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プログラム評価

ドキュメント内 【最終修正版】0630 (ページ 174-199)

173 7. プログラム評価

7.1 プログラムのモニタと評価

基本的水準:

医科大学・医学部は

• カリキュラムの教育プロセスと教育成果を定期的にモニタするプログラ ムを設けなければならない。(B 7.1.1)

• 以下の事項についてプログラム評価する仕組みを確立し、実施しなければ ならない。

Ÿ カリキュラムとその主な構成要素(B 7.1.2)

Ÿ 学生の進歩(B 7.1.3)

Ÿ 課題の特定と対応(B 7.1.4)

• 評価の結果がカリキュラムに反映されていることを確実にしなければな らない。(B 7.1.5)

質的向上のための水準:

医科大学・医学部は

• 以下の事項について随時、プログラムを包括的に評価するべきである。

Ÿ 教育プロセスの背景(Q 7.1.1)

Ÿ カリキュラムの特定の構成要素(Q 7.1.2)

Ÿ 全体的な成果(Q 7.1.3)

Ÿ 社会的責任(Q 7.1.4)

注 釈:

§ [プログラムのモニタリング]とは、カリキュラムの重要な側面について、

データを定期的に集めることを意味する。その目的は、確実に教育プロセ スが軌道に乗っていることを確認し、介入が必要な領域を特定することに ある。データの収集は多くの場合、学生の入学時、評価時、卒業時に事務 的に行われる。

§ [プログラム評価]とは、教育機関と教育プログラムの効果と適切性を判 断する情報について系統的に収集するプロセスである。データの収集には 信頼性と妥当性のある方法が用いられ、教育プログラムの質や、大学の使 命、カリキュラム、教育の学習成果など中心的な部分を明らかにする目的 がある。

医学教育の専門家が参加することにより、各機関における医学教育の質的 向上を経験できる基礎をさらに拡げることができる。

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§ [カリキュラムの主な構成要素]には、カリキュラムモデル(B 2.1.1 を 参照)、カリキュラムの構造、構成と教育期間(2.6 を参照)、および中核 となる必修教育内容と選択的な教育内容(Q 2.6.3 を参照)が含まれる。

§ [特定される課題]としては、目的とした医学教育の成果が思うほどには 達成されていないことが含まれる。教育の成果の弱点や問題点などについ ての評価並びに情報は、介入、是正、プログラム開発、カリキュラム改善 などへのフィードバックに用いられる。

§ [教育プロセスの背景]には、医科大学の学習環境や文化のほか、組織や 資源が含まれる。

§ [カリキュラムの特定構成要素]には、課程の記載、教育法、学習法、臨 床実習、および評価方法が含まれる。

§ [全体的な学習成果]は、医師国家試験の成績、ベンチマークの評価、国 際的試験、職業選択、大学卒業後の業績などから測られる。これらの情報 は、教育プログラムの画一化を防ぐと同時に、カリキュラム改善の基盤を 提供する。

§ [社会的責任](1.1 の注釈の定義を参照)。 日本版注釈:

§ 医学教育モデル・コア・カリキュラムの導入状況と、成果(共用試験の結 果を含む)を評価してもよい。

カリキュラムの教育プロセスと教育成果を定期的にモニタするプログラムを設 けなければならない。(B 7.1.1)

A. 基本的水準に関する情報

カリキュラムの教育プロセスと教育成果を定期的にモニタするため、全授業 科目を対象とした授業評価アンケートの結果を教務委員会で分析している。授 業評価アンケートの結果は授業担当教員(科目責任者)に返却され、自己改善 を促している(資料 7-1)。臨床実習に対するアンケートは、より詳細な評価項 目を設定しており、臨床系教育企画委員会でフィードバックを行うとともに次 年度の臨床実習の改善に活用している(資料 7-2)。臨床実習中は医療スタッフ、

担当患者及び関連病院の指導者からも意見を収集している。また、各授業科目 で修得を目指す教育成果(アウトカム)を一覧表にまとめ(資料 1-20)、これを ホームページに掲載することで教員、学生間での共有を図り、卒業生や関連病 院関係者などに教育成果の達成度調査(資料 1-6)を行っている。最近、e-ポー トフォリオ、Student log、5 年次 OSCE の実施等、教育成果をモニタする新たな プログラムも導入した。

175 B. 基本的水準に関する現状分析と自己評価

各種アンケート及び各種委員会による分析、フィードバックを適切に実施し ており、教育プロセスと教育成果を定期的にモニタする仕組みは整備されてい る。e-ポートフォリオ、Student log 等の新たなプログラムを、更に発展させる 必要がある。

C. 現状への対応

教育成果(アウトカム)のデータを収集、分析し、教育プログラムの開発・

改善に活用している。e-ポートフォリオはより多くの分野での導入を図ってい る。Student log は運用しつつ、評価プログラムの改編、改善を重ねている。

D. 改善に向けた計画

データ収集と分析を行う IR(Institutional Research)機能のさらなる拡充 を図る。

参考資料

資料 1-6:岡山大学卒業者における医学科教育に関するアンケート調査 資料 1-20:各授業と教育成果(アウトカム)との関連表

資料 7-1:平成 26 年度授業評価アンケート集計結果 資料 7-2:平成 26 年度臨床実習評価アンケート集計結果

以下の事項についてプログラム評価する仕組みを確立し、実施しなければなら ない。

Ÿ カリキュラムとその主な構成要素(B 7.1.2)

