124 5. 教員
5.1 募集と選抜方針
基本的水準:
医科大学・医学部は
• 教員の募集と選抜方針を策定して履行しなければならない。
医学と医学以外の教員間のバランス、常勤および非常勤の教員間のバ ランス、教員と一般職員間のバランスを含め、適切にカリキュラムを 実施するために求められる基礎医学、行動科学、社会医学、臨床医学 の教員のタイプ、責任、バランスを概説しなければならない。(B 5.1.1)
教育、研究、診療の資格間のバランスを含め、学術的、教育的、およ び臨床的な業績の判定水準を明示しなければならない。(B 5.1.2)
基礎医学、行動科学、社会医学、臨床医学の教員の責任を明示してモ ニタリングしなければならない。(B 5.1.3)
質的向上のための水準:
医科大学・医学部は
• 教員の募集および選抜の方針には、以下の水準を考慮すべきである。
その地域に固有の重大な問題を含め、使命との関連性(Q 5.1.1)
経済的配慮(Q 5.1.2)
注 釈:
§ [教員の募集と選抜方針]には、カリキュラムと関連した学科または科目に おいて、高い能力を備えた基礎医学者、行動科学者、社会医学者、臨床医 を十分な人数で確保し、高い能力を備えた研究者をも十分な人数で配備で きる考慮が含まれる。
§ [教員のバランス]には、大学や病院の基礎医学、行動科学、社会医学、臨 床医学において連帯責任を伴う教員と、大学と病院の二重の任命を受けた 教員が含まれる。
§ [医学と医学以外の教員間のバランス]とは、医学以外の学識のある教員の 資格について十分に医学的な方面から検討することを意味する。
§ [業績]は、専門資格、専門の経験、研究発表、教育業績、同僚評価により 測定する。
§ [診療の職務]には、医療提供システムにおける臨床的使命のほか、統轄や 運営への参画が含まれる。
§ [その地域に固有の重大な問題]には、学校やカリキュラムに関連した性
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別、民族性、宗教、言語、およびその他の項目が含まれる。
§ [経済的配慮]とは、教員採用に対する大学の経済的状況や経済的資源の効 率的利用を考慮することを含む。
教員の募集と選抜方針を策定して履行しなければならない。
医学と医学以外の教員間のバランス、常勤および非常勤の教員間のバラン ス、教員と一般職員間のバランスを含め、適切にカリキュラムを実施するた めに求められる基礎医学、行動科学、社会医学、臨床医学の教員のタイプ、
責任、バランスを概説しなければならない。(B 5.1.1)
A. 基本的水準に関する情報
岡山大学の教員の選考に関する共通事項は、国立大学法人岡山大学教員の選 考に関する規則(資料5-1)に定められており、教員の採用等に当たっては、法 人及び研究科・学部等の理念・目標及び将来構想等に応じて選考するものであ ることが明記されている。医学部医学科の教育は、大学院医歯薬学総合研究科 の医学系の教員が担当しており、研究科医学系教員の募集及び選抜の方針は、
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科教員候補者選考内規(資料5-2),岡山大学大 学院医歯薬学総合研究科医学系教員候補者選考要項(資料5-3)及び岡山大学大 学院医歯薬学総合研究科医学系教授候補者選考要項(資料5-4)に規定されてい る。医学系教員の人事のための教育研究業績の審査は、大学院医歯薬学総合研 究科教授会の代議員会である医学系会議において行われる。医学部医学科卒業 者(臨床系教育研究分野にあっては医師免許証取得者)以外の者を選考する場 合は、特別選考として教育、研究、診療に必要があると認めた場合に限り選考 できる(資料5-3)。
医学部医学科の職種別、分野別の専任教員数(研究科医学系常勤教員数)及 び附属病院(医科)の専任教員数を以下に示す。大学設置基準を満たしている。
専任教員数(平成 28 年 3 月1日現在)
単位:人 医学部医学科(研究科医学系) 岡山大学病院
(医科)
基礎医学 行動科学 社会医学 臨床医学 計
教授 15 ( 4) 0 5 (2) 24 44 ( 6) 18 准教授 8 ( 5) 0 0 (0) 16 24 ( 5) 7 講師 5 ( 3) 0 2 (1) 6 13 ( 4) 32 小計 28 (12) 0 7 (3) 46 81 (15) 57 助教 43 (36) 0 5 (3) 15 63 (39) 90 計 71 (48) 0 12 (6) 61 144 (54) 147
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※大学設置基準:専任教員 140 人以上(教授・准教授・講師 60 人以上,教授 30 人以上),病院に別に相当数の専任教員
※( )内は,医師免許を有しない教員数を内数で示す。
(出典:大学院医歯薬学総合研究科等事務部総務課資料)
