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2.2.13 ドメイン設定

システムボード PSB または XSB のハードウェアリソース。システムボードは、ドメインの構築や表示な どの操作のハードウェアリソースを説明する際に使用されます。本マニュアルではシステ ムボードはXSBのことを指します。

Uni-XSB PSBの分割タイプの1つ。PSBが論理的に1つだけのユニット(分割されていない状態)

のことをUni-XSBといいます。PSBの分割タイプを設定する際の初期値であり、分割タイ

プはXSCFコマンドのsetupfru (8)を使用して変更できます。Uni-XSBは、PSBの分割タイ プや状態を説明するときに使用できます。

Quad-XSB(注3) PSBの分割タイプの1つ。PSBを論理的に4つに分割したタイプをQuad-XSBといいます。

分割タイプはXSCFコマンドのsetupfru (8)を使用して変更できます。Quad-XSBは、PSB の分割タイプや状態を説明する際に使用する場合があります。

ハードウェアリソース ドメインを構成するシステムボードに属するハードウェア構成物のこと。

ドメイン構成 本システム内のハードウェアリソースをソフトウェア的に独立した単位に区分すること。

ドメイン構成はXSCFを使って以下のように行います。

1 CPU/メモリボードユニットまたはマザーボードユニット、およびI/O ユニットをソフ

トウェア的に分割したもの (XSB) を定義します。(M4000/M5000サーバでは、分割され たXSBのうち、半分だけにI/O ユニットが存在します)

2 ドメインを構成できるように各 XSB を論理システムボード (LSB) とし、番号(LSB番 号)を割り付けます。また、LSBのリソースの詳細もXSCFで定義します。

3 ドメインはLSBのリソースとLSB番号で動作します。

ドメインID (DID) ドメインに割り当てられるID。

ド メ イ ン 構 成 情 報 (DCL)

ドメインやドメインを構成する LSB ごとに設定された、ハードウェアリソース情報のこ と。setdcl (8)、showdcl (8) で設定および表示できます。

メモリミラーモード 物理システムボード(PSB)上のメモリが2つにミラーリングされている状態のこと。同じ データを保存することによってデータの保障を高めます。

DIMM (メモリ) システムボード上のメモリモジュールのこと。DIMMについての詳細はご使用のサーバの

『サービスマニュアル』を参照してください。

コンフィグレーション ポリシー (注2)

ドメインごとに、ハードウェア初期診断で異常が検出された場合、論理的なリソースの縮 退範囲を指定できます。システムボードとするか、個別のリソースにするかの縮退の範囲 を決定することをいいます。 M3000サーバでは、setdcl (8)コマンドを使用して設定できる のは、コンフィグレーションポリシーだけです。

I/O無効化 (注2) あるドメインに対して、システムボード上の I/O ユニットを論理的に使用させない場合の システムボード (XSB) の構成のこと。より少ないハードウェアリソースでDR機能(注1) を行えます。

(LSB上でPCI、LANドライバをドメインに組み込まないようにします)

メモリ無効化(注2) あるドメインに対して、システムボード上のメモリを論理的に使用させない場合のシステ ムボード (XSB) の構成のこと。

フローティングボード (注2)

フローティングボードはドメイン間の容易な移動を行うためのシステムボードです。

ドメインがシステムボード上のカーネルと重要なI/Oを使用している場合には、削除また は移動しやすいシステムボードを定義することが必要です。

この定義をフローティングボードオプションといい、フローティングボードオプションを 有効にすることでカーネルメモリが展開される優先度を下げたシステムボードをフロー ティングボードといいます。

また、ドメインがシステムボード上のカーネルと重要なI/Oを使用している場合には、DR 表2.23 ドメイン設定の用語(2 / 3)

用語 説明

CPU/メモリボードユニット、I/O ユニット、マザーボードユニットについてのコンポーネントの詳細 は、ご使用のサーバの『サービスマニュアル』を参照してください。

XSBステータス XSBごとにシステムボードの電源状態(パワー)、診断状況(テスト)、割り当て状況(ア サインメント)、組み込み状況 (コンフィグレーション)を表します。ドメインの構成を切 り替えた場合の進行状況がわかります。XSB ステータス情報は、showdcl (8)、showboards (8) から参照できます。XSBステータスについては表 2.27を参照してください。

フォールトコード XSBに異常が発生している状態を表します。フォールトコードの詳細は表 2.27を参照して ください。

システムボードプール (SP)

どのドメインにも属さないシステムボードの状態をいいます。 CPU やメモリの負荷が高 いドメインに対して、システムボードプール状態のシステムボードを獲得して、そのドメ インへ追加することができます。また、不要になった時点で、システムボードプール状態 に戻すことができます。

注1) DR: Dynamic Reconfiguration の略。動的にドメインへのシステムボードの追加/削除を実現 させる機能です。DRについての詳細は、『Dynamic Reconfiguration ユーザーズガイド』を参 照してください。

注2) DCLで設定または表示されます。 システムボードがカーネルメモリやI/Oを使用している場 合のDR操作および注意事項については『Dynamic Reconfiguration ユーザーズガイド』を参 照してください。

