• 検索結果がありません。

政府建設投資

ドキュメント内 Microsoft Word - ②66号「はじめに」.docx (ページ 44-47)

1.2 建設投資の中長期予測に係る予測手法の策定

1.2.3 政府建設投資

せず歳出改革に取り組むこととされている14

②今後の公共投資のあり方

社会資本整備に関する中長期的基本計画である「第 4 次社会資本整備重点計画」(2015 年9月閣議決定)においては、人口減少下で持続的な経済成長を実現していくため、経済 活動の生産性の向上に寄与する社会資本整備への重点化や、地域の実情に応じ必要な社会 資本の高度化、効率的・効果的な集約再編の重要性を強調している。その上で、社会資本 の本来の役割であるストック効果が最大限に発揮されるよう、既存施設に係る戦略的メン テナンスと有効活用(「賢く使う取組」)の重点的な取り組みとともに、目的・役割に応じ た「安全・安心インフラ」、「生活インフラ」、「成長インフラ」について、優先度や時間軸 を考慮した選択と集中の徹底を図り、「機能性・生産性を高める戦略的インフラネジメント を構築」していくこととしている。

また、高度経済成長期に大量に整備された社会資本の老朽化に対応し、社会資本のメン テナンスに係るトータルコストを中長期的に縮減・平準化し、また、既存施設を賢く使い ながら、投資余力を確保していくことにより、適切なメンテナンスを行うこととしている。

さらに、厳しい財政制約の下で社会資本整備を進めるため、公的財政負担の抑制に資す るPPP(Public Private Partnership)やPFI(Private Financial Initiative)を積極的に 推進し、民間の資金・ノウハウを活用し、効率的な社会資本の整備・運営やサービス向上、

民間投資の喚起を図ることとしている。

(2) 予測の考え方

政府建設投資額は、その時々の経済財政運営によって決定されるものであるため、その 変化率に係るシナリオを設定する必要がある。(1)から、今後も公共投資に対しては抑制的 であるとの前提の下、公共投資関係予算(国・地方)の当初予算について、図表1-2-14の とおりケースA、B、C、Dを4ケース設定した。具体的な変化率については図表1-2-15 に示すとおりである。

図表1-2-14 公共投資関係予算(国・地方)の当初予算に係るケース設定

想定ケース 経済成長率の想定 2017年度~2030年度の毎年度の公共投資予算(当初予算)変化率 ケースA 経済再生ケース 前年度の水準に対し消費者物価上昇並に増加(名目ベース)

ケースB ベースラインケース 前年度の水準に対し消費者物価上昇並に増加(名目ベース)

ケースC 経済再生ケース 横ばいで推移(名目ベース)

ケースD ベースラインケース 横ばいで推移(名目ベース)

(注)経済成長率の想定については、1.2.2(3)①を参照。

14 ただし、各年度の歳出については、一律でなく柔軟に対応し、地方においても国の取組と基調を合わ せ取り組むこととされている。

図表1-2-15 公共投資関係予算(国・地方)の当初予算(名目ベース)の変化率(年率)

(注)ケースA及びケースBについて、消費者物価上昇率は、2024年度までは内閣府「中長期の経済 財政に関する試算」(2016121日)の予測値に従い、2025年度~2030年度については、

2024年度の消費者物価上昇率と同値で推移すると想定。

さらに、近年の経済財政運営の状況等を踏まえ、以下の条件を設定した。

・将来の建設投資に係る補正予算の規模については近年の動向15を踏まえ、毎年度約 1兆 円程度を見込むこととした。

・東日本大震災からの復旧・復興事業については、「平成28年度以降5年間を含む復興期 間の復旧・復興事業の規模と財源について」(2015年6月閣議決定)等を踏まえ、2020 年度までの復興期間における事業規模を設定した。

(3) 予測結果

予測結果は、図表 1-2-16 のとおりである、2020 年度は名目ベースで 18.3 兆円~19.7 兆円、実質ベース(2005 年度価格)で16.1兆円~17.3兆円、2030年度は名目ベースで 18.3円~23.4兆円、実質ベースで14.3兆円~18.3兆円となった。なお、2020年度が2016 年度の水準を下回るのは、2020年度に東日本大震災からの復興期間が終了するためである。

図表1-2-16 政府建設投資額の将来予測

名目ベース 単位:兆円 実質ベース 単位:兆円

年度 2015 2016 2020 2025 2030 年度 2015 2016 2020 2025 2030 ケースA 21.4 20.3 19.7 21.4 23.4 ケースA 19.2 17.9 17.3 17.7 18.3 ケースB 21.4 20.3 19.0 20.0 21.0 ケースB 19.2 17.9 17.2 17.6 18.1 ケースC 21.4 20.3 18.3 18.2 18.3 ケースC 19.2 17.9 16.1 15.1 14.3 ケースD 21.4 20.3 18.3 18.2 18.3 ケースD 19.2 17.9 16.5 16.1 15.7

(注1)政府建設投資額には維持・修繕額が含まれている。

(注2)2015年度及び2016年度の建設投資額については、当研究所の予測値である。

(注3)実質値は2005年度価格。なお、実質化におけるデフレーターには「建設工事費デフレーター・

建設総合」(国土交通省)を使用。デフレーターは国内企業物価の上昇と同様に推移すると仮定

(1.2.2(3)②を参照)

15 建設投資に係る補正予算については、2014年度は8,000億円程度、2015年度は9,000億円程度であ る。

年度 2017 2018 ~ 2030

ケースA 2.7% 2.0%

ケースB 2.1% 1.2%

ケースC

ケースD 0.0% 0.0%

ドキュメント内 Microsoft Word - ②66号「はじめに」.docx (ページ 44-47)