3 .
紙 の 発 明 に つ い て 説 明 │ ・ 紙 を 例 に 挙 げ て 「 な い も の を 新 し い 作 る 発 明 jする。
I
について説明する。‑紙づくりは中国で発明されたことを知る。
‑紙づくりの技術は世界に広まったことを説明す る0
・日本には聖徳太子の時代に中国の紙作りの発明 がイ云わってきた0
.紙が発明される前の移り変わりを説明する。
o r
紙が発明される前は、亀の甲羅、骨、竹、木、絹、木の皮、紙の経路で文字を書くようになっ た。
・紙の発明によって人々の生活はよりよくなって いったことを説明する。
4.身の回りの紙の発明に│・身の回りの紙の発明を例に挙げて「あるものを ついて考えよう
5 .まとめ
よりよくする発明
J
について説明する。‑発明があることにより、身の回りの生活と関わ り、人々の暮らしをより良くしていることを説 明する。
‑導入のクイズの内容を用いて、日中の発明は共 有されていて、発明は国境を関係なく使われて
いることを説明する。
表2知財の必要性を理解する
学習活動 内容
1.
r
知的財産J
について ‑知的財産は発明物やデザイン・ロゴマーク、著 説明する。 作物等のそれぞれ具体例を不して説明する。2.知 的 財 産 を 見 つ け て ‑車を例にしてどんな知的財産が含まれているの
みよう。 かについて考える。
3.
r
知的財産権 j につい ‑法律に守られている知的財産権とその主な種類 て説明する。 である産業財産権と著作権に説明する。‑産業財産権とその 4つの種類について説明する。
①高度な発明を保護する権利を特許権と言う。
②小与な発明(考案)を保護する権利を実用新案 権。
③デザインを保護する権利を意匠権。
④プランドを保護する権利を商標権。
‑車の例をもう一回挙げて、知的財産と知的財産 権の各権利に当てはまるところを説明する。
‑著作権について説明する。
o r
著作権とは小説、音楽、絵画、プログラムな どの著作物を作り出した人(著作者)に与える権 利を吉います。J
Copyrightについて説明する。4. なぜ知的財産が法律│・<西遊記>のシーンの中の「孫悟空と悪魔から に よ っ て 守 ら れ て い る │ 化けた偽の孫悟空との場面 j を用いて身の回り のかを考えさせる。
I
に模倣品があることを説明する5. まとめ
‑模倣品(まね商品)が出回ってしまったらどうな るのかについて考えさせる。
・中国での iphone4sの模倣品と日本での「天津飯
J
の天津という言葉を勝手に使っている実際のこ の模倣品の問題は起こってしまっていることを 説明する。
‑知的財産権があることにより
①本物を模倣品(まね商品)から守ることができ る。
②アイデアを尊重・保護することにより、よりよ しミ生活を送ることができる。
③模倣品の問題は国内に留まらず、国際的な問題 である口
5 .
1.2
アンケート調査の概要事前と事後の 2回のアンケートを実施し、生徒の知財意識の変化を調べた。質 問項目は文献「知財教育の実践と理論小・中・高・大での知財教育の展開
J
(日 本知財学会知財教育分科会編集委員会、白桃書房、 2013年6月)に示されている36
大目標リスト(表 3)に対応したもの、知財を意識した創造性 a,‑...̲,d、知財に関す る知識・理解e"""̲'g、知財を尊重する態度h,‑...̲,iに、知財の国際性に関する質問 j を力日えたもので、とてもそう,思う/そう,思う/どちらでもない/あまり d思わな い/思わない/わからない、の 6選択肢とした。このほかに自由記述、及び「知 的財産 j についてのマインドマップ作成を課した。そして、知財教育大目標リ ストの中学生向けの目標と対応したアンケート項目を表 3に示した。
アンケートを行ったクラスは運動部に属する生徒らが活発な授業の雰囲気を 作っているクラスであった。授業の進行は本学 3年生小林万甫子さんにお願い した。高校生とは吉え、 1年生であるので中学生向けを意識した授業そのままで も差し支えはないと考えられるが、多少商業高校向けに説明を変更した。
事前アンケートは授業実践が行う前日に商業高校の世良先生に依頼し、事後 アンケートは 2回目の授業が終わった後の 5日後に行った。事後アンケートを 宣後に行われなかったのは、短期的な記憶ではなく、知識、理解として定着し
ているかを見るためである。
表3 知財教育大目標リストの中学生向けの目標と対応したアンケート項目[1]
知 財 を 情報を収集・分析し、多
a .
(文化祭の企画,商品開発などの課 意 識 し 様 な ア イ デ ア を 思 考 で 題が与えられた際等に)調べて新しいアた 創 造 きる イデアを生み出せるほうだと思う。
』
性 発 想 し た ア イ デ ア を 論
b .
