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教育プログラム

ドキュメント内 【最終修正版】0630 (ページ 34-86)

33 2. 教育プログラム

2.1 カリキュラムモデルと教育方法

基本的水準:

医科大学・医学部は

• カリキュラムモデルを定めなくてはならない。(B 2.1.1)

• 採用する教育法ならびに学習法を定めなくてはならない。(B 2.1.2)

• 学生の生涯学習への準備を整えるカリキュラムを持たなくてはならな い。(B 2.1.3)

• 平等の原則に従い学生にカリキュラムが提供されるようにしなくては ならない。(B 2.1.4)

質的向上のための水準:

医科大学・医学部は

• 学生が自分の学習に責任を持つことを促し、準備させ、そして支援する カリキュラムと教育/学習方法を採用すべきである。(Q 2.1.1)

注 釈:

§ [カリキュラム]とは目標とする教育成果、教育内容/シラバス、経験お よび課程を指し、計画される教育と学習方法の構造、および評価法を含 む。

カリキュラムでは、学生が達成すべき知識・技能・態度が明示されるべ きである。

§ [カリキュラムモデル]には、学体系を基盤とするもの、臓器器官系を基 盤とするもの、臨床課題や疾患特性を基盤とするもののほか、学習内容 によって構築された教育単位またはらせん型(繰り返しながら発展す る)が含まれる。

§ [教育ならびに学習方法]は、講義、少人数グループ教育、問題基盤型あ るいは症例基盤型学習、相互学習(peer assisted learning)、体験実 習、実験、臨床実習、臨床見学、臨床技能教育(シミュレーション教育)、

地域実地経験、および web を通じた学習を含む。

§ [カリキュラムと教育の方法]は最新の学習理論に基づくべきである。

§ [平等の原則]は、教員および学生を性、人種、宗教、性的嗜好、社会的 経済的地位に関わりなく、身体能力に配慮して等しく扱うことを意味す る。

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カリキュラムモデルを定めなくてはならない。(B 2.1.1)

A. 基本的水準に関する情報

本学医学部医学科では、カリキュラムモデルを定め、学生・教職員に便覧と して配布するとともに、カリキュラム概念図としてオリエンテーション、ホー ムページ等で分かりやすく提示している。特に、専門職業人教育で重視される4 つの科目区分については、学年を追って段階的に能力を向上させるように設定 されている。

系統的な学年進行教育プログラムは、①キャリア教育、②課題解決型教育、

③実践型教育、④教養教育に分類され、段階的に能力を向上させる事を目的に、

以下のように設定されている。

①キャリア教育:入学直後に「医学概論」(1年次)、「プロフェッショナリズ ムI」(1年次)を設定し、初年次から多様な価値観の受容と職業意識を養って いる。「プロフェッショナリズムII〜Ⅴ」(2〜5年次)は学年進行で設定し、

医師に必要な資質を主体的に考える教育を行う。

②課題解決型教育:小グループで議論と思考を重ねて特定の課題を探求する「医 学セミナー」(1年次)、生命科学の基礎と先端を学んだ後に「基礎病態演習」

(3年次)を設定して科学的思考を身につけさせ、その直後の「医学研究インタ ーンシップ」(3年次)で3ヶ月間の研究室配属(海外研究機関を含む)を行い、

PBL形式の「臨床病態演習」(4年次)で臨床推論を学ぶ。研究に興味がある学 生は、「医学研究インターンシップ」のあとも継続して研究を行っており、学 部学生中に大学院授業科目を科目等履修生として履修し(pre-ART)、大学院と 初期研修を兼ねる「ARTプログラム」にシームレスに参加できる。

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③実践型教育:入学早期に大学病院等でのローテーションプログラム「早期体 験実習」(1年次)や地域医療機関での「早期地域医療体験実習」(1年次)を 行い、学生の医療を学ぶモチベーションを高める。平成28年度より新たに「社 会コミュニケーション」(1年次)を設定し、社会でのボランティア活動を通し て多様な社会の受容とコミュニケーション能力の向上を図る。「地域医療体験 実習I・II・III」(2年次、3年次)では、全学生に地域医療の現場を経験させ、

「医療シミュレーション教育コース」(4年次)「臨床実技入門」(4年次)の 臨床実習前教育、全国共用試験(CBT・OSCE)を経て、4年次1月より「診療参 加型臨床実習」(基本臨床実習54週+選択制臨床実習18週)を行う。基本臨床 実習では学内の24診療科で学び、選択制臨床実習では学内の3診療科を4週間ず つ、国内の関連病院や海外の大学病院で6週間の実習を行う機会が与えられる。

④教養教育:平成28年度より、全学60分授業・4学期制に移行となり、教養教育 は1年次通年週2日(月・木)、2年次通年週2回(火・金)となる。これにより、

医学科専門科目に加え、教養教育科目でも講義の実質化(60分=単位制度の1 時間)を図ることができる。教養改革では語学教育の強化、クロス履修(異分 野の基礎的知識や技能の強化を図る科目)の推進、実践型教育の拡充、高年次 教養の導入を行う。高年次(3年次)教養科目として、平成28年度より、「バイ オメディカルデータサイエンス」及び「レギュラトリーサイエンス入門」(歯 学部と共同開講)の2科目を開講し、医療人としての幅広い知識の習得を図る。