A. 基本的水準に関する情報

プログラムを評価する仕組みとして、医学科会議(教授会代議員会)、教務委 員会、カリキュラム委員会、基礎系・社会医学系教育企画委員会、臨床系教育 企画委員会、プログラム評価委員会等の組織が設置されている。また、学生の 視点からプログラムを評価するため、医学教育学生会、医学教育連絡会議を設 置している。

カリキュラムとその主な構成要素は、世界医学教育連盟(WFME)、米国医科大 学協会(AAMC)の動向を基に、「準備教育モデル・コア・カリキュラム」、「医学 教育モデル・コア・カリキュラム―教育内容ガイドライン」との整合性を教務 委員会とカリキュラム委員会にて評価している。さらに、教育内容の妥当性を 評価するプログラム評価委員会を平成 27 年度に設置した。また、大学全体とし

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て、平成 26 年度機関別認証評価を受け、基準5教育内容・方法を含めて適合と 判定されている。

B. 基本的水準に関する現状分析と自己評価

医学部医学科は、平成 26 年度より 60 分授業を導入している。カリキュラム モデルや構造、構成と教育期間について評価した結果、平成 28 年度から全学で 60 分授業制と 4 学期制が導入されることとなった。

必修教育内容と選択的な教育内容に関して、新たな領域についてはまず選択 科目として導入し、教育成果の評価を踏まえて必修科目に組み込むことで、教 育内容の改善を図っている。また、診療参加型臨床実習を行うにあたり、臨床 実習の期間を 54 週から 72 週に段階的に拡大させている。このようにカリキュ ラムの主な構成要素を評価しながら教育を実施できている。

C. 現状への対応

プログラム評価委員会において、カリキュラム構成要素を客観的に評価検討 する取り組みを開始している。診療参加型臨床実習の期間の拡大(72 週)と内 容の充実については、臨床系教育企画委員会において毎月評価している。

D. 改善に向けた計画

モデル・コア・カリキュラム、世界医学教育連盟(WFME)、米国医科大学協会

(AAMC)の動向を基に、継続的にカリキュラムの見直しを図る。

以下の事項についてプログラム評価する仕組みを確立し、実施しなければなら ない。

Ÿ 学生の進歩(B 7.1.3)

A. 基本的水準に関する情報

学生の進歩に関するデータとして、入学試験、各授業科目成績、全国共用試 験(OSCE、CBT)成績、臨床実習評価、卒業試験成績が蓄積されている。教務委 員会、医学科会議(教授会代議員会)において、進級判定、卒業判定の際には、

すべての成績評点が出される。基礎病態演習、医学研究インターンシップ、臨 床実習ではルーブリック評価を導入し、学生の進歩を客観的に判断できる仕組 みを構築している。また、授業評価アンケートには、学修目標の達成度を学生 が評価する項目が設けられている。さらに、学生の進歩のプロセスを形成的に 評価するために e-ポートフォリオ、臨床実習中の Student log の運用、経時的 な OSCE の実施(4、5、6 年次)を行っている。

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岡山大学では、学士課程教育の構築のため、学士課程教育構築システム(Q-cum システム)が導入されている。これにより、ディプロマポリシーとカリキュラ ムとの関連性を把握でき、学士力評価チャートにより学生の学修達成度を視覚 的に把握でき、学びの改善を継続的に行うことができる(資料 2-2)。

B. 基本的水準に関する現状分析と自己評価

蓄積された成績データの分析により、学年ごとの進歩が客観的に示されてお り、プログラムを評価する仕組みを確立し、実施されている。教育成果(アウ トカム)達成度の可視化をさらに進める必要がある。

C. 現状への対応

教育成果(アウトカム)達成度の可視化を検討する。より多くの領域での e ポートフォリオの実施を図っている。Student log は運用しつつ、評価プログラ ムの改編、改善を重ねている。

D. 改善に向けた計画

プログラム評価をより効果的、効率的に行う。

参考資料

資料 2-2:学士過程教育構築システム(Q-cum システム)について

以下の事項についてプログラム評価する仕組みを確立し、実施しなければなら ない。

Ÿ 課題の特定と対応(B 7.1.4)

A. 基本的水準に関する情報

医学部医学科では、毎年度、組織目標評価を実施することを定めている。こ れにより、医学部長が、前年の実績と課題をふまえて、当該年度の課題を特定 し、目標を年度初めに提出、年度末に対応・改善状況を報告し、これを執行部 が評価している。この評価項目の一つの項目として、教育があり、例えば平成 25年度には、①臨床実習時間の大幅増加を含むカリキュラム改革、②新たな推 薦入試制度の導入を取り上げ、年度末にはそれぞれその達成を報告し、毎年度 具体的に、PDSAPlan 計画 →Do実行 →Study 分析 →Act改善)を回している。

学生の課題を特定するため授業評価アンケートやwebアンケート結果を教務 委員会で分析している。課題への対応は、毎月開催される教育企画委員会や教 務委員会で協議され、課題の解決に向けた対応が取られている。医学教育学生

ドキュメント内 【最終修正版】0630 (ページ 174-199)

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