自身が思いついたアイデアをきちん a,‑...̲,d 理的に表現できる と他者に伝えられるほうだと思う。内容に応じて、引用や使 c. (調べ学習等で)引用のルールがわ 用 許 諾 の 必 要 性 が 判 断 かっているほうだと思う。
できる
意 欲 を 持 っ て 協 同 し て d .何か新しいものを創り出すのが好き の 創 造 的 な 活 動 が で き なほうだと思う(文章,絵,音楽,商品
る 開発等,何でも良い)。
知 財 に 知 財 の 考 え 方 の 必 要 性 e .著作物や特許を保護することが大切 関 す る と重要性が分かる で あ る こ と を 理 解 し て い る ほ う だ と 思
知識・ つ。
理解 産 業 発 展 と 産 業 財 産 権 f .特許制度がある理由をきちんと説明
e"'̲'g の関係が分かる できるほうだと思う。
文 化 の 発 展 と 著 作 権 の g.著作権制度がある理由をきちんと説 関係が分かる 明できるほうだと思う。
知 財 を 知 財 の 知 識 を も と に 知 h 違法なコピーをしないなど 知的財
l
尊 重 す 財 を 尊 重 す る 気 持 ち が 産を尊重する意識は高いほうだと思う。
る態度 持てる
h,...̲̲,i 創 造 的 な 活 動 の 中 で 知 i .無断でコピー等をしてレポートを作 財に配慮、できる 成すべきでないなど,自身のものを創り
あ げ る 際 に 他 人 の ア イ デ ア を 尊 重 す る 意識が強いほうだと思う。
知 財 の 知 財 に は 国 境 が な い こ j .海外で創られた著作物や特許の,恩恵 国 際 性 とを理解できる を 日 常 か ら 受 け て い る と 良 く 理 解 し て
J いるほうだと思う。
5.2日本の商業高校における授業実践の結果と考察 5.2.1授業実践の結果と考察
授業実践を行って、授業の効果を検証した。 1回目の授業「身近な発明から知 財を知る j では、クイズから授業に入ったこともあり、生徒らの興味関心は非 常に高かった。また商品開発の意識が高く、身の回りの(既存の)発明を考え るグループワークでは勘違いして紙を応用した発明を構想したグループも少な くなく、またその内容にユニークさが見られた。 2回目の授業「知財の必要性を 理解する jでは、「車
J
に含まれる知財、ドラマ「西遊記J
や「天津飯J
等の皆 の身近なもの事を題材にしたことにより、生徒らが「普段何気なく見ていた物 に様々な工夫や権利が含まれているのだ、勉強になったJ
との感想も得た。こ のように生徒らは、知財に興味を持つようになったと考える。5.2.2アンケートの結果と考察
(一)事前と事後のアンケート選択項目の全体の結果と考察 1 .事前アンケートの全体の結果
38
人数
o
5 10 15 20 25 30 35 40a. (文化祭の企画,商品開発などの課題が与えら…
b 自身が思いついたアイデアをきちんと他者に伝…
C. (調べ学習等で)引用のルールがわかっている.,
d.何か新しいものを創り出すのが好きなほうだと…
e.著作物や特許を保護することが大切であること…
f特許制度がある理由をきちんと説明できるほう‑
g 著作権制度がある理由をきちんと説明できる‑
h違法なコピーをしないなど,知的財産を尊重す…
i無断で、コピー等をしてレポートを作成すべきでな…
L海外で創られた著作物や特許の思恵を日常か・・
ア 岡 田 園 田 圃 圃園司 園 田 司 副フ 」
‑とてもそう思う ・そう思う どちらでもない ・あまり思わない ・思わない ・わからない 図l 事 前 ア ン ケ ー ト の 結 果
図 lに事前アンケートの全体の結果を示した。事前アンケートでは
r
b .自身 が 思 い つ い た ア イ デ ア を き ち ん と 他 者 に 伝 え ら れ る ほ う だ と 思 う j、
r
d .何 か 新 し い も の を 創 り 出 す の が 好 き な ほ う だ と 思 う ( 文 章 , 絵 , 音 楽 , 商 品 開 発 等,何でも良い) J
、re .著作物や特許を保護することが大切であることを理解 しているほうだと思うJ
の 3つ の 項 目 の 「 と て も そ う 思 う ・ そ う 思 う j が一番 多く、r
f , 特 許 制 度 が あ る 理 由 を き ち ん と 説 明 で き る ほ う だ と 思 う j とr
g . 著作権制度がある理由をきちんと説明できるほうだと思うJ
項目が一番少ない。又、
r
i .無断でコピー等をしてレポートを作成すべきでないなど,自身のもの を創りあげる際に他人のアイデアを尊重する意識が強いほうだと思うJ
とr
j , 海 外 で 創 ら れ た 著 作 物 や 特 許 の 恩 恵 を 日常 か ら 受 け て い る と 良 く 理 解 し て い るほうだと思う
J
2つの項目の「分からないJ
の回答が 40人の内ほぽ半分を占め ている 。2.事後アンケートの全体の結果
。
a. (文化祭の企画,商品開発などの課題が与えら…
b.自身が思いついたアイデアをきちんと他者に伝…
c. (調べ学習等で)引用のルールがわかっている‑
d.何か新しいものを創り出すのが好きなほうだと…
e.著作物や特許を保護することが大切であること…
f.特許制度がある理由をきちんと説明できるほう‑
g 著作権制度がある理由をきちんと説明できるほ…
h違法なコピーをしないなど,知的財産を尊重すー i無断で、コピー等をしてレポートを作成すべきでな…
j.海外で創られた著作物や特許の恩恵を日常か・・
5 10 15
宅 群
25 30 35 40I
1
12
13
・とてもそう思う ・そう思う どちらでもない ・あまり思わない ・思わない ・わからない
図 2 事後アンケートの全体の結果
図2に事後アンケートの全体の結果を示した。事前の結果と比較してみると、
「とてもそう思う・そう思う
J
がかなり増え、さらに「分からない j も減少し た。(二)アンケートの各項目の結果と考察
商 業 高 校 l年 生 40名の授業実践の各項目の事前アンケートと事後アンケート の結果を以下に示す。有意水準 5%でt検定を行った。 1名分のアンケートが比 較には無効で n=39である。
a.
(文化祭の企画,商品開発などの課題が与えられた際等に)調べて新しいア イデアを生み出せるほうだと思う。質問 a は知財を意識した創造性 (a~d) の「情報を収集・分析し、多様なアイ デアを思考できるj目標に応じた項目である。
40