reset. Continue? [y|n]:y Fri Jan 27 07:59:00 UTC 2006
< 例 2> 現在時刻を UTC の 2006 年 1 月 27 日 7 時 59 分 00 秒に指定 XSCF> setdate -u -s 012707592006.00
Fri Jan 27 07:59:00 UTC 2006
The XSCF will be reset. Continue? [y|n]:y Fri Jan 27 07:59:00 UTC 2006
注) 時刻を設定するとXSCFのリセットが行われます。XSCFのセッションは切断されますので XSCFに再接続し、再ログインしてください。 また、ドメインが動作している場合で、XSCF をNTPサーバとして使用しているときは、ドメインをリブートするか、ntpdate (1M)コマン ドにより変更した時刻をドメイン側に反映してください。
注) XSCFユニットを交換した場合、交換したXSCFユニットの時刻を必ず確認してください。
現在の時刻と一致していない場合は、現在の時刻に設定してください。
交換したXSCFユニットで、showdate (8)コマンドを実行して時刻を確認し、setdate (8)コマ ンドで時刻を再設定してください。
XSCF> showntp -a
server ntp1.example.com prefer server ntp2.example.com
2 showntp (8) コマンドで同期確認を行い、状態を表示します。
3 setntp (8) コマンドでNTPサーバを追加します。
4 setntp (8) コマンドでXSCFネットワークのためのNTPサーバを削除します。
-c addおよび-c del オプションを指定して本コマンドを実行した場合、設定した内容を反映させるに
は、rebootxscf (8)コマンドを使用して、XSCFをリセットする必要があります。
5 showntp (8) コマンドでNTPサーバを確認します。
• NTPサーバにpreferを指定/解除するには
•
コマンド操作1 showntp (8) コマンドでpreferの設定を表示させます。
2 setntp (8) コマンドでpreferを設定します。
XSCF> showntp -l
remote refid st t when poll reach delay offset jitter
==============================================================================
*192.168.0.27 192.168.1.56 2 u 27 64 377 12.929 -2.756 1.993 +192.168.0.57 192.168.1.86 2 u 32 64 377 13.030 2.184 94.421 127.127.1.0 .LOCL. 5 l 44 64 377 0.000 0.000 0.008
< 例 1> XSCF の NTP サーバとして、3 つの IP アドレス 192.168.1.2、130.34.11.111、
130.34.11.117 を追加
XSCF> setntp -c add 192.168.1.2 130.34.11.111 130.34.11.117 Please reset the XSCF by rebootxscf to apply the ntp settings.
< 例 2> XSCF の NTP サーバとして、2 つのホスト名 ntp1.red.com、ntp2.blue.com を追加 XSCF> setntp -c add ntp1.red.com ntp2.blue.com
Please reset the XSCF by rebootxscf to apply the ntp settings.
< 例 > XSCF の NTP サーバを削除
XSCF> setntp -c del 192.168.1.2
Please reset the XSCF by rebootxscf to apply the ntp settings.
XSCF> showntp -a
server ntp1.red.com prefer server ntp2.blue.com
XSCF> showntp -m prefer : on localaddr : 0
< 例 1> NTP サーバの prefer を指定 XSCF> setntp -m prefer=on
Please reset the XSCF by rebootxscf to apply the ntp settings.
< 例 2> NTP サーバの prefer を解除 XSCF> setntp -m prefer=off
Please reset the XSCF by rebootxscf to apply the ntp settings.
preferを変更して本コマンドを実行した場合、設定した内容を反映させるには、rebootxscf (8)コマン ドを使用して、XSCFをリセットする必要があります。
3 showntp (8) コマンドでpreferの設定を確認します。
• XSCFのstratum値を変更するには
•
コマンド操作1 showntp (8) コマンドでXSCFネットワークに設定されているstratum値を表示させます。
2 setntp (8) コマンドでstrarum値を変更します。
stratum値を指定して本コマンドを実行した場合、設定した内容を反映させるには、rebootxscf (8)コマ
ンドを使用して、XSCFをリセットする必要があります。
3 showntp (8) コマンドでstratum値を確認します。
XSCF> showntp -m prefer : off localaddr : 0
XSCF> showntp -a server ntp1.red.com server ntp2.blue.com
注) setntp (8)コマンドによるpreferの設定は、特定の版数のXCP ファームウェア(XCP1082 以 降)が動作しているM3000/M4000/M5000/M8000/M9000 サーバ上でのみサポートされます。
XSCF> showntp -s stratum : 5
< 例 > XSCF ネットワークで使用される stratum 値を 7 に設定 XSCF> setntp -c stratum -i 7
Please reset the XSCF by rebootxscf to apply the ntp settings.
XSCF> showntp -s stratum : 7