基礎医学には医学系の 18 の教育研究分野が対応している。行動科学の専任教 員の採用は無く、行動科学関係の教育は,プロフェッショナリズム教育、医学 概論、早期体験実習、医療面接、臨床実技入門などの授業科目の一部として行 っている。これらの授業科目は、全学センターである医療教育統合開発センタ ー(医学教育部門)及び研究科内に設置された地域医療人材育成講座(寄付講 座)、医学教育リノベーションセンター、医療人キャリアセンター等の教員が中 心となり、岡山大学病院の看護部や臨床系教員と協働で実施している。社会医 学は 5 の教育研究分野が対応している。基礎医学及び社会医学の専任教員の半 数以上は、医師免許を有しない者である。臨床医学には 24 の教育研究分野が対 応しており、臨床医学の専任教員は、附属病院における診療等にも従事する。
臨床医学の専任教授は、基本的に、附属病院の診療科長、中央診療施設等の長 を兼ねる。附属病院には、医学科の専任教員とは別に 147 名の教員がおり、附 属病院における教育、研究及び診療に主として従事する。
高い能力を備えた研究者として上記の専任教員のほかに、研究科医学系では、
14 の寄付講座、1 の共同研究講座、1 のセンターなどにおいて、37 名の特別契 約職員(常勤:教授 8 名、准教授 6 名、講師 5 名、助教 18 名)が雇用されてお り、これらの職員は、主に特定の教育研究プロジェクトに従事している。病院 では、69 名の特別契約職員(常勤:教授 2 名、講師 2 名、助教 65 名)が雇用さ れている。
医学部医学科の平成 27 年度非常勤講師数(有給)は、148 名で、雇用時間数 は、225 時間である。非常勤講師の雇用時間数は、人件費削減、抑制及び節約等 の観点から、大学全体において調整がなされる。非常勤講師を採用する際には、
医学部教授会の代議員会である医学科会議において、事前に資格審査を行って いる。なお、教養教育は医学部を含む各学部の教員が分担して実施している。
B. 基本的水準に関する現状分析と自己評価
教員の募集と選抜方針に係る諸規則は、適切に整備され、すべての教員は適 切な資格審査を経て採用している。基礎医学、社会医学、臨床医学に係る教育 カリキュラムを、対応する教育研究分野の教員間で、その専門性に応じて責任 を分担し、適切に実施している。一方、行動科学は平成 28 年度よりカリキュラ ムの体系化が行われるが、現状では専任教員は配置されていない。
127 C. 現状への対応
行動科学に関する教育は、医学関連教育分野(医療教育統合開発センター、
地域医療人材育成講座、医学教育リノベーションセンター、医療人キャリアセ ンター)の教員が中心となり授業を行っている。
D. 改善に向けた計画
医学関連教育分野の組織再編を行い、所属教員を行動科学の専任教員として 配置する計画を検討中である。
参考資料
資料 5-1:国立大学法人岡山大学教員の選考に関する規則
資料 5-2:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科教員候補者選考内規
資料 5-3:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科医学系教員候補者選考要項 資料 5-4:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科医学系教授候補者選考要項
教員の募集と選抜方針を策定して履行しなければならない。
教育、研究、診療の資格間のバランスを含め、学術的、教育的、および臨 床的な業績の判定水準を明示しなければならない。(B 5.1.2)
A. 基本的水準に関する情報
医学系教員の採用に当たっては、関連分野の教育又は研究に一定期間の経験 を有することを要件とし、博士の学位を必須としている(資料 5-2、5-3)。 教授の選考は、原則として公募により行われる。医学系会議に教授候補者選 考委員会が設置され、委員は、医学系長、研究科長(医学系の場合に限る)の ほか、医学系教授のうちから基礎系と臨床系のバランスをとって互選される。
岡山大学病院長もオブザーバーとして参加する。委員会は、教授を選考しよう とする分野の特性に応じて具体的な選考方針、求める人材像等を検討し、医学 系会議の承認を得てから公募を開始する。委員会は、応募者から提出された書 類を基に、人物、適性、研究業績、教育的関心・能力及び臨床系の教授を選考 する場合は臨床的能力についても評価して、面接を行う候補者を絞り込み、医 学系会議の承認を得る。委員会が行う面接には医学系の全教授も出席する。委 員会は、面接等の結果を踏まえて最終的に 3 名程度の候補者を選考し、医学系 会議に報告する。医学系会議における投票を経て、新任教授が決定される(資 料 5-4)。
准教授及び講師を採用する場合は、医学系長、他分野の医学系教授及び研究 科長(医学系の場合に限る)から成る人事検討委員会において、候補者の履歴、