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第3章 冒認商標が韓国で出願されたときに利用できる規定と手続き

第2節 冒認商標の拒絶および無効に適用される規定および要件分析

2.3. 無効事由の要件および事例の検討

2.3.1. 公序良俗に反する商標(第34条第1項第4号)

2.3.1.1. 当事者間における信義誠実の原則に反する商標と公序良

商標の構成自体が善良な風俗又は公共の秩序に反する場合でない商標の出 願・登録が上記規定に該当するためには、商標の出願・登録過程に社会的妥 当性が顕著に欠如し、その登録を認めることが商標法の秩序に反するものと して到底容認することができないと認められる場合に限り、他人の商標・サ ービス標や商号等の信用や名声に便乗するために、無断で他人の標章を模倣 した商標を出願して登録受けたり、又は商標を登録して使用する行為が特定 当事者間の契約に違反したり特定人に対する関係において信義誠実の原則に 反する等の事情のみを聞いて、直ちに公序良俗に反する商標であるというこ とはできない。

当事者間における信義誠実の原則に 反する商標の出願登録は?

57 [事例18] 登録商標

(40-0792248) 模倣の元となった商標

商標 송석 송석

指定商品/使用商品 [第19類] 建築用石材他 建築用石材

大法院の判断(商標 法第34条第1項第4 号適用可否)

(2011フ1722)

先使用商標は、1994年9月26日訴外人1により先登録されてか ら2004年9月27日の存続期間満了により登録が消滅したが、

その3年7ヶ月後である2008年5月14日に、被告(商標権者) は、先使用商標とその標章及び指定商品が同一・類似する本件 の登録商標を出願して登録した後、訴外人1から訴外人2を経 て先使用商標に対する権利を譲受した原告を相手取り商標権侵 害の疑いで告訴を提起したとしても、かかる事情のみでは本件 登録商標が商標法第34条第1項第4号に該当するとはいえな い。

[事例19] 登録商標

(40-0543908) 模倣の元となった商標

商標

指定商品/使用商品 [第32類] ビール他 ビール

大法院の判断(商標 法第34条第1項第4 号適用可否)

(2004フ1267)

で構成された原告商標の使用商品を原告から韓国内に 輸入して販売した被告1が、2000年6月頃、訴外人に原告商標 の使用商品と関連する製品に関する韓国内の輸入権と独占権、

及び自身が運営する訴外会社の営業一切を有償で譲渡したにも

かかわらず、2002年1月14日に で構成された本件登録 商標を出願し、2003年3月26日登録後、原告に原告商標の使

58 用商品が本件登録商標の商標権を侵害するとの理由によりその 輸出を中止せよとの警告状を送り、スウォン税関に原告商標が 使用された商品に関して、商標権侵害憂慮物品輸入事実通報書 を提出すると同時に、訴外人に譲渡した会社に対しては、ソウ ル地方法院に原告商標の使用中止を求める仮処分を申請、本件 登録商標を共同で登録を受けた被告2は、被告1が原告及び訴 外人との間に、前述した過程を経て、本件登録商標を出願して 登録された事実を把握していたと認められるため、被告の本件 登録商標の出願・登録と、その商標権の行使が、原告や訴外人 に対する関係において、商道徳や信義に反したとはいえず、被 告が本件登録商標を出願・登録した行為が、上記の特定当事者 以外の者に対する関係においても、一般的に商道徳や信義に反 したとはいえず、本件登録商標は、商標法第34条第1項第4号 が定める「公共の秩序又は善良な風俗を乱すおそれがある」商 標に該当するとはいえない。16

16 上記大法院の判決後に開かれた特許法院差戻審(2006ホ2424)において、特許法院 は模倣対象商標が「本件登録商標の登録決定日である2003年3月24日当時、韓国内の 一般需要者に原告(請求人)のKGB商品に対する商標と認識され得る程度に知られてい た」と認め、商標法第7条第1項第11号(現第34条第1項第12号)を適用して再び無効 を言渡した。商標権者は上告したが、大法院は特許法院の第7条第1項第11号(現第3 4条第1項第12号)の適用を支持した(2006フ2448)。本件登録商標は特許審判院差戻 審(2007ダン46)を通じて最終的に無効が確定した。

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