第 2 章 大学教授職の国際化に関する現状と動き
3. 中国
4割ぐらいを占めている。しかし、国立大学には、工学のほうが一番多い、特に日本における 国立大学の大学院で工学を専門とする学ぶ者数がかなり多い(図2-14と2-15)。
図2-14 学部生留学生数(専門分野別)
出典:文部科学省『学校基本調査』(2014)より作成。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/1268046.htm (2015年12月21日アクセス)
図2-15 大学院生留学生数(専門分野別)
出典:文部科学省『学校基本調査』(2014)より作成。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/1268046.htm (2015年12月21日アクセス)
外国籍教員の受入れに関しては、『中国教育統計年鑑』では2005 年版に初めて記載された。
図2-16から見ると、2005年には、6,228人の外国籍教員(専任)が招聘された。
図2-16 専任外国籍教員数
出典:中国教育統計年鑑 (2005-2013)より作成。
2005年以降、外国籍教員の受け入れは徐々に拡大している。2013年は、14,945人の外国籍教 員を受入れた。さらに、外国籍教員の学歴からみれば、学部とそれ以下の学位を持つ外国籍教 員は多いですが、高い学術的能力を持つ外国籍の専門家や大学教授職(博士号を持つ)を引き 込むことが増えてきた。つまり、2005年から2013年まで、外国籍教員の学歴間には差が小さく なっている。2013年の時点では、博士号を持つの外国籍教員数は一番多いであり、14,945人の 外国籍教員のうち、博士は5,812人、修士は4,296人、学部とそれ以下は4,837人だった。
3.2 教員の海外派遣
2000 年に国家留学基金によって海外に送り出された人数は1,747人で、内訳は3~6か月の高
級訪問学者が395人、12か月の訪問学者・在職研修者が1,352人であった。彼らはアメリカ、カ ナダ、オーストラリア、イギリス、日本、ドイツ、フランス、ロシアなど60近い国・地域に派 遣された。
2012年、国家留学基金によって海外に行った人数は15,645人で、87カ国に派遣された。その 中には、高級訪問学者が158人、訪問学者が1,965人、ポスドクが152人、合わせて2,275人が採 用された。
図2-17 海外派遣の教員数
出典:中国教育年鑑 (2000-2012)より作成。
3.3 学生の海外派遣
1990年に出国した各種の留学生は2,495人で、2014年にはさまざまなタイプをあわせて45.98 万人が留学のために出国した。23年の間に海外に行く留学生が約184倍に増加した。同年の内 訳は、国による公的派遣が4.6%、所属機関による公的派遣が3.4%なのに対して、自費留学が92%
だった。前二者の増加もあるものの、自費留学生の増加が著しい。
帰国人数に関しては、1996年から、『中国教育年鑑』に記載された。2007から、帰国人数 が大幅な上昇傾向を示した。それは中国の人材引き込む計画から影響を受けたと考えられた。
図2-18 海外派遣の学生数
出典:中国教育年鑑 (1991-2014)より作成。
2014年に海外に行く留学生は45.98万人で、内訳は、中国政府が留学費用を負担する国費
留学生が21,300人、企業が費用を負担して派遣された留学生が15,500人、自費で留学する私
費留学生が42.3万人。国別の内訳は、アメリカ30%、イギリス21%、オーストラリア13%、
カナダ10%、香港7%、日本5%、フランス4%、ドイツ、オランダ、シンガポール2%、韓国 1%となっている。
図2-19 留学先の上位10カ国
出典:中国教育年鑑(2014)より作成。
3.4 留学生の受入れ
他の交流類型に比べると、外国人留学生の受入れに関しては全国的な統計が比較的整ってい る。そのうち1991年から2014年までの統計を整理した図2-20および図2-21によれば、全国的な 動向として次のような特徴を挙げることができる。
第一に、基本的に留学生数は増加傾向にある。同時に、留学生を受入れる大学数も徐々に増 加している。なお、1991年の留学生規模が1万人であったことを考えると、この23年間の伸び は著しい。ただし一方で、大学の在校生数全体もそれを上回る速度で拡大しており、在校生総 数に対する留学生の比率はあまり変化していない。
第二に、増加しているのはほぼ私費留学生である。2014年のデータから見ると、私費留学生 が留学生総数の9割を占めている。つまり、近年の留学生の拡大は主として私費留学生をより 多く受入れることによって生じていると言える。
第三に、留学生が学ぶ学歴段階では、最も多いのが普通進修生とよばれる、中国語の学習を 主な目的とした留学生で、おおよそ留学生総数の6割を占めている。これに続くのは学部留学 生で、3割程度である。これらと比べると、修士課程および博士課程の大学院課程で学ぶ留学 生数は、絶対数としては徐々に増加しているものの、伸び率は留学生総数ほど大きくない。留 学生のレベルを上げるという上述の政策目標は、この点に関して大学院課程の留学生数を増加 させることを意味している。
第四に、留学生の出身国をみると、上位3カ国は韓国、アメリカ、タイで、2014年にはそれ ぞれ留学生総数の17%、6%、6%を占めている。地域別でみると、2004年ではアジアが全体の
76.8%を占め、ヨーロッパが10.4%、南北アメリカが9.7%、アフリカが2.0%、オセアニアが1.2%
という構成になっているが、2014年では、アジアが全体の59.8%を占め、ヨーロッパが17.9%、 アフリカが11.05%、南北アメリカが9.58%、オセアニアが1.33%という構成になっている。ヨー ロッパとアフリカからの留学生が大きく増加した。
図2-20 受入れ留学生数
出典:中国教育年鑑 (1991-2014)より作成。
図2-21 外国人留学生の出身国(上位10カ国)
出典:中国教育年鑑 (2014)より作成。