注3) M8000/M9000サーバで、2つのCPUモジュールが搭載されたCPU/メモリボードユニット

をQuad-XSBに設定する場合、以下の点に注意してください。

- 有効なCPUモジュールとメモリが少なくとも1つずつ含まれるXSB だけがドメインを構

成できます。

- CPUモジュールが含まれていないXSB上のメモリは使用できません。 2つのCPUモジュー

ルで構成されたCPU/メモリボードユニットでは、搭載されたメモリの半分にはアクセス できないことになります。

- CPU/メモリボードユニットにメモリを追加することはできますが、メモリが使用できな

くなることを回避するために、CPU/メモリボードユニット上のメモリを、有効なXSBへ 再構成することはできません。

- CPUモジュールまたはメモリの含まれていないXSBには、システムから"configuration error"

が出力されます。

表2.23 ドメイン設定の用語(3 / 3)

用語 説明

表 2.24は、各システムのドメイン数とXSB数です。

表 2.25は、PSB、XSBの番号、およびLSB番号の割り当て方法です。

PSB番号はCPU/メモリボードユニットまたはI/O ユニットのスロット番号と同じです。

あるPSBに対して1つのXSB番号しかない場合は、PSBのタイプがUni-XSBの構成、4つの番号があ

る場合はQuad-XSBの構成です。

表2.24 各システムのドメイン数とXSB数

システム 割当てドメインID 最大XSB数 メモリミラーリングの可

否 (注) エントリーレベル

サーバ

1 CPU チップをもつ システム

(M3000サーバ)

0 1 不可

ミッドレンジサー バ

最大4 CPU チップを もつシステム

(M4000サーバ)

0 ~1 4 (1 x 4) Uni-XSB/Quad-XSBの両

方の場合で可能 最大8 CPU チップを

もつシステム

(M5000サーバ)

0 ~3 8 (2 x 4)

ハイエンドサーバ 最大 16 CPU チップ をもつシステム

(M8000サーバ)

0~15 16 (4 x 4) Uni-XSBの場合だけ可能

最大 32 CPU チップ をもつシステム

(M9000サーバ)

0~23 32 (8 x 4)

ハイエンドサーバ で拡張筐体付きの システム

最大 64 CPU チップ をもつシステム

(M9000サーバ)

0~23 64 (16 x 4)

注) メモリミラーリングを行うには、ドメインが使用するメモリの2倍のメモリが必要です。ま

た、M8000/M9000 サーバでは、システムボードがQuad-XSB の場合、メモリミラーリング

はできません。

表2.25 PSB番号、XSB番号、LSB番号の割り当て (10進)

PSB番号 XSB番号

(Uni-XSBのとき)

XSB番号

(Quad-XSBのとき) LSB番号

00 00-0 00-0、00-1、00-2、00-3 ドメイン内で独立であれば00~15の値 を自由に設定できます。

01 01-0 01-0、01-1、01-2、01-3

02 02-0 02-0、02-1、02-2、02-3

: : :

15 15-0 15-0、15-1、15-2、15-3

表 2.26は、DCLの詳細です。DCLは1つのLSB情報を設定するための定義体です。1ドメインにつき 最大16個のLSB情報 (DCL) を設定できます。showdcl (8)、setdcl (8)で表示および設定できます。DCL の各項目の用語説明は、表 2.23を参照してください。

1つのドメインは最大16個のLSBが使用できます。ユーザーはXSCFを使ってそれぞれのLSBに対し て別々のXSBを定義できます。 また、複数の異なるドメインは、同じXSBに対してLSBを割り当て ることは可能です。しかしながら、複数ドメインが同一XSB を割り当てた場合、その XSB を予約中 (Assigned or Configured) のドメインがXSBを切り離さないかぎりそのXSBを使用できません。

指定したLSBに対応させたXSBがすでにドメインに組み込まれている場合は、LSBに指定されている内容 は変更できません。また、指定したドメインが稼働している場合、コンフィグレ-ションポリシーの値 は変更できません。指定したドメインの電源を切断してから変更してください。

表2.26 DCL

DCL項目 設定詳細と注意事項

ドメインID 自ドメイン番号

LSB番号 LSB番号

XSB番号 LSBに割り当てるXSB番号。

同じドメイン内で、ほかのLSBに対して同じXSB番号を設定することはできません。

no-mem

(メモリ無効化オプション)

True: メモリ使用不可

False: メモリ使用可 (デフォルト) no-io

(I/O無効化オプション)

True: I/Oを組み込まない

False: I/Oを組み込む (デフォルト) Floating Board

(フローティングボード)

True: Floating Boardに設定する

False: Floating Boardに設定しない (デフォルト) コンフィグレーションポリ

シー

FRU: Field Replaceable Unit (FRU)部品単位で縮退させる(デフォルト)

XSB: XSB単位で縮退させる

System: ドメイン単位であり、縮退せずにドメインを停止する

M3000サーバでは、コンフィグレーションポリシーだけ設定できます。

ドメインの状態 以下のドメインの動作状態を示します。

Powered Off: 電源が切断されている状態

Initialization Phase: POST処理中またはOpenBoot PROMによって初期化している状態 OpenBoot Executing Completed: OpenBoot PROM による初期化が完了した状態

Booting/OpenBoot PROM prompt: Oracle Solaris OS 起動中の状態。または、ドメインの シャットダウン/ドメインのリセットにより、OpenBoot PROM 動作中または okプロ ンプトで停止している状態

Running: Oracle Solaris OSが稼働している状態 Shutdown Started:電源の切断を開始している状態

PanicState: パニックが発生し、リセットされるまでの状態