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第3章 冒認商標が韓国で出願されたときに利用できる規定と手続き

第3節 日本企業が請求した無効審判の勝敗原因の分析

3.1. 無効審判の請求理由と敗訴原因

日本企業が請求した無効審判のうちC_typeに属する11件において、日本企業が敗 訴した事件は2件であり、敗訴2件の審判請求理由と敗訴理由をまとめると、以下の表 のとおりである。

125 [表14] 無効審判の請求理由と敗訴理由

請求の理由 根拠となる条文 件

数 敗訴の理由

1

1)日本での周知性に 基 づ き 登 録 商 標 が

「冒認商標」と主張

1)第34条第1 項第13号 1

請求人の会社が周知であるか どうかはわからないが、先使 用商標が広く知られていな い。

2

1)先使用商標の著名 性に基づき登録商標 が「冒認商標」であ ると主張

2)請求人の著名な称 号の略称

3)著名な先使用商標 と商品出所の誤認・

混同を生ずるおそれ 4)需要者欺瞞のおそ れ

1)第34条第1 項第13号

2)第34条第1 項第6号

3)第34条第1 項第11号

4)第34条第1 項第12号

1

1)韓国内で著名性を獲得した と見なし難い

2)指定商品/指定役務が非類 似であり、需要者を欺瞞する おそれがあるとは言えない。

3)不正な目的でもって出願、

登録をしたとは言えない。

3.2. 無効審判の請求理由と勝訴原因

上記2件の敗訴理由とは対照的に、勝訴した8件の勝訴原因は、「周知性立証の成功」

にある。勝訴8件の場合、無効事由は、すべて商標法第34条第1項第13号であって、

無効対象登録商標が日本において周知・著名な審判請求人の先使用商標を不正な目的 により先行取得したというものである。

3.3. 無効審判の勝敗の要因

結局のところ、日本企業のC-Typeの無効審判において勝敗を分けた要因は、審判請

126 求人の先使用商標が日本で周知・著名であることを立証できたか否かに大きく左右さ れていることが分かった。韓国商標法第34条第1項第13号は、韓国内で広く知られて いないとしても、外国において需要者に広く知られており、韓国でも保護する価値が あると認められれば、少なくとも該当する外国商標が使用された商品と同一・類似し たり、又は経済的な関連性が認められる商品に対しては、保護を受けることができる。

したがって、韓国で登録された商標が自身の商標を冒認したと主張する場合には、

自身の商標が韓国商標法上の保護を受ける価値が、ある程度需要者に既に広く知られ ているということを審判請求人が必ず立証しなければならない。自身の商標が周知・

著名であると立証することができない限り、特別な事情がなければ、自身の独特の商 標を他人がそのまま模倣して商標登録を受けたとしても、該当する冒認商標を無効化 させる方法はまずないといって良かろう。

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