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第 2 章 大学教授職の国際化に関する現状と動き

2. 日本

2.1 専任外国籍教員数

1990年以降、大学における外国人教員数は安定的に増加している。外国人教員数〈本務者〉

は1990年度の約2,183人から2014年度では約7,290千人まで増加した(文部科学省『学校基本調

査』)。

その中には、私立大学における外国人教員数が大幅に増加してきたのに対し、国立大学にお ける外国人教員数が2003年から2008年まで一時減少傾向が見えるが、2008年から再び増加傾向 にある。その他、公立大学における外国人教員数の変化はほぼ見られない。

図2-4 専任外国籍教員数

出典:文部科学省 『学校基本調査』19902014)より作成。

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/1268046.htm20151221日アクセス)

さらに、2014年の調査結果によると、職階で多いのは教授と准教授である。機関別から見れ ば、助教を除いて、私立大学における各職階の外国人教員が一番多い。

表2-1 機関別からみる各職階の外国人教員数(2014年)

教授 准教授 講師 助教 助手 合計

国立 469 827 233 758 40 2,329

公立 170 182 80 60 2 496

私立 1,552 1,085 1,310 381 119 4,465

合計 2,191 2,094 1,623 1,199 161 7,290

出典:文部科学省 『学校基本調査』2014)より作成。

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001055994&cycode=020151221日アクセス)

図2-5 機関別からみる各職階の外国人教員数(2014年)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

教授 准教授 講師 助教 助手

私立 公立 国立

出典:文部科学省 『学校基本調査』2014)より作成。

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001055994&cycode=020151221日アクセス)

2.2 教員の海外派遣

図2-6の海外派遣大学教授職数からみると、総数と短期の派遣者については、1993年以降、増 加傾向が見られる。海外へ派遣した大学教授職の中に、短期派遣者は9割以上を占めている。

2013年の時点から見ると、海外へ派遣した大学教授職の総数172,592人の中に、短期派遣者は 168,225人である。

中・長期の派遣者については、2000年度から2007年度までは減少傾向がしばしば見られたが、

2008年度以降は概ね4,000~5,000人の水準で推移している。

日本人教員の海外派遣者総数は近年増加傾向が見られるが、長期派遣大学教授職数はむしろ 2012年の5,175人から2013年の4,367人へ減少していた。

図2-6 海外派遣研究者数

出典:文部科学省「国際研究交流の概況(2013」より作成。201534

http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/kokusai/kouryu/__icsFiles/afieldfile/2015/03/04/1355626_01_1.pdf2015 1221日アクセス)

注:派遣研究者数については、平成19年度以前の調査では対象に含めるかどうか明確ではなかったが、平成 20年度からポスドクを、平成22年度調査からポスドク・特別研究員等を対象に含めている。

2.3 学生の海外派遣

1990年度から2002年度まで、増加傾向が見られたが、2004年度から2012 年度までは減少傾 向になる。2012年度時点では、学生の海外派遣数は60,133人と1996年の人数と大体同じくらい の人数に戻った。

図2-7 海外派遣学生数

出典:文部科学省『日本人の海外留学状況』2015)より作成。 20152

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/__icsFiles/afieldfile/2015/03/09/1345878_01.pdf20151221 アクセス)

さらに、国別の内訳は、アメリカが24%、カナダが10%、イギリスとオーストラリアがそれ ぞれ9%、韓国が8%、中国が6%、ドイツ、フランス、タイと台湾が3%となっている。

図2-8 留学先の上位10カ国

出典:文部科学省『日本人の海外留学状況』2015)より作成。20152

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/__icsFiles/afieldfile/2015/03/09/1345878_01.pdf20151221日ア クセス)

2.4 海外からの受入れ研究者数

短期受入れ研究者数は、2009 年度まで増加傾向であったところ、東日本大震災等の影響に より2011年度にかけて減少したが、その後、徐々に回復傾向が見られる(2013年:23,719 人)。 中・長期受入れ研究者数は、2000年度以降、概ね 12,000~15,000 人の水準で推移している。

2013度は2012年度に比べて減少の傾向が見られるが、それは、2013 年から複数機関での受入 れによる重複記入を排除した計算方法をとったためであり、実質上、大きな変化がないと考え られる。

図2-9 海外からの受入れ研究者数

出典:文部科学省『国際研究交流の概況』2013)より作成。201534

http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/kokusai/kouryu/__icsFiles/afieldfile/2015/03/04/1355626_01_1.pdf2015 1221日アクセス)

2.5 留学生の受入れ

1990年から2014年までの統計を整理した図9及び図10によれば、留学生受入れの特徴として 以下のようにまとめられた。

第一に、1990年以降、日本の大学院における留学生総数は安定的に増加している。私立大学 の増加傾向は総数とほぼ同じ。国公立大学における留学生数の伸びは著しくない(図2-10)。

図2-10 大学院留学生数(機関別)

出典:文部科学省『学校基本調査』19902014)より作成。

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/1268046.htm20151221日アクセス)

図2-11 学部留学生数(機関別)

出典:文部科学省『学校基本調査』19902014)より作成。

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/1268046.htm20151221日アクセス)

第二に、1990年以降、日本の大学における学部留学生総数は増加傾向にある。2010年から、

大学院留学生数と同じように、伸び悩んでいる。そして、増加しているのはほぼ国立と私立大 学である。公立大学における学部留学生数の伸び率は大きいとはいえない(図2-11)。

さらに、2014年度に留学生の国別に注目すれば、上位4カ国はすべてアジアであることがわ かる。最も多いのが中国からの留学生であり、おおよそ留学生総数の6割を占めている。これ に続くのは韓国の留学生である(図2-12と2-13)。

図2-12 外国人学部留学生の出身国(上位10カ国)

出典:文部科学省『学校基本調査』2014)より作成。

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/1268046.htm20151221日アクセス)

図2-13 外国人大学院留学生の出身国(上位10カ国)

出典:文部科学省『学校基本調査』2014)より作成。

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/1268046.htm20151221日アクセス)

また、学習分野の分布を見ると文系分野で学ぶ留学生数が圧倒的に多い。2014年には、私立 大学には人文社会科学で学ぶ者(学部生と大学院生)が全体の半分以上を占め、公立大学には

4割ぐらいを占めている。しかし、国立大学には、工学のほうが一番多い、特に日本における 国立大学の大学院で工学を専門とする学ぶ者数がかなり多い(図2-14と2-15)。

図2-14 学部生留学生数(専門分野別)

出典:文部科学省『学校基本調査』2014)より作成。

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/1268046.htm20151221日アクセス)

図2-15 大学院生留学生数(専門分野別)

出典:文部科学省『学校基本調査』2014)より作成。

http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/1268046.htm20151221日アクセス)