すべての教育プログラム、カリキュラムは、医学部医学科のディプロマポリ シーに沿って構築され、目標とする教育成果(アウトカム)、教育内容、評価 方法等は、シラバスやホームページに記載されており、授業科目構成はカリキ ュラムツリーとして明示されている。

36 B.基本的水準に関する現状分析と自己評価

時代の要求に対応したカリキュラム設定と改善が随時行なわれている。カリ キュラム改革に対するアンケートは随時実施しており、教育改革に役立ててい る。平成28年度から岡山大学全学での4学期制導入と教養教育改革に合わせて医 学科も新カリキュラムに移行する。新カリキュラムでは、(1)グローバルに通 用するリベラル・アーツ教育を推進し、高年次教養教育を導入して、幅広い教 養、汎用的技能や専門知識を学生に修得させ、(2)学生同士や教員とのコミュ ニケーションを基幹とする学生参加型・課題解決型の授業(アクティブ・ラー ニング)を積極的に取り入れ、研究マインドの涵養と「何を身に付けたか」に 重点をおく教育成果(アウトカム)重視の教育に転換し、(3)研修医レベルを 目指し、診療参加型臨床実習の内容の充実を図る。平成27年度に、各授業科目 での教育成果(アウトカム)項目を調査した(資料1-20)。

C. 現状への対応

FD等において、新しいカリキュラムの理念や理解を深める機会を設定してい る。全授業科目の教育成果(アウトカム)の設定を検証している。

D. 改善に向けた計画

より効果的な教育方法を検討し、カリキュラムの改善を図る。

資料 1-20:各授業科目と教育成果(アウトカム)との関連表

採用する教育法ならびに学習法を定めなくてはならない。(B 2.1.2)

A. 基本的水準に関する情報

岡山大学医学部の使命、「医の倫理に徹し,科学的思考法と高度な医学的知 識・技術を体得し,社会的信頼を得るに足る臨床医並びに医学研究者を養成し,

もって人類の健康と福祉に貢献する」を達成するため、能動的な学び(アクテ ィブ・ラーニング)、問題解決能力や思考批判能力の獲得を意図した学修法を 取入れている。「医学セミナー」(1年次)、「基礎病態演習」(3年次)、「医 学研究インターンシップ」(3年次)、「臨床病態演習」(4年次)は、能動学 修をベースにグループ討論や問題解決学修を行い、取組む姿勢とグループ内で の適切な行動を評価している。「プロフェッショナリズムI」(1年次)は、グ ループ協働で能動的に学修し、グループ討論、グループ発表を行っている。「社 会コミュニケーション」、「早期体験実習」、「早期地域医療体験実習」(以 上1年次)、「地域医療体験実習」(2、3年次)、「医療シミュレーション教育

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コース」(4年次)、「臨床実技入門」(4年次)、臨床実習(4-6年次)は、能 動学修を通して実践力を獲得する。臨床実習は上級生が下級生を指導する屋根 瓦式学修を導入し、ルーブリック形式の評価により、パフォーマンス評価を行 っている。

基礎医学・社会医学(1年次〜4年次)についての各授業科目の教育・学修方 法は講義と演習/実習である。これらの演習/実習の割合は、1年次で29.1%、

2年次51.2%、3年次60.8%、4年次51.0%である。臨床医学講義は、臓器・系別 に行われる。臨床実習時間の拡充に伴い、平成26年度より授業時間を基礎医学・

社会医学で1割、臨床医学で3割、削減した。授業時間削減による学修効果の低 下を補うため、WebClassに講義資料を事前に公開し、予習を前提に授業を行う 学修法(反転授業含む)を導入している。また、能動学修を促進し、知識の効 果的な習得を目的として、種々のビデオ教材を作成し、e-learningで何時でも 自由に閲覧できるようにしている。

B. 基本的水準に関する現状分析と自己評価

各授業科目での教育法・学修法については、シラバスに明示しており、その 評価法も提示されている。能動学修を取入れた講義、少人数グループ学修、問 題基盤型学修、症例基盤型学修、課題解決型教育、実践教育、e-learningを取 入れた自己学修など、効果的な教育法・学修法は適切に行われている。最近の 教育改革の機運の高まりにより、教員が集まって授業のあり方等について意見 交換する機会(FD)が増えている。

C. 現状への対応

アクティブ・ラーニングのさらなる推進、効果的な授業法の導入ついて、FD 等 で教員への周知を図るとともに、授業アンケート等により学生の意見を聞いて フィードバックを行っている。学生に対しては、成人学習への意識改革を周知 している。教育改革の気運をさらに高め、持続可能なシステムに醸成させる取 組みを行っている。

D. 改善に向けた計画

教育法・学修法の継続的な自己点検を行い、時代の要求にあった教育方法の 導入を持続的に検討する。

学生の生涯学習への準備を整えるカリキュラムを持たなくてはならない。(B 2.1.3)

A. 基本的水準に関する情報

ドキュメント内 【最終修正版】0630 (ページ 34-86)

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